今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
さて５月も終盤となって、かなり蒸し暑い日もあり、週の中盤、明日辺りから全国的に崩れて来る予報が出ている。
先日の夜は梅雨入りでもしたのかと思うような落雷を伴う崩れ方であったが、今のところ関西は６月の上旬辺りと予想する向きが多いようである。
そんな中、日本人選手が出場出来そうで世界ランキングの変動に関係しそうな目ぼしいゴルフツアーは下部ツアーも含めて日常的に行われるようになっている。
女子に付いては既に書き留めたので、今回は男子に付いて書き留めておく。
先ずは先週国内で開催されたゴルフツアーから簡単に振り返っておく。
５月１９日（木）の朝から茨城県にある「取手国際ゴルフ倶楽部」において国内男子ツアー、「ゴルフパートナーＰＲＯ－ＡＭトーナメント」が４日間の日程で開催された。
国内男子ツアーでは唯一の本格的なプロアマ戦で、前半２日間に亘るプロアマ戦は４人で回るダブルス戦で、プロは普通にストローク戦として決勝ラウンドへと駒を進め、決勝ラウンドでプロは普通にストローク戦であるから、プロに関しては通常と変わらない！？
ただ、アマの方には松坂大輔のような超有名人が集っているようで、さぞ盛り上がったことであろう。
それはまあともかく、プロで３人のプレーオフを制して優勝したのは世界ランキング１０９位（先週時点。以下同様）の今平周吾（２９歳、１６５㎝、６７㎏）で、これで国内男子ツアーにおいて２週連続の通算７勝目となるそうな。
凄い！？
本来持っている実力を発揮し始めたようである。
初日から－５と大きく伸ばして８位タイの好発進で、第２日目にはトータル－８まで伸ばしながらも８位タイに下がったが、第３日目にはトータル－１７まで伸ばして２位タイに上げ、最終日にはトータル－２２まで伸ばしてプレーオフ２ホール目を制している。
なお、この試合の結果、世界ランキングは８３位まで上がっている。
今平やプレーオフ制し連勝し
持てる実力魅せられたかも
首位タイで入ってプレーオフの２ホール目で負けて２位タイとなったのは世界ランキング８８８位でベテランの近藤智弘（４４歳、１６７㎝、６４㎏）で、初日－４まで伸ばして２０位タイとまあまあ好発進であった。
第２日目にはトータル－７まで伸ばして１８位タイに上げたが、第３日目にはトータル－１１まで伸ばしながらも１８位タイのままであった。
そして最終日にはトータル－２２まで一気に伸ばして首位タイに入っているから、此方も凄い！？
なお、この試合の結果、世界ランキングは４９５位まで上がっている。
近藤や最後一気に爆発し
まだまだ若さ感じるのかも
もうひとり、首位タイで入ってプレーオフの１ホール目で敗退し、２位タイとなったのは世界ランキング１７８位で世界進出を夢見る実力派中堅選手の大槻智春（３２歳、１７２㎝、９４㎏）で、初日は－８まで伸ばして単独４位と好発進であった。
その後も快調で、第２日目にはトータル－１４まで伸ばして２位タイに上げ、第３日目にはトータル－１９まで伸ばして遂に単独首位に立った。
そして最終日にはトータル－２２まで伸ばして追い着いて来た２人と一緒に首位タイに並んでいる。
ただ、最終日にプレーオフに持ち込まれたこと、プレーオフの１ホール目で敗退したこと、昨シーズン男子では２位コレクターのような存在であったこと等から考えると、ちょっと優しいタイプなのかも知れない。
なお、この試合の結果、世界ランキングは１３８位まで上がっている。
大槻や最後に負けた悔しさを
此れから糧になること期待
それはまあともかく、国内男子ツアーでも有望な若手が出て来ているようで、その辺りはちょっと嬉しくなる。
国内の男子ツアーもじわじわと
若手の波が押し寄せるかも
それから国内男子ツアーの下部に当たるAＢＥＭＡツアーはオープンウイークであった。
次に海外に目を向けると、５月１９日(木）の夜から時差－１４時間の米国・オクラホマ州において米国男子ツアーとＤＰワールドツアー（旧欧州男子ツアー）が共催するメジャー大会、「全米プロゴルフ選手権」が４日間の日程で開催された。
首位タイに入ってプレーオフを３ホール目で制して見事優勝したのは世界ランキング９位でかつては松山英樹の天敵と呼ばれたジャスティン・トーマス（２９歳、１７８㎝、７３㎏）であった。
３日終了時点では７打差が付いていたのを逆転したことになる。
この大会では５年振りの２勝目で、メジャー通算では５勝目、米国男子ツアーでは通算１５勝目となるから、やっぱり凄い選手ではないか！？
なお、この試合の結果、世界ランキングは５位まで上がっている。
トーマスや逆転勝ちし強さ魅せ
トーマスやプレーオフ制し強さ魅せ
同じく首位タイに入り、プレーオフで負けた結果、単独２位となったのは世界ランキング３０位で伸び盛りの若手、ウィル・ザラトリス（２５歳、１８８㎝、７５㎏）で、この試合の結果、世界ランキングは１４位まで上がっている。
ザラトリスプレーオフ負け二位となり
ザラトリス二位に入って強さ魅せ
