今日までメジャーリーグのアメリカン・リーグでは優勝決定シリーズが行われていた。
西地区1位のアストロズが東地区1位のヤンキースと対戦し、3勝2敗となって第6戦はアストロズの本拠地、ヒューストンに戻って来た。
昨日で予定していた先発投手を使い切り、次のローテーションには少し早いと言うことで、今日はブルペンデーとなった。
両チームの強力打線を考えると、もしかして打ち合い!?
と思われたが、さにあらず、普段と変わらない引き締まった試合になったようだ。
結果は王手を掛けていたアストロズが6対4でサヨナラ勝ちして4勝2敗となり、ワールドシリーズへと駒を進めた。
先制したのはアストロズで、1回裏にいきなり3ランが飛び出している。
ヤンキースは2回表、4回表に1点ずつ返して1点差に詰めたが、アストロズが6回裏に1点追加して、4対2と突き放した。
7回、8回と両チーム共に無得点で、膠着状態のまま試合が終わるかと思われたが、9回表にヤンキースがDJ・ラメーヒューの2ランで4対4と同点に追い着き、試合を振り出しに戻した。
そして9回裏、アストロズがホセ・アルトゥーベの劇的な2ランで6対4とし、決着を付けた!
凄い!?
アストロズの先発投手はブルペン、先発と器用にこなすベテランのブラッド・ピーコック(31歳、185㎝、93kg)で、1回3分の2で27球投げ、2安打2三振1四球1失点1自責点で勝敗は付かず0勝0敗のまま、防御率は3.38となった。
味方打線が3点先制した後、反撃を1点に食い止めたことで、まあ好かった。
ピーコック反撃堪え繋ぐ秋
参考までに2017年シーズンから今シーズンまでの成績を観ておこう。
2017年シーズンは途中から先発に移り、132回投げて13勝2敗で、奪三振数が101、防御率が3.00、WHIPが1.19と初の2桁勝利を上げている。
2018年シーズンはブルペンで活躍し、65回投げて3勝5敗3セーブで、奪三振数が96、防御率が3.35、WHIPが1.17であった。
そして今シーズンは91回3分の2投げて7勝6敗で、奪三振数が96、防御率が4.12、WHIPが1.19であった。
ピーコック色んな起用対応し
4番手に登板したのはメジャールーキーのホセ・ウルキーディ(メキシコ、24歳、183㎝、97kg)で、2回3分の2で45球投げ、3安打(1本塁打)5三振1四球1失点1自責点と何とか踏ん張って勝敗は付かず、防御率は1.17となった。
ここでも失点を1に抑えたことが大きかった。
ウルキーディ迫るヤンクス止めるかな
参考までに今シーズンの成績をも少し詳しく観ておくと、41回投げて2勝1敗で、奪三振数が40、防御率が3.95、WHIPが1.10と実力を見せている。
抑えとして7番手に登板したのが守護神、ロベルト・オズナ(メキシコ、24歳、188㎝、99kg)で、1回で25球投げ、2安打(1本塁打)2三振2失点2自責点で勝ちが付いて1勝0敗1セーブとなり、防御率は3.60となった。
同点で何とか反撃を止めたことがサヨナラ勝ちへと繋がったから、気持ちの上でも好かった、好かった。
同点で止めて勝ち星オズナかな
参考までに2017年シーズンから今シーズンまでの成績を観ておこう。
2017年シーズンは不安障害が発症したが、64回投げて3勝4敗39セーブで、奪三振数が83、防御率が3.38、WHIPが0.87で何とか収めている。
2018年シーズンは女性への暴力容疑で75試合の出場停止を食らって、途中移籍し、通算で38回投げて2勝2敗21セーブで、奪三振数が32、防御率が2.37、WHIPが0.97、とイニングはあまり喰えなかったが、好成績を残している。
そして今シーズンは65回投げて4勝3敗38セーブで、奪三振数が73、防御率が2.63、WHIPが0.88と好成績で、セーブ王に輝いている。
ヤンキースで2番手に登板したのは、元々先発投手のベテラン、J.A.ハップ(37歳、196㎝、93kg)で、2回で38球投げ、無安打1四球無失点と抑えて勝敗は付かなかったが、防御率は3.38となった。
アストロズ打線を止めたハップかな
参考までに2017年シーズンから今シーズンまでの成績を観ておこう。
2017年シーズンは145回3分の1投げて10勝11敗で、奪三振数が142、防御率が3.53、WHIPが1.31とまあまあであった。
2018年シーズンは途中移籍し、通算で177回3分の2投げて17勝6敗で、奪三振数が193、防御率が3.65、WHIPが1.13とエースクラスの力を魅せている。
そして今シーズンであるが、一転して安定感に掛け、161回3分の1投げて12勝8敗で、奪三振数が140、防御率が4.90、WHIPが1.30であった。
それがポストシーズンでの今の位置になっているのであろう。
3番手に登板したのがブルペン担当で主にロングリリーフとして起用されたルイス・セサ(メキシコ、27歳、183㎝、94kg)で、2回で31球投げ、1安打1三振無失点と抑え、勝敗は付かなかったが、防御率は0.00のままであった。
アストロズ抑えて繋ぐセサの秋
参考までに2017年シーズンから今シーズンまでの成績を観ておこう。
2017年シーズンは6月に昇格し、8月に故障者リストに入って終わったので、登板機会が少なく、36回投げて0勝3敗で、奪三振数が30、防御率が4.75、WHIPが1.47であった。
2018年シーズンもあまり変わらず、44回3分の2投げて1勝4敗2セーブで、奪三振数が39、防御率が5.24、WHIPが1.43であった。
そして今シーズンはブルペン担当で主にロングリリーフとして使われ、81回投げて2勝1敗1セーブで、奪三振数が75、防御率が4.11、WHIPが1.31と少し好くなっている。
抑えとして7番手に登板したのが守護神のアロルデス・チャップマン(キューバ、31歳、193㎝、99kg)で、3分の2で19球投げ、1安打(1本塁打)1三振1四球2失点2自責点で負けが付いて0勝1敗1セーブとなり、防御率は6.75となった。
2アウトを取るまではコントロールが安定しているように観えたが、緊張を伴う場面でそうは行かなくなり、攻めた結果として四球となり、またサヨナラホームランに繋げられた。
仕方がない。
解説者の話を聴いているとそんな感じであった。
チャンプマン攻めた結果が負けとなり
参考までに2017年シーズンから今シーズンまでの成績を観ておこう。
2017年シーズンは調子を落とし、50回3分の1投げて4勝3敗22セーブで、奪三振数が69、防御率が3.22、WHIPが1.13であった。
2018年シーズンはちょっとスピードが落ちて来たようであるが、3勝0敗32セーブで、奪三振数が93、防御率が2.45、WHIPが1.05と好くなった。
そして今シーズンもちょっとスピードを落としたようであるが、57回投げて3勝2敗37セーブで、奪三振数が85、防御率が2.21、WHIPが1.11であった。
スピードと言えば、今回も150㎞/h台後半で、特別な投手ではなく、速い投手の1人になっているのは事実である。
そしてそれを持っていたホセ・アルトゥーベにもっと遅いスライダーを打たれた!?