今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
先週は米国男子ツアー、欧州男子ツアー、国内男子ツアー、国内女子ツアー、米国女子ツアー、国内女子ツアーの下部に当たるステップアップツアーで目ぼしいツアーが開催され、米国女子ツアー以外には日本人選手が出場していた。
そして、出場していた何れのツアーにおいても何人かは予選を通過して、決勝ラウンドまで楽しませてくれた。
したがって、日本人選手の世界ランキングには男女共に結構大きな変動があった。
先ずは男子の方であるが、木曜日の朝、山梨県において開催された国内男子ツアー、「フジサンケイクラシック」には当然多くの日本人選手が出場しており、先週と連続してはいるが、数少ない開催の所為もあってか、世界ランキングの変動には相変わらず大きな影響を与えている。
これも先週と同様、ほぼ毎週のように続けて開催されている感のある国内女子ツアーの比ではない!?
たとえば優勝したのは昨シーズンの賞金王、今平周吾であるが、筋トレを控えて復調したとかで久々に勝ち、149位から108位まで上がっている。
マッチョ化がニュースを騒がせている人気選手の石川遼は2位タイに入り、これで2週連続の2位となったのは凄いが、世界ランキングが158位から136位まで上がっている。
今平や久々に勝ちランキング
思いの外に上げているかも
今平や筋トレ控え復調し
久々勝利得ているのかも
また、木曜日の午後からはイタリアで欧州男子ツアー、「イタリア・オープン」が開催され、旅人ゴルファー、川村昌弘が出場していた。
電車での移動を途中下車も含めて楽しみ、ゴルフ愛&旅情漂う人気のコラム、「いま僕はココにいます」で伝え、今回もそれがゴルフにも好影響を与えているのであろうか!?
初日11位タイと好発進し、第2日目には13位タイと少し下がった者の、十分に余裕を持った上位での予選通過を果たしている。
第3日目には20位タイとさらに下がったが、最終日には奮闘して首位と3打差の5位タイまで上げている。
川村や旅路楽しみリフレッシュ
上位入賞果たしたのかも
川村や途中下車まで楽しんで
欧州の風を伝えるのかも
それから、金曜日未明から米国のジョージア州で米国男子ツアーのプレーオフシリーズの最終戦、「ツアー選手権」が30名に絞られたメンバーによって予選落ち無しで開催され、日本人選手としてはエースの松山英樹が出場していた。
これで8年連続8回目の進出で、これだけでも十分に凄い!?
ただこの大会は、プレーオフシリーズのこれまで2戦を元にハンデが設定されており、首位と9打差からの発進となった。
それに初日+7と大叩きし、トータル+6となって、最下位の30位タイまで下がった。
第2日目には-5、トータル+1の26位タイまで戻したが、残念ながら以後もそれ以上上げることは出来なかった。
松山や最終戦で調子出ず
悔しさばねに来季も期待
松山や反省点を抱えつつ
暫し休息来季も期待
その来シーズンも1週間の休みを挟んで、来週には出る予定のようである。
これも、凄い!?
次に女子の方であるが、火曜日の朝から先週に続いてステップアップツアー、「カストロールレディース」が3日間の日程で開催され、新人の岩井千怜がプレーオフを制して初優勝を果たしている。
双子の姉の岩井明愛の方が安定しており、早く優勝するのかと思っていたが、そこがゴルフ、と言うか、勝負事の面白いところかも知れない。
岩井千怜勢い付けて勝って魅せ
岩井千怜明愛より先勝って魅せ
また、金曜日の朝からは千葉県において国内女子ツアー、「ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント」が3日間の日程で開催され、プラチナ世代の吉田優利がプレーオフを制して早くも2勝目を挙げている。
柔らかい笑顔が魅力で、熱心にSNSで発信し、コスメ番長と騒がれて来たが、優勝まではちょっと遠い印象であった。
それが一度勝つと、1か月ほどしてまた勝ったから、これからが大いに楽しみになって来た!?
