2020-04-09から1日間の記事一覧
第2章 通学路思わせ振りに待っており 自信無さ故避けていたかも その頃川端浩二の通う北河内高校では体育館を建て替えをしていたので、その間、浩二の所属する柔道部には道場が無くなり、運動場の端にある砂場でトレーニングをしていた。 或る日のこと、仲…
その3 一方、記憶を奪われた山野周作は明珍忠助と麒麟に教えられた通り、泉に来る前に道を尋ねた村まで戻って来て、件の農夫に再び会った。 勿論、周作には農夫に会った記憶はない。ただ、小屋を出るときに麒麟から渡された写真を頼りに判断しただけである…
第1章 大学で何を学ぶか分からずに 唯入ること其れが目標 何となく理系科目が出来た故 理系に向くと単純なこと 中学では予習しなくても全く問題なかった授業が、進学校である北河内高校に入ってからは全く分からなくなった。 或る日の数学の授業において、…
その2 実は、明珍忠助と麒麟は人型ロボット、つまりアンドロイドの研究をしており、それは殆んど完成していたのだが、唯一魂を作り出すことだけは出来ないでいた。人工知能を発達させ、知識の集積、計算、応用等については容量、速さ、正確性、継続性等にお…