sanso114の日記

日々気になったことを気楽に書き留めています。

スキージャンプW杯女子個人第12戦、キアラ・ヘルツルおめでとう!・・・R2.2.9②

 2月7日(金)~2月9日(日)の日程で、時差-8時間のオーストリアにあるヒンチェンバッハのジャンプ台(HS90m)においてスキージャンプ女子のワールドカップが開催され、個人第12、13戦、およびそれぞれの予選が予定されている。

 

 一昨夜遅くの第12戦予選に続いて昨夜遅く、第12戦が行われた。

 

 生放送を観ていると、ジャンプ台以外に雪が無いことに気付き、その雪質が悪くなさそうなことにも気付いた。

 

 それだけオーストリアでは熱心に取り組まれている競技なのであろう。

 

 そんな大きな愛に包まれた中、先週連勝で4勝目を上げた新女王の感もある地元オーストリアのキアラ・ヘルツルは好調を保ち、予選首位の勢いのままに女王、マーレン・ルンビ(ノルウェー)さえ圧倒し、見事優勝した。

 

 これで3連勝となり、今シーズン5勝目、通算5勝目ともなった。

 

        ヘルツルや声援受けて勝って魅せ

 

        ヘルツルや好調維持し勝って魅せ

 

 負けたとは言え、解説者を唸らせる流石のジャンプで2位に入ったのはマーレン・ルンビで、此方も調子を戻して来たようで、ホッとさせられる。

 

        解説者感心させるルンビかな

 

 スノージャパンのエース、高梨沙羅も納得の行くジャンプだったようで、4位に入った。

 

 元女王、高梨沙羅は昨シーズン、第1戦で4位、第2戦で2位となっており、昨夜の結果も含めても不得意な台ではなさそうなので、100回目の表彰台は今夜また期待しよう。

 

        高梨や表彰台をまた期待

 

 スノージャパンでは続いて11位に丸山希、14位に伊藤有希、25位に勢藤優花が入り、全員が2本飛べていることにホッとさせられる。

 

 昨夜も丸山希と伊藤有希が競りが合っており、この感じを暫らくは楽しめそうである。

        丸山と伊藤激しく競り合って

 

 個人第12戦の主な選手の成績は以下のようであった。

 

   名前            1本目m   得点   2本目m   得点   総合点

1位 キアラ・ヘルツル(墺)         86.0    119.7    91.0    130.6    250.3

2位 マーレン・ルンビ(ノルウェー)                 85.5    118.6    88.0    122.0    240.6                

3位 エヴァ・ピンケルニヒ(墺)       86.5    118.5    86.5    118.9    237.4

4位 高梨沙羅          85.0    115.4    87.0    119.7    235.1

5位 カタリナ・アルトハウス(独)         85.0    116.0    84.5    112.2    228.2

7位 ユリアネ・ザイファルト(独)            83.0    111.3    83.0    109.0    220.3

10位 ニカ・クリジュナル(スロベニア)         81.0    104.8    83.5    112.6    217.4

11位 丸山希                        83.0    108.0    83.0    109.2    217.2   

12位 ダニエラ・イラシュコシュトルツ(墺)     82.0    106.7    83.0    110.1    216.8

14位 伊藤有希          80.0    103.6    84.5    112.1    215.7

19位 マリタ・クラマー(墺)            80.5      99.2    87.0    112.8    212.0

20位 エマ・クリネツ(スロベニア)      80.0    103.1    82.5    108.0    211.1

25位 勢藤優花            80.0    100.7    78.5      98.3    199.0

 

 女子の方は予選で40位までが通過でき、本戦の1本目で30位に入ると2本目も飛ぶことが出来て、得点が付く。

 

 個人ランキングに関係する得点は1位100点、2位80点、3位60点、4位50点、5位45点、・・・、30位1点と配分されて行き、12試合を終えて以下のようになっている。

 

         名 前              得点

   1位 キアラ・ヘルツル(オーヅトリア)    930

   2位 マーレン・ルンビ(ノルウェー)       895

   3位 エヴァ・ピンケルニヒ(オーストリア)    779

   4位 高梨沙羅                558

   5位 カタリナ・アルトハウス(ドイツ)    477

   6位 マリタ・クラマー(オーストリア)    401

   7位 ダニエラ・イラシュコ(オーストリア)  396

   8位 エマ・クリネツ(スロベニア)      359

   9位 ユリアネ・ザイファルト(ドイツ)    343

  10位 ニカ・クリジュナル(スロベニア)      339

  11位 伊藤有希                316

  13位 丸山希                 262

  21位 勢藤優花                122

  32位 岩渕香里                 30

  43位 小林諭果                  3

 

 今回は上位争いで時々気に留まる選手、ユリアネ・ザイファルト(ドイツ)について簡単に書き留めておく。

 

 14歳から国際舞台に出て、もう直ぐ30歳になるベテランの美人選手で、インスタグラムでよく、モデルのような写真を公開している。

 

 と言っても、小柄で、ジャンプ選手であるから引き締まっている。

 

 何でも身長が157㎝(163㎝という資料もある)、体重が46㎏とあった。

 

 昨シーズンまでの記録では、ワールドカップで4回優勝しており、表彰台には13回上がっている。

 

