木曜日朝から千葉県にある「袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(6713ヤード、パー72)」において国内女子ツアー、「ブリヂストンレディスオープン」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
賞金総額は1億円、優勝賞金は1800万円で、2日間に亘る予選ラウンド終了時に52位タイまでに入っていた68名の選手が残り2日間の決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
この大会には世界ランキング34位で黄金世代をリードするひとり、米国女子ツアーを主戦場としている人気者の渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)が出場していたが、長距離移動、時差、設定の違い等を乗り越えて調子を整えるのは難しかったのか、残念ながらCUTの憂き目に遭っている。
渋野日向子俄かに調子合わすのは
至難の業で予選落ちかも
なお、テレビでのライブ中継は日本テレビ系の地上波、CS放送等で少し予定され、最終日は旧来の録画中継となっていた。
ライブ中継をたっぷりと視たい向きにはインターネット配信のGOLFTV、およびDAZNで4日間に亘って用意されているのも通例となって来たようである。
この頃は毎回書いているように、ともかく、スターが綺羅星のように現れ、刺激を受けて中堅、ベテランも元気になり、視る方にとってはたとえ俄かであっても手に合い、見応えのあるツアーではないか!?
今回は午後ものんびり出来たので、AndroidタブレットでGOLFTVを視ながら最後の熱いバトルまでじっくり楽しむことが出来た。
国内の女子のツアーは今回も
最後も熱く楽しめたかも
さて最終的には単独首位を維持したまま見事優勝したのは世界ランキング21位で新世紀世代の国内組を代表し、師匠のジャンボ尾崎から的確な指導を受けて確り蘇った西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)で、最終日1イーグル、2バーディー、1ボギーの-3、トータル-13と伸ばした。
最終日はアウトスタート(第1ホールから)で、トータル-10から出て、前半では1ボギーの+1、トータル-9と少し落としたが、後半に入って調子を上げ1イーグル、2バーディーの-4、トータル-13と伸ばしているのは流石である。
特に第16ホールのイーグルでトータル-12まで伸ばしてほぼ勝負を決めた感があり、第18ホールバーディーを決めてトータル-13まで伸ばし、周りに四の五の言わせない強さを見せ付けた!?
今シーズンは初戦で念願の初優勝を果たした後、途中首痛が出ながらも7試合に出て4勝と怒涛のように勝ちまくり、その後直近の2試合では連続して予選落ちするなど、ジェットコースターのような大波に翻弄されて来たが、その過程で出て来たスイングの崩れを素早く見抜き、的確にアドバイスをしたジャンボ尾崎の指導を受けてのこの活躍である。
これで10試合に出場して5勝目であるから、勝率を5割に戻している。
考えてみれば6試合に出て3勝し、首痛が出て2試合休んだ後に復活優勝し、その後2試合予選落ちを経験した後、今回の復活優勝であるから、適度な休みを入れれば好い感じに勝てそうだし、適度な休みを入れるべきなんだろうなあ。
西郷真央確り伸ばし勝って魅せ
西郷真央後半伸ばし勝って魅せ
西郷真央勝率五割強さ魅せ
単独2位に入ったのは世界ランキング23位で狭間世代を代表し、東京五輪銀メダリストで昨シーズン賞金女王の稲見萌寧(22歳、166㎝、58㎏)で、最終日1イーグル、4バーディー、2ボギーの-4、トータル-11と伸ばして3位上げて来た。
最終日はアウトスタートで最終組の1つ前の組で回り、トータル-7から出て、前半では1イーグル、2バーディーの-4、トータル-11まで伸ばし、これで一気に単独首位に抜け出て、いよいよ初優勝かと思わせたが、後半に入って第12、13ホールと連続でボギーを叩いてトータル-9まで落として後退し、その後第16、18ホールとバーディーを決めてトータル-11まで戻している。
稲見萌寧前半伸ばし首位に出て
初優勝に期待膨らみ
稲見萌寧後半伸びず二位となり
後一歩かと思わせるかも
3位タイに入ったのは世界ランキング124位の実力派中堅選手のひとり、交友関係の広い優しいお姉さん格の青木瀬令奈(29歳、153㎝、50㎏)、世界ランキング63位で新世紀世代をリードするひとり、同世代や他の若手の活躍を刺激にメジャー大会の「サロンパスカップ」で完全優勝を果たした山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)で、トータル-10まで伸ばしている。
青木瀬令奈は最終日7バーディーの-7と爆発的に伸ばして8位上げて来た。
最終日はアウトスタートで、トータル-3から出て、前半では4バーディーの-4、トータル-7と伸ばし、後半に入っても好調を維持して3バーディーの-3、トータル-10と伸ばしている。
青木瀬令奈爆発魅せて三位入り
青木瀬令奈三位に入り強さ魅せ
山下美夢有は最終日3バーディー、2ボギーの-1と少し伸ばしながらも1位下がった。
最終日はアウトスタートで、トータル-9から出て前半では1バーディー、2ボギーの+1、トータル-8と少し落としたが、後半に入って2バーディーの-2、トータル-10と伸ばしているのは流石ではないか!?