日本人選手としては世界ランキング１１位で自他共に認める日本のエースの松山英樹（３０歳、１８０㎝、９０㎏）、世界ランキング６３位で松山英樹をリスペクトする大学の後輩の金谷拓実（２４歳、１７２㎝、７５㎏）、世界ランキング６６位で実力派大型若手選手のひとり、飛ばし屋の星野陸也（２６歳、１８６㎝、７６㎏）、世界ランキング８２位で実力派中堅選手のひとり、米国男子ツアー本格参戦を目指している木下稜介（３０歳、１７４㎝、７５㎏）、世界ランキング９３位で日本一曲がらないのが売りの稲森佑貴（２７歳、１６９㎝、６８㎏）、世界ランキング９７位でこのところ姉よりも実力を付けている香妻陣一朗（２７歳、１６５㎝、７１㎏、香妻琴乃の弟）で、松山英樹、星野陸也が予選を通過している。
それでも松山英樹は初日＋２まで落として５６位タイと出遅れ気味で、第２日目にはトータル＋４まで落として６４位タイに下がり、ぎりぎりの予選通過であった。
第３日目にはトータル＋６まで落としながらも５５位タイまで上げたが、最終日にはトータル＋９まで落として６０位タイに下がった。
なお、この試合の結果、世界ランキングは１２位まで下がっている。
松山や低空飛行四日間
不満の残る結果なのかも
星野陸也は初日に＋４まで落として９９位タイと出遅れたが、第２日目にはトータル＋４を維持して６４位タイまで上げ、ぎりぎりにせよ予選を通過している。
そして第３日目にはトータル＋３まで伸ばして３６位タイに上げ、最終日にはトータル＋９まで落として６０位タイに下がった。
なお、この試合の結果、世界ランキングは６３位まで上がっている。
星野陸也予選を通過其の後も
好い面魅せてランク上昇
また、５月１９日（木）の午後から時差－７時間の南アフリカにおいて南アフリカ男子ツアー（サンシャインツアー）、「ＦＢＣ Ｚｉｍ Ｏｐｅｎ」が４日間の日程で開催された。
優勝したのは世界ランキング８９７位のアルバート・ベンター（南アフリカ、２６歳）で、この試合の結果、世界ランキングは３７４位まで上がっている。
なおオーストラリア男子ツアーはシーズンオフに入っており、アジアンツアーはオープンウイークであった。
次に世界ランキングであるが、先ずは男子日本人選手のトップ２０の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
１２位 ↓ １ 松山英樹（３０歳、１８０㎝、９０㎏）
６３位 ↑ ３ 星野陸也（２５歳、１８６㎝、７６㎏）
７５位 ↓１２ 金谷拓実（２３歳、１７２㎝、７５㎏）
８３位 ↑２６ 今平周吾（２９歳、１６５㎝、６７㎏）
８５位 ↓ ３ 木下稜介（３０歳、１７４㎝、７５㎏）
９７位 ↓ ４ 稲森佑貴（２７歳、１６９㎝、６８㎏）
１０１位 ↓ ４ 香妻陣一朗（２７歳、１６５㎝、７１㎏）
１０９位 ↑ ５ 比嘉一貴（２６歳、１５８㎝、７０㎏）
１３８位 ↑４０ 大槻智春（３１歳、１７２㎝、９４㎏）
１３９位 ↑ ５ 桂川有人（２３歳、１６７㎝、７０㎏）
１４５位 ↓ ５ 岩田寛（４１歳、１７７㎝、７４㎏）
１７７位 ↓ ３ 谷原秀人（４３歳、１７８㎝、８０㎏）
１７９位 ↑１６ 池田勇太（３６歳、１７７㎝、８５㎏）
１８７位 ↓ ４ 片岡尚之（２４歳、１７１㎝、６７㎏）
１９５位 ↓ ７ 堀川未来夢（２９歳、１７６㎝、８４㎏）
２１９位 ↓ ４ 川村昌弘（２８歳、１７３㎝、７２㎏）
２２３位 ↓ ２ 時松隆光（２８歳、１６８㎝、７５㎏）
２４６位 ↓ ２ ＠中島啓太（２１歳、１７８㎝、７５㎏）
２４９位 ↓ ２ 浅地洋佑（２８歳、１６９㎝、６８㎏）
２６０位 ↓ ５ 石坂友宏（２２歳、１７３㎝、７５㎏）
先週は彼方此方でツアーが開催され、その内の幾つかには日本人選手も出場していたのでかなり大きな変動があった選手もあり、１１００位までの範囲で３０位以上上がった選手を見て行くと、以下のようであった。
新鋭の大西魁斗（２３歳、１７７㎝、７０㎏）は４２位上がって３２７位に、ベテランの小田孔明（４３歳、１７６㎝、８５㎏）は３９位上がって４９２位に、上記のベテランの近藤智弘（４４歳、１６７㎝、６４㎏）は３９３位も上がって４９５位に、新鋭の清水大成（２３歳、１７５㎝、７４㎏）は６３位上がって５０５位に、ベテランの貞方章男（４３歳、１７４㎝、７０㎏）は３８位上がって５５８位になっている。
また、このところ時折気に止まるようになった超スリムな中堅の安本大祐（３５歳、１７５㎝、５５㎏）は７３位上がって６３８位に、田村光正(ミツマサ、３０歳、１６６㎝、７０㎏)は２５２位も上がって８５５位に、和田章太郎（２６歳、１７３㎝、７３㎏）は３０８位も上がって９２７位に、若手大型選手のひとり、永澤翔(２７歳、１８０㎝、９５㎏)は３１７位も上がって１０５８位になっている。
そして今週であるが、先週に引き続き男女ともに彼方此方で開催が予定されている。
男子の方で目ぼしいツアーとしては、国内ではAＢＥＭＡツアー、国内男子ツアー、海外では米国男子ツアー、ＤＰワールドツアー、サンシャインツアーが開催される予定である。
なお、オーストラリア男子ツアーはシーズンオフに入っており、アジアンツアーは引き続きオープンウイークとなっている。
上記の内の幾つかには日本人選手も出場すると思われるので、ライブ中継の視聴、公式サイトでの速報検索等をしながらのんびり楽しみたい。