 昨シーズンは総合で3位に入っており、これがこれまでのピークである。

 

 今年も好いところを見せており、まだまだ楽しみな選手である。

 

 なお、第13戦の放送はネットの番組表によると、BS1で今日の22時20分からと明日の9時からに予定されている。 

 

 生放送の方は少し遅いが、それでも昨日は終わったのが日が替わる頃と、まだ観られそうな時間であるから、楽しみに待ちたい。

 

 それから、同じ日程でドイツ、ビリンゲン(HS145m)で開催されている男子の方は、昨夜予定が変更されていた予選、個人第19戦と行われたが、今夜予定されていた第20戦は強風の予報で中止と決まった。

 

 その結果、予選を入れても5本とは行かず3本であるが、ヴィリンゲン5として表彰され、賞金が出るようである。

 

 スノージャパンのエース、小林陵侑は残念ながら、同じくドイツのノイシュタット5に続いての獲得とはならなかった。

台風一過(エピソード18)・・・R2.2.9①

               エピソード18    

 

 人生には異性から、とは限らないが、ともかく持てる時期が誰にでも3回は来るらしい、今はそれを洒落て、「モテキ」と呼んでいる。   

「ふぅ~ん、モテキと言うのかぁ~?  俺のモテキは何時来るのかなあ!? ひょっとしたら、もう終わっていたりして・・・」

 ここは奈良県立西王寺高校の職員室。教員全員に支給されたノートパソコンを前に、中年の数学教師、赤羽義雄が自虐的に笑っている。自分が心身ともに弛み切っていることは承知しているから、自分をネタにして笑う余裕を見せることで、辛うじてプライドを保とうとしている。

「先生なんかまだ好い方じゃないですかぁ!? もう結婚もできているんだから、少なくとも1度はモテキが来たわけだし、あんなに素敵な奥さんが居て、一体何が不満なんですかぁ~!? 僕なんか、まだ恋人はおろか、ガールフレンドさえ居ないのに・・・」

 社会教師の生田省吾である。赤羽と一緒によく飲みに行き、終電を逃して帰れなくなる度に、赤羽の自宅に泊めてもらっている。

「君は本当に分かってないなあ~。そやから35ぉ近くにもなってまだチョンガーなんやぁ~。男は何時でも狩人。狩りをしなくなったら、男やないんやでぇ~。そして狩りの対象は新鮮な獲物に決まってるがなぁ。フフフッ」
異議ありぃ! 日に日に新た、日に新た、ですよぉ~。その日その日で気分を新たにして、たとえ同じ人であっても違う魅力を見つけようとするのが我々教師の務め。そうじゃないですかぁ~!? もっとも、僕のワイフは見つけようとしなくても見せてくれるけどね。昨夜なんかも通販で買ったレースの・・・」 

「ストップ! もうええ。新婚の君にはこの会話に加わる権利はないわぁ~」

 英語教師の吉本悟の惚気話を聞いていられなくなった赤羽が叫んだ。

 ここまで黙って聞いていた理科教師の増井静香がおもむろに口を開き、

「吉本先生のお話は、ある意味、間違いではありません。生物の細胞と言うものは、始終生成、消滅を繰り返しているわけでして・・・」

「胃の粘膜なんか3日もあれば張り替わっている、って言うんやろぉ~? 俺達にまで理科の授業をしてくれなくてもええよぉ」

 静香の無表情なままの講釈に半ば呆れながら、赤羽が止めた。

 時間が空いている教師同士の馬鹿話はまだまだ続きそうであったが、どうやら自分は今、モテキ的にはどん底に居て、運はこれまでにもうすっかり使い果たしてしまったかのように思える左近寺周平は、何だか身につまされて、黙ったまま職員室を出た。

 やっぱり落ち着くのは弓道場である。落ち目とは言え、人生の大半を過ごして来たはずの弓道場は何の違和感もなく、温かく迎えてくれる。現実はどうか分からないが、少なくとも今はそんな空気を感じた。

「さて、どうしたものか?」

 定年まであと5年を切った左近寺には、若い頃からの奮闘および活躍に敬意を表してか? 今は大して仕事が集中しておらず、自由な時間が増えている。

 暇を持て余したこんなときにすることはひとつ。ただ黙々と弓を引くだけであった。

 要するに根っから弓道が好きなのである。

 と言うか、生活の一部となっている。

 そして、息を吸って吐くように放たれた矢の精度は高い。ほとんど的の中央に吸い込まれて行った。

 パチパチパチパチパチパチ・・・

 乾いてよく響く音にちょっとドキッとし、振り返ってみると、微笑みながら尊敬の眼差しで見詰めている安曇昌江が居た。今更感動を言葉にするほど白々しい仲でもないから、師に対してただ黙って拍手を送っていた。

