先週から今週に掛けて彼方此方で世界ランキングの変動に大きく関係しそうな男女ゴルフツアーの開催が予定された。
今回は女子ツアーに付いて簡単に触れておきたい。
先ずは国内ツアーから見て行くと、4月19日(金)の7時頃から静岡県にある「川奈ホテル・ゴルフコース 富士コース(6494ヤード、パー71)」において国内女子ツアー、「フジサンケイレディスクラシック」が3日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は8000万円、優勝賞金は1440万円となり、初日から2日間に亘る予選ラウンド終了時に41位タイまでに入っていた53名の選手が最終日1日の決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
なおライブ中継に付いては、全国的に視られるテレビでは地上波のフジテレビ系列、BSフジ、CS放送のフジテレビONEを巧く繋いで最後まで視られるようになっていた。
そしてインターネットの動画配信サイト、U-NEXT、DAZNでは3日間に亘ってたっぷりと配信されていた。
国内の女子のツアーで今週は
最後もテレビ視られたのかも
さて、単独首位を維持して見事完全優勝を果たしたのは世界ランキング74位でダイヤモンド世代をリードするひとり、先週このツアーにおいて念願の初優勝を果たしたばかりで飛ばし屋の竹田麗央(21歳、166㎝、66㎏、レジェンド平瀬真由美の姪)で、トータル-12まで伸ばした。
なおこれがこのツアーにおける通算2勝目で、更に初優勝からの連勝は4人目の快挙となり、この試合の結果を踏まえて世界ランキングは59位まで上がっている。
ここまでの成長は多少緩やかに感じられることもあったが、その分動き出すと中々止まらないタイプなのかも知れない。
要するに慣性の大きなタイプのように思われる。
竹田麗央完全勝利連勝と
記録尽くめの強さなのかも
単独2位に入ったのは世界ランキング250位で2022年11月の最終プロテストに合格した95期生をリードするひとり、このツアーにおける初優勝が待たれる小林光希(ミツキ、22歳、161㎝)で、トータル-9まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは162位まで上がっている。
単独3位に入ったのは世界ランキング51位で実力派中堅選手を代表し、このツアーにおいて通算20勝の実績を持ちパット巧者の鈴木愛(29歳、155㎝)で、トータル-8まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは48位まで上がっている。
4位タイに入ったのは世界ランキング181位でダイヤモンド世代をリードするひとり、95期生のトップ合格者でこのツアーにおいて通算1勝の実績を持つ尾関彩美悠(アミユ、20歳、158㎝、52kg)、世界ランキング199位でこのツアーにおける初優勝が待たれる野澤真央(27歳、168㎝、58㎏)で、トータル-7まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは尾関彩美悠が168位まで上がり、野澤真央が188位まで上がっている。
それから、このツアーの下部に当たるステップアップツアーは残念ながらオープンウイークとなっていた。
次に海外ツアーに付いて見て行くと、4月18日(木)の午後から時差-7時間の南アフリカにある「マダ―・ファウテル・ゴルフクラブ(6572ヤード、パー73)」において欧州女子ツアー、「ジョバーグ・レディースオープン」が4日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は30万ユーロとなっており、1ユーロを約165円とすれば、これは約4950万円であった。
日本人選手としては世界ランキング708位で長期に亘って米国女子ツアーを主戦場としていた上原彩子(40歳、158㎝、55㎏)が出場して、無事予選を通過していた。
アフリカで上原彩子出場し
予選通過は流石なのかも
なお全体では、前半2日間に亘る予選ラウンド終了時に60位タイまでに入っていた71名の選手が後半2日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
さて、優勝したのは世界ランキング296位のキアラ・タンブーリニ(スイス、24歳、157㎝)で、トータル-17まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは198位まで上がっている。
単独2位に入ったのは世界ランキング589位のアウンチサ・ウタマ(タイ)で、トータル-10まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは378位まで上がっている。
3位タイに入ったのは世界ランキング147位のディクシャ・タガール(インド、23歳、175㎝)、世界ランキング481位のルナ・ソブロン・ガルメス(スペイン、29歳、163㎝)で、トータル-9まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングはディクシャ・タガールが138位まで上がり、ルナ・ソブロン・ガルメスが406位まで上がっている。
