今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
先週の目ぼしいところでは、国内女子ツアー、その下部のステップアップツアー、更にその下部に位置するマイナビネクストヒロインゴルフツアー、米国女子ツアー、国内男子ツアー、欧州男子ツアー、米国男子ツアーが開催され、国内で開催された４つのツアーには当然日本人選手が沢山出場していた。
一方、国外で開催された３つのツアーの内、２つのツアーには日本人選手が出場しており、残りのツアーには残念ながら気になる日本人選手が１人も出場していなかったが、後者でも日本人選手の世界ランキングの変動には間接的な影響を与えているものと思われる。
男子ツアーに関することは、今回も男子の世界ランキングの変動が早めに発表されていたので、既にそれも含めてついさっき書き留めておいた。
今回は女子ツアーの先週の様子、世界ランキングの変動等に付いて触れておく。
先ず、１１月１７日（水）から京都府においてステップアップツアーの最終戦、「京都レディースオープン」が３日間の日程で開催され、今年６月に行われた２０２０年度最終プロテストにトップで合格したジャンボ軍団で新人の佐久間朱莉（１８歳、１５５㎝）が初優勝を遂げている。
岩井ツインズと同じ世代で、この世代には他にも結構有望な新人が目白押しのようである。
初日はトータル＋２で２４位タイとゆっくり始動し、第２日目にはトータル－１まで伸ばして単独２位に上がって来た。
そして最終日にはトータル－２まで伸ばして首位タイとなり、ベテランの西山ゆかり（３９歳、１６２㎝、５８㎏）をプレーオフで制しての優勝であるから、メンタルも含めて流石ではないか！？
レギュラーツアーで痛い目を見たこともエネルギーになっているようである。
それに、岩井ツインズが２人共一足先にステップアップツアーにせよ、優勝しているから、そりゃ悔しかっただろうね。
佐久間朱莉ベテラン制し勝って魅せ
佐久間朱莉悔しさばねに勝って魅せ
また、１１月１８日（木）から愛媛県において「大王製紙エリエールレディスオープン」が４日間の日程で開催され、黄金世代で同じくジャンボ軍団の原英莉花（２２歳、１７３㎝、５８㎏）が１年振りの優勝をしている。
国内女子ツアー今年初優勝で、今シーズン３勝目、通算４勝目となった。
師匠のジャンボ尾崎から気合を注入されたようで、初日トータル－７の首位タイとロケットスタートを果たし、第２日目にはトータル－９と伸ばしながらも３位タイまで下がったが、第３日目にはトータル－１４まで伸ばして単独首位に浮上し、そして最終日にはトータル－１７まで伸ばして２位に３打差を付けての優勝となった。
原英莉花気合を貰い勝って魅せ
原英莉花ジャンボに気合入れられて
一年振りの勝利得たかも
と言っても、決して楽な勝利では無かった！？
第１６ホールを終えた時点でトータル－１５であったが、一緒の組で回っている柏原明日架（２５歳、１７１㎝、６３㎏）もトータル－１５で並んでいた。
そして１つ前の組で回っている福田真未（２９歳、１６８㎝、５８㎏）も第１７ホールを終えてトータル－１５で並んでいる。
残り２ホールで何方に転ぶか分からない！？
そんな緊張する場面において原英莉花は、第１７ホールでイーグルを決め、柏原明日架は第１７ホールをパーで凌いだ。
一方、来シーズンのシード権を失い掛けて崖っぷちの福田真美は、第１８ホールでボギーを叩いてしまった。
続いて、第１８ホールを原英莉花はパーで凌ぎ、柏原明日架はボギーを叩いてしまった。
原英莉花最後も気合勝って魅せ
原英莉花ジャンボの気合最後まで
保ち続けて勝ちを得たかも
また、１１月１９日(金)には埼玉県においてマイナビネクストヒロインゴルフツアーの実質最終戦に当たる第１２戦、「マイナビネクストヒロインゴルフツアー、ファイナル」が開催され、プラチナ世代の山本彩乃（２１歳、１５８㎝）が優勝している。
普段は賞金総額が２００万円、優勝賞金が５０万円のところ、この大会は賞金総額が１０００万円、優勝賞金が５００万円と跳ね上がり、ステップアップツアー並に高額となっている。
山本彩乃最後の最後勝って魅せ
山本や最後に勝って高額の
賞金を得て道を拓くかも
