8月3日(木)の15時10分頃から時差-8時間(現在サマータイム中。それ以外の時期では-9時間)のスコットランドにある「ダンドナルドリンクス(6494ヤード、パー72)」において米国女子ツアーと欧州女子ツアーが共催する「スコットランド女子オープン」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
公式サイトによると賞金総額は200万ドル、終章賞金は30万ドルとなり、1ドルを約142円とすれば、これはそれぞれ約2億8400万円、約4260万円となる。
日本人選手としては世界ランキング14位で黄金世代を代表し、自他共に日本のエースと認める畑岡奈紗(24歳、158㎝)、世界ランキング18位でプラチナ世代を代表し、安定したプレー振りで好調を維持しているディフェンディングチャンピオンの古江彩佳(23歳、153㎝、54㎏)、世界ランキング61位で黄金世代をリードするひとり、2019年の全英女子オープンで優勝した渋野日向子(24歳、167㎝、62㎏)、世界ランキング64位でプラチナ世代をリードするひとり、今シーズンから米国女子ツアーに主戦場を移した西村優菜(23歳、150㎝、50㎏)、世界ランキング70位で黄金世代をリードするひとり、ウエイトトレーニングにより飛ばし屋の変身した勝みなみ(25歳、157㎝、57㎏)が出場しており、嬉しいことに全員予選ラウンドを通過することが出来た。
全体では前半2日間に亘る予選ラウンド終了時に65位タイまでに入っていた74名の選手が後半2日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
米国の女子のツアーに日本人
全員通過期待膨らみ
なおライブ中継であるが、WOWOWで4日間に亘って放送されていた。
さて、単独首位を維持したまま見事優勝したのは世界ランキング4位で先々週は自国で開催されたこのツアーにおけるメジャー大会、「エビアン選手権」で優勝したセリーヌ・ビュティエ(フランス、29歳、165㎝)で、最終日4バーディー、2ボギーの-2、トータル-15と伸ばした。
最終日も全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-13からスタートして、前半では2バーディーの-2、トータル-15と伸ばし、後半に入ってからは、2バーディー、2ボギーのイーブン、トータル-15と維持した。
なおこれがこのツアーでは通算5勝目となる。
セリーヌやじわりと伸ばし首位を維持
セリーヌや首位を維持して強さ魅せ
強さ魅せ続けて勝ったビュティエかな
単独2位に入ったのは世界ランキング11位でかつては天才少女と呼ばれ、十代半ばのアマチュア時代に国内女子ツアーで優勝したキム・ヒョージュ(韓国、27歳、165㎝)で、最終日7バーディーの-7、トータル-13と爆発的に伸ばして7位上げて来た。
最終日はトータル-6からスタートして前半では3バーディーの-3、トータル-9と伸ばし、後半に入ってからも4バーディーの-4、トータル-13と順調に伸ばした。
キムヒョージュ爆発魅せて二位に上げ
キムヒョージュ最後まで上げ強さ魅せ
キムヒョージュ二位に入って強さ魅せ
単独3位に入ったのは世界ランキング5位で新鋭のイン・ルオニン(中国、20歳)で、最終日7バーディー、1ボギーの-6、トータル-12と大きく伸ばし、6位上げて来た。
最終日はトータル-6からスタートして前半では2バーディーの-2、トータル-8と伸ばし、後半に入ってからは加速して、4バーディーの-4、トータル-12と確り伸ばした。
インルオニン大きく伸ばし上げて魅せ
インルオニン最後まで上げ強さ魅せ
インルオニン三位に入り強さ魅せ
4位タイに入ったのは世界ランキング37位のキム・アリム(韓国、27歳、175㎝)、世界ランキング41位のマヤ・スタルク(スウェーデン、23歳、175㎝)で、トータル-11まで伸ばした。
キム・アリムは最終日8バーディー、2ボギーの-6と大きく伸ばして9位上げて来た。