 左近寺もそれで好かった。さっきまでの惨めさは嘘のように取り払われ、今は素直に弟子としての昌江の敬意を受け止めることができた。

《こいつにこれ以上求めるのは間違っているんやろうなあ。本当の僕を知ってくれているのは昌江だけやし・・・、これで十分やないかぁ~!?》

 表情にもその思いが見えていた。陳腐な表現ではあるが、左近寺の瞳は、山奥の静かな湖のように澄んで深かった。

 帰りの車の中で、左近寺はしみじみとこれまでの人生を振り返っていた。

 確かに、何人もの女性と遊んだし、それを自慢にしていたこともある。あれをモテキと言うのなら、そうなんだろう。

 しかしそれを思うとき、懐かしさより、痛みを伴うほろ苦さがある。

 青春のほとんどを弓道と受験勉強に費やし、だからこそ栄光と地位、そして中年期から壮年期にかけてのモテキを得た。他人から羨まれもした。

《しかし、自分としては本当のところどうなんやろぉ~? 欲しいときに欲しいものが得られたんやろかぁ~!?》

 そんなことを何度となく問い直し、胸の奥を焦がし、血の涙を流した。

 左近寺は若い頃、恋愛の機会を持てず、見合いで結婚をした。子どもは3人得たが、家庭は冷たいものであった。

 特に子どもが大きくなってからは、折角立てた奈良では一等地、登美ヶ丘の豪邸も、ほんの偶に着替えを取りに帰る場所でしかなくなっていた。

 そして、そのようにした責任の大半は自分にあると承知していた。

 確かに、見合いで結婚したからと言って、あとから伴侶とゆっくりと恋愛を始めてもいいはずである。何も素面でいきなり動物的にならずとも、2人で手を取り合って、仲よくサンクチュアリへ門の潜ってもいいだろう。その方がよほど健全である。

 分かってはいたが、お互いが未熟過ぎた。意地を張り合い、結局ここまで来てしまった。意地を張り合っている内がある意味恋愛への大きな機会でもあった、と気付きもせずに・・・。

「でも、やっぱり、あんな小僧には負けられないなあ~」

 藤沢浩太のことに思いが至ると、平静では居られなくなった。

「まだまだ・・・」

 そう思うことで、ちょっと元気が出て、その勢いで久しぶりの玄関を潜った。

「ただいま~!」

 心なしか声が弾み、表情が華やいでいる。

「お帰りなさいっ!」

 受け止めた妻の京子の声も釣られて少し高くなった。

 そんなところを見ると、まだまだこれから恋愛が可能な2人でもあった。

 

        それぞれにモテキが三度やって来て
        生かすかどうか人次第かも

スキージャンプW杯女子個人第12戦予選、高梨沙羅期待⁉・・・R2.2.8②

 2月7日(金)~2月9日(日)の日程で、時差-8時間のオーストリアにあるヒンチェンバッハのジャンプ台(HS90m)で、個人第12、13戦、およびそれぞれの予選が予定されている。

 

 昨夜遅く、第12戦の予選が行われた。

 

 先週連勝で4勝目を上げた新女王の感もある地元オーストリアのキアラ・ヘルツルは好調を保ち、首位に立った。

 

        ヘルツルや声援受けて首位に立ち

 

        ヘルツルや好調維持し首位に立ち

 

 2位に付けたのは女王、ノルウェーのマーレン・ルンビで、此方も調子を戻して来たようで、ホッとさせられる。

 

        またトップ期待をしたいルンビかな

 

 スノージャパンのエース、高梨沙羅も調子が戻って来たようで、3位に付けている。

 

 元女王、高梨沙羅には100回目の表彰台の期待がある。

 

 この2試合の後は暫らく2週間に1大会ずつとなるので、出来たら今週期待したいところである。

 

 昨シーズンは第1戦4位、第2戦2位となっており、不得意な台のようではなさそうなので。

 

        高梨や表彰台を期待して

 

 スノージャパンでは続いて14位に丸山希、18位に伊藤有希、26位の勢藤優花と全員本戦に進んだのも安心させられる。

 

 この頃では丸山希と伊藤有希の競り合いも面白い。

 

        丸山と伊藤競り合い面白く

 

 個人第12戦予選の主な選手の成績は以下のようであった。

 

   名前           距離m    得点 
1位 キアラ・ヘルツル(墺)        92.0  121.4

2位 マーレン・ルンビ(ノルウェー)      89.0  119.5

3位 高梨沙羅         86.5  117.7

4位 カタリナ・アルトハウス(独)        83.5  113.0

5位 エヴァ・ピンケルニヒ(墺)      87.0  111.9

7位 マリタ・クラマー(墺)        83.5  109.6

9位 ニカ・クリズナー(スロベニア)       85.5  108.3

10位 エマ・クリネツ(スロベニア)      84.0  107.1

14位 丸山希          85.0  102.2

17位 ダニエラ・イラシュコシュトルツ(墺)    80.0  100.1

18位 伊藤有希         81.0   99.2

20位 ユリアネ・ザイファルト(独)      81.0   96.9

26位 勢藤優花         75.0   91.2

 

 女子の方は予選で40位までが通過でき、本戦の1本目で30位に入ると2本目も飛べて得点が付く。

 

 個人ランキングに関係する得点は1位100点、2位80点、3位60点、4位50点、5位45点、・・・、30位1点と配分されて行き、11試合を終えて以下のようになっている。

