8月31日(木)の深夜から時差-16時間(現在サマータイム中。それ以外の時期では-17時間)の米国・オレゴン州ポートランドにある「コロンビア・エッジウォーター・カントリークラブ(6478ヤード、パー72)」において米国女子ツアー、「ポートランド・クラシック」が4日間の日程で開催され、その第3日目、すなわち決勝ラウンド初日が終わっている。
公式サイトによると賞金総額は150万ドル、優勝賞金22.5万ドルとなり、1ドルを約146円とすれば、それぞれ約2億1900万円、約3290万円であった。
日本人女子選手としては世界ランキング15位で黄金世代を代表し、自他共に日本のエースと認める畑岡奈紗(24歳、158㎝)、世界ランキング22位でプラチナ世代を代表し、安定したプレー位振りが売りの古江彩佳(23歳、153㎝、54㎏)、世界ランキング23位で新世紀世代を代表し、2021年の全英女子オープンで優勝した飛ばし屋の笹生優花(22歳、166㎝、63㎏)、世界ランキング66位でプラチナ世代をリードするひとり、米国女子ツアーを主戦場として奮闘している西村優菜(23歳、150㎝、50㎏)、世界ランキング世界ランキング67位で黄金世代をリードするひとり、2019年の全英女子オープンで優勝した渋野日向子(24歳、167㎝、62㎏)、世界ランキング73位で黄金世代をリードするひとり、ウエイトトレーニングによって飛ばし屋に変身した勝みなみ(25歳、157㎝、57㎏)、世界ランキング474位でこのツアーにおいて通算3勝している実力者で、リオ五輪では4位に入った野村敏京(ハルキョウ、30歳、165㎝、60㎏)が出場しており、古江彩佳、笹生優花、渋野日向子が余裕で予選を通過している。
全体では前半2日間に亘る予選ラウンド終了時に54位タイまでに入っていた68名の選手が後半2日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
なおライブ中継であるが、WOWOWで4日間に亘って放送されていた。
米国の女子のツアーに日本人
七人も出て期待膨らみ
米国の女子のツアーで日本人
三人通過後にも期待
さて単独首位に抜け出て、ぶっちぎりで見事逆転優勝を果たしたのは世界ランキング367位で新鋭のチャネッテー・ワンナーセン(タイ、19歳)で、最終日1イーグル、7バーディーの-9、トータル-26と爆発的に伸ばして1位上げて来た。
最終日も全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-17からスタートして、前半ではいきなり1イーグル、4バーディーの-6、トータル-23と大きく伸ばし、後半に入ってからも3バーディーの-3、トータル-26と伸ばした。
予選会のマンデートーナメントを通過してからの大躍進で、流石ではないか!?
そして今回国内女子ツアーで優勝し、海外ツアーへの本格参戦を目指す櫻井心那と同い年で、同じアジア系と言う枠に入ることにも何らかの縁を感じてしまう。
ワンナーセン爆発魅せて逆転し
ワンナーセン逆転勝ちで力魅せ
ワンナーセン今後躍進期待させ
単独2位に入ったのは世界ランキング14位のリン・シユ(中国、27歳、168㎝)で、最終日8バーディーの-8、トータル-22と爆発的に伸ばして3位上げて来た。
最終日はトータル-14からスタートして、前半では3バーディーの-3、トータル-17と伸ばし、後半に入ってからは加速して、5バーディーの-5、トータル-22と大きく伸ばした。
こんなに伸ばして来る猛者を遥かに伸ばして来たチャネッテー・ワンナーセンの勢いに改めて感心させられる。
そして世界中から才能を持った選手が集まって来る米国女子ツアーのフィールドの厚さを改めて教えられる思いではないか!?
