２０２２年１月５日（水）～１月９日（日）（現地時間）の４日間の日程で時差－８時間のビショフスホーフェン（オーストリア）のラージヒル(Ｋ点１２５m、ＨＳ１４２m)においてスキージャンプ・ワールドカップ男子の個人戦が３戦（通算で１２～１４戦目）、および団体戦が開催され、今日の０時３０頃から、第１２戦の決勝が行われて、日本のエース、小林陵侑が好調を維持し、見事逆転優勝した。
第１２戦はジャンプ週間の第３戦ともなっている。
本来は第３戦の予定であったインスブルックでは強風の為に決勝が中止され、急遽隙間に埋め込まれたような代替戦であった為、テレビでのライブ中継はないものと諦め掛けながら、それでも０時半過ぎにスマホをケーブルテレビに繋ぎ、探してみると、あった！
ＣＳ放送のＪスポーツで何時ものように始まっており、のんびり楽しむことが出来た。
とは言うものの、最後まで視ると疲れるので、１本目で日本のエース、小林陵侑が２位になったところで後は置くことにした。
まあ１本目２位ぐらいが好いね。
逆転の方が得意なように思えるしなあ。
そして朝、６時半過ぎ。
トイレに起きて、また寝直すことも多いのであるが、スマホで確認すると、あっ、期待通りに小林陵侑が勝っていた！
雪が降りしきる中、飛距離で圧倒しているわけではないが、着地まできちんと決めて、確り逆転勝ちしていた。
周りの選手や現地のマスコミ、スキージャンプファンを諦めさせるような強さ、美しさであった！？
陵侑や着地まで決め勝って魅せ
陵侑や諦めさせて勝って魅せ
なお、小林陵侑は今シーズンこれで９戦に出て４連勝の６勝目、８回目の表彰台登壇となり、通算では２５勝目、４２回目の表彰台登壇となっている。
勝利数では勿論我が国１位で、その記録を更新中であり、表彰台登壇では師匠の葛西紀明に次いで単独２位で、これも記録を更新中で、また一歩葛西紀明の記録に近付いている。
世界的に見れば、長い歴史の中で勝利数が８位タイ、表彰台登壇で１８位タイとなっているから、益々世界的な選手となっており、我が国ファンの声が大きくなって、ネットの記事でも色々な意見が飛び交うようになっている。
そして総合点ではずっと首位に立っていたカール・ガイガー（ドイツ）を前回のガルミッシュ＝パルテンキルヘン大会（第１１戦、スキージャンプ週間の第２戦）の勝利によって抜き、遂にトップに躍り出て、差を付け始めている。
スキージャンプ週間に付いても勿論首位を維持している。
陵侑や連勝伸ばし強さ魅せ
陵侑やトップ維持して強さ魅せ
陵侑や記録伸ばして強さ魅せ
なお、この試合では１本目５０名が２人ずつの２５組に分かれ、各組で勝った方が２本目に進み、負けた方の中から上位５名が２本目に進むノックアウト方式を採用している。
今回の主な選手の成績は以下のようであった。
順位 氏名 １本目(m) ２本目(m) 得点
１ 小林陵侑 １３７．０ １３７．５ ２９１．３
２ ﾏﾘｳｽ･ﾃﾞﾝﾄﾞｳﾞｨｯｸ(ﾉﾙｳｪｰ) １３７．５ １３５．５ ２８６．６
３ ﾊﾙﾎﾞﾙｴｸﾞﾅｰ･ｸﾞﾗﾝﾙｰﾄﾞ(ﾉﾙｳｪｰ) １３５．５ １３５．５ ２８２．４
