2022年1月3日(月)、1月4日(火)の2日間の日程で時差-8時間のインスブルック(オーストリア)のラージヒル(K点120m、HS128m)においてスキージャンプ・ワールドカップ男子の個人戦(通算で12戦目)が開催され、一昨日の夜にその予選が行われて、日本のエース、小林陵侑が好調を維持し、1位で通過していたが、昨夜に予定されていた決勝は強風の為、残念ながら中止となった。
じわじわとでも風が収まるかと期待して何度か予定を遅らせながら待機していたが、23時になっても出来る状態ではなく、仕方が無く中止とされた。
そして、この試合はジャンプ週間の第3戦ともなっていたので、このまま止めるわけにも行かず、以前にもあったように、次の大会であるビショフスホーフェン(オーストリア)のラージヒル(K点125m、HS142m)で2回分行われることになった。
なお、小林陵侑は今シーズンここまでに8戦に出て3連勝の5勝、7回表彰台に登壇して、通算では24勝目、41回目の表彰台登壇となっている。
勝利数では勿論我が国1位で、その記録を更新中であり、表彰台登壇では師匠の葛西紀明に次いで単独2位で、これも記録を更新中で、また一歩葛西紀明の記録に近付いている。
世界的に見れば勝利数がベスト10に入り、表彰台登壇でベスト20に入っているから、益々世界的な選手となっており、我が国ファンの声が大きくなって、ネットの記事でも色々な意見が飛び交うようになった。
そして総合点ではずっと首位に立っていたカール・ガイガー(ドイツ)を前回のガルミッシュ=パルテンキルヘン大会の勝利によって抜き、遂にトップに躍り出た。
スキージャンプ週間に付いても首位を維持しているから、ともかく凄い!?
陵侑や好調維持し強さ魅せ
陵侑や好調維持し期待させ
なお、スキージャンプ週間では各試合予選を通過した50名が1本目2人ずつの25組に分かれて競い合い、各組で勝った方が2本目に進み、負けた方の中から上位5名が2本目に進むノックアウト方式を採用している。
ここまでの主な選手のワールドカップ総合ランキングは以下のようになっている。
順位 氏名 総合点
1 ↑1 小林陵侑 696
2 ↓1 カール・ガイガー(独) 675
3 ー ハルボルエグナー・グランルード(ノルウェー) 473
4 ー マリウス・デンドヴィック(ノルウェー) 437
5 ↑2 マルクス・アイゼンビヒラー(独) 407
6 ー アンチェ・ラニセク(スロベニア) 385
7 ↓2 シュテファン・クラフト(墺) 380
8 ー キリアン・パイアー(スイス) 330
9 ↑2 ヤン・ホアル(墺) 299
10 ↓2 ロベルト・ヨハンソン(ノルウェー) 293
13 ↓1 カミル・ストッフ(ポーランド) 216
19 ↓2 中村直幹 157
20 ↑4 佐藤幸椰 155
25 ↓2 小林潤志郎 117
34 ー 伊東大貴 46
44 ↓1 佐藤慧一 10
なお、新しい予定ではスキージャンプ週間の第3戦(ワールドカップの個人戦通算で12戦目)は以下のようになっている。
予選は1月5日(水)の21時頃(日本時間)から行われる。
決勝は1月6日(木)の0時半頃(日本時間)から行われ、ライブ放送があるのかどうかは分からないが、楽しみに待ちたい。
また、スキージャンプ週間の第4戦(ワールドカップの個人戦通算では13戦目)は予選が1月6日(木)の22時半頃(日本時間)から、決勝が1月7日(金)の1時半頃(日本時間)となっており、かなりきつい日程となっている。
でもまあ、此方の決勝はまだ予定と大きくは変わっていないように思われるから、ライブ放送を期待したいなあ。
それから、小林陵侑はユーチューブを使って自ら発信し始めており、全体にのんびりした雰囲気で、身近に感じられたり、珍しい内容だったり、興味深い時もあり、ちょっと前にライブ中継でも取り上げられていた。
時間がある時には覘いてみると好いかも知れない。