9月22日(木)の朝から兵庫県にある「小野東洋ゴルフ倶楽部(7113ヤード、パー72)」において、国内男子ツアー、「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」が4日間の日程で開催され、その最終日が昨日感動的に終わった。
公式サイトによると賞金総額は1億円、優勝賞金は2000万円で、前半2日間に亘る予選ラウンド終了時に58位タイまでに入った74名の選手が後半2日間の決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
毎回書いていることではあるが、女子に比べて試合数が少なく、シーズンオフ、オープンウイーク等、時間のある時にはアジアンツアー、DPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)、新機構のリブゴルフ等に遠征している選手も増えて来たこのツアーであるが、メンバーには生活の必要上それだけ積極性が出て来たと言えるのかも知れない。
先週の目玉は昨年のこの大会において見事アマチュア優勝を成し遂げた世界ランキング340位でアマチュア世界ランキング1位を維持していた中島啓太(日体大4年、22歳、177㎝、75㎏)がプロに転向して出場していたことか!?
そして初日は-3まで伸ばして19位タイと、まあまあの好発進であったが、2日目にはトータル-4まで伸ばしながらも47位タイに後退したので、少しだけ余裕を持っての予選通過となった。
更に3日目にはトータル-5まで伸ばしながらも54位タイに下がり、ライブ中継等を視ている方もちょっともどかしい思いをしていた。
残るは最終日だけとなったので、出来たら自分だけでも納得の行くプレイを期待していたが、さてどうなったのか!?
中島や伸ばしながらも後退し
中島や伸ばし足りずに後退し
中島やもどかしがらせ最終日
納得プレイ期待するかも
代わりと言っては何であるが、そこに彗星の如く出て来たのが世界ランキング896位で今年はアマチュアとして中島啓太よりも活躍し、目立っている感のあった蝉川泰果(東北福祉大4年、22歳、177㎝、75㎏)で、3日目-11、トータル-16と爆発的に伸ばし、32位も上げて首位タイに付けて来た。
何でも中島啓太をライバルとして強く意識し、女子ゴルファーで世界ランキング36位の山下美夢有(21歳、150㎝、52㎏)が国内女子ツアーで初日-12と爆発的に伸ばしてツアー記録を打ち立てたことにも強い刺激を受けたようである。
これはもしかして2年連続してアマチュアが優勝するのか!?
結果はもう多くのゴルフファンが知っている通りであるが、3日目からマスコミを騒がせていた。
蝉川やライバル達を意識して
爆発力を発揮したかも
なおライブ中継であるが、テレビで全国的に視られるものはCS放送のGAORA SPORTSで、その他インターネットでも配信されていた。
国内の男子ツアーはテレビ他
インターネットで視られるのかも
国内の男子ツアーのメンバーの
危機感持ったプレイに期待
さて、単独首位を維持して見事優勝したのは世界ランキング896位で伸び盛りのアマチュア、蝉川泰果(タイガ、東北福祉大4年、21歳、177㎝、75㎏)で、最終日8バーディー、2ボギーの-6、トータル-22と大きく伸ばした。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタート(第1ホールから)の最終組で、トータル-16からスタートし、前半ではスタート時点で先にスタートしていた岩﨑亜久竜に一旦追い着かれていたが、第2、3ホールと連続でバーディーを決めてトータル-18まで伸ばしたので、引き離している。
そして、続く5ホールをパーで凌いだ後、第9ホールでボギーを叩いたので、トータル-17で前半を終え、この時点でまた岩﨑亜久竜に追い着かれ、今度は逆転までされている。
後半に入っていきなり第10ホールでバーディーを決め、続く2ホールをパーで凌いだ後、第13~17ホールと怒涛の5連続バーディーを決めたので、トータル-23まで伸ばしており、この途中で岩崎亜久竜に追い着き、逆転して2打差を付け、再び単独首位に立っている。
最後の第18ホールはボギーを叩いてトータル-22に落としているが、これは愛嬌のようなもので、自分でも笑っていた。
ホールアウトして後は緊張が一気の解けたのか? 岩﨑亜久竜、中島啓太等、何人かから祝福のハグを受け、感動の涙を流していたのが印象的であった。
ううっ、国内男子ツアーも中々好いじゃないか!?
