昨日、日が替わった頃(つまりもう今日の未明、すなわち元旦)から時差-8時間のリュブノ(スロベニア)においてスキージャンプワールドカップ女子のノーマルヒル(K点85m、HS94m)の個人第1戦(通算で8戦目)が行われ、昨シーズンの総合チャンピオン、ニカ・クリジュナル(スロベニア、21歳)が優勝した。
ニカ・クリジュナルはワールドカップにおいて今シーズン初優勝で、通算では2勝目となった。
この大会はシルヴェスタ・ツアーの第1回目ともなっており、総合優勝者には特別に1万スイスフラン(約126万円)のボーナスが出ることになっている。
ここまで7戦中5勝と独走して来た新女王のマリタ・クラマー(オーストリア、20歳、171㎝、52㎏)は1本目最長不倒で突出した実力を見せたが、2本目の飛び出しが上手く行かなかったのか、途中で大きく揺れる不安定なジャンプとなった。
それでも2位に入っているから、やっぱり凄い!?
復調を感じて注目しているカタリナ・アルトハウス(ドイツ、25歳)はこの大会でも実力を見せ、5位タイに入っている。
なお、日本勢としては高梨沙羅が同じく5位タイに入り、まあまあのところで調子を維持している!?
と言っても、十分にトップクラスであるが、表彰台に上がらないと彼女に付いてはついつい寂しく感じてしまう。
彼女の頑張りを感じさせる面としては、着地時にどうしても両足揃ってしまう件に付いて解説者が、少しでも遠くに飛ぼうとしている、ように言っていたのが印象に残っている。
大きなジャンプをするマリタ・クラマーのような若手大型ジャンパー等に刺激を受けながら高梨沙羅は闘っているんだなあ、と思わせられる言葉であった。
そして闘っている高梨沙羅を更に応援したくなった。
高梨沙羅世界に伍して飛翔魅せ
高梨沙羅世界に伍して期待させ
以下、気に留まった選手の成績を挙げておく。
順位 名前 1本目(m) 2本目(m) 総合点
1 ニカ・クリジュナル(スロベニア) 91.5 94.5 263.7
2 マリタ・クラマー(墺) 94.0 89.0 259.9
3 エマ・クリネツ(スロベニア) 91.0 91.0 257.2
4 ウルサ・ボガタイ(スロベニア) 84.5 91.5 249.8
5 高梨沙羅 92.0 87.0 246.2
5 カタリナ・アルトハウス(独) 91.0 84.5 246.2
7 ダニエラ・イラシュコシュトルツ(墺) 87.0 89.0 243.6
9 エヴァ・ピンケルニヒ(墺) 87.0 85.0 237.7
13 シリエ・オプセッツ(ノルウェー) 83.5 84.0 227.1
15 勢藤優花 86.0 83.0 226.3
28 伊藤有希 78.5 79.5 207.5
29 岩淵香里 80.5 78.5 201.8
44 岩佐明香(ハルカ) 75.0 92.7
ベスト5をよく見ると、スロベニア勢が1位、3位、4位と3人入っており、これはスロベニアで開催されている大会であることを思えば納得出来る。
そこで2位に入っているマリタ・クラマーは、やはり流石新女王と、これも納得出来る。
そして、アジア勢で1人だけ入っている高梨沙羅も元絶対女王だけあって、流石なのである。
以前は人間離れして、天使かモモンガかと言われるような独走振りであったが、競技の発展に伴ってライバルが増え、人間のレベルに降りて来ただけのことではないか!?
高梨沙羅人の世界に降臨し
トップクラスを維持するのかも
また、主な選手の総合点ランキングは今のところ以下のようになっている。
順位 名前 総合点
1 マリタ・クラマー(墺) 710
2 カタリナ・アルトハウス(独) 506
3 ウルサ・ボガタイ(スロベニア) 445
4 エマ・クリネツ(スロベニア) 420
5 ニカ・クリジュナル(スロベニア) 371
6 シリエ・オプセッツ(ノルウェー) 356
7 高梨沙羅 347
8 ダニエラ・イラシュコシュトルツ(墺) 289
9 エヴァ・ピンケルニヒ(墺) 220
15 岩淵香里 106
19 勢藤優花 87
26 伊藤有希 62
42 岩佐明香 6
リュブノの個人第2戦(通算で9戦目)は今夜行われ、予選が18時45分頃から、決勝が24時頃からとなっており、NHKのBS1でライブ中継が予定されている。
楽しみに待ちたい。
NHK女子の中継ライブあり
更に楽しみ増えて来たかも
それだけではなく、今日の22時頃からはスキージャンプワールドカップ男子のガルミッシュ=パルテンキルヘン(ドイツ、通算で第11戦、ジャンプ週間の2戦目)の決勝が行われる。
此方はCS放送のJスポーツ3でライブ中継されるので、今夜は嗚呼忙しい!?
年開けてスキージャンプも本格化
男女両方忙しいかも