2月14日(金)~16日(日)の日程で、時差-8時間のオーストリア、タウプリッツ&パート・ミッテルドルフ(HS235m、K点200m)においてスキージャンプ男子ワールドカップが開催され、個人の第20戦、21戦、およびそれぞれの予選が行われる予定である。
一昨日予定されていた第20戦の予選は強風の為に中止となり、本戦の1本目は全員が飛ぶことになった。
そして昨日、第20戦が無事行われた。
元々は第22戦として予定されていたから、これで2戦ずれたことになる。
優勝したのはポーランドのベテラン、ピオトル・ジワで、2位にはスロベニアの若手、ティミ・ザイツが入り、何時もと違う様相を示している!?
フライング何時もと違う様相に
フライング何時もと違う顔ぶれに
そしてジャンプの強豪国、ポーランド選手が3人もベストテンに入っている。
日本人選手としては小林陵侑(土屋ホーム)、佐藤幸椰(雪印メグミルク)、小林陵侑の兄の小林潤志郎(雪印メグミルク)、中村直幹(東海大)、佐藤慧一(雪印メグミルク)、竹内拓(飯山市)が出場した。
スノージャパンのエース、小林陵侑は1本目5位に付けたが、2本目では風に恵まれず9位に沈み、師匠のレジェンド、葛西紀明に並ぶ17勝目は今回もならなかった。
他に、小林潤志郎が20位、佐藤幸椰が27位に入った。
残念ながら後の3人は2本目に進めなかった。
個人第20戦の主な選手の結果は以下のようになっている。
名前 1本目m 得点 2本目m 得点 総合点
1位 ピオトル・ジワ(ポーランド) 225.5 205.0 219.5 213.5 418.5
2位 ティミ・ザイツ(スロベニア) 222.5 200.2 225.0 218.0 418.2
3位 シュテファン・クラフト(墺) 224.5 205.9 214.5 208.7 414.6
4位 カール・ガイガー(独) 230.0 209.3 213.0 205.2 414.5
5位 ダビッド・クバッキ(ポーランド) 226.0 199.6 217.0 210.8 410.4
7位 カミル・ストッフ(ポ-ランド) 217.5 185.8 231.5 215.1 400.9
9位 小林陵侑 224.0 199.9 207.5 197.8 397.7
10位 マリウス・リンドヴィック(ノルウェー) 209.0 178.6 231.5 217.1 395.7
14位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 207.0 173.6 227.5 215.6 389.2
15位 シュテファン・ライエ(独) 208.0 175.2 226.5 210.7 385.9
16位 ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 206.0 178.1 220.0 205.2 383.3
19位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 208.5 175.2 214.0 200.8 376.0
20位 小林潤志郎 201.5 175.2 209.0 192.9 368.1
27位 佐藤幸椰 205.0 181.7 197.0 171.5 353.2
33位 ペテル・プレヴツ(スロベニア) 195.5 161.9 161.9
36位 佐藤慧一 191.5 158.0 158.0
37位 竹内拓 181.0 152.8 152.8
43位 中村直幹 175.0 138.3 138.3
なお、男子の場合は一般的に予選で50位までが本番に出られ、本番の2本目に進めればポイントが貰える。
スキージャンプ個人のランキングに関係するポイントは1位100点、2位80点、3位60点、4位50点、5位45点、・・・、30位1点と配分されて行き、19試合を終えて以下のようになっている。
名前 総合得点
1位 シュテファン・クラフト(墺) 1173
2位 カール・ガイガー(独) 1095
3位 ダビッド・クバッキ(ポーランド) 985
4位 小林陵侑 965
5位 マリウス・リンドヴィック(ノルウェー) 713
6位 カミル・スットフ(ポーランド) 709
7位 シュテファン・ライエ(独) 626
8位 ペテル・プレヴツ(スロベニア) 539
9位 ダニエルアンドレ・タンデ(ノルウェー) 534
10位 ピートル・ジワ(ポーランド) 496
11位 佐藤幸椰 491
12位 ヨハンアンドレ・フォルファン(ノルウェー) 474
13位 フィリップ・アッシェンヴァルト(墺) 466
22位 伊東大貴 253
28位 小林潤志郎 130
30位 佐藤慧一 82
36位 中村直幹 39
43位 竹内拓 27
49位 岩佐勇研 14
今回は7シーズン振りに優勝し、見事2勝目を上げたポーランドのベテラン、ピオトル・ジワ(33歳、176㎝、59㎏)について少し触れておきたい。
前回の優勝はノルウェー、オスローのホルメンコーレン大会で、ワールドカップ53勝の最多勝記録を持つレジェンド、シュリーレン・ツァウアー(オーストリア、30歳)との同点優勝であった。
久々で、それも僅差とは言え、単独優勝であるから、喜びも特別なものがあるかも知れない。
ともかく、今後の活躍にも注目したい。
なお、第21戦は予選が17時45分頃から、本戦が19時頃から始まる予定で、本戦はCSのJスポーツで生放送が予定されている。
NHKの大河ドラマと何方を観るか? 迷うところであるが、取り敢えず録画予約しておいた。