今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
先週の目ぼしいところでは、国内女子ツアー、国内男子ツアー、欧州女子ツアー、欧州男子ツアー、米国男子ツアー、米国女子ツアーが開催され、それに国内女子ツアーの下部の更に下部に位置するマイナビネクストヒロインゴルフツアーも開催されて、国内で開催された3つのツアーには当然日本人選手が沢山出場していた。
一方、国外で開催されたツアーの内、2つのツアーには日本人選手が出場しており、残りの2つのツアーには残念ながら気になる日本人選手が1人も出場していなかったが、後者でも日本人選手の世界ランキングの変動には間接的な影響を与えているものと思われる。
男子ツアーに関することは、今回も男子の世界ランキングの変動が早めに発表されていたので、既にそれも含めて午前中に書き留めておいた。
今回は女子ツアーの先週の様子、世界ランキングの変動等に付いて触れておく。
先ず米国女子ツアーであるが、11月11日(木)の夜から米国・フロリダ州において「ペリカン女子選手権」が4日間の日程で開催され、世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)が4人のプレーオフを制して優勝している。
飛ばし屋のレキシー・トンプソンもプレーオフに出ていたが、その前から落とし始め、プレーオフでも調子が出なかった。
よく観られる光景で、我が国でも人気のある選手の為、惜しむ声が散見された。
我が国でも優勝が待たれる選手が何人かいるが、総じて人が好く、一定のファンは付いているので、微妙なところである。
それはまあともかく、この試合には日本人選手として黄金世代でエースの畑岡奈紗、新世紀世代で畑岡奈紗と競り合う笹生優花が出ており、十分に楽しませて貰った。
畑岡奈紗は練習のし過ぎか、肩、左手首等を痛めながらの出場で、初日にはトータル-5まで伸ばして3位タイに付け、ホッとさせたが、第2日目にはトータル-5のままで23位タイに下がっている。
それでも、十分に余裕を持った予選通過なのが流石で、第3日目にはトータル-7まで伸ばして23位タイを維持したが、最終日にはトータル-5に落として40位タイまで下がっている。
一方、笹生優花は日本からの移動もあって時差ぼけを抱えつつ、また慣れない芝質もあって、初日にはトータル-2で23位タイと、まずまずの発進であった。
第2日目にはトータル-8に伸ばして10位タイまで上げたが、第3日目にはトータル-8のまま17位タイに下がり、最終日には本人の弁によると、慣れない芝、強風にも対応出来始めたそうで、トータル-11に伸ばして単独14位まで上げている。
ともかく米国女子ツアーで普通にやって行けることを証明し続けており、更に成長が見込めそうで、楽しみな選手ではないか!?
また、11月12日(金)からは千葉県において「伊藤園レディスゴルフトーナメント」が3日間の日程で開催され、狭間世代の稲見萌寧が2位に9打差を付けてぶっちぎりで優勝している。
国内女子ツアーにおいてこれで今年8勝目、今シーズン9勝目となり、通算では節目の10勝目となった。
結構きつそうな腰痛を薬で抑えながらも、初日はトータル-2で3位タイと十分に優勝が期待出来る位置に付け、第2日目にはトータル-10まで伸ばして単独首位に上り詰めている。
そこで手を緩めず、最終日もアクセル全開でトータル-17まで伸ばしているから、もう周りは遥か後方と言った独り旅状態であった。
稲見萌寧爆発続け独り旅
ライバル遥か彼方なのかも
そんな中でも気に留まったのが新世紀世代で初優勝が待たれる実力者の西郷真央で、初日はトータル+1で14位タイとゆっくり目の発進であったが、第2日目にはトータル-4に伸ばして6位タイまで上げ、最終日にはトータル-8まで上げ、定位置とも言えそうな2位タイに入っている。
西郷真央稲見の後をゆっくりと
追い駆けながら二位狙うかも
それから11月11日(木)には兵庫県においてプロテスト合格を狙う、または合格したばかりの選手向けのマイナビネクストヒロインゴルフツアーの第11戦、「ANCチャレンジカップ」が1日競技として開催されて、プラチナ世代の竹本梨奈(21歳)がプレーオフを制して優勝している。
竹本梨奈下部の下部から上目指し
次に女子の日本人選手トップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
6位 ー 笹生優花 71位 ↑ 5 上田桃子
14位 ー 古江彩佳 86位 ↓ 3 吉田優利
15位 ↑ 3 稲見萌寧 87位 ー 高橋彩華
37位 ↓ 1 渋野日向子 99位 ー 大里桃子
38位 ↑ 5 西郷真央 108位 ↓ 1 若林舞衣子
41位 ↓ 1 西村優菜 115位 ↓ 1 原英莉花
58位 ↑ 1 山下美夢有 116位 ↓ 1 岡山絵里
67位 ↑ 1 鈴木愛 119位 ↓ 1 菊地絵理香
68位 ↓ 1 小祝さくら 120位 ー 植竹希望
先週は国内女子ツアー、米国女子ツアー、更に下部の下部に当たるマイナビネクストヒロインゴルフツアーがあり、それに出場は無かったにせよ、欧州女子ツアーが開催された影響で、まあまあの変化が見られた選手もいたので、以下、600位までの範囲で5位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。
10位以上上がった選手を見て行った男子と違い、5位以上としたのは、国内では女子の方が圧倒的に多くの試合が開催されており、その分、1試合による順位変動の幅が小さくなっているからである。
それはまあともかく、細身ではんなり系の実力派中堅の金澤志奈(26歳)は31位上がって173位に、プラチナ世代で実力発揮が待たれる安田祐香(20歳)は7位上がって211位、この頃気に留まることも増えて来た林菜乃子(24歳)は8位上がって225位に、米国帰りのベテラン、宮里美香(32歳)は15位上がって236位に、気が付けば中堅のささきしょうこ(25歳)は11位上がって265位に、黄金世代の吉川桃(23歳)は5位上がって334位に、川岸史果(27歳)は24位上がって455位に、既に頭角を現している新人の岩井千怜(チサト、19歳、明愛と双子)は9位上がって484位に、安田彩乃(26歳)は7位上がって525位に、プロテストに合格したばかりの高校生、川﨑春花(18歳)は6位上がって564位になっている。
それから今週の目ぼしい女子ツアーであるが、米国女子ツアーの最終戦、それに国内女子ツアー、その下部のステップアップツアー、またその下部に位置するマイナビネクストヒロインゴルフツアーが予定されている。
今週も女子は多くのツアーあり
どれを観ようか迷い出すかも
なお、先週から触れている欧州女子ツアーに付いてはあまり報道が無いのもあって、意識して来なかったが、今シーズンは27試合あり、賞金総額も24億円と結構大きなツアーのようである。