フィリーズの先発投手は100mph(100マイル毎時、約161㎞/h)近い速球を持つザック・ウィーラー(30歳、193㎝、88㎏)で、7回で92球投げ、5安打10三振1失点0自責点の力投ながら勝敗は付かず3勝2敗のままであったが、防御率は2.85から2.52へと好くなっている。
ウィキペディアによると、2015年の5月にトミー・ジョン手術を受け、2017年シーズンにメジャーリーグに戻っているが、その時はまだ完全に復調出来ていなかった。
速球の最速が159㎞/h、平均が152㎞/hと、かなり速い部類で、課題としては多少の制球難があると言われている。
参考までに昨年までの3シーズンの成績を見ておくと、2018年シーズンはかなり完全復調に近く、182回3分の1投げて12勝7敗で、奪三振数が179、防御率が3.31、WHIPが1,12とエースから準エース級であった。
勝ち星は当時同僚のサイ・ヤング賞投手、ジェイコブ・デグロムでも10勝であるから、十分な活躍である。
2019年シーズンも同様に好く、195回3分の1投げて11勝8敗で、奪三振数が196、防御率が3.96、WHIPが1.26であった。
そして2020年シーズンはフィリーズに移籍し、71回投げて4勝2敗で、奪三振数が67、防御率が2.92、WHIPが1.17であった。
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またブルージェイズがRソックスと対戦して、8対0と完封勝ちしている。
ブルージェイズの先発投手は柳賢振(韓国、34歳、191㎝、116㎏)で、7回で100球投げ、4安打7三振無失点の快投で勝ちが付いて4勝2敗となり、防御率は2.95から2.51へと好くなっている。
元々は韓国リーグのスーパースターで、プロ野球におけるマー君こと田中将大と同様に結構パワーピッチャーと言うイメージであったが、ドジャースでの彼は優れた技巧派と言うイメージがある。
ウィキペディアによると速球の最速が154㎞/h、平均が146㎞/hとあるが、時々視る動画ではそんなに速いイメージはない。
参考までに昨年までの韓国での7シーズン、および米国での7シーズンの成績を見ておくと、韓国では1269回投げて98勝52敗で、奪三振数が1238、防御率が2.80、WHIPが1.15であった。
また米国では807回3分の1投げて59勝35敗で、奪三振数が737、防御率が2.95、WHIPが1.16であった。
要するに、米国では怪我に悩まされ、登板回数が減っているが、内容的にはそんなに落ちていないように思われる。
ナショナル・リーグ西地区からアメリカン・リーグ東地区に移ってもしっかり対応出来ているし、かなり優秀なピッチャーであることは間違いない!?
昨年までの3シーズンの成績も見ておくと、2018年シーズンは故障によって登板回数は少なくなったが、82回3分の1投げて7勝3敗で、奪三振数が89、防御率が1.97、WHIPが1.01と内容的に素晴らしかった。
2019年シーズンはサイ・ヤング賞投手でエースのクレイトン・カーショーは不調だったこともあり、エースを担っている感もあって、182回3分の2投げて14勝5敗で、奪三振数が163、防御率が2.32、WHIPが1.01と、サイ・ヤング賞候補になるぐらい内容的に素晴らしかった。
2020年シーズンはブルージェイズに移籍し、67回投げて5勝2敗で、奪三振数が72、防御率が2.69、WHIPが1.15であった。
そして今シーズンの今のところのWHIPを計算してみると0.99であるから、もう確り対応出来ていることも分かる。
柳賢振巧く抑えて勝って魅せ
柳賢振確り抑え勝って魅せ
柳賢振快投披露勝って魅せ
それからツインズがWソックスと対戦して5対4で競り勝っている。
Wソックスの先発投手はタフなイメージのランス・リン(34歳、196㎝、113㎏)で、6回で109球投げ、5安打(2本塁打)2三振1四球2失点2自責点の粘投ながら勝敗は付かず4勝1敗のままであったが、防御率は1.30から1.55へと少し悪化している。
ウィペディアによると速球の平均球速は150㎞/hぐらいで、これは若い頃よりも上がっているようである。
2015年の11月にトミー・ジョン手術を受けたが、2017年シーズンにはかなり復調した状態で戻っているから凄い!?
参考までに昨年までの3シーズンの成績を見ておくと、2018年シーズンは途中でヤンキースに移籍し、調子はむしろ落ちているようで、通算で156回3分の2投げて10勝10敗で、奪三振数が161、防御率が4.77、WHIPが1.53であった。
2019年シーズンはレンジャーズに移籍して本来の調子に戻り、208回3分の1投げて16勝11敗で、奪三振数が246、防御率が3.67、WHIPが1.22とかなり好くなっている。
2020年シーズンも同様で、64回投げて6勝3敗で、奪三振数が89、防御率が3.32、WHIPが1.06とエース級であった。
こんな風に観て来ても、トミー・ジョン手術を受けた投手は1年のブランクで復調したように見えても、また後退したり、中々一直線には戻らないように思える。
ランスリン粘投魅せて繋ぐかな
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