山下や伸ばしながらも一位下げ
山下や伸ばし足りずに一位下げ
山下や三位に入り強さ魅せ
単独5位に入ったのは世界ランキング71位で実力派ベテラン外国人選手を代表し、元世界ランキング1位で米国と韓国の両国で賞金女王に輝いたレジェンドの申ジエ(韓国、34歳、155㎝、63㎏)で、最終日3バーディー、2ボギーの-1、トータル-9と少し伸ばしながらも1位下がった。
最終日はアウトスタートで、トータル-8から出て前半では3バーディー、2ボギーの-1、トータル-9と少し伸ばしたが、後半に入ると全てパーで凌いだので伸ばせず、トータル-9のままホールアウトしている。
申ジエや伸ばしながらも一位下げ
申ジエや伸ばし足りずに一位下げ
申ジエや五位に入って強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング55位で実力派ベテラン選手を代表し、海外のメジャー大会でも強いところを見せている上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)は最終日-4、トータル-7と伸ばし、5位上げて単独6位に入った。
上田桃子最後まで上げ強さ魅せ
上田桃子六位に入り強さ魅せ
世界ランキング288位で米国修行を経験したベテランの有村智恵(34歳、159㎝、57㎏)は最終日+3、トータル-6と落とし、5位下がって単独7位となった。
世界ランキング245位で今一伸び切れないもどかしさもあり、師匠の芹澤信雄から発破を掛けられたと言う林菜乃子(25歳、154㎝、51㎏)は最終日イーブン、トータル-5と維持し、1位上げて8位タイに入った。
林菜乃子最後は上げて力魅せ
林菜乃子八位に入り力魅せ
世界ランキング83位で黄金世代をリードするひとり、今年念願の初優勝を果たした植竹希望(ノゾミ、23歳、170㎝、59㎏)は最終日-2、トータル-3と伸ばし、8位上げて14位タイに入った。
植竹や上位まで上げ強さ魅せ
植竹や最後まで上げ強さ魅せ
世界ランキング72位で昨年復活して来た実力派若手選手のひとり、堀琴音(26歳、165㎝、56㎏)は最終日-1、トータル-3と少し伸ばし、2位上げて14位タイに入った。
堀琴音決勝で上げ強さ魅せ
堀琴音最後も上げて強さ魅せ
世界ランキング76位で黄金世代をリードするひとり、ウエイトトレーニングにより体格を大きくして世代有数の飛ばし屋に変身した勝みなみ(23歳、157㎝)は最終日イーブン、トータル-1と伸ばせず、1位下がって23位タイとなった。
世界ランキング92位でプラチナ世代をリードするひとり、ファッションやコスメに強いことからコスメ番長と呼ばれる吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)は最終日-2、トータルイーブンと伸ばし、14位上げて28位タイに入った。
吉田優利確り上げて強さ魅せ
吉田優利最後は上げて強さ魅せ
世界ランキング86位で実力派中堅選手のひとり、アプローチ、パットに巧さを見せる鈴木愛(28歳、155㎝)は最終日イーブン、トータルイーブンと維持し、1位上げて28位タイに入った。
鈴木愛最後は上げて強さ魅せ
鈴木愛下がっても上げ意地を魅せ
世界ランキング43位でプラチナ世代をリードするひとり、明るい笑顔が魅力でメンタルが強い西村優菜(21歳、150㎝未満、50㎏)は最終日+1、トータルイーブンと少し落とし、6位下がって28位タイとなった。
世界ランキング116位で実力派若手選手のひとり、はんなり美人系の三ヶ島かな(25歳、164㎝、51㎏)は最終日イーブン、トータル+1と維持し、3位上げて33位タイに入った。
三ヶ島かな最後は上げて強さ魅せ
三ヶ島かな下がっても上げ意地を魅せ
世界ランキング117位で実力派大型ベテラン外国人選手のひとり、全美貞(ジョン・ミジョン、韓国、39歳、175㎝、68㎏)は最終日+1、トータル+1と少し落とし、4位下がって33位タイとなった。
世界ランキング96位で黄金世代をリードするひとり、昨年イップスから復活して来て、ほぼ3年振りの優勝までしている大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)は最終日+2、トータル+2と落とし、10位下がって39位タイとなった。
世界ランキング109位で実力派中堅外国人選手のひとり、優しそうな笑顔が印象的なイ・ミニョン(韓国、30歳、168㎝、73㎏)は最終日+3、トータル+2と落とし、17位下がって39位タイとなった。
世界ランキング90位で実力派大型中堅選手、飛ばし屋で先週優勝したばかりの渡邉彩香(28歳、172㎝、65㎏)は最終日+5、トータル+3と大きく落とし、28位も下がって44位タイとなった。
そして、世界ランキング100位で黄金世代をリードするひとり、国内のメジャー大会に強いモデル系で人気の高い原英莉花(23歳、173㎝、58㎏)は最終日+3、トータル+10と落としながらも65位タイのままであった。
西郷真央と同じくジャンボ尾崎の弟子で、当初は容姿よりも体格の好さで逸早く注目された選手であったが、その頃は三浦桃花等の可愛い系選手やセクシー系韓国人選手に注目が集まっていた。
その後、実は容姿に優れ、明るく、気さくなところに注目が集まり出すと、成績の方が期待していたほど伴わなくなった!?
初めから期待されていた海外ツアーでの活躍が思ったほどではなかったのも大きいのかも知れない。
性格的な可愛さ、人の好さ等を評価されていることもあるが、それとは裏腹で、どうしても勝ち抜こうと言うメンタルの強さが出て来ないような気もする。
と言うか、ジャンボ尾崎師匠はその辺りも鋭く見抜き、今回西郷真央に的確な指導を入れた気もするなあ。
最後までそんな感じになってしまった。