金曜日の7時20分頃から静岡県にある「川奈ホテルGC富士コース(6439ヤード、パー71)」において国内女子ツアー、「フジサンケイレディスクラシック」が3日間の日程で開催され、その最終日が熱く終わった。
賞金総額は8000万円、優勝賞金は1440万円で、第2ラウンド終了時点で50位タイまでが予選を通過出来る予定で、実際には39位タイの52人が予選を通過して決勝ラウンドを戦った。
賞金がちょっと低いのと、この頃では予選通過が60位タイまでとなっていることが増えているのにちょっときついところが、何だか昔風!?
まあスポンサーがフジサンケイグループだからね。
それはまあともかく、これまで隔離期間にあった世界ランキング88位で黄金世代の原英莉花も出ているので、また華が増えてと思っていたが、残念ながらテレビに映るような活躍は出来なかったようだ。
そのテレビ放送であるが、地上波のフジテレビ系列、BS放送のBSフジ、CS放送のフジテレビoneを上手く使って結構生中継が視られたので、最終日の熱い競り合いも含めて、生中継をのんびり、かつ確りと楽しむことが出来た。
国内の女子のツアーは確りと
優勝までを楽しむのかも
さて、序盤で単独首位に抜け出て、見事そのまま勝ち切ったのは世界ランキング39位で間世代を力強くリードする稲見萌寧(21歳、166㎝、65㎏?)で、最終日5バーディー、1ボギーの-4、トータル-12と伸ばし、1位上げて来た。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-8から出て、前半ではいきなり第1、2ホールと連続でバーディーを決め、この過程で首位に追い着いて、更に逆転している。
1つ空いて第4ホールでもバーディーを決め、これでトータル-11まで伸ばし、残りの5ホールをパーで凌ぎ、トータル-11のまま後半へと繋いでいる。
後半に入っても耐えるゴルフが続き、4ホールをパーで凌いで、第14ホールで漸くバーディーを決めてトータル-12まで伸ばし、この時点で2位に3打差を付けている。
そして第15ホールは力が入り過ぎて、隣の第16ホールまで飛ばしてしまい、元の1打差に縮まるかと思われたが、何とかボギーで収め、2打差を付けたまま空かさず第16ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
ここで2位と4打差が付いて殆んど優勝が確信された!
その後は残りの2ホールをパーで凌いでトータル-12のまま先にホールアウトしている。
これで今年に入って8戦4勝で勝率5割に戻り、今シーズンで言えば5勝目となって、賞金ランキングでは3位に付けている。
通算では6勝目となり、間世代独走状態である。
稲見萌寧序盤で抜けて優勝し
稲見萌寧序盤で抜けて勝って魅せ
稲見萌寧勝率五割強さ魅せ
稲見萌寧狭間世代を独走し
単独2位に入ったのは世界ランキング87位で先週からの連続優勝を狙った新世紀世代の実力者、山下美夢有(19歳、150㎝、50㎏)で、最終日3バーディー、3ボギーのイーブン、トータル-9と伸ばせず、1位下がった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、トータル-9から出て、前半では4ホールをパーで凌ぎ、この間に同じ組で回った稲見萌寧に抜かれている。
第5ホールでボギーを叩き、トータル-8に落としたので、一旦2位も譲り、残りの4ホールをパーで凌いでトータル-8のまま後半へと繋いでいる。
後半に入っても調子が上がらず、第11ホールでボギーを叩き、トータル-7まで落としたが、続く2ホールをパーで凌いだ後、第14ホールでバーディーを決め、1つ空いて第16ホールでもバーディーを決め、これでトータル-9まで戻して再び2位まで戻している。
その後第17ホールでバーディーを叩いてしまったが、空かさず第18ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
大勢のギャラリーの前で好いところを見せてトータル-9でホールアウトしている。
山下や二位に止まり強さ魅せ
山下や前半落とし首位譲り
山下や後半伸ばし二位確保
3位タイに入ったのは世界ランキング53位で黄金世代の鉄人、小祝さくら(22歳、158㎝、58㎏)、世界ランキング24位でプラチナ世代をリードしている古江彩佳(20歳、153㎝、54㎏)、世界ランキング201位で反省しきりの笠りつ子(33歳、160㎝、58㎏)、世界ランキング42位で、かつては韓米で賞金女王となり、世界ランキングでも1位となったレジェンド、申ジエ(32歳、155㎝、63㎏)で、トータル-7となっている。
小祝さくらは最終日、早く帰りたかったそうで、8バーディー、1ボギーの-7と爆発的に伸ばし、36位も上げて来た。
その気持ちが効いたのか? 前半で5バーディー、1ボギーの-4と伸ばし、後半でも更に3バーディーの-3と伸ばしているから凄い!?
小祝や最後にダッシュ三位入り
小祝や最後にダッシュ強さ魅せ
古江彩佳は最終日7バーディー、2ボギーの-5と大きく伸ばし、20位も上げて来た。
前半で4バーディーの-4と一気に伸ばして注目され、小祝さくらと共に解説者等を騒がせていたのは流石ではないか!?
