今日の3時15分頃から時差-8時間のオスロ(ノルウェー)にある開場が1892年と言う歴史あるホルメンコーレンジャンプ競技場(K点120m、HS134m)において、スキージャンプワールドカップの女子個人第2戦(通算で17戦目)行われ、スノージャパンの女子エースの高梨沙羅が見事優勝した。
なお、この試合は通算第17戦となり、予選も含めてRAW AIRとまとめられるシリーズの中の1戦でもある。
RAW AIRに総合優勝すると4万5千ユーロ(約564万円)、2位には2万5千ユーロ(約314万円)、3位には1万ユーロ(約125万円)の賞金が出るそうで、高梨沙羅はこの試合の予選でも2位に入っており、総合で2位になったと言う。
また、高梨沙羅はこれで今シーズン3勝目、通算63勝目となり、今シーズン4回目の表彰台登壇で、通算では113回目となった。
北京冬季五輪で大きなショックを受けて、その後暫らく休み、復帰後好調を維持しているどころか、むしろ上げているようで、凄い!?
やっぱり、時には休むことも大切だね。
高梨沙羅復帰後調子むしろ上げ
トップ争い魅せているかも
それから、この試合に付いて他の日本勢に付いても見ておくと、伊藤有希が3位、勢藤優花が12位、岩渕香里が20位に入り、岩佐明香(ハルカ)は1本目31位で、惜しくも2本目に進めなかった。
伊藤有希はこのところ調子を上げており、予選では5位に付け、RAW AIR の総合でも5位に入った。
そう言えば伊藤有希はラージヒルの方が得意のように言われていたなあ。
と言うか、ここのジャンプ台では男子エースの小林陵侑よりも高梨沙羅の方が好く、全体に女子の方が慣れていたと言うことであろうか!?
以下、気に留まった選手の成績を挙げておく。
順位 名前 1本目(m) 2本目(m) 総合点
1 高梨沙羅 130.0 128.0 263.9
2 ウルサ・ボガタイ(スロベニア) 127.0 130.5 259.3
3 伊藤有希 123.0 127.0 254.6
4 ニカ・クリジュナル(スロベニア) 122.5 127.0 253.2
5 マリタ・クラマー(墺) 123.0 126.0 249.9
6 キアラ・クロイツァー(墺、※) 127.0 118.5 240.2
※旧姓 キアラ・ヘルツル
7 シリエ・オプセッツ(ノルウェー) 119.5 121.0 237.3
8 カタリナ・アルトハウス(独) 120.0 119.5 236.6
12 勢藤優花 115.0 118.5 206.5
20 岩淵香里 112.5 111.0 184.5
23 エヴァ・ピンケルニヒ(墺) 111.5 106.0 179.4
また、主な選手の総合点ランキングは今のところ以下のようになっている。
順位 名前 総合点
1 ー マリタ・クラマー(墺) 1226
2 ー ニカ・クリジュナル(スロベニア) 1031
3 ー ウルサ・ボガタイ(スロベニア) 951
4 ー カタリナ・アルトハウス(独) 801
5 ↑1 高梨沙羅 757
6 ↓1 シリエ・オプセッツ(ノルウェー) 705
7 ー エマ・クリネツ(スロベニア) 575
8 ↑2 伊藤有希 395
13 ↓1 ダニエラ・イラシュコシュトルツ(墺) 329
14 ↓1 エヴァ・ピンケルニヒ(墺) 315
18 ー キアラ・クロイツァー(墺) 251
19 ー 岩淵香里 204
21 ↓1 勢藤優花 194
44 ー 岩佐明香 20
1位のマリタ・クラマーと2位のニカ・クリジュナルの順位関係によっては今回で今シーズンの総合優勝が決まるところであったが、ニカ・クリジュナルが4位、マリタ・クラマーが5位となったことにより、それは次回以降に持ち越された。
それから今回は、RAW AIRに付いても気になった選手に付いて如何に挙げておく。
順位 名前 総合点
1 ニカ・クリジュナル(スロベニア) 1592.7
2 高梨沙羅 1553.1
3 ウルサ・ボガタイ(スロベニア) 1546.0
4 マリタ・クラマー(墺) 1511.0
5 伊藤有希 1406.9
6 シリエ・オプセッツ(ノルウェー) 1402.7
19 勢藤優花 1107.6
22 岩渕香里 1013.5
29 岩佐明香 803.4
なお、この後の予定であるが、来週、3月11日(金)~13日(日)の日程でドイツのオーバーホーフにあるノーマルヒル(K点95m、HS106m)を使った大会が行われ、個人戦が2戦行われる。
それ以後はロシアのニジニ・タギル(ノーマルヒル2戦)、チャイコフスキー(ラージヒル2戦)と、2か所で行われる予定であったブルーバードで纏められる2つの大会は両方共、残念ながらウクライナとの戦争の所為で中止となっている。