先週も世界中の彼方此方で世界ランキングの変動に関係ありそうな男女ゴルフツアーが開催された。
男子ツアーに付いては既に触れたので、今回は女子ツアーに付いて見ておく。
先ずは国内ツアーからであるが、５月２３日（木）の７時頃から兵庫県にある「関西ゴルフ倶楽部（６５４５ヤード、パー７２）」において国内女子ツアー、「リゾートトラストレディス」が４日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は１億４０００万円、優勝賞金は２５２０万円となり、前半２日間に亘る予選ラウンド終了時に５５位タイまでに入っていた６５名の選手が後半２日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
なおライブ中継に付いてであるが、全国的に視られるテレビではCＳ放送のスカイＡで土日の８時～１３時に放送されていた。
またインターネットの動画配信サイト、Ｕ－ＮＥＸＴ、ＤＡＺＮでは４日間に亘って確りと配信されていた。
国内の女子のツアーはネットにて
確り視られ楽しめたかも
さて単独首位に抜け出て、見事逆転優を果たしたのは世界ランキング４８位でステップアップツアーにおいて通算１勝、このツアーにおいて通算３勝し、オフには積極的に海外ツアーにも挑戦している岩井明愛（アキエ、２１歳、１６１㎝、５９㎏、岩井ツインズの姉）で、トータル－１５まで伸ばした。
なおこれがこのツアーにおいて今季初優勝で、通算４勝目となって、この試合の結果を踏まえて世界ランキングは３９位まで上がっている。
と言うことでまた妹の千怜（チサト）を抜き返した。
岩井明愛逆転勝ちで四勝目
千怜とランク競り合うのかも
単独２位に入ったのは世界ランキング５０位でこのツアーにおいて今年念願の初優勝を果たした後、既に通算３勝まで伸ばし、２度目の連勝が掛かっていたダイヤモンド世代で飛ばし屋の竹田麗央（リオ、２１歳、１６６㎝、６６㎏）で、トータル－１２まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは４５位まで上がっている。
３位タイに入ったのは世界ランキング１０６位でこのツアーにおける初優勝が期待される大学生プロの桑木志帆（２１歳、１６３㎝）、世界ランキング２２９位でステップアップツアーにおいて通算１勝し、このツアーにおける初優勝が待たれるはんなり系で人気の高い金澤志奈（２８歳、１６４㎝、５３㎏）で、トータル－１１まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは桑木志帆が９８位まで上がり、金澤志奈が２０６位まで上がっている。
５位タイに入ったのは世界ランキング５４位でこのツアーにおいて通算１０勝して黄金世代をリードするひとりで、殆んど休まないことから鉄人と呼ばれている小祝さくら（２６歳、１５８㎝、５８㎏）、世界ランキング２４７位でこのツアーにおける初優勝が待たれ、ダイヤモンド世代で飛ばし屋の小林夢果（２０歳、１６７㎝）で、トータル－９まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは小祝さくらが５１位まで上がり、小林夢果が２２７位まで上がっている。
また５月２３日（木）の８時頃から佐賀県にある「武雄ゴルフ倶楽部（６３８５ヤード、パー７２）」において、国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、「地域みらいグループレディス佐嘉窓乃梅カップ」が３日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は２０００万円、優勝賞金は３６０万円となり、初日から２日間に亘る予選ラウンド終了時に６０位タイまでに入っていた７４名の選手が最終日１日の決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
なおライブ中継に付いてはＣＳ放送のスカイＡによって３日間に亘り、たっぷりと放送されていた。
このツアーには２０２２年１１月の最終プロテストに合格した９５期生、２０２３年１１月の最終プロテストに合格した９６期生等の新鋭の他に、アマチュア、中堅、ベテラン選手も加わって、毎回結構熱いバトルが繰り広げられており、時にはレジェンドの岡本綾子女史が味わい深い解説をしているので、中々侮れないツアーではないか！？
国内の下部のツアーは佐賀県で
熱いバトルを楽しめたかも
さて首位タイとなり、プレーオフを２ホール目で制して見事念願の初優勝を果たしたのは世界ランキング５０１位でこのツアーにおける初優勝が待たれ、９５期生で新世紀世代の奥山純菜（２２歳、１５７㎝、５５㎏）で、トータル－１０まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは３９３位まで上がっている。
