先週木曜日朝から千葉県にある「カメリアヒルズCC(6639ヤード、パー72)」において国内女子ツアーの高額賞金大会、「アース・モンダミンカップ」が4日間の日程で開催され、その最終日が昨日終わった。
賞金総額は3億円、優勝賞金は5400万円で、予選ラウンド終了時に63位タイまでの78名が決勝ラウンドへと駒を進めた。
この賞金額の大きさは賞金女王レースに大いに関係して来そうに思われる。
それに、女子では東京五輪の日本代表がまだ決まっていないので、その楽しみも少しは残っていた。
連日インターネットでの生中継がたっぷり予定されているので楽しみにしていたら、有料で、しかも4日間通しで2200円と結構高額である。
これ以外に米国女子ツアー、欧州男子ツアー等、気になるツアーが他にも幾つかあるからなあ。
と言うところで、結局何時も通り追加料金無しで視られるところだけに落ち着いた。
さて、単独首位を4日間維持し続けて、見事完全優勝を成し遂げたのは世界ランキング141位で実力派ベテランの菊地絵理香(32歳、157㎝、52㎏)で、最終日4バーディーの-4、トータル-20と伸ばした。
最終日も落ち着いてプレーし、前半、後半共に2バーディーずつ決めている。
何でも4年振りのツアー4勝目だそうな。
レジェンドの申ジエだけではなく、新鋭の笹生優花にも謙虚に学び、伸びて来た飛距離だけに拘らず、その柔軟な姿勢には感心させられる。
学ぶこと、変えることを恐れないベテラン、流石ではないか!?
菊地絵理香最後も伸ばし勝って魅せ
菊地絵理香変化も辞さず勝って魅せ
菊地絵理香謙虚に学び勝って魅せ
単独2位を維持したのは世界ランキング121位で新世紀世代をリードするひとり、西郷真央(19歳、158㎝、57㎏)で、最終日7バーディー、1ボギーの-6、トータル-18と大きく伸ばした。
前半4連続バーディーとボギーで3打伸ばして菊地絵理香に1打迫り、後半に入っても3バーディーで菊地絵理香に1打迫って、単調になりがちな試合を面白くしているのは流石ではないか!?
笹生優花が完全に米国女子ツアーを主戦場としそうな中、新世紀世代における存在感を更に大きくしそうなプレーで魅せてくれた。
西郷真央最後も伸ばし二位となり
西郷真央首位に迫って強さ魅せ
単独3位に入ったのは世界ランキング73位でプラチナ世代を明るくリードするひとり、西村優菜(20歳、150㎝、50㎏)で、最終日4バーディーの-4、トータル-11と伸ばし、5位上げて来た。
前半にバーディー1つであったが、後半に入ってバーディーを3つも決めているのは流石ではないか!?
稲見萌寧に小さくても強いことを弄られていたが、時々こんな風に上がって来て感心させられる。
西村や下がっても上げ強さ魅せ
西村や三位に入り強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング40位で元世界ランキング1位、米国及び韓国で賞金女王となったレジェンド、申ジエ(33歳、155㎝、63㎏)は最終日-5、トータル-9と大きく伸ばし、16位上げて6位タイに入った。
申ジエや下がっても上げ強さ魅せ
申ジエや六位に上げて強さ魅せ
世界ランキング128位で反省著しいベテラン、笠りつ子(33歳、160㎝、58㎏)は最終日-2、トータル-9と伸ばし、2位上げて6位タイに入った。
笠りつ子下がっても上げ強さ魅せ
笠りつ子六位に入り強さ魅せ
上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)、世界ランキング176位で好調を維持している中堅の青木瀬令奈(28歳、153㎝、50㎏)は最終日イーブン、トータル-9と伸ばせず、3位下がって6位タイとなった。
世界ランキング28位でプラチナ世代を力強くリードする古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)は最終日-1、トータル-8と少し伸ばしながらも3位下がって11位タイとなった。
ホールアウト後、東京五輪の代表になれなかったことよりも、自分のゴルフが出来なかったことへの悔しさから涙を流したそうな。
そんな弱さも見せずにプレーし続け、最後にそんな弱さも出せる強さ、また応援したくなるプレイヤーのひとりである。
古江彩佳悔しさばねにまた期待
世界ランキング91位でアスリート系中堅の岡山絵里(25歳、161㎝、64㎏)は最終日イーブン、トータル-7と伸ばせず、6位下がって14位タイとなった。
世界ランキング75位で実力派外国人選手のひとり、イ・ミニョン(韓国、29歳、168㎝、73㎏)、世界ランキング145位でベテラン実力派外国人選手のひとり、テレサ・ルー(台湾、33歳、164㎝、58㎏)は最終日+1、トータル-7と少し落とし、9位下がって14位タイとなった。
世界ランキング125位でベテラン飛ばし屋の穴井詩(33歳、165㎝、58㎏)は最終日-4、トータル-6と伸ばし、15位上げて18位タイに入った。
2日目に一旦下がっても、決勝ラウンドで連日上げて来るのは流石ではないか!?
穴井詩最後も上げて強さ魅せ
穴井詩決勝続けて上げて魅せ
世界ランキング52位で新世紀世代をリードするひとりである山下美夢有(19歳、150㎝、52㎏)、世界ランキング93位で黄金世代の無冠の実力者、高橋彩華(22歳、162㎝、55㎏)は最終日-1、トータル-3と少し伸ばし、7位上げて26位タイに入った。
山下や下がっても上げ強さ魅せ
山下や最後は上げて強さ魅せ
高橋や下がっても上げ強さ魅せ
高橋や最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング51位で黄金世代をリードするひとり、近頃は鉄人と呼ばれ出した小祝さくら(23歳、158㎝、58㎏)、世界ランキング109位で海外の試合でも結構強いところを見せる実力派中堅の比嘉真美子(27歳、161㎝、58㎏)は最終日+2、トータル-3と落とし、8位下がって26位タイとなった。
世界ランキング93位で黄金世代をリードするひとり、原英莉花(22歳、173㎝、58㎏)は最終日イーブン、トータル-2と伸ばせず、9位下がって42位タイとなった。
そして世界ランキング97位で黄金世代をリードするひとりであり、飛ばし屋の勝みなみ(22歳、157㎝)は最終日+5、トータル+11と大きく落とし、3位下がって最下位の単独78位となった。