         名 前              得点
   1位 キアラ・ヘルツル(オーヅトリア)     830

   2位 マーレン・ルンビ(ノルウェー)        815

   3位 エヴァ・ピンケルニヒ(オーストリア)     719

   4位 高梨沙羅                 508

   5位 カタリナ・アルトハウス(ドイツ)     432

   6位 マリタ・クラマー(オーストリア)     389

   7位 ダニエラ・イラシュコ(オーストリア)   374

   8位 エマ・クリネツ(スロベニア)       348

   9位 ニカ・クリズナー(スロベニア)      313

  10位 ユリアネ・ザイファルト(ドイツ)     307

  11位 伊藤有希                 298

  13位 丸山希                  238

  21位 勢藤優花                 116

  32位 岩渕香里                  30

  42位 小林諭果                   3

 

 第12戦の放送はネットの番組表によると、BS1で今日の23時からと明日10時からに予定されている。 

 

 第13戦の放送は同様に、BS1で明日22時20分からと明後日9時からに予定されている。

 

 生放送の方は少し遅いが、それでもまだ観られそうな時間であるから、楽しみに待ちたい。

 なお、同じ日程でドイツ、ビリンゲン(HS145m)で開催されている男子の方は、昨夜予定されていた個人第19戦、20戦の予選が、強風の所為で今夜、本戦の前に予定されている。

 

 これはもしかしたら予選も入れた5本でヴィリンゲン5としても競われるタイプの大会になるのかな?

 

 スノージャパンのエース、小林陵侑は同じくドイツのノイシュタット5に続いて獲得出来るであろうか!?

 

 そんな楽しみもありそうである。

台風一過(エピソード17)・・・R2.2.8①

              エピソード17  

 

「これで台風二過か・・・。それにしても、今年はよく来るなあ~」

 藤沢浩太は遠くで雲が切れ、青みさえ見えて来た空を、ちょっと恨めし気に見上げた。

 そのとき、Karaの新曲、STEPに設定しておいた着信音が鳴り出した。

  ♪♪♪♪♪・・・・

 軽快なリズムと溌剌とした表情、ダンスがわくわくするほど気に入っていたが、その映像を伴わないと、何だか半分以上損なわれているようで、ちょっと損をした気分にさせられる。K-popはやっぱり映像とセットでこそ成り立つ世界のようである。

 しかし、携帯電話機の壁紙として半裸でしなやかな肢体をくねらせる彼女らの画像を入れるのは、何だかおっさん臭く思われそうで、浩太としてはちょっと躊躇われる

「今頃、誰からやろなあ?」

 弓道部の顧問、安曇昌江のはずがないのは知っていながら、半ば以上期待していた。

 (二つ折れの)携帯電話機を開いてみたら、クラスメートの柿本芳江からであった。

 

       大丈夫やったぁ?

 私のところは大丈夫やったけど、藤沢君のところはどうやった? 崖っぷちに立っている家や、って前に住んでるとこ聞いたとき、言うてたやろぉ? ちょっと心配やったから、メールしました。できたら返事ちょうだいね。ほな。芳江。♥♥♥

 

 浩太はハートマークに中々慣れず、見ているだけでこそばかったが、この頃は簡単にでも返事をするようになっていた。

 

      メールありがとう

 たいしたことなかった。 藤沢

 

 芳江は浩太が言葉に巧みでないのを理解して、それ以上の返事は求めなかったので、浩太としても返し易くなったのである。それに、本当はもっと気取った言葉で書いたり、喋ったりできるのに、芳江は浩太の前で、そんな面を露ほども見せなかった。

 しばらくして、また浩太の携帯電話機の着信音がなった。

 

      出て来れる?

 もう雨も上がったし、どこかでお茶でも飲まへん? 芳江 ♥♥♥♥♥

 

「あっ、ハートが増えている・・・」

 ちょっと引くものがあったが、退屈していたところだから、浩太にも異存はなかった。

 承諾のメールを発信した後、最寄り駅に向かう途中、またメールが入った。

「何やろぉ? 芳江のやつ・・・、都合でも悪なったんかなあ?」
 開いてみたら、昌江であった。

 

      大丈夫でしたか?

 お休み中のところ、ごめんなさい。状況確認です。十津川村とか、南部では大変なことになっているそうだし、藤沢君のところは家の後ろが斜面と聞いていたから、心配しています。何かあったら連絡をくださいね。 安曇

(※注 当時、豪雨で、十津川には救助の為にヘリコプターが出動した) 

 

 担当教師からの安否確認と考えれば当たり前のような気もするが、部顧問の1人としては過ぎた親切のようにも思える。

 俄かには判断が付かず、浩太にとって、また嬉しい悩みが増えた。

「まあいいかぁ。心配してくれてはんねんしなあ・・・。フフッ」

 大して意味のない笑いを浮かべて気持ちを落ち着け、熟考した後、おもむろに携帯電話機をとって、在り来たりの返事を打ち始めた。

 

   メールありがとうございます

 大丈夫です。安心してください。 藤沢

 

 何だか言い足りないようで、また苗字同士が他人行儀なようで、もやもやしたまま、向かったのは西大和のサティーであった。

 西王寺高校方面で、ちょっとした街と言えば、乗換駅の王寺周辺か、高校近くの西大和ニュータウンの辺りしか思い付かなかった。それに、芳江にとっては浩太と一緒なら近所の公園でも何処でも好く、気を遣って、浩太が定期券で来られる西大和のサティーを指定したのであろう。

