今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
先週開催された目ぼしいゴルフツアーは国内男子ツアー、米国男子ツアーであった。
また、韓国女子ツアーが予定されていた。
男子ツアーに関することは、今回も男子の世界ランキングの変動が早めに発表されていたので、既に先週の様子も含めて昨日書き留めておいた。
今回は女子ツアーの先週の様子、世界ランキングの変動等に付いて触れておく。
先週の女子ツアーで気に留まった目ぼしいところでは、上記のように韓国女子ツアーで、新シーズン当初に入る海外シリーズ第2戦として12月3日(金)~12月5日(日)にベトナムにおいて「チャンピオンシップ with SBS Golf」」が予定されていた。
詳しい情報が分からないので日本人選手が出ていたかどうかも分からないが、世界ランキングの変動には間接的な影響を与えているものと思われる。
また、他に気に留まったこととしては、先ず11月30日(火)~12月3日(金)の日程で静岡県において国内女子ツアーへの出場権を競い合う最終予選会、QTのファイナルステージが行われた。
首位で通過したのはベテランの下川めぐみ(38歳、156㎝)で、他に上位で気に留まったのは5位通過で新世紀世代の永嶋花音(20歳、157㎝)、11位通過で高校生の佐藤心得(ミユ、18歳、161㎝)であった。
意外であったのは、岩井明愛(アキエ、19歳、161㎝、59㎏)、岩井千怜(チサト、19歳、162㎝、59㎏)のツインズがそれぞれ70位、90位と下位に沈んだことである。
レギュラーツアーではあまり観られないのかも知れないが、そう遠くない内に上がって来るものと期待しておくしか無さそうだなあ。
それから、米国女子ツアーへの出場権を競い合う最終予選会の前半4ラウンドが行われた。
日本人選手としてはプラチナ世代をリードし、米国女子ツアーのメジャー大会でも活躍していた古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)、黄金世代をりーどするひとりで、全英女子チャンピオンの渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)が出ており、結構楽しませてくれた。
古江彩佳は初日-4まで伸ばして14位タイとまずまずの発進で、その後、第2日目にはトータル-7まで伸ばして5位タイに上げ、第3日目にはトータル-9まで伸ばして5位タイを維持し、最終日にはトータル-11まで伸ばしながらも7位タイ下がったが、ともかく彼女らしい安定したプレーで安心させてくれた。
渋野日向子は初日+2まで落として81位タイと出遅れ、第2日目もトータル+2のままで72位タイには上げたが、安心出来る範囲にはいなかった。
このままでは70位タイのCUTラインに引っ掛かってしまう!?
心配させながら、第3日目にはトータル-4まで伸ばして25位タイに上げ、最終日にはトータル-6まで伸ばして24位タイに上げて、結局は余裕の通過を果たしている。
この辺りの、冷や冷やさせた後のワクワクさせるジェットコースター的なメリハリの利いたプレイが彼女の醍醐味であろうか!?
古江彩佳安定プレイ魅せ続け
渋野日向子メリハリプレイ魅せ続け
次に女子の日本人選手トップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
8位 ー 笹生優花 72位 ↑ 1 勝みなみ
15位 ↓ 1 古江彩佳 79位 ー 高橋彩華
16位 ー 稲見萌寧 87位 ↓ 3 吉田優利
39位 ↓ 1 渋野日向子 94位 ↑ 1 原英莉花
40位 ー 西郷真央 99位 ↑ 2 大里桃子
41位 ↑ 1 西村優菜 114位 ↓ 2 岡山絵里
61位 ↑ 2 山下美夢有 115位 ↓ 1 若林舞衣子
62位 ↑ 2 小祝さくら 118位 ↑ 1 三ヶ島かな
66位 ↓ 1 鈴木愛 120位 ー 菊地絵理香
先週は予定通りであれば韓国女子ツアーが開催されたはずであるが、日本人選手の変動には男子ほどの大きな変化はなく、以下、500位までの範囲で4位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。
何時も通りの5位以上としなかったのは、それでは何時もに比べて少なかったからである。
幅広く交友関係を結び、充実したゴルフ生活を送っている中堅の青木瀬令奈(28歳、153㎝、50㎏)は5位上がって163位に、復調を見せている中堅の福田真未(29歳、168㎝、58㎏)は6位上げて253位に、11月のプロテストに合格した高校生の佐藤心結(ミユ、18歳、161㎝、58㎏)は4位上がって383位に、同じく11月のプロテストに合格した高校生の竹田麗央(リオ、18歳、166㎝、68㎏)は5位上がって391位になっている。
また6月のプロテストに合格し、既にステップアップツアーで優勝している岩井千怜(チサト、19歳、162㎝、59㎏)は4位上がって464位に、11月のプロテストに合格した高校生の尾関彩美悠(アミユ、18歳、158㎝、52㎏)は5位上がって477位に、プラチナ世代で6月のプロテストに合格した上野菜々子(21歳、163㎝、57㎏)は4位上がって500位になっている。
それから今週の予定されている女子ツアーであるが、目ぼしいところでは韓国女子ツアーの新シーズン当初のアジアシリーズ第3戦、シンガポールで12月10日(金)~12月12日(日)に開催予定の「ハナ金融グループ シンガポール女子オープン」ぐらいか!?
このところ触れている韓国女子ツアーは近年大分拡充され、今シーズンは31試合が予定されて、賞金総額が約28億円であったから、実力的には置くとして、規模としては国内女子ツアーにじわじわ迫る結構大きなツアーになって来たようである。
他にはレギュラーツアーではないが、国内女子ツアーの新人戦、およびステップアップツアーの更に下部に当たるマイナビネクストヒロインゴルフツアーのエキシビションがあるので、世界ランキングに影響はないのかも知れないが、適当には楽しめそうだ。
またツアーではないが、米国女子ツアーの来季の出場権を競い合う最終予選会の後半4ラウンドが12月9日(木)~12月12日(日)に予定されており、これも結構楽しみである。