これはツアーではないが、米国女子ツアーの来シーズンの出場権を得る為の最終予選会の後半4ラウンドが12月9日(木)夜から米国・アラバマ州の「ハイランドオークス」において4日間の日程で開催され、強風に悩まされる中、その第3日目の第3ラウンドが終わっている。
日本人選手のひとり、世界ランキング15位でプラチナ世代をリードし、安定したプレイを見せる古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)は前半4ラウンドで順調に伸ばしてトータル-11とし、7位タイで余裕の通過をして来たが、後半はここから始まっており、2ラウンドを終えてトータル-16まで伸ばして単独5位に付けている。
第1ラウンドを終えた時点でトータル-13の9位タイと落としていたが、再浮上して来る安定のプレイが流石ではないか!?
古江彩佳バタバタせずに落ち着いて
五位まで戻し期待を繋ぎ
もうひとりの世界ランキング39位で黄金世代をリードするひとり、メリハリプレイで魅せる渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)は前半4ラウンドで初日81位とかなり出遅れながらも、最終日にはトータル-6まで伸ばして24位タイでの通過であったから、少し不利になるが、それでもまあまあ上げて来たので、この後も大いに期待出来そうに思っていたら、2ラウンドを終えてトータル-14まで伸ばして7位タイに付けて来た。
第1ラウンドでトータル-11まで伸ばして10位タイに上げて来たところからシブコ物語が始まっており、ニュースの多くは渋野日向子に割かれている!?
渋野日向子ぐんぐん上げて期待させ
渋野日向子七位まで上げ期待させ
因みに、最終的には45位タイまでが合格圏らしいが、20位以内に入っていないとレギュラーツアーへの出場があまり出来ないらしい。
前半で他の特に気に留まった選手としては、単独2位で、2019年の韓国賞金女王に輝いたチェ・ヘジン(22歳、167㎝)、4位タイで既に欧州女子ツアーで大活躍しているタイの天才少女、アタヤ・ティティクル(18歳、167㎝ぐらい?)等もおり、それなりに層が厚そうにも思える。
米国の女子のQT厚そうで
その分ファンは楽しめるかも
そう言えば古江彩佳に付いて、試合のような感じで臨んでいると言う記事もあったような気がする。
さて、前半から引き続いて単独首位を維持しているのは世界ランキング229位で最近プロになったらしいポーリーヌ・ルサン・ブシャール(フランス、21歳)で、第3ラウンド-5、トータル-32と大きく伸ばしている。
この圧倒的な伸ばし様はどうだろう!?
既に独走状態となっている。
この選手、アマチュアでの実績は十分にあるが、プロになったのは今年の8月で、その下旬にはもう初優勝をしているから、凄い!?
世代的にはプラチナ世代と同じで、こんな風に世界には強い選手が次々と出て来る。
なんて当たり前だなあ。
狭い日本と比べてどうする!?
ブシャールやまだまだ伸ばし首位走り
ブシャールや首位を独走力魅せ
ブシャールや古江の前に高い壁
単独2位を維持しているのは世界ランキング64位のアン・ナリン(韓国、25歳、167㎝)で、第3ラウンド-2、トータル-27と伸ばしている。
この選手はこれまで意識したことがなかったが、韓国にはまだまだこんな選手がいるのであろうか!?
アンナリン風にも負けず二位を維持
アンナリン二位維持続け強さ魅せ
単独3位を維持しているのは世界ランキング18位でかつてのリディア・コのように天才少女と呼ばれたアタヤ・ティティクル(タイ、18歳、167㎝ぐらいか?)で、第3ラウンド-1、トータル-23と少し伸ばしている。
タイにはよく飛ばし強い選手としての印象が強い選手として世界ランキング25位のアリヤ・ジュタヌガーン、それに世界ランキング13位のパティー・タバタナキトがいるが、アタヤ・ティティクルは既にその間に入っている。
ティティクルや少し伸ばして三位維持
ティティクルや三位維持続け強さ魅せ
単独4位に付けているのは世界ランキング297位のチェン・ペイユン(台湾、165㎝)で、第3ラウンド-3、トータル-18と伸ばして2位上げて来た。
チェンペイユン確り伸ばし四位付け
チェンペイユン下がっても上げ力魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
古江彩佳は第3ラウンドイーブン、トータル-16と維持して5位タイとはなったが、5位を維持している。
上にも書いたように強風に悩まされる選手も多かった中、ここでも自分を信じて安定したプレイを続け、5位を維持しているのは彼女ならではの強さであろう。
最終日も大いに期待したい。
古江彩佳安定プレイ五位を維持
古江彩佳五位を維持して強さ魅せ
古江彩佳五位を維持して期待させ
それにしても彼女のニュースが渋野日向子と比べて極端に少ないのは寂しいが、それが良くも悪くも我が国の女子スポーツの状況なんだろう。
