木曜日の8時から茨城県にある「美浦ゴルフ倶楽部(6988ヤード、パー71)」において国内男子ツアー、「ISPSHANDAガツーンと飛ばせツアートーナメント」が4日間の日程で開催され、その最終日が感動的に終わった。
賞金総額は8300万円、優勝賞金は1600万円で、2日間の予選ランド終了時に55位タイまでに入っていた選手64名が、残り2日間の決勝ラウンドに駒を進められた。
ホストプロのひとりに先週国内で開催された唯一の米国男子ツアー、「ZOZOチャンピオンシップ」に出場して盛り上げていた陽気さが売りの中西直人がいる。
上記において3日間の観察、研究の結果、最終日には攻めるゴルフを披露して8バーディー、1ボギーの-7、トータルイーブンと爆発的に伸ばし、31位も上げて28位タイに入って驚かせたが、その勢いで今週も魅せられるか!?
ちょっと注目してみたい。
なお、4日間に亘ってユーチューブでライブ中継が無料配信されており、会場への入場料も無料となっている。
そう言えば、AbemaTVツアーなんかでも、ここの主催試合は気前が好かったような気がする。
それはまあともかく、低迷気味の国内男子ツアーの面々は先週の「ZOZOチャンピオンシップ」の勢いを上手く繋げるか!?
国内の男子ツアーはZOZOからの
勢い保ち飛ばすか期待
ただ、先週の奮闘によって疲れたのか、賞金王レースの上位選手で今週出ていない選手もまあまあいるようで、そこはちょっと寂しい気もする。
さて、単独首位に終盤抜け出て、見事初優勝を決めたのは世界ランキング484位の池村寛世(トモヨ、26歳、166㎝、72㎏)で、最終日7バーディー、1ボギーの-6、トータル-17と大きく伸ばして1位上げて来た。
前半では1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-11と伸ばせなかったが、後半に入って4連続バーディーを含む6バーディーの-6、トータル-17と大きく伸ばし、一気に抜き去った。
その結果、感動の初優勝を遂げてハグし、その後、肩を埋めて泣いたのは恋人のキャディーだとか。
観ていて直ぐに2人は深い関係を築いて来た関係だと思えた。
ほっこりさせられた。
実に安心させられるものを見せて貰えた思いである。
やっぱり愛は、余計な重荷を背負っていない純粋な関係が好いなあ。
なんてことはともかく、苦労して漸くここまで来た選手だそうな。
これからの活躍に期待したい。
池村や大きく伸ばし勝って魅せ
池村や逆転魅せて初勝利
池村や愛の力で初勝利
2位タイに入ったのは世界ランキング155位で、このところは姉をすっかり凌駕した感のある香妻陣一朗(27歳、165㎝、71㎏、香妻琴乃の弟)、世界ランキング128位で曲がらないのが売りの稲森佑貴(27歳、169㎝、68㎏)、世界ランキング455位で、このところは気に留まることが増えて来た植竹勇太(26歳、163㎝、63㎏)で、トータル-15となった。
香妻陣一朗は最終日、8バーディーの-8と爆発的に伸ばして9位上げて来た。
前半では4バーディーの-4、トータル-11と確り伸ばしてトップ争いに加わり、後半に入って更に-4、トータル-15と確り伸ばし、先にホールアウトして試合に緊張感を持たせてくれた。
昨日は一旦下がったが、最終日にここまで上げて来るのは流石ではないか!?
香妻や爆発魅せて二位となり
香妻や二位に入って強さ魅せ
稲森佑貴も最終日8バーディーの-8と爆発的に伸ばして9位上げて来た。
前半、後半共に4バーディーずつと言う伸ばし方も香妻陣一朗と同様で、決勝に入ってからは下がっていないのは流石ではないか!?
稲森や爆発魅せて二位となり
稲森や二位に入って強さ魅せ
植竹勇太は最終日2バーディー、3ボギーの+1と少し落として1位下がった。
前半では2バーディー、1ボギーの-1、トータル-17と少し伸ばし、これは初優勝間違いなしと思われたが、後半に入って2ボギーの+2、トータル-15と落とし、逆転負けを喫した。
この痛い経験が今後に生きることを期待したい。
植竹や逆転食らい二位となり
植竹や痛い経験此れからに
生きて来ること期待するかも
5位タイに入ったのは世界ランキング117位でここ暫らく好調を維持している実力派外国人選手のひとり、スコット・ビンセント(ジンバブエ、29歳、178㎝、68㎏)、世界ランキング386位で、ユーチューブでの気楽な語りが結構興味深い、今も欧州男子ツアーへの復帰を目指しているベテランの谷原秀人(42歳、178㎝、80㎏)、で、トータル-14まで伸ばした。
スコット・ビンセントは最終日4バーディーの-4と伸ばして2位上げて来た。
ビンセント最後は上げて五位となり
ビンセント五位に入って強さ魅せ
谷原秀人は最終日4バーディー、1ボギーの-3と伸ばしながらも3位下がった。
20代の選手の勢いには付いて行けなかったが、5位タイに止まったは流石ではないか!?
