先週の木曜日12時20分頃から時差-5時間のアラブ首長国連邦ドバイにある「エミレーツGC(UAE)(7353ヤード、パー72)」において欧州男子ツアー、「オメガ・ドバイデザートクラシック」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
この大会は、昨年までの賞金総額は約3億円、優勝賞金は約5千万円ぐらいであったから、先週開催されていた「アブダビHSBC選手権」に比べると半分以下であるが、1989年に欧州ツアー初の中東開催となった伝統の大会だそうな。
そんなこともあってか結構な猛者が出ており、相当厚いフィールドになっている。
日本人選手としては世界ランキング124位のスーパールーキー、大学生プロの金谷拓実、世界ランキング168位の旅人ゴルファー、川村昌弘が出ており、金谷拓実は米国男子ツアーでの雪辱を果たすべく19位タイで予選を通過して、第3日目、すなわち決勝ラウンド初日では踏ん張ってスコアを維持するも3位下がって22位タイとなっている。
旅人ゴルファーの川村昌弘は調子が上がらず、残念ながら予選落ちとなったので、第3日目には進めなかった。
幸い続いて「サウジ国際」が予定されているので、そこでの奮起を期待したい。
金谷拓実スコア維持して後期待
金谷拓実スコア維持して力魅せ
川村や気持ち切り替え次期待
川村や気を取り直し次期待
ところで、川村昌弘はそれ以外にも、楽しみにしていた人気のゴルフ&旅情ブログ、「いま僕はココにいます」を先週に引き続いて「V0l.104 アラブ首長国連邦編」に更新していた。
一緒に練習する予定であった外国人選手が来ず、予定とは違って時間を守る日本人選手同士、金谷拓実選手と一緒に練習することになったいきさつ、今のナショナルチームに所属する若手選手達の恵まれた指導・練習環境等が興味深く綴られている。
或る意味放任主義故、独立心を持って経験を重ね、成長して来た自らのことは自慢せず、他人のことは素直にリスペクトする。
それだけの自信と誇りを持っているからこそであろう。
さて、単独首位を維持して見事ぶっちぎりの優勝をしたのは世界ランキング27位のポール・ケイシー(イングランド)で、最終日5バーディー、3ボギーの-2、トータル-15と伸ばした。
ケイシーや確り伸ばし勝って魅せ
ケイシーや実力発揮勝って魅せ
ケイシーや首位を維持して勝って魅せ
単独2位に入ったのは世界ランキング205位のブランドン・ストーン(南アフリカ)で、最終日4バーディー、4ボギーのイーブン、トータル-13と維持して1位上げて来た。
ストーンやスコア維持して二位に上げ
ストーンやスコア維持して強さ魅せ
単独3位となったのは世界ランキング52位のロバート・マッキンタイア(スコットランド)で、最終日2バーディー、4ボギーの+2、トータル-12と落とし、1位下がった。
この選手、昨秋から結構上位争いをしているように思え、印象に残るようになったが、今回も首位争いに加わることが出来た。
力魅せマッキンタイア首位競い
力魅せマッキンタイア三位なり
4位タイに入ったのは世界ランキング165位のカレ・サモーヤ(フィンランド)、世界ランキング131位のローリー・カンター(イングランド)で、トータル-10となった。
カレ・サモーヤは最終日3バーディー、2ボギーの-1と少し伸ばし、2位上げて来た。
少しずつであっても、4日連続で伸ばし続けて来たのは中々凄い!?
サモーヤや伸ばし続けて四位となり
サモーヤや伸ばし続けて力魅せ
ローリー・カンターは最終日3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーと維持し、4位を維持した。
カンターやスコア維持して順位維持
カンターやスコア維持して四位を維持
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング42位のベルンド・ウィースバーガー(オーストリア)は最終日-3、トータル-9と伸ばし、11位上げて6位タイに入った。
初日は78位タイと出遅れていたが、3日掛けてここまで上げて来るのは流石ではないか!?
上げ続けウィースバーガーベストテン
上げ続けウィースバーガー六位なり
世界ランキング45位でメジャーチャンピオンのセルヒオ・ガルシア(スペイン)は最終日+1、トータル-9と少し落とし、2位下がって6位タイとなった。
そして金谷拓実は、最終日5バーディー、2ボギーの-3、トータル-8と伸ばし、13位上げて9位タイに入った!