４ ｶｰﾙ･ｶﾞｲｶﾞｰ(独) １３３．０ １３６．０ ２８０．８
５ ﾏﾇｴﾙ･ﾌｪｯﾄﾅｰ(墺) １３７．０ １３２．５ ２７３．１
５ ﾔﾝ･ﾎｱﾙ(墺) １３８．０ １３２．５ ２７３．１
７ ﾛﾍﾞﾙﾄ･ﾖﾊﾝｿﾝ(ﾉﾙｳｪｰ) １３３．０ １３５．０ ２７０．４
８ ﾏﾙｸｽ･ｱｲｾﾞﾝﾋﾞﾋﾗｰ(独) １３０．０ １４０．５ ２７０．３
１０ 佐藤幸椰 １３７．０ １２６．５ ２６２．９
１３ ﾀﾞﾆｴﾙ･ﾌｰﾊﾞｰ(墺) １３２．０ １２７．５ ２５７．０
１９ 小林潤志郎 １２９．５ １２９．５ ２４９．４
２３ ｼｭﾃﾌｧﾝ･ｸﾗﾌﾄ(墺) １３３．０ １２３．０ ２４６．３
２４ 伊東大貴 １３１．０ １２６．０ ２４５．１
２５ ﾛﾌﾞﾛ･ｺｽ(ｽﾛﾍﾞﾆｱ) １３６．０ １３８．５ ２４３．９
２６ ｷﾘｱﾝ･ﾊﾟｲｱｰ(ｽｲｽ) １３０．０ １３３．０ ２４３．５
３１ 中村直幹 １２３．０ １１８．０ ２１１．７
他にはアンチェ・ラニセク（スロベニア）も予選を通過したが、１本目で３７位となり、残念ながら２本目には進めなかった。
それから、ここまでの主な選手の総合ランキングは以下のようになっている。
順位 氏名 総合点
１ ー 小林陵侑 ７９６
２ ー ｶｰﾙ･ｶﾞｲｶﾞｰ(独) ７２５
３ ー ﾊﾙﾎﾞﾙｴｸﾞﾅｰ･ｸﾞﾗﾝﾙｰﾄﾞ(ﾉﾙｳｪｰ) ５３３
４ ー ﾏﾘｳｽ･ﾃﾞﾝﾄﾞｳﾞｨｯｸ(ﾉﾙｳｪｰ) ５１７
５ ー ﾏﾙｸｽ･ｱｲｾﾞﾝﾋﾞﾋﾗｰ(独) ４３９
６ ↑１ ｼｭﾃﾌｧﾝ･ｸﾗﾌﾄ(墺) ３８８
７ ↓１ ｱﾝﾁｪ･ﾗﾆｾｸ(ｽﾛﾍﾞﾆｱ) ３８５
８ ↑１ ﾔﾝ･ﾎｱﾙ(墺) ３４４
９ ↓１ ｷﾘｱﾝ･ﾊﾟｲｱｰ(ｽｲｽ) ３３５
１０ ー ﾛﾍﾞﾙﾄ･ﾖﾊﾝｿﾝ(ﾉﾙｳｪｰ) ３２９
１３ ー ｶﾐﾙ･ｽﾄｯﾌ(ﾎﾟｰﾗﾝﾄﾞ) ２１６
１４ ー ﾀﾞﾆｴﾙ･ﾌｰﾊﾞｰ(墺) ２０１
１５ ↑７ ﾏﾇｴﾙ･ﾌｪｯﾄﾅｰ(墺) １８７
１６ ↓１ ﾛﾌﾞﾛ･ｺｽ(ｽﾛﾍﾞﾆｱ) １８４
１７ ↑３ 佐藤幸椰 １８１
２２ ↓３ 中村直幹 １５７
２４ ↑１ 小林潤志郎 １２９
３３ ↑１ 伊東大貴 ５３
４７ ↓３ 佐藤慧一 １０
次のビショフスホーフェンの個人第２戦（通算では第１３戦）はスキージャンプ週間の第４戦ともなり、予選が今日、１月６日（木）の２２時半頃から、決勝が明日、１月７日（金）の１時半頃から行われる予定で、此方もＣＳ放送のＪスポーツでライブ放送される予定となっている。
ここまでは結構きつい日程となっているが、個人第３戦（通算では第１４戦）は通常の個人戦で、少し間を空けて１月９日（日）の０時頃から、そして団体戦は１月１０日（月）０時頃からの予定となっている。
長丁場であるから、のんびりと楽しみたい。
それから、小林陵侑はユーチューブを使って自ら発信し始めており、全体にのんびりした雰囲気で、身近に感じられたり、珍しい内容だったり、興味深い時もあり、ちょっと前にライブ中継でも取り上げられていた。
時間がある時には覘いてみると好いかも知れない。
