今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
3月に入ってから日本人選手が出場出来そうで世界ランキングの変動に関係しそうな目ぼしいゴルフツアーは一気に増えており、如何にも春の訪れを感じさせている。
3月中旬になってからは彼方此方で梅の花が開き、目を楽しませてくれているが、鼻の花の方は増えて来た花粉の所為でムズムズするようになった。
また、このところ雨が降る日が増え、それも「春雨じゃ。濡れて参ろう」なんて優雅な降り方ではなく、結構本格的な雨であるから、家で過ごすことが増えている。
それはまあともかく先ず男子から見て行くと、3月17日(木)の午後から3月20日(日)までの日程で南アフリカにおいてDPワールドツアー(旧欧州男子ツア)、「スタインシティ選手権」が開催された。
残念ながらこのツアーを主戦場とする日本人選手、世界ランキング185位(先週時点。以下同様)で旅人ゴルファーと呼ばれている川村昌弘(28歳、173㎝、72kg)は出場していなかった。
好きな旅行でもして英気を養い、次の機会に活躍することを期待したい。
川村や暫し休憩旅行して
次の機会に期待膨らみ
優勝したのは世界ランキング85位で国内男子ツアーでも活躍しているショーン・ノリス(39歳、188㎝、100kg)で、この試合の結果、世界ランキングは62位まで上がっている。
それから、3月17日(木)の夜から3月20日(日)までの日程で米国のフロリダ州において米国男子ツアー、「バルスパー選手権」が開催された。
残念ながら、このツアーを主戦場とする日本人選手、世界ランキング11位で日本のエース、マスターズ・チャンピオンの松山英樹(30歳、180㎝、90kg)は首の痛みが引かず、出場していなかった。
スポーツマンにとって怪我は付きものであるが、長引かないか不安は残る。
松山や首の痛みがまだ癒えず
不安が残る春になるかも
優勝したのは世界ランキング17位でこのところ調子を上げ、気に留まることの増えたサム・バーンズ(米国、25歳、185㎝、84kg)で、プレーオフを2ホール目に制しての優勝となった。
この試合の結果、世界ランキングは10位まで上がっている。
次に女子の方であるが、3月17日(木)の午後から3月20日(日)までの日程でタイにおいて欧州女子ツアー、「アラムコ・サウジレディス・インターナショナル」が開催された。
残念ながら日本人選手は出場していない。
優勝したのは世界ランキング25位のジョージア・ホール(イングランド、25歳、165㎝)で、この試合の結果、世界ランキングは23位まで上がっている。
他に世界ランキングが高い選手では、世界ランキング51位のカルロタ・シガンダ(スペイン、31歳、173㎝)が単独5位に入って世界ランキングを49位まで上げ、世界ランキング16位のアンナ・ノードクイスト(スウェーデン、34歳、183㎝)が6位タイに入ったが世界ランキング17位に下がっている。
それから、3月18日(金)の昼頃から3月20日(日)の日程で、鹿児島県において国内女子ツアー、「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」が開催された。
優勝したのは世界ランキング112位で昨シーズン復活し、念願の初優勝を遂げた堀琴音(26歳、165㎝、56kg)で、これで国内女子ツアー2勝目となった。
姉の堀奈津佳(29歳、159㎝、53kg)も2013年に国内女子ツアーで2勝しており、姉妹揃っての複数回勝利は国内女子ツアーでは初とのことである。
なお、この試合の結果、世界ランキングは81位まで上がっている。
また世界ランキング39位でプラチナ世代の国内組を代表する小さな巨人、西村優菜(21歳、150㎝未満、50㎏)が2位タイに入り、世界ランキングが36位まで上がっている。
今シーズンは初戦で単独3位となり、第2戦では7位タイ、そして今回が2位タイであるから、何時優勝してもおかしくないぐらい仕上がっているようである。
また世界ランキング982位で昨年の6月に最終プロテストに合格した新人の内田ことこ(19歳、159㎝、55kg)の躍進も光った。
最終日、6連続バーディーを決めて一時は単独首位に立つ勢いで、最終的には単独4位に入り、世界ランキングが424位まで上がっている。
その他に世界ランキングの変動に関係しそうなツアーを探してみると、日本とは季節が逆の南アフリカ、オーストラリアで男子ツアーが開催されていた。
次に世界ランキングであるが、先ずは男子の日本人選手のトップ20の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
12位 ↓ 1 松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)
62位 ↓ 3 金谷拓実(23歳、172㎝、75㎏)
76位 ↓ 2 木下稜介(30歳、174㎝、75㎏)
105位 ↑ 1 星野陸也(25歳、186㎝、76㎏)
125位 ↓ 3 稲森佑貴(27歳、169㎝、68㎏)
140位 ↓ 3 香妻陣一朗(27歳、165㎝、71㎏)
143位 ↓ 3 谷原秀人(43歳、178㎝、80㎏)
146位 ↓ 2 大槻智春(31歳、172㎝、94㎏)
156位 ↓ 2 堀川未来夢(29歳、176㎝、84㎏)
162位 ↓ 1 今平周吾(29歳、165㎝、67㎏)
182位 ↓ 2 池田勇太(36歳、177㎝、85㎏)
187位 ↓ 2 川村昌弘(28歳、173㎝、72㎏)
191位 ↓ 2 比嘉一貴(26歳、158㎝、70㎏)
197位 ↓ 4 片岡尚之(24歳、171㎝、67㎏)
200位 ↓ 3 岩田寛(41歳、177㎝、74㎏)
221位 ↓ 4 浅地洋佑(28歳、169㎝、68㎏)
233位 ↓ 6 @中島啓太(21歳、178㎝、75㎏)
