6月1日(木)の夜から時差-13時間(現在サマータイム中。それ以外では-14時間)の米国・ニュージャージー州にある「リバティー・ナショナル・ゴルフ・クラブ(6656ヤード、パー71)」において米国女子ツアーの新規大会、「みずほ・アメリカオープン」が4日間の日程で開催され、その最終日が感動の内に終わった。
公式サイトによると賞金総額は275万ドルとなっており、1ドルを約140円とすれば、これは約3億8500万円であった。
また優勝賞金は41.25万ドルとなったので、これは約5775万円であった。
日本人選手としては世界ランキング13位で黄金世代を代表し、自他共に日本のエースと認める畑岡奈紗(24歳、158㎝)、世界ランキング17位でプラチナ世代を代表し、先週開催されたマッチプレーでも大活躍していた古江彩佳(23歳、153㎝、54㎏)、世界ランキング41位で新世紀世代をリードするひとり、2020年全米女子オープンで優勝した飛ばし屋の笹生優花(21歳、166㎝、63㎏)、世界ランキング49位でプラチナ世代をリードするひとり、今年のこのツアーに主戦場を移して活躍し始めた西村優菜(22歳、150㎝、50㎏)、世界ランキング62位で黄金世代をリードするひとり、今年このツアーに主戦場を移した飛ばし屋の勝みなみ(24歳、157㎝、57㎏)が出場しており、畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花、西村優菜が予選ラウンドを通過している。
全体では前半2日間に亘る予選ラウンド終了時に49位タイまでに入っていた62名の選手が後半2日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
なおライブ中継に付いてはWOWOWプライムによって4日間に亘ってたっぷりと放送された。
米国の女子のツアーに日本人
複数通過期待膨らみ
さて、首位タイとなり、プレイオフを2ホール目で制して、見事初優勝したのは世界ランキング482位でプロデビューしたばかりのタイガー・ウッズを超える勢いでアマチュア記録を打ち立てていたローズ・チャン(米国、20歳、168㎝、55㎏、スタンフォード大)で、最終日2ボギーの+2、トータル-9と落としながらも、結果として首位を維持した。
最終日も全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-11からスタートして、前半では1ボギーの+1、トータル-10と少し落とし、後半に入ってからも1ボギーの+1、トータル-9と少し落としている。
このツアーにおいてプロデビュー戦での優勝は72年振りのことで、レジェンド化されているロレーナ・オチョアとも比べられる選手で、これからどんな活躍を重ねるのか、楽しみは尽きない!?
それにしても流石世界最高峰の米国女子ツアー、元天才少女が一体何人いるのか、感心してしまう。
ローズチャン落としながらも首位を維持
ローズチャンプレイオフ勝ち初勝利
ローズチャン出て直ぐに勝ち力魅せ
首位タイとなって、プレーオフの結果、単独2位となったのは世界ランキング26位のジェニファー・カプチョ(米国、26歳、168㎝)で、最終日1イーグル、3バーディー、2ボギーの-3、トータル-9と伸ばし、結果として4位上げたことになった。
最終日はトータル-6からスタートして、前半では1イーグル、2バーディー、1ボギーの-3、トータル-9と伸ばし、後半に入ってからは、1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-9と維持している。
ジェニファーや確り伸ばし上げて魅せ
最後まで上げ強さ魅すカプチョかな
強さ魅せ二位に入ったカプチョかな
単独3位に入ったのは世界ランキング35位で昨年12月の最終予選会をトップで合格してこのツアーの出場権を得た新鋭のユ・ヘラン(韓国、22歳、175㎝)で、最終日5バーディー、3ボギーの-2、トータル-8と伸ばして3位上げて来た。
最終日はトータル-6からスタートして、前半では4バーディー、2ボギーの-2、トータル-8と伸ばし、後半に入ってからは1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-8と維持している。
此処にもまた大型で有望な新人が頭角を現している!?