奥山やプレーオフ勝ち逆転で
初優勝し此れから期待
首位タイとなり、プレーオフで負けて単独２位となったのは世界ランキング８９７位でこのツアーにおける初優勝が待たれ、９５期生でプラチナ世代の皆吉愛寿香（アスカ、２４歳、１５９㎝）で、トータル－１０まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは６７８位まで上がっている。
３位タイに入ったのは世界ランキング３６２位でこのツアーにおいて通算１勝している黄金世代の木下彩（２５歳、１５９㎝、５４㎏）、世界ランキング４６９位でこのツアーにおける初優勝が待たれる種子田香夏（２９歳、１５８㎝、５５㎏）、世界ランキング８４９位でこのツアーにおいて通算１勝している黄金世代の吉川桃(２６歳、１５６㎝、６０㎏)で、トータル－９まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは木下彩が３５５位まで上がり、種子田香夏が４５８位まで上がり、吉川桃が７６６位まで上がっている。
次に海外ツアーに付いて見て行くと、５月２３日（木）の午後から時差－７時間（現在サマータイム中。それ以外の時期では－８時間)のフランスにある「エビアン・リゾート・ゴルフクラブ（６２７３ヤード、パー７１）」において欧州女子ツアー、「ジャブラ女子オープン」が３日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は３０万ユーロとなっており、１ユーロを約１７１円とすれば、これは約５１３０万円であった。
なお日本人選手としては世界ランキング６２１位で昨年はこのツアーを主戦場としていた識西（オニシ）諭里（ユリ、２７歳、１６６㎝）、世界ランキング７２６位で長く米国女子ツアーを主戦場としていた上原彩子（４０歳、１５８㎝、５５㎏）、世界ランキング９６６位で黄金世代の澤田知佳（２５歳、１６５㎝、５６㎏）が出場して、上原彩子が予選を通過した。
それに世界ランキング２９６位で日系のモモカ・コボリ（小堀桃花、ニュージーランド、２５歳、１６０㎝）も出場していた。
欧州の女子のツアーはフランスで
開き複数出ていたのかも
さて優勝したのは世界ランキング２０５位のモルガン・メトロー（スイス、２７歳、１７３㎝）で、トータル－１０まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは１３９位まで上がっている。
２位タイに入ったのは世界ランキング２０１位のキアラ・タンブリーニ(スイス、２４歳、１５７㎝)、世界ランキング４１１位のアガテ・ソゾン(フランス、３２歳)で、トータル－７まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングはキアラ・タンブリーニが１４９位まで上がり、アガテ・ソゾンが３０３位まで上がっている。
単独４位に入ったのは世界ランキング４４６位のローレン・ウォルシュ（アイルランド、２３歳）で、トータル－４まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは３３０位まで上がっている。
そしてモモカ・コボリはトータル－３まで伸ばして５位タイに入り、この試合の結果を踏まえて世界ランキングは２６９位まで上がっている。
上原彩子はトータル＋３まで落としながらも２３位タイに入り、この試合の結果を踏まえて世界ランキングは６６９位まで上がっている。
それに予選落ちした２人の世界ランキングに付いては識西諭里が６２９位まで下がり、澤田知佳が９７０位まで下がっている。
また、５月２４日（金）の朝から慶尚道（キョンギドウ）揚州郡（ヨジュグン）にある「Fｅｒｒｕｍクラブ（予選ラウンド６６０５ヤード、決勝ラウンド６６２４ヤード、何れもパー７２）」において韓国女子ツアー（ＫＬＰＧＡツアー）、「Ｔｈｅ １２ｔｈ Ｅ１チャリティー・オープン」が３日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は９億ウォンとなり、１ウォンを約０．１１５円とすれば、これは約１億０３５０万円となって、普段の国内女子ツアーと同レベルとなっていた。
このツアーは全体でも年々拡充されており、今年は全３０試合で賞金総額が約３２０億ウォンとなり、これは約３６億８０００万円となる。
なお賞金総額１０億ウォン以上の試合が１９試合もあるそうだ。
韓国の女子のツアーも拡充し
更に競り合い盛り上がるかも