 芳江にすれば高校より更に南に家があるから、本当は高校近くか、それとも自分の家の近くを指定すればお金が浮くのに、そんなことは決してしない。自分に惚れた弱みがあると、はっきり認識していた。

 サティーではマクドナルドのセットを頼み、取り留めもない話をした。

 時々芳江の瞳の奥がキラッと光ることに浩太は気付いていたが、それが意味するものを決して考えようとはしなかった。思春期を迎えた妹の真奈にもそんなところがあるし、大した意味があるとは思っていなかったのである。

 いや、そう思いたかったのである。

 芳江にすれば、鷹揚に受け止められているようで、何とも言えずほっこりとした安心感があった。黙って座っているだけでも、一緒に居られればそれで十分であった。

 その光景を別の意味で底光りする目で見ている女(ひと)がいた。

 誰あろう、昌江であった。台風が去った後、退屈しのぎに、弟の聡史と一緒に買い物に来ていたのである。

「お姉ちゃん、誰か知っている子ぉ?」

「どうしてぇ?」

「さっきからじっと見てるから・・・」

弓道部の部員とぉ~、そのガールフレンド。かなっ? 違うかも知れないけど、この頃よく一緒のところを見るから・・・」

「本当にそれだけぇ~? 何か変な感じ・・・。もしかして、お姉ちゃんの好みの子やったりしてぇ? フフッ」

「なっ、何を言うのよぉ!」

「ほら、図星のようやなあ~。フフッ」

「・・・」

「でも、心配せんでもええでぇ~。あの2人、お似合いのように見えるけど、男の方は別に惚れているわけやないっ!」

「そんなこと、どうでもいいけど・・・、どうしてそんなことが分かるのぉ?」

「分かるよぉ! お姉ちゃんは弓の名人やけど、強過ぎて愛のキューピッドにも敬遠されるタイプやろぉ? 俺はどっちか言うとそっちの方が得意なタイプやから・・・」

 そんなやり取りをしているとは知らず、遠目に昌江の存在に気付いていた浩太は、2人こそお似合いのカップルと誤解し、目に見えて落ち込んでいた。

「どうしたん、藤沢君? 疲れたんやったら、そろそろ帰ろかあ?」

「そうやなあ・・・」

 浩太はその心配に乗っかることにした。これ以上芳江と一緒にいて平静を保てる自信が急速に萎えていたのである。

 

        次々と繋がるチェーン誤解して

        独り芝居に揺らされるかも

台風一過(エピソード16)・・・R2.2.7①

                                            エピソード16

 

 山を見上げると、白い綿帽子のような雲が見える。雲の懸かっている辺りまで山を登れば、それは霧になるだろう。空高く上がって山を見下ろせば、それは祭りの日に子ども手から滑り落ちた綿菓子? それとも、また雲と呼ぶだけのことか?

 いずれにしても、視点を変えれば違う味わいがあり、身近な生駒山葛城山金剛山のことでも面白い。これを地球、更に太陽系、銀河系と広げて行けばどうだろう?

 悩みが深くなったとき、そこまで考えて、藤沢浩太は何時も、目の前の卑近な悩みを宇宙的視野で客観化しようとする。

 その内、声にも出始める。

「オーロラを地上と宇宙から見た例がテレビで感動的に紹介されていたそうやけど、地上であれこれやり取りし、頭を悩ませていることでも、宇宙から見たら、どうと言うほどでもないんやろなあ?」

「なあなあ、何を独りでぶつぶつ言うてるん? 藤沢君、ちょっと怖いでぇ~。何か悩んでるんやったら、今日は私が聴いたろかぁ~?」

 ある日の昼休みのこと、クラスメイトの柿本芳江が隣の席に来て話しかけた。1学期の中間試験の後、返って来た答案を見せ合い、人生がどうのこうのと、いきなり深刻そうな話を持ち出したことで、芳江はすっかり打ち解けている。声も表情も蕩けるように柔らかく、優しい。

「ヒューッ、ヒューッ!」

 すかさず周りの男子から揶揄の声が飛ぶ。クラスのアイドルと無骨な男子との組み合わせに、やきもちが少なからず混じっていた。

 女子は何も言わなかったが、浩太に興味を持ち始めた子も何人かいたのか? 視線が決して優しくはなかった。

 浩太は芳江のことを恋愛対象としては全くと言っていいほど意識していなかったから、周りからどう言われようと、どんな目で見られようと、あまり気にならなかったが、弓道部顧問の安曇昌江への思いが知らぬ内に滲み出て、それを芳江に感づかれたのではないかと、どぎまぎした。

 人は思いたいように思うものである。芳江は浩太の慌てた様子を、自分との関係を囃し立てられた故と信じて疑わず、頬を染めて恥ずかしそうではあったが、瞳の奥をキラキラさせて、嬉しさを隠さなかった。

