木曜日の夜から時差-13時間(サマータイム中。それ以外では-14時間)の米国オハイオ州、ダブリンにある「ミュアフィールド・ビレッジGC(7456ヤード、パー72)」において米国男子ツアー、「ザ・ワークデイ・チャリティー」が4日間の日程で開催され、その第3日目、すなわち決勝ラウンド初日が終わっている。
この日は第2日目の分として30人以上がホールアウトしていなかったので、先ずこの分の消化から始まった。
日本人選手としては世界ランク23位の松山英樹が出ており、今週は慣れたコースと言うこともあって? 上位争いをしており、余裕で予選を通過している。
ただ第2日目の途中でも悪天候によるサスペンデッドがあり、バーディーパットを決める直前で一旦止められたそうな。
そこでの集中力は何とか保てたが、ホールアウトするまでに長時間を要した疲れが第3日目に出なかったのか!?
その辺りが心配された。
さて、単独首位に立ったのは世界ランク5位のジャスティン・トーマス(米国)で、3日目6バーディーの-6、トータル-16と大きく伸ばし、1位上げて来た。
この上げっぷりは2日目と同様で、おまけに前半後半3バーディーずつなのも全く同じであった。
今年は8試合に出て3試合で予選落ちしているが、残りの5試合全てベストテン入りしている安定性も流石ではないか!?
3日目のプレーでもその憎いほどの安定性が遺憾なく発揮されていた。
トーマスや安定魅せて首位に立ち
トーマスや実力魅せて首位に立ち
単独2位に付けているのは世界ランク42位のビクトル・ホブラン(ノルウェー)で、3日目8バーディー、2ボギーの-6、トータル-14と大きく伸ばし、4位上げて来た。
アウトスタート(第1ホールから)で、前半では4バーディーと伸ばし、緊張の入ったはずの後半でも4バーディー、2ボギーと伸ばしている。
まだ22歳で、今年は11試合に出ており、3試合で予選落ちしているが、2月のプエルトリコ・オープンで優勝しており、10位台が2回、20位台が3回と中々好い。
しかも6月の再開後は4試合に出て先ず20位台が2回続き、直近では10位台を2回続けている。
昨年に遡っても、14試合に出て2試合で予選落ちしているが、最高で4位になっており、それ以外には10位台が6回もあるから、どうやらその実力は本物のようである。
ホブランや実力発揮上げて魅せ
ホブランや実力魅せて二位に付け
そして単独3位となったのは世界ランク29位のコリン・モリカワ(米国)で、3日目4バーディー、4ボギーのイーブン、トータル-13と伸ばせず、2位下がっている。
アウトスタート(第1ホールから)で、前半では2バーディー、1ボギーの-1と少し伸ばしたが、後半では2バーディー、3ボギーの+1と少し落とし、残念ながらトータルでは伸ばし切れなかった。
日系米国人で、アマチュア世界1に輝いており、大学を卒業して昨年デビューしたばかりである。
身長175cm、77kgと、国内男子ツアーの選手の体格とそんなに変わらない。
今年既に10試合出ており、その内3回ベストテンに入っている。
予選落ちは6月の「トラベラーズ選手権」だけと言う安定感を見せている。
モリカワや伸ばし切れずに首位を落ち
モリカワや首位争いを期待して
以下、気になった選手を簡単に書き留めておく。
世界ランク50位のケヴィン・ストリールマン(米国)は3日目-1、トータル-11と少し伸ばしたが、2位下がって4位タイとなっている。
世界ランク60位のイアン・ポールター(イングランド)は3日目-3、トータル-10と伸ばし、1位上げて6位タイに付けて来た。
世界ランク19位のゲーリー・ウッドランド(米国)、世界ランク31位のリッキー・ファウラー(米国)は3日目-6、トータル-9と大きく伸ばし、22位も上げて8位タイに付けて来た。
この2人、流石と納得させる実力者同士である。
ウッドランド実力発揮上げて魅せ
ウッドランド上位争い期待させ
ファウラーや実力発揮上げて魅せ
ファウラーや上位争い期待させ
そして松山英樹は3日目2バーディー、2ボギーのイーブン、トータル-9と伸ばせず、4位下がって8位タイとなっている。
アウトスタート(第1番ホールから)で、トータル-9から出て、前半では第4,7ホールでボギーを叩き、トータル-7と落とした。
解説陣に昨日の疲れが出ているのではないかと心配させていた。
実は気落ちさせていた!?
後半に入って第11、15ホールでバーディーを決めてトータル-9まで戻したが、その辺りを視ていても調子が今一上がらない時のもどかしさを感じさせた。
ただ、泣いても笑っても残り1日であるから、ここは開き直って最終日に爆発力を見せてくれることを期待したい。
松山や伸ばし切れずにむずむずし
松山や最後爆発期待させ
ちょっと調べてみると、松山英樹も今年8回出てベストテンに2回、ベスト20まで広げれば4回、つまり半分入っており、予選落ちは1回と安定している。
松山や安定力を期待させ
世界ランク11位のザンダー・シャウフェレ(米国)は3日目-6、トータル-8と大きく伸ばし、30位も上げて13位タイに付けて来た。
流石実力者、2日目に落とした分をきっちり取り返して来た!?
シャウフェレや最終日まで期待させ
世界ランク49位のグレアム・マクドウェル(北アイルランド)は3日目-2、トータル-5と伸ばし、1位上げて29位タイに付けて来た。
世界ランク8位のパトリック・カントレー(米国)は3日目-2、トータル-4と伸ばし、10位上げて33位タイに付けて来た。
世界ランク25位のマット・クーチャー(米国)は3日目+2、トータル-4と落とし、23位も下がって33位タイとなっている。
世界ランク22位のイム・ソンジェ(韓国)、世界ランク26位のマシュー・フィッツパトリック(イングランド)は3日目-1、トータル-3と少し伸ばし、2位上げて41位タイに付けて来た。
世界ランク9位のパトリック・リード(米国)は3日目+4、トータル-2と落とし、38位も下がって48位タイとなっている。
世界ランク25位のシェーン・ローリー(アイルランド)は3日目+2、トータル-1と落とし、24位も下がって54位タイとなっている。
世界ランク53位のアダム・ハドウィン(カナダ)は3日目+4、トータル-1と落とし、38位も下がって54位タイとなっている。
世界ランク2位のジョン・ラーム(スペイン)は3日目+3、トータル+1と落とし、19位下がって62位タイとなっている。
世界ランク29位のルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)は3日目+7、トータル+1と大きく落とし、何と52位も下がって62位タイとなっている。
そして、世界ランク6位のブルックス・ケプカ(米国)2日目-3、トータル-1で68位タイとなって、残念ながらぎりぎりで予選落ちしている。
また、世界ランク16位のマーク・リーシュマン(オーストラリア)も2日目+5、トータル+5で124位タイ、世界ランク13位のジャスティン・ローズ(イングランド)も2日目+8、トータル+10で143位タイとなって、残念ながら予選落ちしている。
こんな風に結構な実力者達が大きく落としているのも見ても、松山英樹は十分に耐えて留まっていると改めて分かるのではないだろうか!?