そして後半でも3バーディー、2ボギーの-1と伸ばしている。
古江彩佳流石の強さ三位入り
古江彩佳最後にダッシュ三位入り
笠りつ子も最終日6バーディー、1ボギーの-5と大きく伸ばし、20位も上げて来た。
同様に、前半で4バーディーの-4と一気に伸ばして注目され、後半でも更に2バーディー、1ボギーの-1と伸ばしている。
反省の日々が効いたのか? 今年に入って調子を上げており、この試合を含めて8試合に出場して予選落ちは無く、ベストテンに2回、ベスト20まで広げると3回、ベスト30まで広げると6回入っている。
笠りつ子反省頻り三位入り
笠りつ子好調保ち三位入り
申ジエは最終日3バーディー、3ボギーのイーブンと伸ばせず、何とか3位を維持した。
もう少し詳しく見ておくと、トータル-7から出て、前半では2ホールをパーで凌いだ後、第3、4ホールと連続でバーディーを決めてトータル-9まで伸ばして山下美夢有に追い着き、続く5ホールをパーで凌いでいる間に山下美夢有が落としたので単独2位となって後半へと繋いだ。
後半に入っていきなり第10ホールでバーディーを決めてトータル-10まで伸ばし、単独首位を走る稲見萌寧に1打差と迫って、続く3ホールをパーで凌ぎ、並行していたから、これはもう2人の一騎打ちになるかと思われた。
しかし、第14ホールでボギーを叩いてトータル-9に落として稲見萌寧に3打差を付けられ、第15ホールはバーディーを決めてまた1打差まで詰めるかと思っていたら、パーに終わったので2打差までしか詰められず、第16ホールでまたボギーを叩いたのでトータル-8に落とし、山下美夢有に抜かれて3位に落ちた。
1つ空いて第18ホールでもボギーを叩き、結局スタート時点のトータル-7に落としてホールアウトしている。
今回生中継を視ていて思ったことは、申ジエにも意外な弱さがあること、およびまだ調子が上がり切っていないことであった。
これからにも注目して行きたい。
申ジエや意外な弱さ三位維持
申ジエや伸ばし切れずに三位維持
以下、気になる選手に付いて簡単に書きと止めておく。
世界ランキング108位で黄金世代の無冠の実力者、高橋彩華(22歳、162㎝、55kg)は最終日イーブン、トータル-6と伸ばせず、2位下がって7位タイとなった。
こんな風に最終日伸ばせないのも何時もの高橋彩華であった!?
初優勝はまたの機会に期待したい。
高橋や初優勝はまた期待
世界ランキング141位で飛ばし屋の渡邉彩香(27歳、172㎝、65㎏)は最終日イーブン、トータル-5と維持し、8位タイを維持した。
地元静岡県出身であるから、やはり力が湧いて来るのであろうか!?
それに新婚で、愛の力も大きかったようである。
渡邉や地元の力八位維持
渡邉や愛の力で八位維持
世界ランキング85位でプラチナ世代の実力者、西村優菜(20歳、150㎝、50㎏)は最終日イーブン、トータル-4と伸ばせず、3位下がって13位タイとなった。
世界ランキング202位の田辺ひかり(24歳、165㎝、55㎏)は最終日+3、トータル-4と落とし、10位下がって13位タイとなった。
世界ランキング131位の菊地絵理香(32歳、157㎝、52㎏)は最終日イーブン、トータル-3と伸ばせず、3位下がって21位タイとなった。
菊地絵理香スコア伸ばせず順位下げ
世界ランキング105位で海外でも意外と強い印象のの比嘉真美子(27歳、161㎝、58㎏)は最終日+3、トータル-3と落とし、16位下がって21位タイとなった。
世界ランキング86位でアスリート系実力者、岡山絵里(24歳、161㎝、64㎏)は最終日-1、トータル-2と少し伸ばし、9位上げて25位タイに入った。
岡山絵里最後伸ばして強さ魅せ
岡山絵里最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング160位の柏原明日架(25歳、171㎝、63㎏)は最終日+2、トータル-2と落とし、15位下がって25位タイとなった。
世界ランキング49位で実力派外国人選手のペ・ソンウ(韓国、27歳、166㎝、59㎏)は最終日-1、トータル-1と少し伸ばし、9位上げて30位タイに入った。
昨日に続いてこんな風に上げて来るのは流石実力者ではないか!?
ペソンウや続けて伸ばし強さ魅せ
ペソンウや続けて上げて強さ魅せ
世界ランキング66位で実力派外国人選手のイ・ミニョン(韓国、29歳、168㎝、73㎏)は最終日イーブン、トータル-1と維持し、4位上げて30位タイに入った。
イミニョンや最後も上げて強さ魅せ
イミニョンや続けて上げて強さ魅せ
世界ランキング121位でベテラン飛ばし屋の穴井詩(33歳、165㎝、58㎏)は最終日+1、トータル-1と少し落とし、7位下がって30位タイとなった。
世界ランキング159位の永峰咲希(25歳、158㎝、58㎏)は最終日+2、トータルイーブンと落とし、15位下がって38位タイとなった。
世界ランキング88位で黄金世代の実力者、原英莉花(22歳、173㎝、58㎏)は最終日+2、トータル+1と落とし、8位下がって42位タイとなった。
世界ランキング38位で昨シーズンの賞金女王、鈴木愛(26歳、155㎝)は最終日+3、+3と落とし、10位下がって49位タイとなった。
どうもまだ調子が上がっていないようで、これはまあゆっくり見て行くしかないが、それよりも昨日、ペ・ソンウがホールアウトを決めてニコニコしている時、驚き、一緒に喜んでいる顔を見ていると、如何にも人が好さそうで、何故彼女にタタキアンが集まるのか? ちょっと不思議な気がした。