要するに、我が国で才能を表した有望な若手選手にチャレンジして欲しい気持ちは十分にあるが、本格的に長く参戦して行くには相当の覚悟が要ると言うことである。
リンシユや爆発魅せて二位となり
リンシユや最後まで上げ強さ魅せ
リンシユや二位に入って強さ魅せ
3位タイに入ったのは世界ランキング4位で新鋭のイン・ルオニン(中国、20歳)、世界ランキング294位で新鋭のジーナ・キム(米国、23歳)、世界ランキング34位のカルロタ・シガンダ(スペイン、33歳、173㎝)で、トータル-20まで伸ばした。
イン・ルオニンは最終日1イーグル、4バーディーの-6と大きく伸ばして2位上げて来た。
最終日はトータル-14からスタートし前半ではいきなり1イーグル、3バーディーの-5、トータル-19と大きく伸ばして、後半に入ってからも1バーディーの-1、トータル-20と少し伸ばした。
この選手もこのところリン・シユよりも大きな勢いを示している中国人選手である。
インルオニン大きく伸ばし上げて魅せ
インルオニン下がっても上げ強さ魅せ
インルオニン三位に入り強さ魅せ
ジーナ・キムは最終日1イーグル、5バーディー、1ボギーの-6と大きく伸ばして2位上げて来た。
最終日はトータル-14からスタートして、前半では1イーグル、2バーディー、1ボギーの-3、トータル-17と伸ばし、後半に入ってからも、3バーディーの-3、トータル-20と順調に伸ばした。
ジーナキム大きく伸ばし上げて魅せ
ジーナキム最後は上げて力魅せ
ジーナキム三位に入り力魅せ
カルロタ・シガンダは最終日6バーディー、1ボギーの-5と大きく伸ばして1位上げて来た。
最終日はトータル-15からスタートして、前半では2バーディーの-2、トータル-17と伸ばし、後半に入ってからも4バーディー、1ボギーの-3、トータル-20と順調に伸ばした。
シガンダや大きく伸ばし上げて魅せ
シガンダや最後まで上げ強さ魅せ
シガンダや三位に入り強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング13位で先週のこのツアーにおいて念願の初優勝を果たしたメガン・カン(米国、25歳、155㎝)は最終日-1、トータル-19と少し伸ばしながらも、5位下がって単独6位となっている。
メガンカン伸ばしながらも五位下がり
メガンカン伸ばし足りずに五位下がり
メガンカン六位に入り強さ魅せ
世界ランキング16位で新型コロナウイルス感染症予防ワクチン未接種の所為もあって米国女子ツアーにおける出世に影響を受けたが、実力に相応しく確り頭角を現して来たリン・グラント(スウェーデン、24歳)は最終日-5、トータル-18と大きく伸ばし、2位上げて7位タイとなった。
リングラント大きく伸ばし上げて魅せ
リングラント下がっても上げ強さ魅せ
リングラント七位に入り強さ魅せ
世界ランキング11位で天才少女と呼ばれ、欧州女子ツアーにおいて4勝、米国女子ツアーにおいて2勝しているアタヤ・ティティクル(タイ、20歳、162㎝)は最終日-4、トータル-18と伸ばしながらも、2位下がって7位タイとなった。
ティティクルや伸ばしながらも二位下がり
ティティクル伸ばし足りずに二位下がり
ティティクルや七位に入り強さ魅せ
世界ランキング488位で新鋭のジャン・ヒョジュン(韓国、20歳、174㎝)は最終日イーブン、トータル-17と伸ばせず、8位下がって10位タイとなった。
世界ランキング1位で今シーズンは調子が上がっているリリア・ヴ(米国、25歳、165㎝)は最終日-8、トータル-15と爆発的に伸ばし、26位も上げて14位タイに入った。
リリアヴや爆発魅せて上位入り
リリアヴや最後まで上げ強さ魅せ
リリアヴや上位に入り強さ魅せ
世界ランキング18位のジョージア・ホール(イングランド、27歳、165㎝)は最終日-7、トータル-15と爆発的に伸ばし、22位も上げて14位タイに入った。
ジョージアや爆発魅せて上位入り
ジョージアや下がっても上げ強さ魅せ
強さ魅せ上位に入るホールかな
