先週金曜日の朝から千葉県にある「ゴルフ5カントリー・オークビレッヂ(6465ヤード、パー72)」において国内女子ツアー、「アルペングループ創業50周年記念大会 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」が3日間の日程で開催され、その最終日が昨日、感動的に終わった。
公式サイトによると賞金総額は1億円、優勝賞金は1800万円で、初日から2日間に亘る予選ラウンド終了時に50位タイまでに入っていた60名の選手が最終日1日の決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
有望新人、実力派の若手選手、中堅選手、ベテラン選手、そして実力派外国人選手と幅広い選手層が毎週のように熱いバトルを楽しませてくれるのがこのツアーである。
そしてひところは上位に集中していた実力派外国人選手が目に見えて減り、その位置辺りに若手有望選手が入っているのが嬉しい。
なおライブ中継であるが、テレビでは土曜日、日曜日の午前にCS放送のゴルフネットワークで放送され、それぞれの午後にはBSテレ東で終了時まで放送されていた。
それに、インターネット動画配信サイトのGOLFTV、DAZNでは3日間に亘りたっぷりと配信されていたので、ライブ中継を十分に楽しむことが出来た。
国内の女子のツアーは幅広い
層で競り合い熱くなるかも
国内の女子のツアーは日本人
若手選手の宝庫なのかも
さて、首位タイとなり、プレーオフの2ホール目を制して見事国内女子ツアー初優勝を成し遂げたのは世界ランキング331位のセキ・ユウティン(中国、24歳、171㎝、63㎏)で、最終日1イーグル、8バーディー、2ボギー、1ダブルボギーと出入り激しく-6、トータル-12と大きく伸ばして9位上げて来た。
最終日はアウトスタート(第1ホールから)で、トータル-6から出て、前半では4バーディー、1ボギーの-3、トータル-9と伸ばして激しい首位争いに加わり、後半に入ってからも1イーグル、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの-3、トータル-12と出入り激しく攻めるゴルフで首位タイに入った。
特に第13ホールを終えた時点ではトータル-13まで伸ばして首位を独走するかと思われたが、第14ホールボギー、第15ホールダブルボギーで一気にトータル-10まで落としたので、優勝の行方は分からなくなった!?
そこを第16、第17ホールの連続バーディーで優勝戦線に戻したのは流石ではないか!?
プレーオフでもその勢い、と言うか、メンタルの強さと言うか、上手く作用して念願の初優勝となった。
若くして中国女子ツアーの賞金女王となり、自分で天才と思っていたそうであるが、国内女子ツアーに主戦場を移してからは中々勝てず、遊び、恋等、色々なものを諦めて体力作り、ゴルフの練習に全てを掛け、漸くその成果が実ったそうであるから、余計に感慨深いものがあったのではないか!?
セキユウティン大きく伸ばし勝って魅せ
セキユウティン下がっても上げ勝って魅せ
セキユウティンプレーオフ勝ち初勝利
一途な努力花開くかも
首位タイでホールアウトし、プレーオフで負けた結果、単独2位となったのは世界ランキング92位でプラチナ世代をリードするひとり、お洒落やコスメに強いことからコスメ番長と呼ばれる笑顔の優しい吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)で、最終日6バーディー、3ボギーの-3、トータル-12と伸ばし、結果として2位を維持したことになる。
最終日はアウトスタートでトータル-9から出て、前半では3バーディー、2ボギーの-1、トータル-10と少し伸ばし、後半に入ってからは3バーディー、1ボギーの-2、トータル-12と伸ばしている。
第13ホールを終えた時点でトータル-12まで伸ばして激しく首位争いをしていたが、第14ホールでボギーを叩き、一歩後退。
第17ホールでバーディーを決めて追い着いたのは流石ではないか!?
