土曜日の朝から岡山県にある「東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ(6367ヤード、パー72)」において国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアー、「山陽新聞レディースカップ」が2日間の日程に短縮されて開催され、その最終日が昨日終わった。
元々は賞金総額は3000万円、優勝賞金は540万円とステップアップツアーとしては大きい方で、2日間の予選ラウンド終了時に60位タイまでに入っている選手が最終日の決勝ラウンドに駒を進められる予定となっていたが、予選ラウンドが今日1日となって、49位タイの63名が決勝ラウンドへと駒を進められた。
2日間になった結果、賞金女王レースに加算されるのも75%とされる。
従って、加算される優勝賞金は405万円となるが、実際には予定通り貰えるらしい。
それはまあともかく、例によってCS放送のスカイAでたっぷりとライブ中継されており、時間が空いた時には楽しめた。
そう言えば、国内男子ツアーの下部に当たるAbemaTVツアーのライブ中継を今やっており、長時間放送故、普段ならCUTされる部分まで放送され、選手の意外な面が観られる、幅広い年齢層の選手が出ている等、色々な魅力を伝える記事が気に留まったが、それはステップアップツアーのライブ中継でこれまで味わって来れたことでもある。
解説には時折レジェンドの岡本綾子女史まで出て来て、のんびりと色々広範囲に語ってくれるから、結構楽しめる内容となっている。
そう言う意味でも女子の方が柔らか頭をしており、一歩先を行っているのかも知れないなあ。フフッ。
国内の女子の下部では男子より
少し先行き面白いかも
さて、単独首位を維持したまま、見事完全優勝を果たしたのは世界ランキング362位でスーパー新人の岩井明愛(あきえ、19歳、161㎝、千怜と双子で姉)で、最終日6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの-2、トータル-8と伸ばした。
妹の岩井千怜が先の優勝をして、嬉しさの中にもちょっぴり、いや大分悔やしさも混じっていたようであるが、それをエネルギーにするのは流石ではないか!?
また、そんな思いを素直に口にする強さも併せ持っている。
岩井明愛強い気持ちで勝って魅せ
岩井明愛トップ維持して勝って魅せ
岩井明愛千怜に続き勝って魅せ
単独2位を維持したのは世界ランキング1175位で新世紀世代のアマチュア、永島花音(はなね、19歳、157㎝)で、最終日4バーディー、1ボギーの-3、トータル-7と伸ばしている。
最終日に崩れず、追い上げているところが凄い!?
また今後に注目したい選手が増えた。
永島や確り伸ばし二位を維持
永島や二位を維持して力魅せ
3位タイに入ったのは世界ランキング540位の但馬友(23歳、156㎝、60㎏)、世界ランキング426位でベテランの西山ゆかり(39歳、160㎝、58㎏)でトータル-6まで伸ばした。
但馬友は最終日6バーディーの-6と大きく伸ばし、18位上げて来た。
但馬友大きく伸ばし三位入り
但馬友三位に入り力魅せ
西山ゆかりは最終日6バーディー、2ボギーの-4と伸ばし、4位上げて来た。
西山や確り伸ばし三位入り
西山や三位に入り力魅せ
単独5位に入ったのは世界ランキング565位でプラチナ世代の新人、小倉彩愛(さえ、21歳、160㎝、53㎏)で、最終日4バーディー、1ボギーの-3、トータル-5と伸ばし、2位上げて来た。
小倉彩愛確り伸ばし五位に上げ
小倉彩愛五位に入って力魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング461位で谷間世代の常文恵(22歳、170㎝、52㎏)は最終日-2、トータル-3と伸ばし、3位上げって8位タイに入った。
常文恵最後も伸ばし八位入り
常文恵八位に入り力魅せ
世界ランキング450位でベテランの岩橋里衣(35歳、156㎝、53kg)は最終日-1、トータル-3と少し伸ばしながらも、1位下がって8位タイとなっている。
世界ランキング427位の武尾咲希(26歳、159㎝、61㎏)は最終日-3、トータル-2と伸ばし、22位上げて12位タイに入った。
武尾咲希確り伸ばし力魅せ
武尾咲希大きく上げて力魅せ
世界ランキング225位で実力派外国人選手の新人、リ・ハナ(20歳、156㎝、52㎏)は最終日-1、トータル-2と少し伸ばしながらも、1位下がって12位タイとなった。
世界ランキング378位で谷間世代の石川怜奈(21歳、168㎝)、世界ランキング524位で光を取り戻している中堅の藤田光里(26歳、165㎝、54㎏)は共に最終日+1、トータルイーブンと少し落とし、11位下がって22位タイとなった。
世界ランキング590位でプラチナ世代の新人、後藤未有(20歳、157㎝、58㎏)は最終日-1、トータル+1と少し伸ばし、18位上げて31位タイに入った。
後藤未有確り上げて力魅せ
後藤未有最後は伸ばし上げて魅せ
世界ランキング445位の川岸史果(26歳、166㎝)は最終日+1、トータル+1と少し落とし、10位下がって31位タイとなった。
世界ランキング339位の小野祐夢(24歳、161㎝、54㎏)、世界ランキング422位で谷間世代の廣田真優(22歳、153㎝、50㎏)は共に最終日+2、トータル+2と落とし、21位も下がって42位タイとなった。
世界ランキング421位でベテランの吉田弓美子(34歳、164㎝、65㎏)は最終日+2、トータル+3と落とし、13位下がって47位タイとなった。
世界ランキング413位の川満陽香理(ひかり、34歳、164㎝、57㎏)は最終日+3、トータル+4と落とし、18位下がって52位タイとなった。
世界ランキング631位で早くも優勝した有望新人の岩井千怜(19歳、162㎝、59㎏、明愛と双子で妹)は最終日+3、トータル+5と伸ばし、5位下がって54位タイとなった。
そして、世界ランキング525位の村田理沙(26歳、159㎝、61㎏)は最終日+5、トータル+7と大きく落とし、12位下がって61位タイとなった。
有望な若手がレギュラーツアーに移り、少し地味目に思えたステップアップツアーがまたキラキラと輝いて来たようである。
男子ツアーも含めて、下部ツアーが下がって来た中堅、ベテラン選手の再浮上の切っ掛けを掴む場になることも大事だとは思うが、こんな風に新しい風が吹き込み、それ自体の輝きを放ち始めることは目的のひとつとしてもっと大事なように思われる。