因みにこの選手は国内男子ツアーの下部に当たるABEMAツアーでの優勝等、プロツアーでの活躍で先ず気に止まるようになり、9月に入ってからフランスで開催された世界アマチュアゴルフチーム選手権の男子の部ではエースの中島啓太を圧倒するような活躍で日本チームをリードし、個人戦では2位に入っている。
蝉川や大きく伸ばし勝って魅せ
蝉川やプロを抑えて勝って魅せ
蝉川やプロと競り合い勝って魅せ
蝉川やプロに競り勝ち強さ魅せ
単独2位に入ったのは世界ランキング420位でこのところ気に止まることも増えて来た飛ばし屋の新鋭、岩﨑亜久竜(アグリ、24歳、181㎝、86㎏)で、最終日6バーディーの-6、トータル-21と大きく伸ばして2位上げて来た。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートの最終組より1つ前の組で回り、トータル-15からスタートし、前半ではいきなり第1ホールでバーディーを決めたので、この時点でトータル-16まで伸ばし、一旦蝉川泰果に追い着いている。
続く2ホールをパーで凌いでいる間に蝉川泰果に引き離されたが、第4ホールでバーディーを決めてトータル-17に伸ばしたので、差は広がらず、残りの5ホールをパーで凌いでトータル-17のまま後半へと繋いでいる。
後半に入っていきなり第10、11ホールと連続でバーディーを決めたので、この時点でトータル-19となり、途中で蝉川泰果に追い着き、追い越している。
続く2ホールをパーで凌いだ後、第14ホールでバーディーを決め、この時点でトータル-20まで伸ばし、まだ蝉川泰果を上回っていたが、第15ホールはパーで凌ぎ、第14ホールでバーディーを決めてトータル-20まで伸ばした蝉川泰果に並ばれた。
しかし、16ホールでもバーディーを決めてトータル-21まで伸ばしたので、ここでは蝉川泰果と並走し、残りの2ホールをパーで凌いでいる間に蝉川泰果に差を付けられ、先にホールアウトして待つ立場となった。
岩﨑や大きく伸ばし上げて魅せ
岩﨑と蝉川泰果競り合って
最終日まで熱くしたかも
岩﨑や二位に入って力魅せ
単独3位に入ったのは世界ランキング129位で海外ゴルフ留学を経験して積極的に海外のツアーにもチャレンジしている新鋭、はんなり系の桂川有人(23歳、167㎝、70㎏)で、最終日5バーディー、1ボギーの-4、トータル-19と伸ばして1位上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-15からスタートし、前半では2バーディーの-2、トータル-17と伸ばし、後半に入ってからも3バーディー、1ボギーの-2、トータル-19と順調に伸ばしている。
ただ、上の2人に比べて後半の伸ばし方が一歩及ばなかったと言うところか!?
桂川確り伸ばし上げて魅せ
桂川最後は伸ばし強さ魅せ
桂川三位に入り強さ魅せ
単独4位に入ったのは世界ランキング206位で海外のツアーへも積極的にチャレンジしている新鋭の久常涼(20歳、175㎝、75㎏)で、最終日5バーディー、1ボギーの-4、トータル-18と伸ばして2位上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-14からスタートし、前半では1バーディー、1ボギーのイーブン、トータル-14と伸ばせなかったが、後半に入ってからは4バーディーの-4、トータル-18と確り伸ばしている。
この辺りの戦い振りもこの選手の強さを表している!?
久常涼確り伸ばし上げて魅せ
久常涼後半伸ばし強さ魅せ
久常涼四位に入り強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング408位で実力派ベテラン選手のひとり、明るくまだまだ元気な宮本勝昌(50歳、174㎝、76㎏)は最終日-1、トータル-17と伸ばしながらも、4位下がって5位タイとなっている。
宮本や伸ばしながらも四位下げ
宮本や伸ばし足りずに四に下げ
宮本や五位に入って力魅せ
世界ランキング102位で曲がらないのが売りの稲森佑貴(27歳、169㎝、68㎏)、世界ランキング138位で実力派ベテラン外国人選手のひとり、ブラッド・ケネディ(オーストラリア、48歳、180㎝、82㎏)は共に最終日-2、トータル-16と伸ばしながらも、1位下がって7位タイとなった。
稲森や伸ばしながらも一位下げ
稲森や伸ばし足りずに一位下げ
稲森や七位に入り強さ魅せ
伸ばしても足りずに下がるケネディかな
強さ魅せ七位に入るケネディかな
七位入り強さを魅せたケネディかな
世界ランキング151位で実力派中堅選手のひとり、海外ツアーにも積極的に参戦して一定の成果を出している香妻陣一朗(28歳、165㎝、71㎏、人気女子選手香琴乃の弟)は最終日-5、トータル-15と大きく伸ばし、8位上げて10位タイに入った。
香妻や大きく伸ばし上げて魅せ
香妻や連日上げて十位入り
香妻や十位に入り強さ魅せ
