2022年2月25日(金)~2月27日(日)(現地時間)の3日間の日程で時差-7時間のラハティ(フィンランド)のラージヒル(K点116m、HS130m)においてスキージャンプ・ワールドカップ男子の大会が開催され、個人戦が代替戦を加えて2戦(通算で20、21戦目)、および団体戦(通算で4戦目)が行われた。
個人第1戦ではシュテファン・クラフト(オーストリア)が優勝し、今シーズン2勝目、通算で23勝目となっている。
因みに小林陵侑は7位であった。
と書くとちょっと残念な気がして来るが、ワールドカップでベストテンに入っているのがもう普通のようで、それだけ凄い選手になっている!?
陵侑や七位であれば残念で
其れだけ凄い選手なのかも
また、団体戦ではオーストリアチームが優勝し、日本チームは5位タイとなっている。
そして個人第2戦では日本のエース、小林陵侑が1本目5位であったが、2本目ではノルウェーのハルヴォル・エグナー・グランルードと並び、見事同点優勝している。
小林陵侑はこれで今シーズン8勝目となり、通算では27勝目となっており、これは単独8位に当たる。
また、表彰台へ登壇したのはこれで今シーズン10回目となり、通算では44回目となっており、これは単独で18位に当たる。
なお、仲好しらしいハルヴォル・エグナー・グランルードはこれで今シーズン2勝目、通算で13勝目となっていると言う。
ウィキペディア等を参考に記録を見ていると、小林陵侑の優勝回数/表彰台登壇回数は61.4%で、結構高い方であることが分かる。
陵侑やレジェンド達と肩並べ
語られる時近付いたかも
主な選手に付いてこれを見ておくと以下の様であった。
登壇順位 名前 優勝回数 登壇回数 優勝/登壇(%)
1 ヤンネ・アホネン(フィンランド) 36 108 33.3
2 アダム・マリシュ(ポーランド) 39 92 42.4
3 グレゴア・シュリーレンツァウアー(墺) 53 88 60.2
4 シモン・アマン(スイス) 23 80 28.8
5 カミル・ストッフ(ポーランド) 39 80 48・8
6 マッチ・ニッカネン(フィンランド) 46 76 60.5
9 シュテファン・クラフト(墺) 23 77 29.9
11 葛西紀明 17 63 27.0
18 小林陵侑 27 44 61.4
21 船木和喜 15 38 39.5
こう見て来ると、小林陵侑は今のところ表彰台に上がれた場合優勝率が高く、グレゴア・シュリーレンツァウアー、マッチ・ニッカネンタイプであることが分かる。
ラハティの個人第2戦に話を戻すと、予選で小林陵侑は122.0m飛んで11位、佐藤幸椰は116.5m飛んで20位、伊東大貴は114.0m飛んで31位、佐藤慧一は116.0m飛んで34位、小林潤志郎は112.5m飛んで36位となって決勝に進めたが、中村直幹は97.0m飛んで57位となって、残念ながら決勝まで進めなかった。
決勝での主な選手の成績は以下のようであった。
順位 氏名 1本目(m) 2本目(m) 得点
1 小林陵侑 125.0 130.5 278.0
1 ハルボルエグナー・グランルード(ノルウェー) 127.0 128.5 278.0
3 シュテファン・クラフト(墺) 124.0 128.0 271.3
4 ウルリッヒ・ヴォールゲナント(墺) 129.0 124.0 266.0
5 カール・ガイガー(独) 125.5 123.5 265.9
6 マヌエル・フェットナー(墺) 130.5 124.0 265.5
8 マルクス・アイゼンビヒラー(独) 123.0 127.0 261.7
11 カミル・ストッフ(ポーランド) 125.0 122.0 252.3
13 マリウス・デンドヴィック(ノルウェー) 119.5 124.5 249.5
20 佐藤幸椰 121.5 120.0 245.4
29 伊東大貴 117.5 120.0 231.7
30 佐藤慧一 118.5 113.0 221.7
なお、小林潤志郎は1本目114.0m飛んで33位となり、残念ながら2本目には進めなかった。
それから、ここまでの主な選手の総合ランキングは以下のようになっている。
順位 氏名 総合点
1 ↑1 小林陵侑 1322
2 ↓1 カール・ガイガー(独) 1279
3 ー ハルボルエグナー・グランルード(ノルウェー) 1090
4 ー マリウス・デンドヴィック(ノルウェー) 947
5 ー マルクス・アイゼンビヒラー(独) 726
6 ー アンチェ・ラニセク(スロベニア) 657
7 ー シュテファン・クラフト(墺) 653
14 ー 佐藤幸椰 366
17 ↑2 マヌエル・フェットナー(墺) 290
21 ー カミル・ストッフ(ポーランド) 257
26 ー 中村直幹 181
29 ー 小林潤志郎 171
38 ↓3 伊東大貴 87
48 ー 佐藤慧一 30
小林陵侑は北京冬季五輪の前にカール・ガイガーに抜かれ、ラハティの個人第1戦で差を広げられていたが、今回また抜き返しており、総合優勝の行方はまだまだ分からず、その分、楽しめる展開となっている。
次戦は3月3日(水)、4日(木)に時差-8時間のリレハンメル(ノルウェー)にあるラージヒル(K点123m、HS140m)で予定されており、この大会はその次の大会と合わせてRAW AIRと言う人気の大会となっている。
それから、小林陵侑はユーチューブを使って自ら発信し始めており、全体にのんびりした雰囲気で、身近に感じられたり、珍しい内容だったり、興味深い時もあるので、時間と気持ちに余裕のある時は覘いて見るのも好いだろう。