ユヘランやじわり伸ばし上げて魅せ
ユヘランや最後まで上げ強さ魅せ
ユヘランや三位に入り期待させ
4位タイに入ったのは古江彩佳、世界ランキング56位で昨年バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーで古江彩佳に勝って優勝したチ・ウンヒ(韓国、37歳、163㎝)、世界ランキング50位で東京五輪での安定したプレイから印象に残るようになったアディティ・アショク(インド、25歳、173㎝、58㎏)で、トータル-7まで伸ばした。
古江彩佳は最終日5バーディー、1ボギーの-3と伸ばして8位上げて来た。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-4からスタートして、前半では2ホールをパーで凌いだ後、第3ホールでボギーを叩いたが、空かさず第4ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
1つ空いて第6、7ホールと連続でバーディーを決め、残りの2ホールをパーで凌いだので、結局2打伸ばし、トータル-6として後半へと繋いでいる。
後半に入ってからも2ホールをパーで凌いだ後、第12ホールでボギーを叩いたが、空かさず第13ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
続く3ホールをパーで凌いだ後、第17ホールでもバーディーを決めたので、結局後半で更に1打伸ばし、トータル-7として、この時点では単独首位に抜け出てホールアウトし、クラブハウスリーダーとなってホールアウトしている。
と言うわけで、期待通りに最後まで上位争いでワクワクさせてくれたのは流石ではないか!?
古江彩佳確り伸ばし上げて魅せ
古江彩佳決勝で上げ強さ魅せ
古江彩佳四位に入り強さ魅せ
チ・ウンヒは最終日5バーディー、4ボギーの-1と少し伸ばして2位上げて来た。
最終日はトータル-6からスタートして、前半では4バーディー、1ボギーの-3、トータル-9と伸ばしたが、後半に入ってからは1バーディー、3ボギーの+2、トータル-7と落としている。
チウンヒや少し伸ばして上げて魅せ
チウンヒや最後まで上げ力魅せ
チウンヒや四位に入り力魅せ
アディティ・アショクは最終日4バーディー、6ボギーの+2と落として2位下がった。
最終日はトータル-9からスタートして、前半では2バーディー、2ボギーイーブン、トータル-9と維持したが、後半に入ってからは2バーディー、4ボギーの+2、トータル-7と落としている。
アディティアショク最後は落とし二位下がり
アディティアショク後半落とし二位下がり
アディティアショク四位に入り強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング16位で2019年の全英女子オープンで渋野日向子と競り合ったことから印象に残るようになったアシュリー・ブハイ(南アフリカ、34歳、165㎝)は最終日-8、トータル-6と爆発的に伸ばし、37位も上げて7位タイに入った。
アシュリーや爆発魅せて七位入り
アシュリーや最後まで上げ強さ魅せ
七位入り強さを魅せるブハイかな
世界ランキング20位のレオナ・マグワイヤー(アイルランド、28歳、168㎝)は最終日-5、トータル-6と大きく伸ばし、20位も上げて7位タイに入った。
マグワイヤー大きく伸ばし上げて魅せ
マグワイヤー最後は上げて強さ魅せ
マグワイヤー七位に入り強さ魅せ
そして笹生優花は最終日5バーディー、3ボギーの-2、トータル-6と伸ばし、5位上げて7位タイに入った。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-4からスタートして、前半では2ホールをパーで凌いだ後、第3ホールでバーディーを決め、1つ空いて第5ホールではボギーを叩いたが、空かさず第6ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
続く第7、8ホールでもバーディーを決めたので、結局3打伸ばし、トータル-7として後半へと繋いでいる。
後半に入ってからは第11ホールでボギーを叩き、続く4ホールをパーで凌いだ後、第16ホールでバーディーを決めたが、続く第17ホールでまたボギーを叩いたので、結局後半では1打落とし、トータル-6となってホールアウトしている。
