先週から今週に掛けて彼方此方で世界ランキングの変動に大きく関係しそうな男女ゴルフツアーが開催された。
男子ツアーの様子に付いては既に触れたので、今回は女子ツアーの様子に付いて簡単に触れておきたい。
先ずは国内のツアーからであるが、5月2日(木)の朝から茨城県にある「茨城ゴルフ倶楽部 東コース(6665ヤード、パー72)」において国内女子ツアーの公式競技(メジャー大会)、「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が4日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は1億2000万円、優勝賞金は2400万円となっており、前半2日間に亘る予選ラウンド終了時に52位タイまでに入っていた65名の選手が後半2日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
嬉しいことに、普段は米国女子ツアーを主戦場としている古江彩佳、西村優菜、勝みなみも出場していたが、残念ながら古江彩佳、西村優菜は予選落ちしていた。
なおライブ中継に付いてであるが、全国的に視られるテレビでは地上波の日本テレビ系列、CS放送の日テレジータス、日テレニュース24を巧く繋いで最後まで視られるように放送されていたはずであるが、最後は上手く行かなかったようである。
そしてインターネットの動画配信サイト、U-NEXT、DAZNでは4日間に亘ってたっぷりと配信されていた。
国内の女子のツアーに米国の
ツアーメンバー加わったかも
さて単独首位に抜け出て、見事逆転優勝したのは世界ランキング829位でスーパーアマチュアのリ・ヒョソン(韓国、15歳、163㎝)で、トータル-8まで伸ばした。
特にイーグルを第18ホールで決めて、この時点で首位タイに追い付き、首位争いをしていたプロ達が次第に落ちて行って優勝しているから、これは凄い!
そして国内メジャーにおけるこれまでの逆転記録は5打差で、今回7打差であったから、これも新記録となると言う。
ともかく記録尽くめの優勝となったようで、流石スーパーアマチュアではないか!?
なお15歳176日での優勝はこのツアーにおいて史上最年少で、これまでの記録は勝みなみの15歳293日であったそうで、この試合の結果を踏まえて、世界ランキングは199位まで上がっている。
リヒョソンや大逆転で勝って魅せ
ランク爆上げ流石なのかも
単独2位に入ったのは世界ランキング134位で2021年6月の最終プロテスト(93期生)にトップで合格し、このツアーにおける初優勝が待たれる佐久間朱莉(21歳、155㎝)で、トータル-7まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは114位まで上がっている。
単独3位に入ったのは世界ランキング35位で韓国女子ツアーにおいて昨年3勝して賞金女王に輝いた新鋭のイ・イェウォン(韓国、21歳、163㎝)で、トータル-6まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは34位まで上がっている。
4位タイに入ったのは世界ランキング20位で実力派ベテラン外国人選手を代表し、このツアーにおいて通算28勝して元世界ランキング1位に輝き、米国と韓国において賞金女王に輝いた申ジエ(36歳、155㎝、63㎏)、世界ランキング28位で新世紀世代の国内組を代表し、このツアーにおいて通算11勝して一昨年昨年と2年連続で年間女王に輝いた山下美夢有(22歳、150㎝、52㎏)で、トータル-5まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは申ジエが20位を維持し、山下美夢有が27位まで上がっている。
それから、このツアーの下部に当たるステップアップツアーは残念ながらオープンウイークとなっていた。
次に海外ツアーに付いて見て行くと、5月2日(木)の夜から時差-16時間の米国・アリゾナ州にある「セワイロ・ゴルフクラブ(6385ヤード、パー72)」において米国女子ツアー下部のエプソンツアー、「カジノ・デル・ソル・ゴルフ・クラシック」が3日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は25万ドルとなっており、1ドルを約155円とすれば、これは約3880万円であった。
なお日本人選手としては、世界ランキング461位で96期生の馬場咲希(19歳、176㎝、62㎏)、世界ランキング978位で黄金世代の谷田侑里香(ユリカ、25歳、172㎝)が出場して、馬場咲希が予選を通過していた。
米国の女子の下部にも日本人
複数が出て面白いかも
さて、優勝したのは世界ランキング704位のマディソン・ヤング(米国、27歳)で、トータル-11まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは424位まで上がっている。
2位タイに入ったのは世界ランキング208位のポーナノン・ファトラム(タイ、34歳、160㎝)、世界ランキング261位のシドニー・クラントン(米国、34歳)、世界ランキング315位のドッティ―・アディ―ナ(フィリピン、30歳、157㎝)、世界ランキング321位のデビ・ウェバー(オランダ、27歳、172㎝、60㎏)、世界ランキング374位のチャン・スーチャ(台湾、26歳、163㎝)、世界ランキング1281位のケイトリン・ミリガン(米国、25歳)で、トータル-10まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングはポーナノン・ファトラムが204位まで上がり、シドニー・クラントンが245位まで上がり、ドッティ―・アディ―ナが294位まで上がり、デビ・ウェバーが289位まで上がり、チャン・スーチャが 342位まで上がり、ケイトリン・ミリガンが739位まで上がっている。
