今週も週明けになると毎週前半に発表されるゴルフの男女世界ランキングにおける日本人選手の動向が気になる。
3月に入ってから日本人選手が出場していた世界ランキングの変動に関係しそうな目ぼしいゴルフツアーは一気に増えており、如何にも春の訪れを感じさせている。
3月中旬になってからは彼方此方で梅の花が開き、目を楽しませてくれているが、鼻の花の方は増えて来た花粉の所為でムズムズするようになった。
それはまあともかく先ず男子から見て行くと、3月10日(木)の午後から3月13日(日)までの日程で南アフリカにおいてDPワールドツアー(旧欧州男子ツア)、「ピーカンウッドクラシック」が開催された。
日本人選手としては世界ランキング178位で旅人ゴルファーと呼ばれている川村昌弘(28歳、173㎝、72kg)が先々週の開催地ケニアから移動して出場していた。
初日は-6まで伸ばして20位タイと好発進で、第2日目にはトータル-9まで伸ばしながらも26位タイに下がったが、余裕で予選通過を果たした。
第3日目にはトータル-12まで伸ばし、21位タイに上げたので、最終日に少し期待したが、残念ながらトータル-12のまま伸ばせず、35位タイまで下がった。
なおこの結果、世界ランキングは185位まで下がっている。
このところよく思うことであるが、これだけ出場して頑張っていても世界ランキングが下がり、試合に殆んど出ていない多くの日本人選手と同じような世界ランキングの変動をしているのは何だか疑問である。
それに相当きついツアーなんだなあとは思われる。
でもまあ世界ランキングの見直しが言われているようであるから、これからに期待したい。
川村や中位になってランク下げ
ツアーのきつさ感じるのかも
それから、悪天候の影響もあって日没サスペンデッド続きの末、3月10日(木)の夜から3月14日(月)までの日程で米国のフロリダ州において米国男子ツアーで第5のメジャーと言われる高額賞金大会、「ザ・プレイヤーズ選手権」が開催された。
日本人選手としては世界ランキング11位で日本のエース、マスターズ・チャンピオンの松山英樹(30歳、180㎝、90kg)がエントリーしていたが、首の痛みが引かず、やむを得なく直前の棄権となった。
スポーツマンにとって怪我は付きものであるが、長引かないか不安は残る。
松山や首の痛みに悩まされ
止む無く棄権不安なのかも
次に女子の方であるが、3月10日(木)の朝から3月13日(日)までの日程でタイにおいて米国女子ツアーのアジアシリーズの中の1戦、「ホンダLPGAタイランド」が開催された。
日本人選手としては世界ランキング8位で新世紀世代を代表する全米女子オープンの覇者、笹生優花(20歳、166㎝、63kg)、世界ランキング9位で黄金世代を代表する日本のエース、畑岡奈紗(23歳、158㎝)、世界ランキング44位で黄金世代を代表する全英女子チャンピオンの渋野日向子(23歳、167㎝、62kg)が出ていた。
笹生優花は初日-4まで伸ばして23位タイとまあまあの発進であったが、他の2人が飛ばしていたので、ちょっと置いて行かれた感があった。
第2日目にはトータル-6まで伸ばしたが、37位タイに下がり、更に置いて行かれ、第3日目にはトータル-9まで伸ばして何とか34位タイに上げた。
それでも最終日にはそれまでの鬱憤を晴らすかのようにトータル-19まで伸ばして12位タイに上げ、次戦へと期待を繋いでいるのは流石ではないか!?