そんなマスコミを批判しているコメントが多かったが、そのコメントでもエースの畑岡奈紗と競り合う実力者の笹生優花を日本人選手の例として挙げている人が1人も見当たらなかったところにはっきり表れている。
ここが変わらない限り、古江彩佳が幾ら活躍しようとマスコミは渋野日向子を中心に扱い続けるように思われる。
ただ、無理に変える必要があるのかどうかは分からない。
古江彩佳、笹生優花等のファンはマスコミや旧タイプのファンの変化ばかりに期待せず、自分で納得が行き、楽しめるような方法をそれぞれが探せば好いような気もする。
たとえばユーチューブ、SNS、ブログ、等々、今の時代、簡単に発信出来る手段が増えている。
なんて、ここ暫らくもやもやしていたので、ちょっと余計なことを書いてしまった。
話を戻す。
世界ランキング54位で世代的には狭間世代のチェ・ヘジン(韓国、22歳、167㎝)は第3ラウンド+3、トータル-16と落とし、1位下がって5位タイとなっている。
世界ランキング169位で飛ばし屋のビアンカ・パグダンガナン(フィリピン、24歳、162㎝)は第3ラウンド-3、トータル-13と伸ばし、5位上げて12位タイに付けて来た。
笹生優花のお姉さん格で、アマチュア時代から一緒に頑張り、先に米国女子ツアーで存在感を示して来た選手である。
その後ツアーでは低迷していたが、最終予選会ではこれまでのところ安定したプレイを続けている。
上げ続けパグダンガナン強さ魅せ
上げ続けパクダンガナン期待させ
世界ランキング205位のケリー・タン(マレーシア、28歳、165㎝)は第3ラウンド-1、トータル-13と少し伸ばして12位タイを維持している。
ケリータン少し伸ばして上位維持
ケリータン上位維持して力魅せ
世界ランキング216位のジェニファー・チャン(米国、22歳、167㎝)は第3ラウンド-1、トータル-12と少し伸ばして14位タイを維持している。
ジェニファーチャン少し伸ばして上位維持
ジェニファーチャン上位維持して力魅せ
世界ランキング71位のエミリー・ペダーセン(デンマーク、25歳、170㎝)は第3ラウンド-2、トータル-10と伸ばし、4位上げて18位タイに付けて来た。
ペダーセン下がっても上げ強さ魅せ
ペダーセン下がっても上げ期待させ
世界ランキング75位のステファニー・キリアコウ(オーストラリア、21歳、158㎝)は第3ラウンドイーブン、トータル-10と伸ばせず、1位下がって18位タイとなっている。
世界ランキング367位で国内女子ツアーメンバーとして頑張って来たカリス・デイビッドソン(オーストラリア、23歳、172㎝)は第3ラウンド-2、トータル-9と伸ばし、6位上げて22位タイに付けて来た。
下がってもデイビッドソン上げて魅せ
再浮上デイビッドソン力魅せ
世界ランキング472位でベテランのサラ・ジェーンスミス(オーストラリア、37歳、165㎝)は第3ラウンド-2、トータル-8と伸ばし、4位上げて27位タイに付けて来た。
ジェーンスミスじわりと伸ばし上げて魅せ
ジェーンスミスじわりと上げて力魅せ
そして、渋野日向子は第3ラウンド+7、トータル-7と大きく落とし、22位も下がって29位タイとなっている。
おっ、一体どうしたんだ!?
何があったんだ!?
と言う下がり様、このがっくりさせるプレイも如何にも彼女らしい!?
悔し涙を流し、インタビューに応えることも出来なかったようである。
でもまあ、終わったことは仕方が無い。
気分を切り替えて、最終日には彼女のプラス面が出ることを期待したい。
渋野日向子大きく落とし落ち込んで
気分切り替え最後に期待
渋野日向子気分切り替え後期待
世界ランキング258位のリンディ・ダンカン(米国、30歳、167㎝)は第3ラウンド-2、トータル-5と伸ばし、3位上げて40位タイに付けて来た。
ダンカンや連日伸ばし力魅せ
ダンカンや連日上げて力魅せ
世界ランキング162位のクリスティン・ギルマン(米国、24歳、170㎝)は第3ラウンド-1、トータル-5と少し伸ばしながらも、4位下がって40位タイとなっている。
世界ランキング251位のドッティ・アーディナ(フィリピン、155㎝)は第3ラウンド-2、トータル-3と伸ばし、6位上げて49位タイに付けて来た。
アーディナや下がっても上げ力魅せ
アーディナや下がっても上げ期待させ
世界ランキング310位でベテランのアレーナ・シャープ(カナダ、40歳、167㎝)は第3ラウンド+2、トータル+2と落とし、7位下がって66位タイとなっている。
そして、世界ランキング196位のアン・バン・ダム(オランダ、26歳、178㎝)は第3ラウンド+4、トータル+2と落とし、19位下がって66位タイとなっている。
何度も名前を聴いた覚えのある選手がベテランも含めてこの予選会で苦戦しているのを見るのは寂しいものであるが、それが勝負の世界の厳しさではある。
それは国内ツアーのQTでも同じことで、そこにチャレンジすればまた上がって行けるチャンスがある、とも言える。
そんな風に色々なことを感じながら、チャレンジする元気のある選手達を最終ラウンドまで応援したい。
下がってもまた上げて行くチャレンジし
其の元気さに期待するかも