先週の木曜日の夜から時差-16時間(現在サマータイム中。それ以外では-17時間)の米国・ネバダ州にある「TPCサマリン(7255ヤード、パー71)」において米国男子ツアー、「シュライナーズチルドレンズ・オープン」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
優勝賞金は125万ドルとなっているから、1ドルを約111円とすると、約1億4千万円となり、向こうでは普通でも、国内男子ツアーに比べると流石に高額になっている。
その分、フィールドは厚く、日本人選手としては世界ランキング19位でエースの松山英樹が出ており、予選ラウンド終了時に松山英樹を含む57位タイまでに入った73名の選手が決勝ラウンドへと駒を進められた。
試合前の記事では、松山英樹にとって相性が好いコースのようで、CS放送のゴルフネットワークでのライブ中継がまあまあ予定されており、好調が維持されていることを期待して応援したいところであった。
と言うことで、初日は-6まで伸ばして10位タイと好発進だったので思わず期待を膨らませたが、第2日目には観客にティーショットが当たる流血騒ぎもあってトータル-5と少し落として57位タイまで下がり、ぎりぎりの予選通過であった。
それでも決勝ラウンドへの進出には違いないから、ここから気分を切り替えて巻き返せるか!?
期待をしながら見守っていたら、第3日目はトータル-5のまま伸ばせず、63位タイまで下がっている。
大分士気も下がりながらも、最終日には少しでも上げたいと口にする松山英樹であったが、それは一体どうなったのか!?
松山や通過の後も少し下げ
最終日まで期待するかも
さて、単独首位に抜け出て見事優勝したのは世界ランキング29位のイム・ソンジェ(韓国)で、最終日9バーディーの-9、トータル-24と爆発的に伸ばし、5位上げて来た。
最終日の前半では5バーディーの-5、トータル-20と大きく伸ばして首位争いに加わり、後半に入っても4バーディーの-4、トータル-24と確り伸ばして突き放している。
これで米国男子ツアー2勝目となり、世界ランキングは21位まで上がっている。
イムソンジェ最後爆発強さ魅せ
イムソンジェ最後爆発勝って魅せ
単独2位を維持したのは世界ランキング47位のマシュー・ウルフ(米国)で、最終日5バーディー、2ボギーの-3、トータル-20と伸ばした。
最終日の前半では3バーディーの-3、トータル-20と伸ばし、首位争いに付いて行けたが、後半に入って2バーディー、2ボギーのイーブンと伸ばせず、差を広げられた。
それでも2位は維持して強いところを見せ、世界ランキングは33位まで上がっている。
マシューウルフ前半伸ばし二位を維持
マシューウルフ二位を維持して強さ魅せ
3位タイに入ったのは世界ランキング40位のマーク・リーシュマン(オーストラリア)、世界ランキング126位で東京五輪銀メダリストのローリー・サバティーニ(スロバキア)、世界ランキング207位のアダム・シェンク(米国)で、トータル-19まで伸ばしている。
マーク・リーシュマンは最終日9バーディー、1ボギーの-8と爆発的に伸ばして、12位上げて来た。
最終日の前半では5バーディーの-5、トータル-16と伸ばして上位争いに加わり、後半に入っても4バーディー、1ボギーの-3、トータル-19と順調に伸ばしてこの位置を確保している。
なお、この試合の結果、世界ランキングは37位まで上がっている。
リーシュマン最後まで上げ強さ魅せ
リーシュマン三位まで上げ強さ魅せ
ローリー・サバティーニは最終日1イーグル、6バーディー、1ボギーの-7と爆発的に伸ばして7位上げて来た。
最終日の前半では1イーグル、5バーディーの-7、トータル-19と爆発的に伸ばして首位争いに加わったが、後半に入ると1バーディー、1ボギーのイーブンと伸ばせず、この位置に止まっている。
東京五輪でも最終日に存在感を示したが、この試合の結果、世界ランキングは90位まで上がっている。
サバティーニ最後は上げて力魅せ
サバティーニ最後爆発力魅せ
アダム・シェンクは最終日4バーディー、3ボギーの-1と少し伸ばしながらも2位下がった。
最終日の前半では1バーディー、3ボギーの+2、トータル-16と落として首位戦線から脱落したが、後半に入って3バーディーの-3、トータル-19と伸ばしてこの位置を確保している。
なお、この試合の結果、世界ランキングは149位まで上がっている。
アダムシェンク伸ばしながらも首位を落ち
アダムシェンク後半伸ばし三位入り
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング105位のアーロン・ワイズ(米国)は最終日-5、トータル-17と大きく伸ばし、2位上げて8位タイに入った。
下がっても最後は上げたワイズかな
八位なり力を魅せたワイズかな
世界ランキング8位のルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)は最終日-3、トータル-15と伸ばしながらも、4位下がって14位タイとなった。
世界ランキング18位で先週の覇者、このところ好調を維持しているサム・バーンズ(米国)は最終日+1、トータル-15と少し落とし、11位下がって14位タイとなった。
世界ランキング30位のホアキン・ニエマン(チリ)は最終日-4、トータル-10と伸ばし、14位上げて40位タイに入った。
ニアマンや最後確り上げて魅せ
ニエマンや最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング33位のコリー・コナーズ(カナダ)は最終日-3、トータル-10と伸ばし、8位上げて40位タイに入った。
コナーズや最後確り上げて魅せ
コナーズや最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング14位のビクトル・ホブラン(ノルウェー)は最終日-3、トータル-9と伸ばし、10位上げて44位タイに入った。
ホブランや最後確り上げて魅せ
ホブランや最後は上げて強さ魅せ
そして松山英樹は最終日1イーグル、2バーディー、5ボギーの+1、トータル-4と少し落とし、、4位下がって67位タイとなった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、決勝ラウンドでは全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-5から出て、前半ではいきなり第1、2ホールと連続でボギーを叩いたが、続く2ホールをパーで凌いだ後、第5ホールでバーディーを決めた少し取り戻した。
続く2ホールをパーで凌いだ後、第8ホールでまたボギーを叩いたが、空かさず第9ホールでイーグルを決めて取り返し、バウンスバック!
結局イーブンに収め、トータル-5のまま後半へと繋いでいる。
後半に入ってもいきなり第10ホールでバーディーを決め、好調を保っているかと期待されたが、続く5ホールをパーで凌いだ後、第16、17ホールと連続でボギーを叩いてしまったので、結局1打落とし、トータル-4としてホールアウトしている。
今回は第2日目にショックなことが起こり、そのまま最終日までじわじわと下がっているから、気持ち的に萎えたのかも知れない。
ともかく心身共に疲れる試合となったようであるが、世界ランキングは19位のままであった。
気分を切り替え、またの機会に期待したい。
松山や気分切り替えまた期待
それから、世界ランキング9位のブルックス・ケプカ(米国)は最終日+2、トータル-4と落とし、13位下がって67位タイとなった。