なおこの試合の結果、世界ランキングが9位に下がっている。
笹生優花ムズムズ溜めて最終日
爆発魅せて流石なのかも
畑岡奈紗は初日-9まで伸ばして首位タイで発進し、第2日目もトータル-16まで伸ばして首位タイを維持し、大いに期待させた。
しかし第3日目にはトータル-18まで伸ばしながらも4位タイに下がり、最終日にはトータル-19と少し伸ばしながらも12位タイに下がった。
それでも世界ランキングは笹生優花と入れ替わって8位に上がっている。
それから渋野日向子は初日-5まで伸ばして17位タイと好発進で期待させ、第2日目にはトータル-9まで伸ばして15位タイに上げ、更に期待させた。
そして第3日目のはトータル-15まで伸ばして11位タイに上げ、最終日にはトータル-20まで伸ばして8位タイに入り、自信を深めている。
なおこの試合の結果、周りの選手との関係もあり、世界ランキングは44位のままであった。
また3月11日(金)の朝から3月13日(日)の日程で、高知県において国内女子ツアー、「明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント」が開催された。
開幕2連勝が期待された世界ランキング32位で新世紀世代をリードするひとりの西郷真央(20歳、158㎝、57kg)は初日-3まで伸ばして12位タイと好発進で、第2日目にはトータル-9まで伸ばして単独2位に上げ大いに期待させたが、最終日はトータル-12まで伸ばしながらも2位タイに止まった。
それでも一皮むけ、昨シーズン以上の活躍を早くも予感させ、楽しみがまたひとつ増えた気がする。
なお、この試合の結果、世界ランキングは32位のままであった。
西郷真央首位に迫って二位となり
確かな力魅せられたかも
それから世界ランキング126位で黄金世代の優勝が待たれるひとり、心身共に成長中の植竹希望(23歳、172㎝、59kg)は初日-5まで伸ばして3位タイの好発進で、第2日目にはトータル-10まで伸ばして単独1位に躍り出たが、最終日はトータル-12と伸ばしながらも2位タイに下がっている。
それでも初優勝がいよいよ近くなって来たように思わせ、これからに期待が膨らむ。
なおこの試合の結果、世界ランキングは115位まで上がっている。
植竹や首位を奪って奪われて
惜しくも二位で期待膨らみ
その他に世界ランキングの変動に関係しそうなツアーを探してみると、日本とは季節が逆の南アフリカ、オーストラリアで開催されていた。
その中のオーストラリア女子ツアー(WPGAツアー)では小堀桃花(22歳)が見事優勝しており、世界ランキングが310位まで上がっている。
ただ、先週までの英語版世界ランキング表では名前の前に日本国旗が付いていたが、今週からそれがニュージーランド国旗に変更されている。
22歳になってニュージーランド国籍を選択したと言うことであろうか!?
まあリスペクトしているそうな世界ランキング3位のリディア・コ(ニュージーランド、24歳、165㎝)と同様に、プロゴルファーを目指して家族ごとニュージーランドに移住しているようだからね。
小堀桃花国旗が替わり微妙でも
近しいものを感じるのかも
次に世界ランキングであるが、先ずは男子の日本人選手のトップ20の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
11位 ー 松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)
60位 ー 金谷拓実(23歳、172㎝、75㎏)
74位 ↓ 2 木下稜介(30歳、174㎝、75㎏)
106位 ↓ 1 星野陸也(25歳、186㎝、76㎏)
122位 ↓ 3 稲森佑貴(27歳、169㎝、68㎏)
137位 ↓ 5 香妻陣一朗(27歳、165㎝、71㎏)
140位 ↓ 6 谷原秀人(43歳、178㎝、80㎏)
144位 ↓ 3 大槻智春(31歳、172㎝、94㎏)
154位 ↓ 6 堀川未来夢(29歳、176㎝、84㎏)
161位 ↓ 5 今平周吾(29歳、165㎝、67㎏)
180位 ↓ 6 池田勇太(36歳、177㎝、85㎏)
185位 ↓ 7 川村昌弘(28歳、173㎝、72㎏)
189位 ↓ 7 比嘉一貴(26歳、158㎝、70㎏)
193位 ↓ 7 片岡尚之(24歳、171㎝、67㎏)
197位 ↓ 5 岩田寛(41歳、177㎝、74㎏)
217位 ↓ 6 浅地洋佑(28歳、169㎝、68㎏)