吉田優利確り伸ばし首位タイに
プレーオフ負け惜しかったかも
吉田優利確り伸ばし二位を維持
吉田優利二位を維持して強さ魅せ
3位タイに入ったのは世界ランキング69位で実力派若手選手のひとり、長期に亘る不振から昨年漸く復活して念願の国内女子ツアー初優勝を遂げ、今年はすんなりと2勝目を挙げている堀琴音(26歳、165㎝、56㎏)、世界ランキング117位で狭間世代をリードするひとり、国内女子ツアー初優勝が待たれるナチュラル系で人気の高い菅沼菜々(22歳、158㎝)で、トータル-11まで伸ばした。
堀琴音は最終日8バーディー、1ボギーの-7と爆発的に伸ばして21位も上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-4から出て、前半では6バーディー、1ボギーの-5、トータル-9と大きく伸ばし、後半に入ってからも2バーディーの-2、トータル-11と伸ばしている。
堀琴音爆発魅せて三位入り
堀琴音下がっても上げ強さ魅せ
堀琴音三位に入り強さ魅せ
菅沼菜々は最終日7バーディー、1ボギーの-6と大きく伸ばして13位上げて来た。
最終日はアウトスタートで、トータル-5から出て、前半では4バーディーの-4、トータル-9と伸ばし、後半に入ってからも3バーディー、1ボギーの-2、トータル-11と伸ばしている。
菅沼菜々大きく伸ばし上げて魅せ
菅沼菜々下がって見上げ強さ魅せ
菅沼菜々三位に入り強さ魅せ
5位タイに入ったのは世界ランキング62位で黄金世代をリードするひとり、殆んど休まないことから鉄人と呼ばれている小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)、世界ランキング61位で黄金世代をリードするひとり、激しいトレーニングによる筋力アップによって同世代でも有数の飛ばし屋に変身し、外国人選手並みの爆発力を感じさせる勝みなみ(24歳、157㎝)で、トータル-10まで伸ばした。
小祝さくらは最終日5バーディー、1トリプルボギーの-2と伸ばしながらも2位下がった。
最終日はアウトスタートで、トータル-8から出て、前半では3バーディーの-3、トータル-11と伸ばして激しい首位争いに加わっていたが、後半に入ってから2バーディー、1トリプルボギーの+1、トータル-10と少し落として首位戦線から脱落した。
第14ホールのトリプルボギーは痛かったが、第15ホールでバーディーを決めてバウンスバックしたのは流石ではないか!?
小祝や伸ばしながらも二位下がり
小祝や伸ばし足りずに二位下がり
小祝や五位に入って強さ魅せ
勝みなみは最終日5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーのイーブンと出入りの激しいゴルフで伸ばせなかった。
最終日はアウトスタートで、トータル-10から出て、前半では3バーディー、3ボギーのイーブン、トータル-10と伸ばせず、後半に入ってからも2バーディー、1ダブルボギーのイーブン、トータル-10と伸ばせなかった。
昨日までのボギーを打たないゴルフとは一転、激しく攻めたのか、出入りの激しいゴルフとなった。
それでも最終的に5位に入ったところは流石の強さではないか!?
勝みなみスコア伸ばせず四位下げ
勝みなみ激しく見せて四位下げ
勝みなみ五位に入って強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング39位で新世紀世代をリードするひとり、同世代のライバル達から大きな刺激を受けて調子を上げている山下美夢有(21歳、150㎝、52㎏)は最終日-4、トータル-9と伸ばし、9位上げて7位タイに入った。
残念ながら連続ベスト5の記録は8試合で途絶えたが、それでもここまで上げて来たのは十分凄かったのではないか!?
