先週木曜日の20時20分から時差-13時間(現在サマータイム中、それ以外では-14時間)の米国・ニュージャージー州にある「リバティーナショナルGC(7410ヤード、パー71)」において米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフシリーズの初戦、「ザ・ノーザントラス」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
ただ、日曜日(現地、以下同様)に予定されていた第4ラウンド、すなわち最終日はハリケーンの影響で月曜に順延され、それも2時間ほど遅れて始まったので、火曜日にずれ込むのかと危ぶまれたぐらいであった。
ともかく、今朝(これは日本時間)に何とか終われたようなので、今回は最終日の様子に付いて触れておく。
ところで、この大会の賞金総額は何と950万ドル(1ドルを約110円とすると、約10億4500万円)、優勝賞金は171万ドル(約1億8800万円)と、かなり高額になっている。
そしてプレーオフシリーズはこの試合を入れて3試合あり、全てに勝ち抜き、トップになると約16億円ものボーナスを獲得できると言う。
日本人選手としては世界ランキング18位で今年のマスターズチャンピオン、エースの松山英樹が出場していた。
この試合が始まる前はフェデックスポイントランキング14位に付けていた。
因みに松山英樹は今年で8年連続8回目の出場となるそうだから、これも凄い!?
第3日目はトータル-6まで伸ばしながらも40位タイに下がっているが、最後まで期待したい。
松山やじわじわ下がり四十位
最終日まで期待するかも
さて、首位タイに入ってプレーオフに持ち込み、第1ホールで勝って、見事逆転優勝を決めたのは世界ランキング22位の優しき飛ばし屋、トニー・フィナウ(米国)で、最終日1イーグル、5バーディー、1ボギーの-6と大きく伸ばし、結果として3位上げてことになる。
最終日の前半では2バーディー、1ボギーの-1と少し伸ばし、後半では1イーグル、3バーディーの-5と一気に伸ばして追い着いている。
この選手、マッチョ化したブライソン・デシャンボーも認める稀有の飛ばし屋のようである。
結構上位争いをしており、印象に残っている選手であるが、これが2016年以来の2勝目だとか。
何でもよく調べている人はいるもので、この間にベストテンには40回も入って来たそうな。
凄い!?
こんな例を見ると、国内女子ツアーを主戦場とする黄金世代で無冠の実力者と認められる高橋彩華も焦ることはないなあ。
なおこの試合の結果、トニー・フィナウの世界ランキングは9位に上がり、フェデックスポイントランキングは1位に上がったと言う。
トニーフィナウ大きく伸ばし勝って魅せ
トニーフィナウプレーオフまで持ち込んで
久々勝利勝ち取るのかも
首位タイに入って、プレーオフに負けた結果、単独2位となったのは世界ランキング28位のキャメロン・スミス(オーストラリア)で、最終日6バーディー、1ダブルボギーの-4と伸ばしながらも、結果として1位下がったことになる。
最終日の前半では2バーディー、1ダブルボギーのイーブンと伸ばせなかったが、後半では4バーディーの-4と伸ばし、優勝戦線に勝ち残り、強いところを見せている。
なお、この試合の結果、世界ランキングは23位まで上がり、フェデックスポイントランキングは3位まで上がっている。
プレーオフ負け二位となるスミスかな
二位となり強さを魅せたスミスかな
単独3位に入ったのは世界ランキング1位のジョン・ラーム(スペイン)で、最終日4バーディー、2ボギーの-2、トータル-18まで伸ばしながらも2位下がった。
最終日の前半では2バーディーの-2と、この時点ではまだ優勝戦線に残っていたが、後半では2バーディー、2ボギーのイーブンと伸ばせず、優勝戦線から脱落している。
それでもコロナ禍に悩まされ続けていることを考えると、流石の強さではないか!?