最終日はトータル-5からスタートして前半では3バーディーの-3、トータル-8と伸ばし、後半に入ってからも5バーディー、2ボギーの-3、トータル-11と順調に伸ばした。
キムアリム大きく伸ばし上げて魅せ
キムアリム最後まで上げ力魅せ
キムアリム四位に入り力魅せ
マヤ・スタルクは最終日1イーグル、3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの-1と少し伸ばしながらも2位下がった。
最終日はトータル-10からスタートし、前半では1イーグル、2バーディー、1ダブルボギーの-2、トータル-12と伸ばしたが、後半に入ってからは1バーディー、2ボギーの+1、トータル-11と少し落とした。
マヤスタルクスコア伸ばしながらも二位下がり
マヤスタルク後半落とし二位下がり
マヤスタルク四位に入り力魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング265位のニコール・エストラップ(旧姓はラルセン、デンマーク、30歳、170㎝、75㎏)は最終日-2、トータル-10と伸ばしながらも、1位下がって6位タイとなった。
エストラップ伸ばしながらも一位下げ
エストラップ伸ばし足りずに一位下げ
エストラップ六位に入り力魅せ
世界ランキング86位で飛ばし屋のパティ・タバタナキト(タイ、23歳、165㎝)は最終日イーブン、トータル-10と伸ばせず、4位下がって6位タイとなった。
世界ランキング140位のサラ・ケンプ(オーストラリア、37歳、163㎝)は最終日-2、トータル-9と伸ばしながらも、3位下がって9位タイとなった。
サラケンプ伸ばしながらも三位下げ
サラケンプ伸ばし足りずに三位下げ
サラケンプ九位に入り力魅せ
世界ランキング39位のマデリーン・サグストロム(スウェーデン、30歳、175㎝)は最終日イーブン、トータル-9と伸ばせず、5位下がって9位タイとなった。
世界ランキング9位で日本人選手とも割と親和的で我が国でも人気の高いミンジー・リー(オーストラリア、27歳、165㎝)は最終日-6、トータル-8と大きく伸ばし、14位上げて13位タイに入った。
ミンジーリー大きく伸ばし上げて魅せ
ミンジーリー最後まで上げ強さ魅せ
ミンジーリー上位に入り強さ魅せ
世界ランキング26位のジェニファー・カプチョ(米国、26歳、168㎝)は最終日-4、トータル-7と伸ばし、6位上げて16位タイに入った。
ジェニファーや確り伸ばし上げて魅せ
ジェニファーや下がっても上げ強さ魅せ
ジェニファーや上位に入り強さ魅せ
世界ランキング12位のリン・シユ(中国、27歳、168㎝)は最終日-2、トータル-7と伸ばしながらも、3位下がって16位タイとなった。
リンシユや伸ばしながらも三位下げ
リンシユや伸ばし足りずに三位下げ
リンシユや上位に入り強さ魅せ
そして渋野日向子は最終日1イーグル、2バーディー、4ボギーのイーブン、トータル-7と伸ばせず、10位下がって16位タイとなった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-7からスタートして、前半ではいきなり第1~3ホールと連続でボギーを叩いたが、1つ空いて第5ホールでイーグルを決めてその一部を取り返し、1つ空いて第7ホールでボギーを叩いたが、空かさず第8ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
結局1打落とし、トータル-6として後半へと繋いだ。
後半に入ってからは5ホールをパーで凌いだ後、第15ホールで漸くバーディーを決め、残りの3ホールをパーで凌いだので、結局後半では1打伸ばし、この日のスタート時点のトータル-7としてホールアウトした。
決勝ラウンドに入ってからは予選ラウンドの時ほど快調には行かず、周りの伸ばし合いも始まったので、ここまで下がりはしたが、崩れ始めても取り返そうとしているので、全体としては好い感じになっているのではないか!?