次に米国女子ツアー、１１月１８日（木）の夜から米国・フロリダ州において最終戦の高額賞金大会、「ＣＭＥグループ・ツアー選手権」が４日間の日程で開催され、世界ランキング２位のコ・ジンヨン（韓国）が見事優勝している。
畑岡奈紗は初日トータル－３でまずまずの出だしで、第２日目にはトータル－６に伸ばし、１９位タイまで上げている。
そして、第３日目にはトータル－１４と爆発的に伸ばして首位タイまで上り詰めた。
更に最終日もトータル－２２と爆発的に伸ばしたが、コ・ジンヨンがトータル－２３と更に伸ばしたので、惜しくも一歩及ばなかった。
畑岡奈紗としてはここまで伸ばして及ばなかったら仕方がないと諦めも付いたようである。
この結果、賞金女王とはならなかったが、出足中々調子が上がらないところから最終的に３位で終えているから、流石ではないか！？
畑岡奈紗徐々に調子を上げながら
最後はトップ競い合うかも
畑岡奈紗充実感を持って終え
また来年も期待するかも
一方、笹生優花は初日トータル－６と大きく伸ばし、６位タイで発進して大いに期待させたが、第２日目にはトータル－５に落として２９位タイに下がった。
そして第３日目にはトータル－４に落として４０位タイまで下がり、最終日にはトータル－３に落として単独４８位となった。
疲れ、不慣れ等、色々な要素が関係したのかも知れないが、本人としては色々学べ、楽しめた１年だったようで、来シーズンも前向きな気持ちで参戦すると言い、これからの成長に期待したい。
笹生優花怒涛の年を終えながら
充実感を持てていたかも
笹生優花色々学び経験し
来季も更に期待膨らみ
次に女子の日本人選手トップ２０に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
８位 ↓ ２ 笹生優花 ７３位 ー 勝みなみ
１４位 ー 古江彩佳 ８１位 ↑ ６ 高橋彩華
１６位 ↓ １ 稲見萌寧 ８６位 ー 吉田優利
３８位 ↓ １ 渋野日向子 ９５位 ↑２０ 原英莉花
４０位 ↓ ２ 西郷真央 １００位 ↓ １ 大里桃子
４２位 ↓ １ 西村優菜 １１１位 ↓ ３ 若林舞衣子
６１位 ↓ ３ 山下美夢有 １１５位 ↑ １ 岡山絵里
６３位 ↑ ４ 鈴木愛 １２０位 ↓ １ 菊地絵理香
６８位 ー 小祝さくら １２４位 ↓ ４ 植竹希望
先週は国内女子ツアー、その下部のステップアップツアー、更にその下部に当たるマイナビネクストヒロインゴルフツアー、それに米国女子ツアーが開催された影響もあって、結構大きな変化が見られた選手もいたので、以下、６００位までの範囲で１０位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。
アスリート系実力派の中堅、柏原明日架は２９位上がって１８５位に、実力を出し切れていなかった中堅の福田真未は５８位上がって２６０位に、有望新人の岩井明愛（アキエ、１９歳、１６１㎝、５９㎏）は１７位上がって２６９位に、狭間世代の吉本ここね（２１歳、１６１㎝、５３㎏）は１１位上がって３７８位に、ベテランの西山ゆかりは１９位上がって４１８位に、有望新人の岩井千怜（チサト、１９歳、１６２㎝、５９㎏、明愛と双子）は１８位上がって４６６位に、プラチナ世代の上野菜々子（２１歳、１６３㎝、５７㎏）は１８位上がって５０２位に、復調しつつある中堅人気選手の藤田光里（２７歳、１６５㎝、５４㎏）は２０位上がって５２８位に、佐久間朱莉は１５２位も上がって５３２位に、中堅で大型選手の山本景子（２８歳、１６８㎝、６８㎏）は１０位上がって５７１位に、有望新人の桑木志帆（１８歳、１６４㎝、５７㎏）は８１位上がって５８４位となっている。
それから今週の目ぼしい女子ツアーであるが、欧州女子ツアー、国内女子ツアーが予定されている。
国内女子ツアーは最終戦であるが、もしかしたら欧州女子ツアーもそうなのかも知れない。
今週も女子のツアーが予定され
最後のようで寂しいのかも
なお、このところ触れている欧州女子ツアーに付いてはあまり報道が無いのもあって、それまでは意識して来なかったが、今シーズンは２７試合あり、賞金総額も２４億円と結構大きなツアーのようである。
