12月10日(金)~12月12日(日)に時差-8時間のドイツのクリンゲンタール(K点125m、HS140m)においてスキージャンプ・ワールドカップが開催されており、今日の未明、その男子第2戦が行われ、日本のエース、小林陵侑が見事優勝している。
この大会までは新型コロナウイルスのPCR検査において陽性になった所為で10日間の隔離期間を過ごしており、復帰第1戦となったこの大会の第1戦では風に悩まされながらも7位に入っている。
そして第2戦では雨で助走路が滑らず、何時ものようには行かなかった選手も多かった中、この成績であるから、流石ではないか!?
また今回、ノルウェー選手が上位に集中しているが、彼等は今回の様な条件でも練習して来たことが効果的であったとのことで、小林陵侑も同様のことを言っている。
それにしても今シーズンは小林陵侑にとって中々厳しい状況が続いている。
開幕戦のニジニタギル(ロシア)の第1戦では2位に入ったので、北京冬季五輪に合わせて調子が上がって来ていることに喜び、第2戦への期待を膨らませていたら、その予選でスーツの規定違反により失格となり、あっさりと出場出来なくなってしまった。
それでも、2か所目のルカ(フィンランド)では第1戦(通算で第3戦目)で見事優勝し、通算20勝目を挙げている。
ここでまた期待が膨らませ掛けたら、第2戦の前のPCR検査で上記のように引っ掛かってしまい、この後暫らく休むことになったわけである。
それでも今回、今シーズン2勝目を挙げ、通算で21勝目となったから凄過ぎて、ただただ感心してしまう。
陵侑や気勢何度も削がれつつ
其れでも勝って凄過ぎるかも
これで総合でも2位に上がって来たから、余計に凄味が感じられる。
今回の主な選手の成績は以下のようであった。
順位 氏名 1本目(m) 2本目(m) 得点
1 小林陵侑 129.5 139.0 262.8
2 ダニエル・アンドレタンデ(ノルウェー) 130.5 141.5 260.2
3 マリウス・デンドヴィック(ノルウェー) 126.0 141.0 256.6
4 ロベルト・ヨハンソン(ノルウェー) 128.0 139.5 255.8
5 ハルボル・アイネルグラネル(ノルウェー) 128.0 138.0 254.9
6 ヨハン・アンドレフォルファン(ノルウェー) 123.0 138.5 247.5
9 小林潤志郎 128.5 135.0 240.7
20 中村直幹 121.5 127.5 219.1
22 カール・ガイガー(独) 115.5 134.0 217.3
23 アンチェ・ラニセク(スロベニア) 121.5 126.0 216.5
26 シュテファン・クラフト(墺) 117.0 126.5 209.4
27 佐藤幸椰 115.5 129.5 207.0
なお、他の2人も予選は通過したが、1本目で伊東大貴が38位、佐藤慧一が39位となり、残念ながら2本目には進めなかった。
また、小林陵侑と好く競り合っている好漢、マルクス・アイゼンビヒラー(ドイツ)も1本目40位で2本目には進めなかった。
また、ここまでの主な選手の総合ランキングは以下のようになっている。
順位 氏名 総合点
1 ー カール・ガイガー(独) 414
2 ↑4 小林陵侑 316
3 ↓1 シュテファン・クラフト(墺) 311
4 ー アンチェ・ラニセク(スロベニア) 291
5 ↓2 マルクス・アイゼンビヒラー(独) 287
16 ↓1 中村直幹 118
22 ↓3 佐藤幸椰 91
24 ー 小林潤志郎 85
30 ↓3 伊東大貴 44
42 ↓1 佐藤慧一 10
なお、次の大会は12月17日(金)~12月19日(金)の日程でエンゲルベルク(スイス)で開催され、ラージヒルの個人戦2戦が行われる予定であるから、楽しみに待ちたい。
また、小林陵侑はユーチューブを使って自ら発信し始めており、身近に感じられる内容なので、時間がある時には覘いてみると好いかも知れない。