待ち兼ねていたスキージャンプ男子のワールドカップ、2019/20120シーズンが11月22日(金)に漸く始まった。
昨シーズンはその個人戦で小林陵侑が突然のように覚醒して13勝し、数々の記録を打ち立てた。
その衝撃が大きく、今シーズンが何時始まるのかと待ち遠しくて仕方が無かった。
その個人第3戦は昨日、12月7日(日)深夜に時差-4時間のロシアのニジニ・タギル(HS134m)で行われた。
前回フィンランドのルカの個人2戦目として予定されていた個人第3戦は残念ながら強風の為に中止となったが、今回も強風に悩まされながらの競技となったようである。
小林陵侑は残念ながら本大会でも少しの差で表彰台に上がれなかったが、今回は何と、佐藤幸椰が見事初優勝を飾っている。
佐藤幸椰は昨シーズン終盤に頭角を現していたような気がするが、今シーズン本物になれるか!?
陵侑やまだもう少し掛かりそう
優勝し成長魅せた佐藤かな
個人第3戦における主な選手の成績は以下のようであった。
名前 1本目m 得点 2本目m 得点 合計点
1位 佐藤幸椰 126.5 123.6 132.0 128.0 251.6
2位 カール・ガイガー(独) 130.0 124.5 130.0 125.6 250.1
3位 フィリップ・アッシェンハヴァルト(墺) 129.0 125.0 129.0 124.4 249.4
5位 デビッド・クバッキ(ポーランド) 127.0 117.5 131.0 127.5 245.0
6位 小林陵侑 126.0 120.5 130.0 124.1 244.6
7位 シュテファン・クラフト(墺) 128.0 123.8 130.0 120.6 244.4
9位 カミル・ストッフ(ポ-ランド) 121.0 113.0 128.5 124.0 237.0
11位 伊東大貴 128.0 118.7 127.0 114.8 233.5
14位 アンツェ・ラニセク(スロベニア) 123.5 117.2 123.0 111.0 228.2
21位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 124.0 116.5 114.0 103.1 219.6
26位 小林潤志郎 119.5 102.1 123.5 119.5 206.4
36位 中村直幹 114.0 93.2 93.2
個人ランキングに関係する得点は1位100点、2位80点、3位60点、4位50点、5位45点、・・・、30位1点と配分されて行き、3試合を終えて以下のようになっている。
1位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 210
2位 アンチェ・ラニセク(スロベニア) 158
3位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 153
4位 カール・ガイガー(独) 152
5位 小林陵侑 130
7位 カミル・スットフ(ポーランド) 104
8位 デビッド・クバッキ(ポーランド) 103
9位 シュテファン・クラフト(墺) 96
11位 伊藤大貴 69
17位 小林潤志朗 45
28位 中村直幹 20
今回ワールドカップ個人戦で見事初優勝した佐藤幸椰に付いて簡単に触れておく。
24歳で161㎝と小柄な選手で、昨シーズン、年末年始に亘って開催されるスキージャンプ週間に初出場を果たし、第3戦で6位となり、初のベストテン入りをしている。
総合でも12位に入り、その後、1月20日に行われたザコバネ大会で3位となり、初めて表彰台に上がっている。
そして今シーズン個人第3戦での優勝であるから、これはもう期待せずにはいられない!?
積み上げて初の優勝佐藤かな
今夜はロシアのニジニ・タギル(HS134m)で昨日に引き続いて個人2戦目、通算で個人第3戦が予定され、3月下旬のスロベニアのプラニツァまで4か月に亘って転戦する。