なお日本人選手は残念ながら出場しない。
さて、優勝したのは世界ランキング１９６位のペ・ソヒョン（韓国、３０歳、１６８㎝）で、トータル－９まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは１３５位まで上がっている。
単独２位に入ったのは世界ランキング２６２位のパク・ドヨン(韓国、２７歳、１６８㎝)で、トータル－６まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは２１１位まで上がっている。
３位タイに入ったのは世界ランキング５８位のパク・ミンジ（韓国、２５歳、１６０㎝）、世界ランキング１３４位のノ・スンヒ（韓国、２３歳、１６２㎝）、世界ランキング２０９位のパク・ゲオル（韓国、２８歳、１６７㎝）、世界ランキング２２３位のファン・ジョミィー（韓国、２５歳、１６５㎝）で、トータル－５まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングはパク・ミンジが５６位まで上がり、ノ・スンヒが１２５位まで上がり、パク・ゲオルが１８３位まで上がり、ファン・ジョミィーが２１０位まで上がっている。
それから、残念ながらオーストラリア女子ツアーはオフとなり、米国女子ツアー、その下部に当たるエプソンツアー、欧州女子ツアーの下部に当たるＬＥＴアクセスシリーズはオープンウイークとなっている。
次に今週のゴルフの世界ランキングにおける女子日本人選手の変動に付いて触れておく。
先ず日本人の中で１～２０番目の選手に付いては以下のようであった。
順位 変動 氏名
１８位 ↑ １ 畑岡奈紗（２５歳、１５８㎝）
２３位 ー 山下美夢有（２２歳、１５０㎝、５２㎏）
２５位 ↓ １ 古江彩佳（２４歳、１５３㎝、５４㎏）
３０位 ー 笹生優花（２２歳、１６６㎝、６３㎏）
３９位 ↑ ９ 岩井明愛（アキエ、２１歳、１６１㎝、５９㎏）
４５位 ↑ ５ 竹田麗央（リオ、２１歳、１６６㎝、６６㎏）
４６位 ー 岩井千怜（チサト、２１歳、１６２㎝、５９㎏）
５１位 ↑ ３ 小祝さくら（２６歳、１５８㎝、５８㎏）
５２位 ↓ １ 西郷真央（２２歳、１５８㎝、５７㎏）
５３位 ー 鈴木愛（アイ、３０歳、１５５㎝）
７０位 ↓ １ 櫻井心那（ココナ、２０歳、１６６㎝、６２㎏）
７２位 ↓ １ 西村優菜（２３歳、１５０㎝未満 ５０㎏）
７７位 ー 勝みなみ （２５歳、１５７㎝、５７㎏）
８４位 ↓ １ 神谷そら（２１歳、１６７㎝、６０㎏、９５期生）
９５位 ↓ １ 稲見萌寧（モネ、２４歳、１６６㎝、５８㎏）
９６位 ー 吉田優利（２４歳、１５８㎝、５８㎏）
９８位 ↑ ８ 桑木志帆（２１歳、１６３㎝、５７㎏）
１００位 ↓ １ 菊地絵理香（３５歳、１５７㎝、５２㎏）
１０４位 ↓ １ 菅沼菜々（２４歳、１５８㎝）
１０７位 ↑ ３ 蛭田みな美（２６歳、１６４㎝、５７㎏）
以上の元々世界ランキングが高い選手にはあまり大きな変動が見られなかったが、以下の選手には結構大きな変動が出ていたようなので、取り敢えず続いて７００位までの範囲で２０位以上上がった選手に付いて見ておく。
国内女子ツアーにおいて３位タイに入った金澤志奈（２８歳、１６４㎝、５３㎏）は２３位上がって２０６位に、国内女子ツアーにおいて５位タイに入ったダイヤモンド世代の小林夢果（２０歳、１６７㎝）は２０位上がって２２７位に、国内女子ツアーにおいて８位タイに入った黄金世代の大里桃子(２５歳、１７１㎝、６０㎏)は２４位上がって３５１位に、国内女子ツアーにおいて８位タイに入った岡山絵里（２７歳、１６１㎝、６４㎏）は５８位上がって３８６位に、ステップアップツアーにおいて念願の初優勝を果たした９５期生で新世紀世代の奥山純菜（２２歳、１５７㎝、５５㎏）は１０８位上がって３９３位になっている。
また国内女子ツアーにおいて３３位タイに入った村田理沙（２８歳、１６１㎝、５２㎏）は２４位上がって５３８位に、国内女子ツアーにおいて８位タイに入った９６期生でプラチナ世代の政田夢乃（２３歳、１５４㎝、５４㎏）は３６８位上がって６６６位に、欧州女子ツアーにおいて２３位タイに入った上原彩子(４０歳、１５８㎝、５５㎏)は５７位上がって６６９位に、ステップアップツアーにおいて９位タイに入った９５期生の高野あかり（２８歳、１５８㎝、５１㎏）は２５位上がって６７４位に、ステップアップツアーにおいて単独２位に入った９５期生でプラチナ世代の皆吉愛寿香（２４歳、１５９㎝）は２１９位上がって６７８位になっている。
以下でも大きく変動している選手が散見され、例えばステップアップツアーにおいて単独６位に入った桑山紗月（２６歳、１６５㎝）は７２位上がって７２８位になっている。
