2月20日(木)~22日(土)の日程で時差-7時間のルーマニア、ラスノフ・ルシュノブ(HS97m、K点90m)においてスキージャンプワールドカップが開催され、男子個人第22戦、23戦、およびそれぞれの予選が行われた。
シーズン当初の予定では第24、25戦であったが、強風による中止で2回減っている。
2月20日(木)の20時20分頃から予選、21日(金)の22時頃から第22戦が行われ、その様子に付いて昨日、簡単に書き留めた。
そして昨日、22日(土)の19時30分頃から予選、20時45分頃から第23戦が行われた。
日本人選手であるが、A代表は休養を取り、B代表から出してこの大会によって昇格テストをするそうな。
第23戦は第22戦と同じく、竹内拓(飯山市)、栃本翔平(雪印メグミルク)、岩佐勇研(東京美装グループ)、渡部弘晃(東京美装グループ)が出ており、予選では全員通過して、本戦では栃本翔平、渡部弘晃が2本目に進めた。
優勝したのは総合で1位に立っているオーストリアのエース、シュテファン・クラフトで、今シーズン4勝目、通算20勝目となった。
1本目にヒルにレコードとなる103.0mを飛んでいる。
2位には総合で2位に付けているドイツのエース、カール・ガイガー、3位には同じくドイツのコンスタンティン・シュミットが入っている。
クラフトや総合首位を確固とし
クラフトや首位を固める大ジャンプ
クラフトやヒルレコードを飛んで魅せ
個人第23戦の主な選手の結果は以下のようになっている。
名前 1本目m 得点 2本目m 得点 総合点
1位 シュテファン・クラフト(墺) 103.0 137.7 97.5 132.6 270.3
2位 カール・ガイガー(独) 99.5 135.1 96.0 131.6 266.7
3位 コンスタンティン・シュミット(独) 103.0 133.3 95.5 126.9 260.2
4位 ダビッド・クバッキ(ポーランド) 96.0 126.5 100.0 132.1 258.6
5位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 98.0 129.8 94.5 125.7 255.5
6位 マリウス・リンドヴィック(ノルウェー) 93.0 125.7 99.0 128.1 253.8
7位 シュテファン・ライエ(独) 95.5 126.3 97.0 126.5 252.8
9位 カミル・ストッフ(ポ-ランド) 92.0 120.8 98.5 129.5 250.3
10位 ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 96.0 125.7 96.0 123.8 249.5
13位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 97.0 127.5 95.5 117.4 244.9
16位 ペテル・プレヴツ(スロベニア) 97.0 128.4 92.0 113.6 242.0
21位 ピオトル・ジワ(ポーランド) 92.0 118.1 95.0 117.1 235.2
28位 渡部弘晃 93.5 114.5 90.5 106.5 221.0
29位 栃本翔平 92.0 113.0 87.0 104.6 217.6
38位 岩佐勇研 89.0 108.5 108.5
43位 竹内択 87.5 106.9 106.9
男子の場合は一般的に予選で50位までが本番に出られ、本番の2本目に進めればポイントが貰える。
スキージャンプ個人のランキングに関係するポイントは1位100点、2位80点、3位60点、4位50点、5位45点、・・・、30位1点と配分されて行き、23試合を終えて以下のようになっている。
名前 総合得点
1位 シュテファン・クラフト(墺) 1433
2位 カール・ガイガー(独) 1315
3位 ダビッド・クバッキ(ポーランド) 1067
4位 小林陵侑 1045
5位 カミル・スットフ(ポーランド) 828
6位 マリウス・リンドヴィック(ノルウェー) 818
7位 シュテファン・ライエ(独) 768
8位 ペテル・プレヴツ(スロベニア) 615
9位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 606
10位 ピオトル・ジワ(ポーランド) 564
11位 ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 554
12位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 527
13位 佐藤幸椰 491
22位 伊東大貴 253
28位 小林潤志郎 142
32位 佐藤慧一 82
41位 中村直幹 39
46位 竹内択 28
54位 岩佐勇研 14
69位 渡部弘晃 3
73位 栃本翔平 2
今回はドイツの新鋭、コンスタンティン・シュミット(20歳、178㎝、63㎏)について少し触れておこう。
2017/2018年シーズン、すなわち2シーズン前にはもうそれなりの活躍をしており、小林陵侑よりは上で、平昌オリンピックのドイツ代表に入っていた。
今年になってから上位で見掛けるようになって来たが、今回が初の表彰台である。
今後、ちょっと気に留めておきたい。
なお次の大会は、2月28日(金)~3月1日(日)の日程で、時差-7時間のフィンランド、ラハティ(HS130m)において開催され、個人第24戦、25戦、団体第4戦が行われる予定である。
当初は団体、個人それぞれ1戦ずつの予定であったが、2019年12月1日(日)にフィンランド、ルカで予定されていた個人第3戦が強風の為に中止になったので、その代替で個人戦が1試合追加されることになった。