世界ランキング374位で米国男子ツアーのシード権復活を目指している小平智(33歳、172㎝、70㎏)は最終日-3、トータル-15と伸ばし、1位上げて10位タイに入った。
小平や確り伸ばし上げて魅せ
小平や最後も上げて力魅せ
小平や十位に入り力魅せ
世界ランキング123位で先週の覇者、海外ツアーへの本格参戦を目指している大槻智春(32歳、172㎝、94㎏)は最終日+1、トータル-15と少し落とし、9位下がって10位タイとなった。
世界ランキング183位でこのところ好調を維持し、気に止まることが増えて来た池村寛世(トモヨ、27歳、166㎝、72㎏)は最終日-5、トータル-14と大きく伸ばし、10位上げて13位タイに入った。
池村や大きく伸ばし上げて魅せ
池村や確り上げて強さ魅せ
池村や上位に入り強さ魅せ
世界ランキング402位で注目新人のひとり、既にこのツアーでも優勝している飛ばし屋の河本力(リキ、22歳、183㎝、人気女子選手河本結の弟)は最終日-5、トータル-13と大きく伸ばし、17位上げて16位タイに入った。
河本力大きく伸ばし上げて魅せ
河本力確り上げて力魅せ
河本力上位に入り力魅せ
世界ランキング103位で実力派中堅選手のひとり、今平周吾(29歳、165㎝、67㎏)、世界ランキング153位で米国においてゴルフ留学を経験し、海外ツアーへの本格参戦を目指している新鋭の大西魁斗(23歳、177㎝、70㎏)は共に最終日3日目-4、トータル-13と伸ばし、7位上げて16位タイに入った。
今平や確り伸ばし上げて魅せ
今平や最後は上げて意地を魅せ
今平や上位に入り強さ魅せ
大西や確り伸ばし上げて魅せ
大西や最後は上げて意地を魅せ
大西や上位に入り強さ魅せ
世界ランキング300位で実力派ベテラン選手のひとり、欧州男子ツアー(現DPワールドツアー)のメンバーであった宮里優作(42歳、170㎝、70㎏)は最終日-6、トータル-12と大きく伸ばし、25位も上げて23位タイに入った。
宮里や大きく伸ばし上げて魅せ
宮里や大きく上げて力魅せ
宮里や中位に入り意地を魅せ
世界ランキング225位で実力派中堅外国人選手のひとり、アンソニー・クウェイル(オーストラリア、28歳、193㎝、82㎏)は最終日-4、トータル-11と伸ばし、14位上げて26位タイに入った。
クウェイルや確り伸ばし上げて魅せ
クウェイルや確り上げて強さ魅せ
クウェイルや中位に入り意地を魅せ
世界ランキング106位で実力派若手選手のひとり、飛ばし屋の星野陸也(26歳、186㎝、76㎏)は最終日-1、トータル-11と少し伸ばし、8位下がって26位タイとなった。
星野陸也伸ばしながらも八位下げ
星野陸也伸ばし足りずに八位下げ
星野陸也連日伸ばし意地を魅せ
世界ランキング252位で実力派中堅選手のひとり、前選手会長のゲンさんこと時松隆光(29歳、168㎝、75㎏)は最終日-1、トータル-10と少し伸ばしながらも、11位下がって34位タイとなった。
時松や伸ばしながらも大分下げ
時松や伸ばし足りずに大分下げ
時松や連日伸ばし意地を魅せ
世界ランキング126位で海外ツアー本格参戦を目指し、積極的に参戦もしている木下稜介(31歳、174㎝、75㎏)は最終日-4、トータル-8と伸ばし、14位上げて48位タイに入った。
木下や確り伸ばし上げて魅せ
木下や確り上げて強さ魅せ
木下や最後は上げて意地を魅せ
世界ランキング340位で元アマチュア世界ランキング1位、昨年この大会で優勝したプロになったばかりの中島啓太(日体大4年、22歳、177㎝、70㎏)は最終日-3、トータル-8と伸ばし、6位上げて48位タイに入った。
中島や確り伸ばし上げて魅せ
中島や確り上げて力魅せ
中島や最後は上げて意地を魅せ
世界ランキング175位でそのイケメン振りが女子プロゴルファーにも人気の片岡尚之(24歳、171㎝、67㎏)は4日目-2、トータル-8と伸ばして48位タイを維持した。
片岡やじわりと伸ばし順位維持
片岡や順位維持して強さ魅せ
片岡や順位を保ち意地を魅せ
世界ランキング336位で大学生の時からプロとして活躍して中島啓太を意識していたと言う石坂友宏(23歳、173㎝、75㎏)は最終日+1、トータル-5と少し落とし、14位下がって62位タイとなった。
世界ランキング226位で実力派ベテラン選手のひとりで、かつては欧州男子ツアー(DPワールドツアー)のシード権を有し、今も海外のツアーにも積極的に参戦している現選手会長の谷原秀人(43歳、178㎝、80㎏)は最終日+3、トータル-3と落とし、19位下がって67位タイとなった。
そして、世界ランキング169位で実力派ベテラン選手のひとり、米国男子ツアーのメンバーへの復帰を夢見る心優しく熱い岩田寛(41歳、178㎝、74㎏)は最終日-3、トータルイーブンと伸ばし、1位上げて単独73位に入った。
岩田寛確り伸ばし上げて魅せ
岩田寛最後は伸ばし強さ魅せ
岩田寛最後は上げて意地を魅せ