また5月3日(金)の朝から慶尚道亀尾市にある「ゴルフゾン・カンティー・サンサン(6602ヤード、パー72)」において、韓国女子ツアー(KLPGAツアー)、「第10回キョチョン1919レディースオープン」が3日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は8億ウォンとなっており、1ウォンを約0.114円とすれば、これは約9120万円となって、普段の国内女子ツアーと同レベルとなっていた。
このツアーは全体でも年々拡充されており、今年は全30試合で賞金総額が約320億ウォンとなり、これは約36億5000万円となる。
なお賞金総額10億ウォン以上の試合が19試合もあるそうだ。
韓国の女子のツアーも拡充し
更に競り合い盛り上がるかも
さて、優勝したのは世界ランキング47位のパク・ジヨン(韓国、28歳、166㎝)で、トータル-13まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは39位まで上がっている。
2位タイに入ったのは世界ランキング152位のイ・ジェオン(韓国、23歳、160㎝)、世界ランキング257位でアマチュアのキム・ミンソル(17歳、177㎝)で、トータル-11まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングはイ・ジェオンが129位まで上がり、キム・ミンソルが178位まで上がっている。
単独4位に入ったのは世界ランキング44位のファン・ヨウミン(韓国、21歳、 163㎝)で、トータル-10まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは43位まで上がっている。
5位タイに入ったのは世界ランキング64位のパク・ヒョンギョン(韓国、24歳、167㎝)、世界ランキング111位のキム・ジェヒ(23歳、170㎝)で、トータル-9まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングはパク・ヒョンギョンが58位まで上がり、キム・ジェヒが100位まで上がっている。
それから、残念ながらオーストラリア女子ツアーはオフに入り、欧州女子ツアー、その下部に当たるLETアクセスシリーズ、米国女子ツアーはオープンウイークとなっている。
次に今週のゴルフの世界ランキングにおける女子日本人選手の変動に付いて触れておく。
先ず日本人の中で1~20番目の選手に付いては以下のようであった。
順位 変動 氏名
18位 ー 畑岡奈紗(25歳、158㎝)
24位 ↓ 1 古江彩佳(23歳、153㎝、54㎏)
27位 ↑ 1 山下美夢有(22歳、150㎝、52㎏)
28位 ↓ 3 笹生優花(22歳、166㎝、63㎏)
42位 ↓ 1 岩井明愛(アキエ、21歳、161㎝、59㎏)
46位 ↓ 1 西郷真央(22歳、158㎝、57㎏)
47位 ↑ 1 鈴木愛(アイ、29歳、155㎝)
49位 ↓ 3 岩井千怜(チサト、21歳、162㎝、59㎏)
51位 ↑ 1 小祝さくら(26歳、158㎝、58㎏)
59位 ↑ 1 竹田麗央(リオ、21歳、166㎝、66㎏)
67位 ー 櫻井心那(ココナ、20歳、166㎝、62㎏)
76位 ー 勝みなみ (25歳、157㎝、57㎏)
78位 ↓ 1 西村優菜(23歳、150㎝未満 50㎏)
80位 ー 神谷そら(20歳、167㎝、60㎏、95期生)
89位 ー 稲見萌寧(モネ、24歳、166㎝、58㎏)
95位 ー 吉田優利(24歳、158㎝、58㎏)
97位 ー 菊地絵理香(35歳、157㎝、52㎏)
99位 ↑ 2 菅沼菜々(24歳、158㎝)
102位 ↑14 原英莉花(25歳、173㎝、58㎏)
107位 ー 蛭田みな美(26歳、164㎝、57㎏)
以上の元々世界ランキングが高い選手にはあまり大きな変動が見られなかったが、以下の選手には結構大きな変動が出ていたようなので、取り敢えず続いて500位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて見ておく。
国内女子ツアーにおいて単独2位に入った佐久間朱莉(21歳、155㎝)は20位上がって114位に、国内女子ツアーにおいて18位タイに入った狭間世代の鶴岡果恋(24歳、166㎝、52㎏)は7位上がって184位に、国内女子ツアーにおいて9位タイに入った黄金世代の河本結(25歳、163㎝、58㎏)は5位上がって220位に、国内女子ツアーにおいて9位タイに入った金澤志奈(28歳、164㎝、53㎏)は11位上がって238位に、国内女子ツアーにおいて9位タイに入ったダイヤモンド世代の小林夢香(20歳、167㎝)は19位上がって252位になっている。
また国内女子ツアーにおいて43位タイに入った笠りつ子(36歳、160㎝、58㎏)は5位上がって274位に、国内女子ツアーにおいて25位タイに入った黄金世代の新垣比菜(25歳、165㎝、56㎏)は7位上がって340位に、国内女子ツアーにおいて15位タイに入った黄金世代の大里桃子(25歳、171㎝、60㎏)は19位上がって374位に、国内女子ツアーにおいて29位タイに入った飛ばし屋の渡邉彩香(30歳、172㎝、65㎏)は12位上がって390位に、国内女子ツアーにおいて36位タイに入った木戸愛(34歳、172㎝、56㎏)は6位上がって420位になっている。
以下でも大きく変動している選手が散見され、例えば国内女子ツアーにおいて単独8位に入った竹内美雪(28歳、160㎝、58㎏)は101位上がって503位になっている。