今日の未明から時差-8時間のリレハンメル(ノルウェー)において、スキージャンプワールドカップ女子の個人第1戦(通算で14戦目)がラージヒル(K点123m、HS140m)で行われ、日本のエースで元世界女王の高梨沙羅(25歳、152㎝)が優勝した。
ワールドカップにおいて今シーズン2勝目で、通算では62勝目となる。
これはもう突き抜けて1位を更新中である。
また表彰台登壇も今シーズン2回目で、通算では111回目となった。
ここで男子と同様に優勝回数/表彰台登壇回数を%で計算してみると、55.9%となり、優勝回数が30回と2番目に多く、高梨沙羅に続く女王であったマーレン・ルンビ(ノルウェー)の30/62×100=48.4%よりかなり大きい。
それから高梨沙羅は、北京冬季五輪における失格判定問題で大きなショックを受けた後、まだ完全にショックが癒えたわけではなく、多少は和らいだと言うことであろう。
それでも、漸く復帰出来たかと思えば、いきなりの優勝であるから、これまで磨いて来た技、心身の強さは流石で、ともかく凄いとしか言いようがない!?
高梨沙羅ショック和らぎ復帰して
いきなり勝利凄過ぎるかも
また、今シーズン既に6回優勝し、表彰台登壇数が10回になる新女王、マリタ・クラマー(オーストリア、20歳、171㎝)が新型コロナウイルス感染症で北京冬季五輪を休み、復帰した後、復調しているようなのでホッとさせられる。
クラマーやコロナが癒えて復調し
後の活躍期待膨らみ
因みに彼女のフルネームは、サラ・マリタ・クラマーらしく、そうすると、初代女王がサラ・ヘンドリックス(米国)、2番目の女王が高梨沙羅であるから、結構サラが多い!?
なお、この試合は札幌大会の代替として組まれ、通算第14戦となり、RAW AIRとまとめられるシリーズの中の1戦でもある。
他の日本勢に付いても見ておくと、伊藤有希が6位、勢藤優花が21位、岩渕香里が22位、岩佐明香(ハルカ)が29位に入っている。
以下、気に留まった選手の成績を挙げておく。
順位 名前 1本目(m) 2本目(m) 総合点
1 高梨沙羅 130.0 132.0 291.5
2 ニカ・クリジュナル(スロベニア) 133.5 131.5 285.1
3 ウルサ・ボガタイ(スロベニア) 135.0 125.0 282.3
4 マリタ・クラマー(墺) 129.5 125.5 271.8
5 シリエ・オプセッツ(ノルウェー) 117.5 133.0 258.7
6 伊藤有希 118.0 126.0 250.5
13 エヴァ・ピンケルニヒ(墺) 119.0 119.0 228.1
21 勢藤優花 105.0 110.0 196.1
22 岩淵香里 101.5 114.5 195.6
24 岩佐明香(ハルカ) 105.0 107.0 183.7
また、主な選手の総合点ランキングは今のところ以下のようになっている。
順位 名前 総合点
1 ー マリタ・クラマー(墺) 1045
2 ー ニカ・クリジュナル(スロベニア) 821
3 ー ウルサ・ボガタイ(スロベニア) 761
4 ー カタリナ・アルトハウス(独) 698
5 ー エマ・クリネツ(スロベニア) 575
6 ↑1 高梨沙羅 547
7 ↓1 シリエ・オプセッツ(ノルウェー) 537
8 ー ダニエラ・イラシュコシュトルツ(墺) 329
12 ー エヴァ・ピンケルニヒ(墺) 273
15 ↑1 伊藤有希 250
18 ↑1 岩淵香里 170
20 ↑1 勢藤優花 157
46 ↑1 岩佐明香 14
なお、リレハンメルでは元々予定されていた個人戦が明日の未明に行われる予定で、その前に男子の個人戦もある。
女子の方はNHKのBS1でライブ中継が予定されているので、これは楽しみに待ちたい。
ところで、男子のエースである小林陵侑が予選で12位と、今のところ多少心配させる結果とはなっているが、予選はあくまでも予選である。
それなのに高梨沙羅の快挙を際立たせる為にか? 対比的に小林陵侑の予選の結果をタイトルに出した記事もあった。
如何にも我が国のマスコミ的な手法ではないか!?
マスコミは持ち上げる為誰か下げ
何だか品位疑うのかも