「ねえ、あんな子たちのことは放っておいて、ジュースか何か飲みに行かない?」

 心なしか声に湿り気を帯び、更に艶が加わった。

 奈良県立西王寺高校には残念ながら大阪の府立高校にあるような学生食堂はなかったが、結構大きな購買部があり、文具や日常雑貨の他に、パンやお菓子、飲み物、それに夏はアイスクリームも扱っている。中庭に面しており、そのかなりの部分を占めて、簡単なテーブルセットが幾つか、適当な距離を取って配置されていた。一種場末のオープンカフェと言う趣があり、ほとんど取り柄のなさそうな西王寺高校で浩太の気に入っている数少ない場所のひとつであった(もっとも、昌江への気持ちに気付き、それが片思いではないと知ったときから、逆に、西王寺高校の気に入らないところを探す方が難しくなったが・・・。それはまあ後日の話)。

 実は芳江にとってはもっとはっきりと、西王寺高校で最も好きな場所になっていた。

 それと言うのも、答案を見せ合った勢いで、問わず語りに人生の大問題であるその意味について、あまりにも簡単に持ち出し、時間切れで教室では語り切れなかった分を、ここでじっくり聴いてくれたのである。 

 あのとき浩太は、授業で中断された勢いを、そのままではいけないと勘好く判断したのか? 放課後に黙ってここに連れて来て、紙コップに入った烏龍茶を2杯、前に置いた。

 何も言わないまま、1人で勝手にちびちび飲み出し、優しく深い視線で話の続きを促した。

 大きな体と花柄をあしらった小さな紙コップ、そしてちまちました飲み方の対比が可笑しく、芳江はグッと気が楽になった。

 そしてごく自然に思いの丈を語り尽くし、気が付いたら日が落ちていた。

 生まれてこの方、こんなに自分のことを語ったことはなかった。それも、聞かれもしないのに嬉々として・・・。 

 あんなにニヒリストを気取っていた自分が馬鹿みたいであった。その馬鹿さ加減が嬉しくもあった。そんなに馬鹿になれる自分が更に好きになっていた。

《嗚呼、これが幸せと言うことなんだわ・・・。この幸せを探し求め続けることが人生の意味って知らなかったから、さも何かを知っているかのような顔をして、人生における努力なんて意味がない、などとうそぶいて。嗚呼、恥ずかしい・・・》

 それからの芳江はごく素直な優等生に戻り、更に男子生徒の、それだけではなく男性教員の熱い視線まで集めるようになった。

 芳江は遠い目をしながらあの日のことを思い出し、胸の奥が遣る瀬無いほど熱くなっていた。

 それを抑える為もあって、今度は自分から黙って爽健美茶を2杯用意し、浩太を空いているテーブルセットに誘った。

 浩太は特に何も語り出さず、俯いたままもじもじしている。

《ウフッ。恥ずかしがっている・・・》

 2人とも黙って爽健美茶をちびちび飲み出した。

 芳江はそれでも十分に幸せであった。

 浩太もこの状況は有り難かった。変に聞かれると、昌江への許されぬ思い(?)をつい言ってしまいそうな自分を抑える自信がなかったのである。

 外から見ると、2人は年恰好だけではなく、伸びやかな肢体、持っている空気等、あらゆる面においてお似合いで、些かも疑う余地のないカップルであった。2人が何処までも交わることのない、しかも手が届きそうで届かない平行線上を歩いている、などと誰が思ったであろうか? 

 間の悪いことに、偶々通りかかった昌江は、関われば関わるほど浩太に惹かれるものを強く感じ出し、それを抑えようと言う気持ちもまた強くなっていたから、2つの相反する気持ちがせめぎ合い、冷静な判断力を既に失っていた。

 当然、絵に描いたようなこの状況をその通りに誤解し、これが自然でこれで好いのだ、自分さえ忘れれば、と必死になって思おうとしていた。

 そうすればするほど、かえって思えなくなるのが分からないほど幼くはないはずなのに、無駄な努力を止める勇気を持てないままに、目に力を入れ、底光りさせたまま、2人の傍を黙って通り過ぎた。

 

        大仰に構えて恋を客観視

        そうは出来ずにまた揺れるかも

台風一過(エピソード15)・・・R2.2.6①

             エピソード15

 

 人生において努力することなんて大した意味はない。何をしても、何もしなくても、どうせ死ぬのだから・・・。

 半ば本気でそう思っている女子、柿本芳江が藤沢浩太のクラスにいた。

 思春期にはありがちなことで、本当はそう思いたくないが、結果は見えている気がし、そう思うことで、人生なんて、そして死なんて大したことではない、と位置付けて安心したかったのである。

 それだけではなく、中学校時代、迷うところがあって成績が急降下したことも大きく関係しているのかも知れない。思い通りに行かないとき、人は虚無的になりがちなものである。本当はもう1、2ランク上ぐらいの高校までは選べたが、そこに拘るとかえってプライドが傷つく気がし、高校なんて何処でも大して変わらないから、どうせなら気楽な県立西王寺高校をと考えて、適当に出願したような振りをした。