最終日に付いてもう少し詳し目に見ておくと、全員アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-5から出て、前半では第2ホールでバーディーを決め、続く2ホールをパーで凌いだ後、第5ホールでもバーディーを決めたが、第6ホールでボギーを叩いて足踏み。
しかし空かさず第7ホールでバーディーを決めてバウンスバック!
しかし第8ホールでボギーを叩いてまた足踏みしたので、結局1打伸ばしてトータル-6としている。
後半に入っていきなり第10ホールでバーディーを決め、続く2ホールをパーで凌いだ後、第13ホールでもバーディーを決め、残りの5ホールをパーで凌いで、トータル-8まで伸ばしている。
周りがそんなに伸ばしていない中、確り伸ばしてここまで上げて終わるのは流石ではないか!?
この結果、世界ランキングは105位まで上がり、日本選手の中で3位となっている。
金谷拓実最後に上げて強さ魅せ
金谷拓実最後に伸ばし強さ魅せ
金谷拓実最後に伸ばしランク上げ
世界ランキング86位のトーマス・デトリー(ベルギー)は最終日イーブン、トータル-8と伸ばせず、2位下がって9位タイとなった。
世界ランキング18位のマシュー・フィッツパトリック(イングランド)は最終日 -2、トータル-7と伸ばし、5位上げて17位タイに入った。
決勝ラウンドに入って続けて上げて来るのは流石ではないか!?
決勝でフィッツパトリック上げ続け
決勝でフィッツパトリック強さ魅せ
世界ランキング19位のトミー・フリートウッド(イングランド)、世界ランキング37位のリー・ウェストウッド(イングランド)は最終日イーブン、トータル-7と伸ばせず、7位下がって17位タイとなった。
世界ランキング35位のクリスティアン・ベゾイデンハウト(南アフリカ)は最終日-3、トータル-5と伸ばし、20位も上げて22位タイに入った。
最後までベゾイデンハウト上げ続け
最後までベゾイデンハウト上げて魅せ
世界ランキング5位のティレル・ハットン(イングランド)は最終日イーブン、トータル-5と維持し、22位タイを維持した。
先週優勝し、注目を浴びて特集記事にもなっていたティレル・ハットンは流石に疲れが出て来たか!? 初日はえらく遅れての発進となっていたが、2日目には期待通りの大奮闘、大爆発を見せ、3日ち目に続けて少しでも上げて行ったから流石であった。
そして金谷拓実の厚い壁となって立ち塞がるかと思っていたら、最終日、ティレル・ハットンの勢いが止まり、金谷拓実が駆け抜けて行った。
これは金谷拓実を素直に称えるべきであろう。
ハットンや最後はスコア順位維持
ハットンの壁超えて行く金谷かな
世界ランキング36位でメジャーチャンピオンのシェーン・ローリー(アイルランド)は最終日+3、トータル-4と落とし、17位下がって27位タイとなった。
世界ランキング179位のジャスティン・ハーディング(南アフリカ)は最終日+4、トータル-4と落とし、20位も下がって27位タイとなった。
世界ランキング38位のジャスティン・ローズ(イングランド)は最終日+5、トータル-3と落とし、28位も下がって35位タイとなった。
世界ランキング53位のアンディ・スリバン(イングランド)は最終日+1、トータルイーブンと少し落としながらも、1位上げて48位タイに入った。
スリバンや最後踏ん張り1位上げ
スリバンやスコア落として順位上げ
世界ランキング49位のマット・ウォリス(イングランド)は最終日+3、トータル+1と落とし、9位下がって51位タイとなっている。
そして世界ランキング4位で日系のコリン・モリカワ(米国)は最終日+3、トータル+7と落としながらも、1位上がって68位タイとなった。
決勝ラウンドに入り、皆が動く土曜日にも動かせず、猛者達が最後に追い上げる最終日の後半になって漸く1打上げられただけに終わった。
流石のコリン・モリカワでもこの大会では最後の最後まで調子を上げられなかったようである。
気分を換えてまた次の機会に期待しよう。
モリカワや最後漸く少し上げ
モリカワや気分を換えてまた期待