そして上原彩子はトータル+3まで落として41位タイとなったが、この試合の結果を踏まえて、世界ランキングは701位まで上がっている。
また4月18日(木)の21時15分頃から時差-14時間(現在サマータイム中。それ以外の時期では-15時間)の米国・テキサス州にある「ザ・クラブatカールトンウッズ・ニクラウスコース(6824ヤード、パー72)」において、米国女子ツアーのメジャー大会、「シェブロン選手権」が4日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は790万ドル、優勝賞金は120万ドルとなり、1ドルを約155円とすれば、それぞれ約12億2000万円、約1億8600万円であった。
日本人選手としては世界ランキング18位で黄金世代を代表し、自他共に日本のエースと認める畑岡奈紗(25歳、158㎝)、世界ランキング22位でプラチナ世代を代表し、安定したプレイを見せ続けている古江彩佳(23歳、153㎝、54㎏)、世界ランキング25位で新世紀世代を代表し、2021年に全米女子オープンで優勝した飛ばし屋の笹生優花(22歳、166㎝、63㎏)、世界ランキング26位で新世紀世代の国内組を代表し、一昨年昨年と連続で年間女王に輝いた山下美夢有(22歳、150㎝、52㎏)、世界ランキング39位で新鋭の岩井明愛(アキエ、21歳、161㎝、59㎏、岩井ツインズの姉)、世界ランキング45位で新世紀世代をリードするひとり、すっかり復調した西郷真央(22歳、158㎝、57㎏)、世界ランキング73位でプラチナ世代をリードするひとり、メンタルの強さと明るい笑顔が武器の西村優菜(23歳、150㎝、50㎏)、世界ランキング79位で黄金世代をリードするひとり、飛ばし屋の勝みなみ(25歳、157㎝、57㎏)、世界ランキング86位で狭間世代を代表し、東京五輪の銀メダリストの稲見萌寧(24歳、166㎝、58㎏)、世界ランキング154位で黄金世代をリードするひとり、2019年の全英女子オープンにおいて優勝した渋野日向子(25歳、167㎝、62㎏)が出場して、西郷真央以外の9名が決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
そして国内女子ツアーの主力メンバーである世界ランキング19位で実力派ベテラン外国人選手を代表し、元世界ランキング1位で米国と韓国で賞金女王に輝いたレジェンドの申ジエ(韓国、35歳、155㎝、63㎏)も出場しており、決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
なお、全体では前半2日間に亘る予選ラウンド終了時に60位タイまでに入っていた73名の選手が後半2日間に亘る決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
またライブ中継であるがWOWOWライブで放送されていた。
米国の女子のツアーに日本人
大挙出陣胸躍るかも
国内の主力選手も出場し
実力発揮流石なのかも
さて単独首位に抜け出て、見事優勝したのは世界ランキング1位でこのツアーにおいて出場試合5連勝、および4週連続優勝の記録が掛かっていたネリー・コルダ(米国、25歳、178㎝)で、最終ラウンド5バーディー、2ボギーの-3、トータル-13と伸ばして1位上げて来た。
なおこれがこのツアーにおいて通算13勝目、メジャー大会では2勝目となり、この試合の結果を踏まえて、世界ランキングは1位を維持している。
鎖骨下に出来た血栓の除去手術の影響もあって昨シーズンは振るわず、世界ランキング1位を明け渡したが、徐々に挽回して世界ランキング1位に返り咲き、この快挙であるから、流石ではないか!?
ネリーコルダ復調したら連勝で
流石の強さ魅せられたかも
単独2位に入ったのは世界ランキング46位のマヤ・スタルク(スウェーデン、24歳、175㎝)で、トータル-11まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは28位まで上がっている。
3位タイに入ったのは世界ランキング94位のローレン・コフリン(米国、31歳、170㎝)、世界ランキング12位で妖精と呼ばれていたブルック・ヘンダーソン(カナダ、26歳、163㎝)で、トータル-10まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングはローレン・コフリンが51位まで上がり、ブルック・ヘンダーソンが5位まで上がっている。
単独5位に入ったのは世界ランキング33位のユ・ヘラン(韓国、22歳、175㎝)で、トータル-9まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは31位まで上がっている。