なお、この試合の結果でも、世界ランキングは1位を維持し、フェデックスポイントランキングは2位となっている。
ジョンラーム伸ばしながらも二位下がり
ジョンラーム後半伸びず三位なり
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング5位のジャスティン・トーマス(米国)は最終日-1、トータル-15と少し伸ばし、4位タイを維持した。
トーマスや少し伸ばして順位維持
トーマスや四位維持して強さ魅せ
世界ランキング79位のエリック・ファンローエン(南アフリカ)は最終日+1、トータル-14と少し落とし、4位下がって単独7位となった。
世界ランキング9位のパトリック・カントレー(米国)は最終日-3、トータル-12と伸ばし、13位上げて11位タイに入った。
カントレー下がっても上げ強さ魅せ
カントレー最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング29位のイム・ソンジェ(韓国)は3日目-1、トータル-11と少し伸ばし、1位上げて16位タイに入った。
イムソンジェ少し伸ばして上げて魅せ
イムソンジェ最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング4位で、東京五輪のゴルフ競技男子の部において見事金メダルに輝いたザンダー・シャウフェレ(米国)は最終日イーブン、トータル-11と伸ばせず、5位下がって16位タイとなった。
世界ランキング24位のサム・バーンズ(米国)は最終日+1、トータル-10と少し落とし、10位下がって21位タイとなった。
世界ランキング30位のリー・ウェストウッド(イングランド)は最終日+1、トータル-9と少し落とし、10位下がって27位タイとなった。
世界ランキング6位で圧倒的な飛ばし屋のブライソン・デシャンボー(米国)は最終日-3、トータル-8と伸ばし、19位上げて31位タイに入った。
デシャンボー下がっても上げ強さ魅せ
デシャンボー最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング10位のハリス・イングリッシュ(米国)、世界ランキング26位のビリー・ホーシェル(米国)は最終日-2、トータル-8と伸ばし、9位上げて31位タイに入った。
イングリッシュ下がっても上げ強さ魅せ
イングリッシュ最後は上げて強さ魅せ
ホーシェルや決勝で上げ強さ魅せ
ホーシェルや最後も上げて強さ魅せ
世界ランキング8位のブルックス・ケプカ(米国)は最終日+3、トータル-8と落とし、20位も下がって31位タイとなった。
そして松山英樹は最終日5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの-1、トータル-7と少し伸ばしながらも、3位下がって43位タイとなった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、インスタート(第10ホールから)で、トータル-6から出て、前半では4ホールをパーで凌いだ後、第14~17ホールと4連続バーディーを決め、トータル-10まで伸ばし、大いに上位争いを期待させて後半へと繋いでいる。
後半に入って4ホールをパーで凌いだ後、第5ホールで池ポチャがあり、ボギーを叩いてしまったが、空かさず第6ホールでバーディー決めて取り返し、バウンスバック!
1つ空いて第8ホールでダブルボギーを叩き、第9ホールではボギーを叩いたので、後半だけで3打落とし、トータル-7としてホールアウトしている。
なお、この試合の結果、世界ランキングは17位まで上がったが、フェデックスポイントランキングは16位に下がって第2戦に臨むこととなった。
松山や伸ばしながらも少し下げ
気分切り替え次戦に期待
松山やフェデックスでは下がりつつ
まだ上位故次戦に期待
また、世界ランキング15位のロリー・マキロイ(北アイルランド)、世界ランキング20位のスコッティー・シェフラー(米国)も同じく、最終日-1、トータル-7と少し伸ばしながらも、3位下がって43位タイとなった。
世界ランキング14位のビクトル・ホブラン(ノルウェー)は最終日+6、トータル-7と大きく落とし、37位も下がって43位タイとなった。
世界ランキング19位のウェブ・シンプソン(米国)は最終日-3、トータル-6と伸ばし、17位上げて47位タイに入った。
シンプソン下がっても上げ意地を魅せ
シンプソン最後は上げて意地を魅せ
世界ランキング27位のホアキン・ニエマン(チリ)は最終日+1、トータル-6と少し落とし、13位下がって47位タイとなった。
世界ランキング16位のダニエル・ベルガー(米国)は最終日イーブン、トータル-5と伸ばせず、6位下がって56位タイとなった。
世界ランキング11位のアブラハム・アンサー(メキシコ)は最終日+1、トータル-4と少し落とし、14位下がって64位タイとなった。
世界ランキング21位のポール・ケイシー(イングランド)は最終日+2、トータル-4と落とし、24位も下がって64位タイとなった。
そして、世界ランキング12位のジョーダン・スピース(米国)は最終日+8、トータル+1と大きく落とし、39位も下がって73位タイとなった。
上にも書いたように、ハリケーンの所為で最終日が月曜日にずれ込み、毎週週明け直ぐに発表される最新の世界ランキングは一体どうなるのかと心配していたら、終わらない段階で何時もの日程に従って更新され、全て終わった段階でまた更新されている。
この辺り、何だかいい加減と言うか、臨機応変と言うか、我が国との違いが感じられ、面白い。