山下や確り伸ばし上げて魅せ
山下や連日上げて強さ魅せ
山下や七位に入り強さ魅せ
世界ランキング73位で黄金世代をリードするひとり、今年国内女子ツアーで念願の初優勝を遂げた高橋彩華(サヤカ、24歳、162㎝、55㎏)は最終日-1、トータル-9と少し伸ばしながらも、4位下がって7位タイとなった。
高橋や伸ばしながらも四位下げ
高橋や伸ばし足りずに四位下げ
高橋や七位に入り強さ魅せ
世界ランキング133位で黄金世代をリードするひとり、国内女子ツアーのメジャー大会に強いところを見せて来たモデル系で人気者の原英莉花(23歳、173㎝、58㎏)は最終日イーブン、トータル-7と伸ばせず、7位下がって10位タイとなった。
また、優勝争いを期待させながら、そう考えるともどかしい思いを残して終わったが、それが今後の糧になることを期待したい。
なんて言っていると、セキ・ユウティンのように外国で強い気持ちを持ってチャレンジする選手に比べて甘いと言いたい向きもあるかも知れないが、そんな人も含めてこの甘いと言われる日本で暮らしているのであるから、この環境からチャレンジするしか仕方がない!?
ともかく、少しでも前向きな気持ちでチャレンジし続ける選手達を応援したい。
世界ランキング112位で実力派ベテラン選手のひとり、疑問が生じれば誰にでも謙虚に訊ねる菊地絵理香(34歳、157㎝、52㎏)は最終日-4、トータル-7と伸ばし、17位上げて13位タイに入った。
菊地絵理香確り伸ばし上げて魅せ
菊地絵理香確り上げて強さ魅せ
菊地絵理香上位に入り強さ魅せ
世界ランキング22位で狭間世代を代表して、東京五輪で銀メダルに輝き、昨シーズンの賞金女王となった稲見萌寧(モネ、23歳、166㎝、58㎏)、世界ランキング132位で実力派若手選手のひとり、三ヶ島かな(26歳、164㎝、51㎏)は共に最終日-1、トータル-7と少し伸ばしながらも、3位下がって13位タイとなった。
稲見萌寧伸ばしながらも三位下げ
稲見萌寧の伸ばし足りずに三位下げ
稲見萌寧上位に入り強さ魅せ
三ヶ島かな伸ばしながらも三位下げ
三ヶ島かな伸ばし足りずに三位だげ
三ヶ島かな上位に入り強さ魅せ
世界ランキング23位で新世紀世代を代表し、今年念願の国内女子ツアー初優勝を遂げてから瞬く間に5勝まで伸ばした西郷(せご)どんこと西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)、世界ランキング76位で実力派ベテラン外国人選手を代表し、元世界ランキング1位で米国と韓国の賞金女王になったレジェンドの申ジエ(34歳、155㎝、63㎏)は共に最終日+1、トータル-6と少し落とし、11位下がって18位タイとなった。
世界ランキング36位でプラチナ世代の国内組を代表する、明るい笑顔と強いメンタルが魅力の西村優菜(22歳、150㎝未満、50㎏)は最終日-4、トータル-5と伸ばし、28位も上げて22位タイに入った。
西村優菜確り伸ばし上げて魅せ
西村優菜下がっても上げ強さ魅せ
西村優菜大きく上げて強さ魅せ
世界ランキング124位で黄金世代をリードするひとり、昨年イップスから回復して国内女子ツアーで久々の2勝目を挙げた大里桃子(24歳、171㎝、60㎏)は最終日イーブン、トータル-3と維持し、1位上げて29位タイに入った。
大里やスコア維持して上げて魅せ
大里やスコア維持して意地を魅せ
大里や中位に入り意地を魅せ
世界ランキング119位で実力派中堅外国人選手のひとり、優しそうな笑顔が印象に残るイ・ミニョン(韓国、30歳、168㎝、73㎏)は最終日+3、トータル-2と落とし、20位も下がって36位タイとなった。
世界ランキング91位で黄金世代をリードするひとり、今年念願の国内女子ツアー初優勝を遂げた植竹希望(24歳、170㎝、59㎏)は最終日+1、トータル-1と少し落とし、3位下がって42位タイとなった。
そして、世界ランキング99位で実力派中堅選手のひとり、交流関係の広く優しいお姉さん格の青木瀬令奈(29歳、153㎝、50㎏)は最終日+3、トータル-1と落とし、18位下がって42位タイとなった。