今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
先週は日本人選手が出場した目ぼしいゴルフツアーがヨーロッパに近いアラブ首長国連邦で1試合、米国本土で1試合開催されていた。
開催されたのは男子だけで、2試合共、日本人選手が出場して活躍しており、結構楽しめ、それに北京冬季五輪も佳境に入っていたから、引き続き嬉しい寝不足疲れが残る週であった。
なんて、この頃はもう毎週のことだなあ。
嗚呼、疲れた・・・。ふぅーっ。フフッ。
そんなわけで今はまだ祭りの後状態であるが、もう暫らくしたら今週のツアーが始まるので、そろそろ頭を起こして先週の軽い振り返りをし、今週の世界ランキングの動向に付いて簡単に書き留めておきたい。
先ずは2月10日(木)の午後から引き続きアラブ首長国連邦のラアス・アル・ハイマにおいてDPワールドツアーツアー(旧欧州男子ツアー)、「ラアス・アル・ハイマ・クラシック」が4日間の日程で開催された。
日本人選手として唯一出場していたのが旅人ゴルファーと飛ばれる川村昌弘(28歳、173㎝、72kg)である。
川村昌弘は何時も通りの落ち着いたフィールドにおいて、彼の言葉を借りれば伸ばし合いになるリゾートコースで、第1ラウンドは5バーディー、1ボギーの-4と伸ばして22位タイと好発進であった。
第2ラウンドも6バーディー、2ボギーの-4、トータル-8と順調に伸ばして8位タイに上げ、上位での予選通過となった。
決勝ラウンドでも順調で、第3ラウンドは4バーディーの-4、トータル-12と伸ばし、6位タイに上げ、ベストファイブへの期待も膨らんだ。
そして最終日には5バーディー、2ボギーの-3、トータル-15と伸ばして6位タイを維持している。
最後の伸ばし合いには一歩及ばなかったが、それでも今シーズン初めてのベストテン入りで、これからに期待が繋がり、世界ランキングは179位から168位まで上がっている。
ただ、残念ながら今週予定されていた「ヒーローインディアンオープン」はコロナ禍の所為で中止となっており、先行きが見えない不安はある!?
それから、ライブ中継、速報、記事等、もう少し充実して欲しいところである。
それにはもう少し多くの若手日本人選手のチャレンジが待たれるのだろうなあ。
川村や上位で予選通過して
決勝までも楽しめたかも
川村や孤軍奮闘寂しくて
我が国選手増加を期待
それから、2月10日(木)の深夜から米国・アリゾナ州において米国男子ツアーの大人気大会、「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」が4日間の日程で開催された。
この試合に日本人選手で唯一出場していたのがエースでマスターズチャンピオンの松山英樹(29歳、180㎝、90kg)である。
これまでに2回優勝しており、得意なコースと観られ、今回も優勝争いが期待された。
そして第1ラウンドでは1イーグル、5バーディー、4ボギーの-3と出入り激しいゴルフながら伸ばして18位タイと好発進であった。
第2ラウンドでも6バーディー、3ボギーの-3、トータル-6と順調に伸ばして、13位タイへと上げている。
課題を感じながらも余裕の通過を果たした後、決勝ラウンドに入り、第3ラウンドでは6バーディー、1ボギーの-5、トータル-11と大きく伸ばして7位タイまで上げ、いよいよ優勝争いを期待させた。
本人も、Tショットが落ち着き、勝負が出来そうな自信を口にしていた。
しかし、最終日の前半で少し落とし、後半は何とか伸ばせたが、トップグループとの差を詰められないまま、結局-2、トータル-13と伸ばしながらも一歩及ばず、1位下がって8位タイでのホールアウトとなった。
しかし、以前よりも観ていて残念さ、悔しさが減ったのはメジャーチャンピオンに慣れた故の自信であろうか!?