吉田優利一度勝ったらまた勝って
此れからのこと期待膨らみ
吉田優利漸く力魅せ始め
此れから更に期待膨らみ
それから、土曜日の夜から米国のオハイオ州で米国女子ツアー、「ソルハイム・カップ」が3日間の日程で開催されたが、これは米国選抜対欧州選抜のマッチプレー戦で、欧州選抜が連勝し、対戦成績を7勝10敗としている。
これには日本人選手は出場していないので、大きくは影響していない。
参考までに男子、女子の日本人選手のそれぞれ20位までに入った選手達を挙げておく。
先ずは男子から日本人選手のトップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
18位 ↓ 1 松山英樹 193位 ↓ 1 岩田寛
84位 ↑ 6 金谷拓実 194位 ↓ 1 時松隆光
92位 ↓ 1 星野陸也 247位 ↓ 3 宮本勝昌
100位 ↑ 9 木下稜介 263位 ↑16 大岩龍一
108位 ↑41 今平周吾 279位 ↑10 片岡尚之
136位 ↑22 石川遼 287位 ↓ 9 香妻陣一朗
141位 ↓ 3 稲森佑貴 306位 ↓ 6 池田勇太
147位 ↑ 8 川村昌弘 309位 ↓ 5 石坂友宏
152位 ー 大槻智春 328位 ↓10 堀川未来夢
172位 ↓ 4 比嘉一貴 336位 ↓ 7 上井邦裕
上記のように、試合数の少ない国内男子ツアーの3週連続開催と言うこともあって、世界ランキングに大きな変動があった選手も多かった。
以下、10位以上上がった選手を1200位までの範囲で書き留めておく。
レジェンドの片山晋呉が47位上がって471位に、ベテランの高山忠洋が79位上がって507位に、中西直人が40位上がって521位に、池上憲士郎が何と1256位上がって601位に、大西魁斗が273位上がって1052位に、アマチュアの杉浦悠太が727位上がって1140位になっている。
次に女子の日本人選手トップ20に付いて挙げておく。
順位 変動 氏名 順位 変動 氏名
6位 ー 笹生優花 78位 ↓ 1 上田桃子
11位 ー 畑岡奈紗 79位 ↑ 1 西郷真央
24位 ー 稲見萌寧 84位 ↓ 1 高橋彩華
26位 ー 古江彩佳 85位 ↓ 3 若林舞衣子
45位 ↓ 2 渋野日向子 93位 ー 勝みなみ
51位 ↓ 1 鈴木愛 97位 ↑11 岡山絵里
56位 ー 山下美夢有 100位 ↑ 5 大里桃子
59位 ↓ 2 小祝さくら 109位 ↓ 1 原英莉花
70位 ー 西村優菜 115位 ー 比嘉真美子
77位 ↑14 吉田優利 116位 ↑ 1 菊地絵理香
女子の場合、レギュラーツアーとステップアップツアーがあったので大きく上がった選手が幅広く存在しており、以下、20位以上上がった選手を世界ランキング700位までの範囲で書き留めておく。
鶴岡果恋が32位上がって218位に、新垣比菜が22位上がって230位に、石川怜奈が31位上がって376位に、吉本ここねが26位上がって391位に、スタイヤーノ梨々菜が20位上がって500位に、村田理沙が22位上がって518位に、木下彩が28位上がって534位に、新田彩乃が41位上がって566位に、そして岩井千怜が210位上がって628位に、上野菜々子が113位上がって678位に、阿部未悠が44位上がって689位になっている。
それから今週の目ぼしいツアーであるが、男子では唯一、イングランドにおいて欧州男子ツアーの高額賞金大会、ロレックスシリーズの「BMW PGA選手権」の開催が予定されている。
女子では唯一国内女子ツアーのメジャー大会、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」の開催が予定されており、海外ツアーに出場していた選手、たとえば古江彩佳、渋野日向子、原英莉花等の出場も予定されている。
細かいことはまだ分からないが、楽しみに待ちたい。