さっきはアメリカン・リーグでリーグ優勝決定シリーズを制し、ワールドシリーズに出て来たアストロズの気になる投手達に付いて簡単に書き留めた。
考えてみればアストロズの先発投手超強力3本柱は反則かと言われるほどの陣容で、誰もが認める、桁違いの3本柱である。
それに抑えのロベルト・オズナも然り。
ただ、ザック・グリンキーは後から加わったので、そこがナショナルズの先発投手強力3本柱とは違う。
ナショナルズについてシーズン初めからの3分柱であった。
此方も出る予想順に挙げて行こう。
1番手はサイ・ヤング賞投手のベテラン剛腕エース、マックス・シャーザー(35歳、191㎝、98kg)である。
タイガースでジャスティン・ハーディングと2枚看板の頃は準エース的存在の奪三振王であったが、巧さを身に付け、サイ・ヤング賞を獲ってからは完全に凌ぎ出した印象がある。
今でも時折98mph(98マイル毎時、約158㎞/h)とか出て、それがジャスティン・バーランダーのすっぽ抜けと言われがちな96mph超(約155㎞/h超)の速球よりも生きている気がする。
ただ今シーズン後半は故障がちであるから、さてこの後はどんな投球を見せてくれるか!?
ポストシーズンでは20回投げて2勝0敗で、奪三振数が27、防御率が1.80、WHIPが0.85と流石である。
シャーザーやメンタル強く勝って魅せ
シーズン中については2017年シーズンから今シーズンまでに付いて観ておこう。
2017年シーズンは200回3分の2投げて16勝6敗で、奪三振数が268、防御率が2.51、WHIPが0.90とスーパーエースクラスの成績であった。
2018年シーズンも同様で、220回3分の2投げて18勝7敗で、奪三振数が300、防御率が2.53、WHIPが0.91と好成績であった。
そして今シーズンは後半に背中痛が出て休みがちになり、172回3分の1投げて11勝7敗で、奪三振数が243、防御率が2.92、WHIPが1.03と少し落ちている。
それでも出れば何とか好い仕事を魅せ、それがポストシーズンでも続いている。
シャーザーや出れば好投魅せて勝ち
2番手は準エース、時にエース代理を務めたスティーブン・ストラスバーグ(31歳、196㎝、107kg)である。
学生時代が一番好かったと言われるタイプで、その分修羅場を経験済みで、ポストシーズンに強いところを見せている。
ポストシーズンでは22回投げて3勝0敗で、奪三振数が33、防御率が1.64、WHIPが0.86とエースのマックス・シャーザーに勝るとも劣らない好成績を残している。
経験でストラスバーグポスト勝ち
シーズン中については2017年シーズンから今シーズンまでに付いて観ておこう。
2017年シーズンは175回3分の1投げて15勝4敗で、奪三振数が204、防御率が2.52、WHIPが1.02と一流エースクラスの成績であった。
2018年シーズンは右肩、首等に故障が出て、130回投げて10勝7敗で、奪三振数が156、防御率が3.74、WHIPが1.20と落ちている。
そして今シーズンはエースの危機に奮闘が目立ち、209回投げて18勝6敗で、奪三振数が251、防御率が3.32、WHIPが1.04であった。
重責をストラスバーグ負って魅せ
3番手は今シーズンから加わったパトリック・コービン(30歳、191㎝、98㎏)である。
ポストシーズンでは13回3分の1投げて1勝2敗で、奪三振数が26、防御率が7.43、WHIPが1.58と不本意な成績となっている。
昨シーズンは同じように出足の悪いザック・グリンキーと同じチームであったことも面白い!?
この後の活躍を期待したい。
コービンや出足躓き後期待
シーズン中については2017年シーズンから今シーズンまでに付いて観ておこう。
2017年シーズンは後半調子を落としたが、それでもトミー・ジョン手術前の全盛時に大分近付き、189回3分の2投げて14勝13敗で、奪三振数が178、防御率が4.03、WHIPが1.42であった。
手術を受けたのが2013年であるから、ダルビッシュ有と同様、まあまあ掛かる場合もあると言うことだ。
大谷翔平についても焦らずに観ておく必要がある!?