また4月19日(金)の朝から韓国・釜山広域市にある「ガヤGC(6818ヤード、パー72)」において韓国女子ツアー(KLPGAツアー)、「ネクセン・セントナイン・マスターズ」が3日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は9億ウォンとなっており、1ウォンを約0.112円とすれば、これは約1億0100万円となって、国内女子ツアーと同レベルとなっていた。
このツアーは全体でも年々拡充されており、今年は全30試合で賞金総額が約320億ウォンとなり、これは約35億8000万円となる。
なお賞金総額10億ウォン以上の試合が19試合もあるそうだ。
韓国の女子のツアーも拡充し
更に競り合い盛り上がるかも
さて、見事優勝したのは世界ランキング186位のチョイ・ユンウ(韓国、28歳、164㎝)で、トータル-8まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングは130位まで上がっている。
2位タイに入ったのは世界ランキング100位のジョン・ユンジ(韓国、23歳、165㎝)、世界ランキング643位のイ・ドンギュン(19歳、170㎝)で、トータル-7まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングはジョン・ユンジが91位まで上がり、イ・ドンギュンが313位まで上がっている。
4位タイに入ったのは世界ランキング60位のパク・ヒュンキュン(韓国、24歳、167㎝)、世界ランキング224位のイ・ジュンミン(韓国、32歳、172㎝)、世界ランキング284位のジョ・ヘリム(韓国、23歳、165㎝)で、トータル-6まで伸ばした。
なおこの試合の結果を踏まえて、世界ランキングはパク・ヒュンキュンが61位まで下がり、イ・ジュンミンが213位まで上がり、ジョ・ヘリム247位まで上がっている。
それから、残念ながらオーストラリア女子ツアーはオフに入り、米国女子ツアーの下部に当たるエプソンツアー、欧州女子ツアーの下部に当たるLETアクセスシリーズはオープンウイークとなっていた。
次に今週のゴルフの世界ランキングにおける女子日本人選手の変動に付いて触れておく。
先ず日本人の中で1~20番目の選手に付いては以下のようであった。
順位 変動 氏名
16位 ↑ 2 畑岡奈紗(25歳、158㎝)
21位 ↑ 1 古江彩佳(23歳、153㎝、54㎏)
25位 ー 笹生優花(22歳、166㎝、63㎏)
26位 ー 山下美夢有(22歳、150㎝、52㎏)
40位 ↓ 1 岩井明愛(アキエ、21歳、161㎝、59㎏)
47位 ↓ 3 小祝さくら(26歳、158㎝、58㎏)
48位 ↑ 3 鈴木愛(アイ、29歳、155㎝)
50位 ↓ 2 岩井千怜(チサト、21歳、162㎝、59㎏)
52位 ↓ 7 西郷真央(22歳、158㎝、57㎏)
59位 ↑15 竹田麗央(リオ、21歳、166㎝、66㎏)
62位 ↓ 1 櫻井心那(ココナ、20歳、166㎝、62㎏)
76位 ↑ 3 勝みなみ (25歳、157㎝、57㎏)
78位 ↓ 5 西村優菜(23歳、150㎝未満 50㎏)
79位 ↓ 3 神谷そら(20歳、167㎝、60㎏、95期生)
85位 ↑ 1 稲見萌寧(モネ、24歳、166㎝、58㎏)
92位 ↓ 5 吉田優利(24歳、158㎝、58㎏)
98位 ↑ 1 菊地絵理香(35歳、157㎝、52㎏)
100位 ↓ 2 菅沼菜々(24歳、158㎝)
107位 ↑ 3 桑木志帆(21歳、164㎝)
108位 ↓ 4 青木瀬令奈(31歳、153㎝、50㎏)
続いて以下、700位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて見ておく。
国内女子ツアーにおいて単独2位に入った95期生の小林光希(ミツキ、22歳、161㎝)は88位上がって162位に、国内女子ツアーにおいて4位タイに入ったダイヤモンド世代の尾関彩美悠(アミユ、20歳、158㎝、52kg)は13位上がって168位に、国内女子ツアーにおいて4位タイに入り初優勝が待たれる野澤真央(27歳、168㎝、58㎏)は11位上がって188位に、国内女子ツアーにおいて9位タイに入ったダイヤモンド世代の小林夢香(20歳、167㎝、64㎏)は27位上がって271位に、国内女子ツアーにおいて18位タイに入った96期生で黄金世代の高木優奈(25歳、156㎝、55㎏)は29位上がって340位に、国内女子ツアーにおいて18位タイに入ったプラチナ世代の上野菜々子(23歳、164㎝、57㎏)は11位上がって433位になっている。
また国内女子ツアーにおいて18位タイに入った木戸愛(メグミ、34歳、172㎝、56㎏)は26位上がって464位に、国内女子ツアーにおいて23位タイに入った95期生で新世紀世代の仲村果乃(カノ、22歳、162㎝、58㎏)は54位上がって540位に、国内女子ツアーにおいて43位タイに入った高木萌衣(メイ、27歳、164㎝、54㎏)は11位上がって560位に、国内女子ツアーにおいて36位タイに入った狭間世代の大林奈央(24歳、163㎝、60㎏)は38位上がって633位に、国内女子ツアーにおいて49位タイに入ったエイミー・コガ(28歳、177㎝、57㎏)は15位上がって659位になっている。