2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
その-2 令和2年3月17日、火曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入る。既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て居り、スマホを何やら熱…
その-3 令和2年3月12日、木曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入る。既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て居り、スマホを何やら熱…
その-4 令和2年3月9日、月曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入る。既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て居り、スマホを何やら熱心…
科学者の中には宇宙が幾つもあると考える人がいて、宗教家の中には世界が何層にも分かれていると考える人がいる。どうやら、それは本当だったらしい。ある世界で少年が1人で遊んでいた。 「ブゥーッ、ブゥーッ、・・・。どうも上手くいかないなあ。よし、もう…
その-5 令和2年3月3日、火曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入る。既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て居り、スマホを何やら熱心…
その-6 令和2年2月28日、金曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入る。 既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て居り、スマホを何やら…
その-7 令和2年2月27日、木曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入る。既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て居り、スマホを何やら熱…
その-8 令和2年2月25日、火曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入る。既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て居り、スマホを何やら熱…
第9章 自分より下に居たはず高校時 大学時にはぐっと抜き去り 学区で2番手の進学校である北河内高校で2年生になってから成績が急激に上がった川端浩二は、他人から成績においては十分に意識される存在になっていた。同じクラスになった下山学は、定期テス…
その-9 令和2年2月20日、木曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入る。既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て居り、スマホを何やら熱…
第8章 回された文に躍るは何の詩か 秘密の臭い眩しいのかも 地学の時間、川端浩二は何時もと違う雰囲気を感じて顔を上げた。柔道部での活動が結構応え、授業中は寝ていることが多い。その浩二が思わず起きてしまうほどの空気を感じたのである。それだけの違…
第7章 秋の夕握る手と手が汗ばんで フォークダンスに燃やす青春 伏せた目に焼けた太腿飛び込んで 一体何処を見ればいいのか 文化祭の終わりには恒例のキャンプファイヤーが行なわれる。 と言っても未だ十分に明るく、その中で行なわれるフォークダンスは北…
第6章 見せたなら同じクラスで学べたか 己の狭さ感じるのかも 見せたとて気にするほどのことはなく 少し世界が広がったかも 大学に入ってから、特に学部に上がってからの川端浩二は、カンニングしなければとても進級、そして卒業出来たものではなかったが、…
その-10 令和2年2月18日、火曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入る。既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て居り、スマホを何やら…
何が希望の光なのか? 最新の科学的成果を自分だけに上手く取り入れ、周りには自分の都合の好い成果だけを適用して、自分好みに人類の未来を切り開いて行こうとしている恐ろしく身勝手な科学者がここにいる。ドラえもん世代の藤沢浩太がその人であった。父親…
その10 令和2年4月15日、水曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、そばに置いてあるアルコール消毒液で手を消毒する。 大分前から置いてはあったが…
その9 令和2年4月13日、月曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入って来ると、正木省吾、すなわちファンドさんが何時も通り、スマホを観な…
その8 令和2年4月7日、火曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入ると、正木省吾、すなわちファンドさんが何時も通り、スマホを熱心に観なが…
その7 令和2年4月1日、水曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、執務室に入ると、正木省吾、すなわちファンドさんが何時も通り、スマホを観ながらぶつ…
その6 令和2年4月14日、火曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードにスリットした後、そばに置いてあるアルコール消毒液で手を消毒する。 そのボトルは大分前から置いてあ…
その5 令和2年4月8日水曜日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着き、タイムカードをスリットして執務室に入って来たら、これも何時も通り、既に正木省吾、すなわちファンドさんが来て、スマ…
その4 或る日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分頃に着いて、タイムカードのスリットを済ませた後、のんびりとした感じで執務室に入って来たら、これも何時も通り、既に正木省吾、すなわちファンド…
第5章 誰にでも心を揺する歌があり 声を上げれば熱くなるかも 「と言うわけでありましてぇ~、君たちにも人生の黄金期とも言うべき青春時代を大事に生きて頂きたいのでありますぅ。それでは私の思い出の歌・・・」 そこまで聞いただけで上級生の女子たちがくす…
その3 或る日の朝のこと、藤沢慎二は何時も通り今の職場である心霊科学研究所東部大阪第2分室に7時50分に着いて執務室に入り、正木省吾、すなわちファンドさんとひと通り世間話をした後、早速自前のノートパソコン、「神の手」をおもむろに開いた。続い…
第4章 ついフラリ覘いた所為で道着着て 其の儘ずっと続けるのかも 川端浩二が北河内高校で柔道部に入ったのは、高校入学直後の浮かれた気持ちが大きかったように思われる。 高校生活が始まって間もない頃の放課後、浩二が体育館付近をぶらぶら歩いていると…
その5 チヂモン村で山野周作は何となく好意を感じ、実は自分も少なからず惹かれていた職場の同僚、谷口正美と再会し、初めてのはずなのに、何となく懐かしいものを覚えた。 それが縁と言うものだろうか!? 周作は正美と意気投合し、付き合うようになる。そ…
その2 令和2年4月6日、月曜日の朝、新型コロナウイルス騒ぎの中、藤沢慎二は何時も通り通勤電車に乗って、東大阪市にある職場、心霊科学研究所東部大阪第2分室に通っていた。 大阪府の学校は5月6日まで休校になったと友達の森田春馬から聞いていたが…
第3章 ラジオから文化の香り感じたか 熱心に耳傾けたかも 3年生になってから川端浩二は、以前先輩の橋詰勲に、 「ええと思うから絶対に聴いとけよぉ~! それにぃ、受験勉強のペースメーカーにもなるしぃ・・・」 と教えて貰った旺文社のラジオ講座を結構熱心…
その4 さて、旅人たちの記憶を植え付けられ、それぞれの元の活動拠点に送り込まれた人型ロボット、すなわちアンドロイドたちは、苦労しながら何とか遣り過ごしているようである。既にそれなりの数になるのに、未だどこからも、知り合い、友だち、恋人、家族…
第2章 通学路思わせ振りに待っており 自信無さ故避けていたかも その頃川端浩二の通う北河内高校では体育館を建て替えをしていたので、その間、浩二の所属する柔道部には道場が無くなり、運動場の端にある砂場でトレーニングをしていた。 或る日のこと、仲…