 当然余裕で合格し、授業中以外は全く勉強しなくてもほとんど満点。定期テストの平均は95点を超えた。

 しかしこれも当然のように、充実感など殆んどなく、期待通り(?)、このままトップであっても、人生において大して意味はない、という思いは変わらなかった。

 一方浩太は、勉強においては全く歯が立たなかったが、親友の西木優真、小沢俊介、父親の慎二、それに中国武術家の周豪徳、等々、色んな人との関わりのお蔭で、また苛め、それによる引き籠り等、きつい体験の所為で、一足先に思春期を抜け出し、人生を楽しむことにおいては意味を見出し始めていた。

 努力してこそ自分なりの充実感があり、それを見つけ、打ち込むことが人生の醍醐味である、などと言葉ではうまく説明できなくても、体得していた。その余裕が顔にも表れ、周りにいる者はつい話しかけたくなる・・・。

 ある日の国語の時間に中間テストの答案を返され、ざわめいていたとき、

「ねえねえ、藤沢君、中学の時は何点ぐらいだったの?」

 芳江の97点の答案を見せられて目を丸くしながらも、浩太は隠そうともせず、82点の自分の答案を嬉しそうに見せて、

「そうやなあ・・・。50点取れたらええ方やったからなあ~。でも、これなんかまだあんまり変わらんけど、ほら数学なんか・・・」

 わざわざ78点の答案を引っ張り出しながら、目をキラキラ輝かせて、

「中学の時は大体1桁やったでぇ~」

 流石に1桁は偶にであるが、対比を楽しみたくて、またサービスの為もあって自虐的に言った。

 可愛い子に話しかけられて嬉しくない男子など、特別な趣味でもない限り(※書いた当時は今より更に偏見があった)、まあいない。若いと言うだけで、女の子は可愛いものであるが、芳江は年齢を考慮に入れなくても、十分に美形であった。

「ウフフッ。先生が言っていたあれね。中学のときから考えて、想像していなかったほど好い点を取れる、って・・・」

「そうそう、あれ・・・。でも、柿本さんの方はどうやったん? さっき返して貰った数学も凄かったんちゃうん?」

「えっ!? まあ100点やったけど・・・」

 面映ゆそうにしながら、中学校時代、初めは80点台、3年生になってからでも、落ちたとは言え50点以上はあったことを思い出した。 

 頭の中で急いでそれを打ち消しながら、

「中学時代は藤沢君と変わらず、大したことなかったわ・・・」

 浩太にはそれが気遣いと分かっていても、こんな可愛い子に気を遣われて悪い気はしない。相好を崩しながら、取り留めもない話を続けた。

 ここでも恋を全くと言っていいほど意識していなかったことが浩太にうまく作用したようである。芳江はちょっと気になっていたことを浩太に聴いてもらいたかった。

「でも、この学校で幾ら成績が好くても、大して意味ないんでしょ?」

 聴き方によれば嫌味に思われ、100年の恋も冷めるような質問であったが、浩太は恋などしていなかったし、言葉に鋭く反応する方でもなかったから、別にキッともならず、微笑みを浮かべたまま、

「そりゃまあそうかも知れんけど・・・。フフッ。取り敢えず嬉しいやん。それに、これがきっかけで、もしかして人生諦めていたんが、気を取り直すかも知れんでぇ~。ハハハ。俺、ちょっと偉そうやったかなあ? ハハハハハ」

 今流行のどや顔をしながら鼻を蠢かせた。

 芳江は自分のことを言われたのかと、思わずドキッとしながらも、浩太の憎めない様子に、表情を緩めて、

「そうねぇ~。そうなったらいいわね・・・」

 でもやっぱり、大して意味あるようにも思えず、

「そんなことだけではなく、好い点取って、たとえ好い会社に入ったからって、何が変わるのかな? って・・・。藤沢君はそんなこと、思ったことない?」

 出会ってから大して時間も立っていないのに、大層なことを唐突に切り出した。

 それでも浩太は動じることなく、

「そりゃ思わんこともないけど、生活安定したら嬉しいやろし・・・。人生なんてそんなもんやん。その時その時が楽しめたら、まあそれでええやん」

「何や刹那的やわ、そんなん・・・。それに人なんて幾ら好い暮らししてても、何れは年行って、死ぬだけやし・・・」

 受け止めてくれたことに気を許したか、芳江は更に切り込んだ。

「そりゃまあそうやけど・・・、流石、優等生は難しいこと言うなあ~。刹那的! その言葉の意味、俺、受験でようやく勉強したわぁ~」

 浩太のとぼけた様子に、芳江はまた表情を緩めた。

 それから浩太はおもむろに表情を引き締め、

「どうせ死ぬのは事実としても、それまでが大事な気がするなあ~。人生、短いようで長いし、その間、そんなことばかり思っているより、楽しめた方が好いやん!?」

 国語力のなさで、浩太にはうまく言えないが、結果か過程か、古くからある2択問題である。現実にはそんなに簡単に片づけられる問題ではなく、葛藤を要する問題かも知れないが、なまじできる教師たちとのスマートなやり取りより、芳江は浩太とギクシャクしながらもやり取りすることで解れて行くのを感じ、自分も既に人生の喜びを得始めていることに何となく気付いていた。