それはまあともかく、2018年シーズンは手術前を超え、200回投げて11勝7敗で、奪三振数が246、防御率が3.15、WHIPが1.05と好成績を上げている。
そして今シーズンは移籍していきなり準エース、時にエース代理を務め、202回投げて14勝7敗で、奪三振数が238、防御率が3.25、WHIPが1.18と存在感を示している。
コービンや直ぐに重責負って魅せ
ポストシーズンを頑張って勝ち抜いて来たナショナルズの強いところは、もう1人、先発投手の柱になりそうなベテラン、アニバル・サンチェス(ベネズエラ・ボリバル、35歳、183㎝、95㎏)が出て来たことである。
ポストシーズンでは12回3分の2投げて1勝0敗で、奪三振数が14、防御率が0.71、WHIPが0.63と好成績を上げている。
サンチェスや経験活かし勝って魅せ
シーズン中については2017年シーズンから今シーズンまでを観ておこう。
2017年シーズンはタイガースで先発が大分減り、105回3分の1投げて3勝7敗で、奪三振数が104、防御率が6.41、WHIPが1.60と不本意な成績に終わった。
2018年シーズンはブレーブスに移籍し、136回3分の2投げて7勝6敗で、奪三振数が135、防御率が2.83、WHIPが1.08と一定の復調を見せている。
そして今シーズンはナショナルズに移籍して来て、166回投げて11勝8敗で、奪三振数が134、防御率が3.85、WHIPが1.27とローテ中堅としての復活を見せている。
サンチェスや気持ち整い好い仕事
続いてブルペン担当の投手であるが、ここにもアストロズとは違う面が観られる。
先ず途中から加わった新守護神、ダニエル・ハドソン(32歳、191㎝、104kg)である。
ポストシーズンでは育休を取って短くはなったが、5回3分の2投げて1勝0敗4セーブで、奪三振数が5、防御率が0.00、WHIPが1.24と失点を許していない。
シーズン中については2017年シーズンから今シーズンまでを観ておこう。
2017年シーズンはパイレーツに在籍し、61回3分の2投げて2勝7敗で、奪三振数が66、防御率が4.38、WHIPが1.46とまあまあであった。
2018年シーズンはドジャースに移籍し、46回投げて3勝2敗で、奪三振数が44、防御率が4.11、WHIPが1.22と内容的にはそんなに変わらなかった。
そして今シーズンはエンゼルスとのマイナー契約から始まって、ブルージェイズとメジャー契約し、途中でナショナルズに移籍して、通算で9勝3敗8セーブで、奪三振数が71、防御率が2.47、WHIPが1.14と功績を残している。
新たに守護神とも言われ始めている!?
ハドソンや成果を上げて守護神に
もう1人、春から守護神を務めて来たベテラン、ショーン・ドゥーリトル(33歳、188㎝、95kg)も挙げておこう。
ポストシーズンでは7回3分の1投げて0勝0敗1セーブで、奪三振数が6、防御率が2.45、WHIPが0.55と好成績を残している。
ダニエル・ハドソンが休んでいる間も代役を務め、1人ずつではアストロズの絶対的守護神、ロベルト・オズナには及ばないかも知れないが、2人がそれぞれの持ち味を出せば、チームとしては分からない!?
そんな活躍も期待したい。
ドゥーリトル経験活かし繋ぐ秋
シーズン中については2017年シーズンから今シーズンまでを観ておこう。
2017年シーズンは途中移籍し、通算で51回3分の1投げて2勝0敗24セーブで、奪三振数が62、防御率が2.81、WHIPが0.86と好成績を残した。
2018年シーズンは故障で長期の休みがあったが、45回投げて3勝3敗25セーブで、奪三振数が60、防御率が1.60、WHIPが0.60と、出れば結果を出している。
そして今シーズンは60回投げて6勝5敗29セーブで、奪三振数が66、防御率が4.05、WHIPが1.30と内容的に悪化している。
そこでダニエル・ハドソンが加わったわけである。