今週の得意とする全英女子オープンにも期待してみたい。
渋野日向子スコア維持して十位下げ
復元力に期待するかも
渋野日向子上位に入り力魅せ
世界ランキング20位で新型コロナワクチン未接種の件により中々米国本土には上がれず、実力通りには世界ランキングが上がらなかった新鋭のリン・グラント(スウェーデン、24歳)は最終日-2、トータル-6と伸ばしながらも、2位下がって20位タイとなった。
リングラント伸ばしながらも二位下がり
リングラント伸ばし足りずに二位下がり
リングラント上位に入り強さ魅せ
そして西村優菜は最終日4バーディー、4ボギーのイーブン、トータル-6と伸ばせず、11位下がって20位タイとなった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-6からスタートして、前半ではいきなり第1ホールでボギーを叩いたが、1つ空いて第3ホールでバーディーを決めて取り返し、続く3ホールをパーで凌いだ後、第7ホールでまたボギーを叩き、残りの2ホールをパーで凌いだので、結局1打落とし、トータル-5として後半へと繋いでいる。
後半に入ってからはいきなり第10、11ホールと連続でバーディーを決め、1つ空いて第13ホールでボギーを叩き、続く3ホールをパーで凌いだ後、第17ホールでボギーを叩いたが、空かさず第18ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
結局後半では1打伸ばし、この日のスタート時点のトータル-6へと戻した。
と言うわけで、最後に下がりはしたが、日本人選手の2番手に入ったのは流石ではないか!?
西村優菜前半落とし後半で
スコアを戻し上位位入りかも
西村優菜上位に入り力魅せ
また畑岡奈紗は最終日2バーディー、2ボギーのイーブン、トータル-4と伸ばせず、6位下がって24位タイとなった。
最終日はトータル-4からスタートして前半では2バーディーの-2、トータル-6と伸ばしたが、後半に入ってからは2ボギーの+2、トータル-4と落とした。
畑岡奈紗スコア伸ばせず六位下げ
畑岡奈紗前半伸ばし後半で
その分落とし中位入りかも
畑岡奈紗中位止まり意地を魅せ
世界ランキング28位のメガン・カン(米国、25歳、155㎝)は最終日-5、トータル-3と大きく伸ばし、22位も上げて28位タイに入った。
メガンカン大きく伸ばし上げて魅せ
メガンカン下がっても上げ強さ魅せ
メガンカン中位に入り意地を魅せ
そして勝みなみは最終日5バーディー、4ボギーの-1、トータル-3と少し伸ばしながらも、1位下がって28位タイとなった。
最終日はトータル-2からスタートして前半では3バーディー、3ボギーのイーブン、トータル-2と伸ばせなかったが、後半に入ってからは2バーディー、1ボギーの-1、トータル-3と少し伸ばした。
勝みなみ伸ばしながらも一位下げ
勝みなみ伸ばし足りずに一位下げ
勝みなみ中位に入り意地を魅せ
世界ランキング17位のチャーリー・ハル(イングランド、27歳、168㎝)は最終日-3、トータル-1と伸ばし、15位上げて35位タイに入った。
チャーリーハル確り伸ばし上げて魅せ
チャーリーハル決勝で上げ強さ魅せ
チャーリーハル中位に入り意地を魅せ
世界ランキング22位でかつてはメジャーハンターと呼ばれ、我が国でも人気のあるダンボことチョン・インジ(韓国、28歳、175㎝)は最終日イーブン、トータル-1と維持し、35位タイを維持した。
チョンインジスコア維持して順位維持
チョンインジ最後維持して強さ魅せ
チョンインジ中位に入り意地を魅せ
世界ランキング6位で好調を維持している新鋭のリリア・ヴ(米国、25歳、165㎝)は最終日+1、トータル-1と少し落とし、8位下がって35位タイとなった。
そして古江彩佳は最終日2バーディー、3ボギーの+1、トータル+1と少し落とし、10位下がって47位タイとなった。
最終日はトータルイーブンからスタートし、前半では1バーディー、1ボギーのイーブン、トータルイーブンと維持したが、後半に入ってからは、1バーディー、2ボギーの+1、トータル+1と少し落とした。
古江彩佳前半維持し後半で
落として十位下がったのかも
古江彩佳悔しさばねに次期待