「藤沢君って、えらく前向きやなあ・・・。もう授業が始まるから置いとくけど、私の辛気臭い話、嫌やなかったらまた聴いてなあ~」

「俺でよかったら・・・。なんて、ちょっと気障やなあ~。フフッ。そんなに気ぃ使わんと何時でも言うてぇ~」

 口調は軽かったが、自分も悩み抜いただけに、浩太の目は真摯で優しかった。

 芳江はすっかり安心したように微笑み、キラリと瞳の奥を光らせた。

 そして、教卓の方に向いた。

 どうやら浩太にとってはモテキが訪れていたようである。

 

        人生に誰にでも来るモテキでも

        気付かないまま過ぎて行くかも

今週の男子ゴルフツアーが楽しみ⁉・・・R2.2.5②

 今週開催される予定の男子のゴルフツアーについて調べていたら、メジャーリーグの電撃的な? トレードのニュースが飛び込んで来た。

 

 何でもドジャースマエケンこと前田健太(31歳、185㎝、86㎏)がツインズに移籍するそうな。

 

 基本給が意外と安い8年契約と騒がれていたが、4年でのトレードとなるようだ。

 

 この4年間成績は589回投げて47勝35敗6セーブで奪三振数が641、防御率が3.87、WHIPが1.15であった。

 

 そして今シーズンは153回3分の2投げて10勝8敗で、奪三振数が169、防御率が4.04、WHIPが1.08であった。

 

 時々打ち込まれても、次には何とか克服し、中継ぎも難なくこなしてポストシーズンに強く、器用でメンタルが安定して強い印象である。

 

 ツインズはア・リーグの中地区で昨シーズン1位であった。

 

 先発陣をざっと見渡すと、エース級としてはホセ・ベリオス(プエルトリコ、25歳、183㎝、93㎏)で、200回3分の1投げて14勝8敗で、奪三振数が195、防御率が3.68、WHIPが1.22であった。

 

 次に、内容的に負けていないのがジェーク・オドリッジ(29歳、188㎝、86㎏)で、159回投げて15勝7敗で、奪三振数が178、防御率が3.51、WHIPが1.21であった。

 

 3番手はカイル・ギブソン(32歳、198㎝、98㎏)で、160回投げて13勝7敗で、奪三振数が160、防御率が4.84、WHIPが1.44と大分落ちる。

 

 4番手はマーティン・ペレス(ベネズエラボリバル、28歳、183㎝、91㎏)で、165回3分の1回投げて10勝7敗で、奪三振数が135、防御率が5.12、WHIPが1.52と更に落ちる。

 

 こう見て来ると、前田健太は十分に先発争いが出来そうに思われる。

 

 開幕まであと2か月を切っている。

 

 楽しみに待ちたい。

 

        マエケンやまたの活躍期待して

 

        マエケンやローテ争い期待して

 

 それはまあともかく、気になっているゴルフの方であるが、明日5時10分頃から時差+2時間(サマータイム中、それ以外では+1時間)のオーストラリア、ヴィクトリア州にある「13thビーチGCビーチ・コース(6807ヤード、パー72)、クリーク・コース(6940ヤード、パー72)」において欧州男子ツアーと豪州男子ツアーの共催大会、「ヴィックオープン」が4日間の日程で開催される。

 

 同じ場所、同じ日程で米国女子ツアーと豪州女子ツアーの共催大会が開催され、女子も同様の形式らしいが、2日間で60人に絞られ、3日目に更に35人に絞られるそうな。

 

 日本人選手としてはホストプロとして世界ランク475位の谷原秀人が出る予定である。

 

 そんなに厚いフィールドでもなさそうなので、久しぶりに思える谷原秀人の活躍を期待したい。

 

 それには、先ず予選通過だなあ。フフッ。

 

        谷原やまたの活躍期待して

 

        谷原や予選通過を期待して

 

 また明後日1時頃から時差-17時間の米国、カルフォルニア州にある「ペブルビーチGL(6816ヤード、パー72)」、「スパイグラスヒルGC(7035ヤード、パー72)」、「モントレーペニンシェラCC(6958ヤード、パー71)」の3つのコースを使って米国男子ツアー、「AT&Tペブルビーチプロアマ」が4日間の日程で開催される。

 

 歴史のある有名な大会で、2016年には世界ランク243位の岩田寛が4位に入った大会だとか。

 

 日本人選手としては世界ランク267位の小平智が出る予定である。

 

 世界ランク5位のダスティン・ジョンソン(米国)、世界ランク8位のパトリック・カントレー(米国)等が出るところを観ても、そんなに薄いフィールドでもなさそうであるが、そんなに出るからには予選通過から期待したい。

 

 出来れば、中位ぐらいに入ってくれることを期待しよう。

 

        小平や先ずは通過を期待して

 

        小平や中位争い期待して

 

        小平や中位確保を期待して

 

 本当は世界ランク23位の松山英樹や世界ランク180位の旅人ゴルファー、川村昌弘の活躍を観たいところであるが、1月の4試合出ずっぱりの川村昌弘なんかは流石に疲れが溜まっているような気もする。

 

 2試合目のアラブ首長国連邦アブダビでの試合をピークに、ずんずん落ちて行った。

 

 松山英樹は2週目を休み、調子を戻して来た。

 

 それぞれの調整法で、また好いパフォーマンスを期待しよう。

 

        松山や調整の後期待して

 

        川村や調整の後期待して