今後も応援したい、そして応援し甲斐のある選手になって来た。
松山や余裕の通過其の後も
大きく伸ばし楽しめたかも
松山やメジャーを制しその後は
自信出て来て期待膨らみ
次に世界ランキングであるが、先ずは男子の日本人選手のトップ20の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
10位 ー 松山英樹(29歳、180㎝、90㎏)
58位 ー 金谷拓実(23歳、172㎝、75㎏)
74位 ↓ 3 木下稜介(30歳、174㎝、75㎏)
101位 ↓ 2 星野陸也(25歳、186㎝、76㎏)
112位 ↓ 2 稲森佑貴(27歳、169㎝、68㎏)
127位 ↓ 3 香妻陣一朗(27歳、165㎝、71㎏)
131位 ↓ 3 谷原秀人(43歳、178㎝、80㎏)
133位 ↓ 3 大槻智春(31歳、172㎝、94㎏)
145位 ↓ 4 堀川未来夢(29歳、176㎝、84㎏)
149位 ↓ 4 今平周吾(29歳、165㎝、67㎏)
166位 ↓ 2 池田勇太(36歳、177㎝、85㎏)
168位 ↑11 川村昌弘(28歳、173㎝、72㎏)
170位 ↓ 1 比嘉一貴(26歳、158㎝、70㎏)
175位 ↓ 2 片岡尚之(24歳、171㎝、67㎏)
178位 ↓ 1 岩田寛(40歳、177㎝、74㎏)
197位 ↓ 3 浅地洋佑(28歳、169㎝、68㎏)
208位 ↓ 5 @中島啓太(21歳、178㎝、75㎏)
211位 ↓ 4 石坂友宏(22歳、173㎝、75㎏)
225位 ↓ 2 宮里優作(41歳、170㎝、70㎏)
227位 ↓10 石川遼(30歳、175㎝、70㎏)
以下の選手で5位以上上がった選手は最下位で一括されている1694位まで見ても見付からず、基準を4位以上に下げても同様であったので、今週の男子の動向に付いてはこれで置く。
次に、女子の日本人選手トップ20の変動から挙げておく。
順位 変動 氏名
7位 ー 笹生優花(20歳、166㎝、63㎏)
9位 ー 畑岡奈紗(23歳、158㎝)
14位 ー 古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)
15位 ↑ 1 稲見萌寧(22歳、166㎝、58kg)
38位 ー 西村優菜(21歳、150㎝、50㎏)
39位 ー 西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)
41位 ↓ 1 渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)
62位 ↑ 1 小祝さくら(23歳、158㎝、58㎏)
66位 ↓ 1 山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)
68位 ↓ 2 鈴木愛(27歳、155㎝)
71位 ↓ 1 勝みなみ (23歳、157㎝)
72位 ー 上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)
77位 ↑ 2 高橋彩華(23歳、162㎝、55㎏)
85位 ↓ 1 吉田優利(21歳、158㎝、58㎏)
87位 ↑ 1 原英莉花(22歳、173㎝、58㎏)
94位 ↓ 1 大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)
114位 ↓ 1 三ヶ島かな(25歳、164㎝、51㎏)
115位 ↑ 1 岡山絵里(25歳、161㎝、64㎏)
119位 ー 菊地絵理香(33歳、157㎝、52㎏)
123位 ↓ 1 若林舞衣子(33歳、165㎝、60㎏)
ざっと見たところ、日本人選手が出ている目ぼしいレギュラークラスのツアーは見当たらなかったが、もう少し調べてみると実はケニアで欧州女子ツアーが開催されており、また季節が逆になるオーストラリアでも開催されていたので、間接的には影響していたようである。
以下、800位までの範囲で4位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。
今回もまだ5位以上としなかったのは、それでは本格的に変動している時に比べて少なかったからである。
レギュラーツアーで気に留まるようになった大型選手の野澤真央(24歳、168㎝、58kg)は4位上がって172位に、同じくレギュラーツアーで存在感を示していた木村彩子(26歳、155㎝、50kg)は5位上がって173位に、ステップアップツアーを中心に活躍し、色々工夫しながらイップスを克服しつつあるベテランの服部真夕(33歳、166㎝、57㎏)は5位上がって416位に、狭間世代でまだステップアップツアーの出場数の方が多い廣田真優(22歳、153㎝、50kg)は5位上がって446位に、レギュラーツアーへの定着を目指す川岸史果(27歳、166㎝)は5位上がって447位に、ステップアップツアーでの活躍が気に留まる保坂真由(26歳、162㎝、57kg)は4位上がって532位になっている。
またステップアップツアーの出場数もまあまあある但馬友(24歳、156㎝、60kg)は4位上がって540位に、ステップアップツアーへの出場数が多い大型選手の山本景子(28歳、168㎝、68kg)は7位上がって545位に、日系ニュージーランド人でアーストラリアの女子ツアーで活躍している小堀ももかは87位上がって575位に、ステップアップツアーを中心に活躍している倉田珠里亜(28歳、167㎝、62kg)は7位上がって767位に、昨年11月に最終プロテストに合格した94期生の成澤祐美(24歳、160㎝、56kg)は4位上がって795位になっている。
そして今週であるが、男子では木曜日の夜から米国のカルフォルニア州において米国男子ツアーが開催される予定で、引き続き松山英樹が出るようなので、楽しみに待ちたい。
また、上記のようにDPワールドツアーは中止となり、国内男子ツアーはまだ開催されないが、赤道を挟んで反対側、従って季節が逆のオーストラリア、南アフリカ等では開催される予定なので、直接サイトに入れば、経過、結果等を知ることが出来る。
なお、女子の方では国内女子ツアー、米国女子ツアー、欧州女子ツアー等の開催予定は無いが、此方もオーストラリアでは今週も開催されるようで、サイトに入れば経過、結果等の速報を知ることが出来る。
オーストラリアの女子ツアー(ALPGツアー、WPGAツアーとも)に付いては存在を知ってはいたが、上記の小堀ももか選手のことを調べている内に、今も普通に開催されていることを知った。