ここ暫らく直ぐに調子を崩して予選落ちしていたが、今回は余裕を持って予選通過しただけではなく、決勝ラウンドで大崩れすることなく、上げ続けられたので、最後まで楽しむことが出来た。
笹生優花最後も伸ばし上げて魅せ
笹生優花決勝で上げ強さ魅せ
笹生優花七位に入り強さ魅せ
世界ランキング18位で昨年大病による欠場から復帰して来たダニエル・カン(米国、30歳、168㎝)は最終日-1、トータル-5と少し伸ばし、2位上げて10位タイに入った。
ダニエルカン少し伸ばして上げて魅せ
ダニエルカン最後まで上げ強さ魅せ
ダニエルカン十位に入り強さ魅せ
世界ランキング6位で天才少女と言われ、既に欧州女子ツアーで4勝して米国女子ツアーで2勝しているアタヤ・ティティクル(タイ、20歳、162㎝)は最終日+4、トータル-5と落とし、8位下がって10位タイとなった。
世界ランキング29位のマデリーン・サグストロム(スウェーデン、30歳、175㎝)は最終日-3、トータル-4と伸ばし、14位上げて13位タイに入った。
サグストロム確り伸ばし上げて魅せ
サグストロム決勝で上げ強さ魅せ
サグストロム上位に入り強さ魅せ
世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国、27歳、165㎝)は最終日+1、トータル-4と少し落とし、4位下がって13位タイとなった。
世界ランキング5位のミンジー・リー(オーストラリア、27歳、165㎝)は最終日+3、トータル-4と落とし、8位下がって13位タイとなった。
世界ランキング22位のチャーリー・ハル(イングランド、27歳、168㎝)は最終日-1、トータル-2と少し伸ばし、6位上げて21位タイに入った。
チャーリーハル少し伸ばして上げて魅せ
チャーリーハル最後は上げて強さ魅せ
チャーリーハル上位に迫り意地を魅せ
世界ランキング27位のメガン・カン(米国、25歳、155㎝)、世界ランキング30位のマヤ・スタルク(スウェーデン、23歳、175㎝)は共に最終日+1、トータル-1と少し落とし、6位下がって27位タイとなった。
世界ランキング9位のジョージア・ホール(イングランド、27歳、165㎝)は最終日-4、トータルイーブンと伸ばし、24位も上げて33位タイに入った。
ジョージアや確り伸ばし上げて魅せ
ジョージアや最後は上げて強さ魅せ
意地を魅せ中位に入るホールかな
そして西村優菜は最終日3バーディー、2ボギーの-1、トータルイーブンと少し伸ばし、6位上げて33位タイに入った。
最終日はトータル+1からスタートして、前半では1バーディー、2ボギーの+1、トータル+2と少し落としたが、後半に入ってからは加速して、2バーディーの-2、トータルイーブンと伸ばした。
西村優菜少し伸ばして上げて魅せ
西村優菜下がっても上げ強さ魅せ
西村優菜中位に入り意地を魅せ
また畑岡奈紗は最終日5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーのイーブン、トータルイーブンと維持し、2位上げて33位タイに入った。
最終日はトータルイーブンからスタートして、前半では3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーのイーブン、トータルイーブンと維持し、後半に入っても2バーディー、2ボギーのイーブン、トータルイーブンと維持している。
畑岡奈紗スコア維持して上げて魅せ
畑岡奈紗決勝で上げ強さ魅せ
畑岡奈紗中位に入り意地を魅せ
世界ランキング3位で元天才少女、十代の内に世界ランキング1位まで上り詰めて一旦低迷した後再浮上して来たリディア・コ(ニュージーランド、26歳、165㎝)、世界ランキング8位でカナダの妖精と呼ばれて来たブルック・ヘンダーソン(カナダ、25歳、163㎝)は共に最終日+1、トータルイーブンと少し落とし、6位下がって33位タイとなった。
世界ランキング23位で新鋭のイン・ルオニン(中国、20歳)は最終日イーブン、トータル+1と維持し、39位タイを維持した。
インルオニンスコア維持して順位維持
インルオニン中位に入り意地を魅せ
世界ランキング25位のアライセン・カーパズ(米国、25歳、175㎝)は最終日イーブン、トータル+3と維持し、6位上げて43位タイに入った。
カーパズやスコア維持して上げて魅せ
カーパズや最後は上げて意地を魅せ