237位 ↓ 6 石坂友宏(22歳、173㎝、75㎏)
244位 ↓ 7 宮里優作(41歳、170㎝、70㎏)
260位 ↓12 石川遼(30歳、175㎝、70㎏)
以下の選手で5位以上上がった選手は最下位で一括されている1692位まで見ても見付からず、基準を4位以上に下げても同様であったので、今週の男子の動向に付いてはこれで置く。
次に、女子の日本人選手トップ20の変動から挙げておく。
順位 変動 氏名
8位 ー 畑岡奈紗(23歳、158㎝)
10位 ↓ 1 笹生優花(20歳、166㎝、63㎏)
15位 ー 古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)
21位 ↓ 1 稲見萌寧(22歳、166㎝、58kg)
33位 ↓ 1 西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)
36位 ↑ 3 西村優菜(21歳、149㎝? 50㎏)
45位 ↓ 1 渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)
62位 ー 小祝さくら(23歳、158㎝、58㎏)
66位 ↑ 2 上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)
67位 ↓ 1 山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)
68位 ↓ 1 勝みなみ (23歳、157㎝)
71位 ー 鈴木愛(27歳、155㎝)
77位 ↑ 1 高橋彩華(23歳、162㎝、55㎏)
81位 ↑31 堀琴音(26歳、165㎝、56kg)
89位 ↑ 3 吉田優利(21歳、158㎝、58㎏)
90位 ↓ 2 原英莉花(23歳、173㎝、58㎏)
92位 ↓ 2 大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)
115位 ー 植竹希望(23歳、172㎝、59kg)
117位 ↓ 1 三ヶ島かな(25歳、164㎝、51㎏)
118位 ↑ 2 渡邉彩香(28歳、172㎝、65kg)
先週は彼方此方で開催され、国内女子ツアーでの日本人選手の活躍が結構目立った結果、大きな変動が観られたので、以下、500位までの範囲で10位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。
ここ暫らくは調子を落としていて、復活を感じさせる飛ばし屋中堅選手の葭葉ルミ(29歳、162㎝、60kg)は69位上がって230位に、昨年の6月に最終プロテストに合格し、既にステップアップツアーで優勝している岩井明愛(アキエ、19歳、161㎝、59㎏、岩井ツインズの姉)は11位上がって269位に、米国帰りで、結婚・出産を経験して復帰したベテラン選手の横峯さくら(36歳、155㎝、51kg)は48位上がって311位に、プロ野球の名選手である工藤公康を父に持つ大型中堅選手の工藤遥加(29歳、171㎝、65㎏)は21位上がって330位に、昨年11月に最終プロテストに合格したばかりで飛ばし屋の佐藤心結(ミユ、18歳、161㎝、57kg)は10位上がって331位に、プラチナ世代で昨年6月に最終プロテストに合格した小倉彩愛(サエ、21歳、160㎝、53kg)は24位上がって405位になっている。
また、昨年6月に最終プロテストに合格し、既にステップアップツアーで優勝している岩井千怜(チサト、19歳、162㎝、59kg)は19位上がって419位に、昨年6月に最終プロテストに合格し、先週の活躍が目立った飛ばし屋の内田ことこ(漢字で琴子、19歳、159㎝、55kg)は何と558位も上がって424位に、プラチナ世代で昨年6月に最終プロテストに合格した上野菜々子(21歳、163㎝、57kg)は29位上がって426位に、昨年6月に最終プロテストに合格し、既にステップアップツアーで優勝している佐久間朱莉(19歳、155㎝)は19位上がって431位に、ここ暫らく調子を落としている中堅飛ばし屋の川岸史果(27歳、166㎝)は19位上がって442位に、昨年11月に最終プロテストに合格したばかりの尾関彩美悠(アミユ、18歳、158㎝、50kg)は15位上がって455位になっている。
ここに挙げた12人の内、8人が昨年の最終プロテストに合格した選手であるから、それだけでも若返りの激しさが感じられる!?
国内の女子のツアーが若返り
如何にも春と感じるのかも
そして今週であるが、先週に引き続き男女共に彼方此方で開催され、その幾つかには日本人選手も出るようなので、今週も寝不足覚悟に楽しみたい。
先ずは多くの記事が出て来るツアーから見て行くと、水曜日の夜からは米国・テキサス州において米国男子ツアー&DPワールドツアー共催の世界選手権シリーズ、木曜日の午後からはカタールにおいてDPワールドツアー、木曜日の夜からはドミニカで米国男子ツアー、米国・カルフォルニア州において米国女子ツアー、金曜日の朝からは宮崎県において国内女子ツアーが開催される予定で、その内の幾つかには日本人選手も出場するようであるが、まだ詳しい記事は出ていない。
また木曜日の午前からはインドにおいてアジアンツアー、木曜日の午後からは赤道を挟んで反対側、従って季節が逆の南アフリカにおいて南アフリカ男子ツアー(サンシャインツアー)が開催される予定である。
それから欧州女子ツアーが木曜日の午後から南アフリカにおいて開催される予定であるから、記事が出ていない場合、直接サイトに入れば、経過、結果等を知ることが出来る。
今週オーストラリアツアーは男女共開催予定が無く、韓国女子ツアー(KLPGA)は4月からで、国内男子ツアーも来週まで待たなければならない。
その他には世界ランキングに大きく影響しそうなツアーが見当たらなかった。