金曜日の朝から神奈川県の箱根にある「大箱根カントリークラブ (6638ヤード、パー72)」において国内女子ツアー、「CAT Ladies2021」が3日間の日程で開催され、最終日が悪天候の中、終わった。
賞金総額は6000万円、優勝賞金は1080万円で、予選ラウンド終了時に50位タイまでに入っている選手が予選を通過出来る予定になっており、実際には47位タイまでの60名の選手が決勝ラウンドへと駒を進めた。
今日の天気予報では午前中の傘マークが出ており、午後は晴れて来るが、風が強くなるようであったが、上位選手達は強風に悩まされ、スコアを大きく崩す選手も結構いたようである。
なお、「AIG全英女子オープン」に出場する関係で国内女子ツアーを主戦場とする何人かの有望な選手が抜けているが、それでも今の国内女子ツアーメンバーはまだまだ有望な選手がいるので、その点に関しては特に心配は無く、最終日の後半まで熱戦が繰り広げられた。
強風に悩まされつつプレイして
意外なことが起こったのかも
さて、単独首位に抜け出て見事優勝したのは世界ランキング59位で黄金世代をリードするひとり、賞金女王レースのトップを直走る鉄人、小祝さくら(23歳、158㎝、58㎏)で、最終日4バーディー、3ボギーの-1、トータル-7と少し伸ばし、4位上げて来た。
前半1バーディー、1ボギーのイーブンで、後半3バーディー、2ボギーの-1とスコアを崩しそうで、崩さず、2回バウンスバックして、むしろ1打伸ばしているところが彼女の強さを表している!?
因みにこれで2週連続優勝となり、今シーズン5勝目、通算6勝目となっている。
小祝や安定魅せて勝ち重ね
小祝や大崩れせず勝って魅せ
2位タイに入ったのは世界ランキング158位で見掛けはんなり系の実力者、三ヶ島かな(25歳、164㎝、51㎏)、世界ランキング85位で黄金世代の無冠の実力者、初優勝が待たれる高橋彩華(23歳、162㎝、55㎏)、世界ランキング24位で間世代を代表する東京五輪の銀メダリスト、稲見萌寧(22歳、166㎝、58㎏)で、トータル-5となった。
三ヶ島かなは最終日4バーディー、2ボギーの-2と伸ばし、10位上げて来た。
前半3バーディー、1ボギーの-2と伸ばし、後半は1バーディー、1ボギーのイーブンと耐えるゴルフを見せている。
三ヶ島や何とか伸ばし二位に上げ
三ヶ島や二位まで上げて力魅せ
高橋彩華は最終日3バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの+4と落としながらも2位を維持した。
前半1バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの+2で、後半2バーディー4ボギーの+2であるから、何処かに最終日イップスなんて書いてあったが、そうも言いたくなる感じか!?
まあ皆が崩れがちな後半に大きく崩れたわけでもないから、もう少し時間を掛けて慣れて行けば好いような気もする。
高橋や二位に止まり強さ魅せ
高橋や風より自分次第かも
稲見萌寧は最終日2バーディー、7ボギーの+5と大きく崩し、1位下がった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-10から出て、前半では3ホールをパーで凌いだ後、第4ホールで漸くバーディーを決め、続く2ホールをパーで凌いだ後、第7ホールでもバーディーを決めて、1つ空いて第9ホールでボギーを叩いたので、結局1打伸ばし、トータル-11として後半へと繋いでいる。
この辺りまで速報を何回か見たが、もうぶっちぎっているから、優勝を疑うことはなかった。
そして、後半に入っていきなり第10~12ホールと3連続でボギーを叩いて、一気にトータル-8まで落とし、何だか暗雲が漂い始めたが、続く3ホールをパーで凌ぎ、ホッとしたかと思うと、第16~18ホールとまた3連続でボギーを叩いてしまったので、結局トータル-5まで落としている。
稲見萌寧後半崩れ勝ちが逃げ
稲見萌寧後半崩れ二位に落ち
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング70位でプラチナ世代をリードするひとり、笑顔が魅力の西村優菜(21歳、150㎝、50㎏)は最終日-1、トータル-4と少し伸ばし、7位上げて単独5位に入った。
米国女子ツアーのメジャー大会で奮闘する古江彩佳と同様、小柄でも風雨に負けない強さを見せている!?
西村優菜風雨に負けず五位に上げ
西村優菜五位まで上げて強さ魅せ
世界ランキング201位で黄金世代の臼井麗香(22歳、158㎝、48㎝)は最終日+3、トータル-3と落とし、1位下がって6位タイとなった。
世界ランキング91位でプラチナ世代をリードするひとり、コスメ番長と呼ばれる吉田優利(21歳、158㎝、58㎏)は最終日+5、トータル-3と大きく落とし、3位下がって6位タイとなった。
世界ランキング81位で新世紀世代をリードするひとり、好調を維持して優勝が待たれる西郷真央(19歳、158㎝、57㎏)は最終日+3、トータル-2と落としながらも8位タイを維持した。
西郷真央スコア落として八位維持
西郷真央八位維持して強さ魅せ
世界ランキング104位で黄金世代をリードするひとり、今年に入って復調を見せている大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)は最終日イーブン、トータルイーブンと維持し、17位上げて13位タイに入った。
大里や最後は上げて力魅せ
大里やスコア落とさず力魅せ
世界ランキング137位で飛ばし屋のベテラン、穴井詩(33歳、165㎝、58㎏)は最終日+1、トータルイーブンと少し落としながらも、11位上げて13位タイに入った。
穴井詩下がっても上げ力魅せ
穴井詩最後は上げて力魅せ
世界ランキング153位で好調を維持している蘇った中堅、堀琴音(25歳、163㎝、53㎏)は最終日+1、トータル+1と少し落としながらも、7位上げて23位タイに入った。
堀琴音落としながらも上げて魅せ
堀琴音最後は上げて力魅せ
世界ランキング75位で実力派ベテランの上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)は最終日+4、トータル+3と落とし、5位下がって29位タイとなった。
世界ランキング80位で実力派外国人選手のイ・ミニョン(韓国、29歳、168㎝、73㎏)は最終日+4、トータル+4と落とし、3位下がって33位タイとなった。
世界ランキング52位で新世紀世代の国内組をリードする山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)は最終日+4、トータル+6と落としながらも5位上げて42位タイに入った。
山下や下がっても上げ強さ魅せ
山下や最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング99位でアスリート系中堅の岡山絵里(25歳、161㎝、64㎏)は最終日+8、トータル+8と大きく落とし、17位下がって47位タイとなった。
そして、世界ランキング114位で疑問が生じれば若手にも謙虚に訊くベテラン、菊地絵理香(33歳、157㎝、52㎏)は最終日+10、トータル+9と大きく落とし、27位も下がって51位タイとなった。