世界ランキング2位で昨年は左鎖骨下に出来た血栓除去手術もあって一時低迷していたが、復活して来たネリー・コルダ(米国、25歳、178㎝)は最終日-4、トータル-15と伸ばし、2位上げて14位タイに入った。
ネリーコルダ確り伸ばし上げて魅せ
ネリーコルダ決勝で上げ強さ魅せ
ネリーコルダ上位に入り強さ魅せ
世界ランキング7位でかつて天才少女と言われ、十代半ばのアマチュア時代に国内女子ツアーにおいてぶっちぎりの優勝をしたキム・ヒョージュ(韓国、28歳、165㎝)は最終日-4、トータル-13と伸ばし、7位上げて21位タイに入った。
キムヒョージュ確り伸ばし上げて魅せ
キムヒョージュ決勝で上げ強さ魅せ
キムヒョージュ上位に迫り意地を魅せ
世界ランキング9位のチャーリー・ハル(イングランド、27歳、168㎝)は最終日-5、トータル-12と大きく伸ばし、14位上げて26位タイに入った。
チャーリーハル大きく伸ばし上げて魅せ
チャーリーハル下がっても上げ強さ魅せ
チャーリーハル中位に入り意地を魅せ
そして古江彩佳は最終日7バーディー、3ボギーの-4、トータル-12と伸ばし、10位上げて26位タイに入った。
最終日はトータル-8からスタートして、前半では4バーディー、2ボギーの-2、トータル-10と伸ばし、後半に入ってからも3バーディー、1ボギーの-2、トータル-12と順調に伸ばした。
最後にきっちり上げて来るところなど、流石安定の古江彩佳ではないか!?
古江彩佳確り伸ばし上げて魅せ
古江彩佳下がっても上げ強さ魅せ
古江彩佳上位に迫り意地を魅せ
世界ランキング28位のジェニファー・カプチョ(米国、26歳、168㎝)は最終日-3、トータル-12と伸ばし、2位上げて26位タイに入った。
ジェニファーや確り伸ばし上げて魅せ
ジェニファーや下がっても上げ強さ魅せ
意地を魅せ中位に入るカプチョかな
世界ランキング10位でカナダの妖精と呼ばれるブルック・ヘンダーソン(カナダ、25歳、163㎝)、世界ランキング20位で2019年シーズンの全英女子オープンにおいて渋野日向子と競り合い、2022年シーズンの全英女子オープンにおいてはメジャー初優勝を成し遂げたアシュリー・ブハイ(南アフリカ、34歳、165㎝)は共に最終日-4、トータル-11と伸ばし、6位上げて34位タイに入った。
ヘンダーソン確り伸ばし上げて魅せ
ヘンダーソン下がっても上げ強さ魅せ
ヘンダーソン中位に入り意地を魅せ
アシュリーや確り伸ばし上げて魅せ
アシュリーや決勝で上げ強さ魅せ
意地を魅せ中位に入るブハイかな
そして渋野日向子は最終日3バーディー、3ボギーのイーブン、トータル-10と伸ばせず、18位下がって41位タイとなった。
最終日はトータル-10からスタートし、前半では2バーディー、2ボギーの-2、トータル-10と伸ばせず、後半に入ってからも1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-10と伸ばせなかった。
渋野日向子スコア伸ばせず大分下げ
波の大きさ悔しがるかも
渋野日向子最後は沈み次期待
また笹生優花は最終日2バーディー、3ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの+6、トータル-5と大きく落とし、43位も下がって59位タイとなった。
最終日はトータル-11からスタートして、前半では1バーディー、2ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの+6、トータル-5と大きく落としたが、後半に入ってからは1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-5と維持した。
と言うことで、最終日は大きく崩れてしまったが、それでも後半何とか立て直しているので、次の機会に期待したい。
笹生優花前半崩れ後半で
繋がるプレイ見せられたかも
笹生優花反省糧に次期待
既に上述したことではあるが、世界は広く、凄いのであるから、ここに出ている選ばれし日本人選手等が思うような結果を残せないことがあっても何ら不思議ではない。
悔しさを共有しながら、またの機会に期待したい。