谷原や伸ばし足らずに三位下げ
谷原や五位に入って力魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング230位で、選手会長のゲンちゃんこと時松隆光(28歳、168㎝、75㎏)は最終日-2、トータル-13と伸ばしながらも、5位下がって単独7位となった。
世界ランキング985位で、このところAbemaTVツアーで時々気に留まるようになった鍋谷太一(25歳、177㎝、72㎏)は最終日-1、トータル-12と少し伸ばしながらも6位下がって8位タイとなった。
世界ランキング220位で小柄へのコンプレックスを力としている感のある比嘉一貴(26歳、158㎝、70㎏)は最終日-5、トータル-11と大きく伸ばし、5位上げて10位タイに入った。
ZOZOチャンピオンシップで優勝した大学の先輩、松山英樹を待つ比嘉一貴を観ていて、その胸板の厚さにちょっと吃驚した覚えがある。
確かに身長から考えて体重が確りとある。
ボディービルダー並ではあるまいか!?
それだけ意識して取り組んでいると言うことである。
比嘉一貴最後まで上げ十位入り
比嘉一貴十位に入り強さ魅せ
世界ランキング648位で、AbemaTVツアーメンバーの印象が強い新鋭の大西魁斗(23歳、177㎝、70㎏)は最終日イーブン、トータル-11と伸ばせず、8位下がって10位タイとなった。
世界ランキング370位でスーパー新人の久常涼(19歳、175㎝、75㎏)は最終日-3、トータル-10と伸ばしながらも、2位下がって13位タイとなった。
最後は少し下がったが、それでも随所に好いところを見せ、感心させていた久常涼であった。
それを自分では納得していないところも伸び代を感じさせる選手で、これからも大いに期待したい。
久常や伸びしろ魅せてまた期待
世界ランキング83位で欧州男子ツアーでもまあまあ活躍している実力派ベテラン外国人選手のひとり、ショーン・ノリス(南アフリカ、39歳、188㎝、100㎏)は最終日-1、トータル-9と少し伸ばしながらも、7位下がって16位タイとなった。
世界ランキング355位でこのところ気に留まることが増えて来たベテランの上井邦裕(39歳、180㎝、78㎏)は最終日-5、トータル-4と大きく伸ばし、19位上げて34位タイに入った。
確りと上げ強さ魅す上井かな
最後上げ力を魅せた上井かな
世界ランキング445位の中西直人(33歳、177㎝、80㎏)は最終日-2、トータル-4と伸ばし、5位上げて34位タイに入った。
中西や下がっても上げ力魅せ
中西や最後は上げて力魅せ
世界ランキング289位でレジェンド青木功からも目を掛けられていた大学生プロの石坂友宏(22歳、173㎝、75㎏)は最終日イーブン、トータル-4と伸ばせず、10位下がって34位タイとなった。
世界ランキング130位で海外進出を目指している、地味ながら実力派中堅の大槻智春(31歳、172㎝、94㎏)は最終日-4、トータルイーブンと伸ばし、8位上げて52位タイに入った。
大槻や確り伸ばし上げて魅せ
大槻や最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング216位で大型新鋭の大岩龍一(23歳、182㎝、92㎏)は最終日-2、トータルイーブンと伸ばし、7位上げて52位タイに入った。
大岩や最後は上げて強さ魅せ
大岩や最後は上げて意地を見せ
世界ランキング324位の堀川未来夢(28歳、176㎝、84㎏)は最終日+2、トータルイーブンと落とし、13位下がって52位タイとなった。
そして、世界ランキング281位で、このところ気に留まることがまあまあ増えて来た中堅の永野竜太郎(33歳、181㎝、85㎏)は最終日イーブン、トータル+4と伸ばせず、2位下がって62位タイとなった。
毎日こうしてざっと見ていると、上にも書いたように今回は特に賞金王レースの上位選手が出ていない所為もあるのか、それとも下位の選手が力を付けて来たのか、レギュラーツアーメンバーとAbemaTVツアーメンバーとの距離が近付いていると言う気がした。
AbemaTVツアーのメンバーが上位に進出し、結構好い戦い振りを見せ、十分に楽しませてくれた。
彼等にとってはチャンスと思えば好いのだろうが、レギュラーツアーを主戦場とする選手に中堅選手、ベテラン選手にとってはもう少し危機感を持つべきなのかも知れない。
アマチュア選手、実力が落ちて来た日本人および外国人のベテラン選手等が結構上位で戦っているツアーの割に、このツアーでちょっと頑張ると世界ランキングが大きく変化する。
そんなことが続いているから、微妙な気がしないではない。
それでも、久常涼等の新鋭が上がって来たり、今回のように初優勝の選手が出て来たりすると、ちょっとワクワクして来るから、これからもそんな面が見られることを期待したい。
新鋭が活躍すればワクワクし
これからもまた期待するかも