227位 ↓ 5 @中島啓太(21歳、178㎝、75㎏)
231位 ↓ 5 石坂友宏(22歳、173㎝、75㎏)
237位 ↓ 2 宮里優作(41歳、170㎝、70㎏)
248位 ↑ 1 石川遼(30歳、175㎝、70㎏)
以下の選手で5位以上上がった選手は最下位で一括されている1691位まで見ても見付からず、基準を4位以上に下げても同様であったので、今週の男子の動向に付いてはこれで置く。
次に、女子の日本人選手トップ20の変動から挙げておく。
順位 変動 氏名
8位 ↑ 1 畑岡奈紗(23歳、158㎝)
9位 ↓ 1 笹生優花(20歳、166㎝、63㎏)
15位 ↑ 1 古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)
20位 ↓ 2 稲見萌寧(22歳、166㎝、58kg)
32位 ー 西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)
39位 ↓ 1 西村優菜(21歳、149㎝? 50㎏)
44位 ー 渋野日向子(23歳、167㎝、62㎏)
62位 ー 小祝さくら(23歳、158㎝、58㎏)
66位 ↓ 1 山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)
67位 ー 勝みなみ (23歳、157㎝)
68位 ー 上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)
71位 ↓ 2 鈴木愛(27歳、155㎝)
78位 ↓ 1 高橋彩華(23歳、162㎝、55㎏)
88位 ↑ 1 原英莉花(23歳、173㎝、58㎏)
90位 ↑ 4 大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)
92位 ↓ 5 吉田優利(21歳、158㎝、58㎏)
112位 ↑13 堀琴音(26歳、165㎝、56kg)
115位 ↑11 植竹希望(23歳、172㎝、59kg)
116位 ↓ 1 三ヶ島かな(25歳、164㎝、51㎏)
120位 ↑ 2 渡邉彩香(28歳、172㎝、65kg)
先週は彼方此方で開催され、日本人選手の活躍が結構目立った結果、大きな変動が観られたので、以下、700位までの範囲で20位以上上がった選手に付いて簡単に書き留めておく。
狭間世代で昨年辺りから気に留まることが増えて来た石井理緒(22歳、165㎝)は91位上がって270位に、昨シーズン辺りは存在感が薄くなっていた印象の永井花奈(24歳、155㎝、55kg)は20位上がって306位に、日系ニュージーランド人の小堀桃花は77位上がって310位に、ステップアップツアでも活躍している中堅の岸部桃子(28歳、162㎝、52kg)は44位下がって353位に、昨年6月に最終プロテストに合格し、既にステップアップツアーで優勝している岩井千怜(チサト、19歳、162㎝、59kg)は27位上がって438位になっている。
また、昨年6月の最終プロテストに合格し、既にステップアップで優勝している佐久間朱莉(19歳、155㎝)は22位上がって450位に、プラチナ世代で昨年6月に最終プロテストに合格した上野菜々子(21歳、163㎝、57kg)は41位上がって455位に、昨年6月に最終プロテストに合格して新人戦に優勝し、大学生でもある桑木志帆(19歳、164㎝、57kg)は29位上がって526位に、昨シーズンステップアップツアーを主戦場としていた中堅の西木裕紀子(30歳、163㎝、56kg)は65位上がって584位に、昨年11月の最終プロテストに合格した黄金世代の天本遥香(23歳、162㎝、58kg)は94位上がって678位になっている。
そして今週であるが、先週に引き続き男女共に彼方此方で開催され、その幾つかには日本人選手も出るようなので、今週も寝不足覚悟に楽しみたい。
先ずは多くの記事が出て来るツアーから見て行くと、木曜日の午後からは南アフリカでDPワールドツアー、木曜日の夜からは米国本土で米国男子ツアー、金曜日の朝からは国内女子ツアーが開催される予定で、まだ詳しい記事が見当たらないツアーもあるが、何れにも日本人選手出るものと思われる。
また、赤道を挟んで反対側、従って季節が逆のオーストラリアでは男子ツアー、南アフリカでは南アフリカ男子ツアー(サンシャインツアー)が金曜日の午後から開催される予定である。
それから欧州女子ツアーが木曜日の午後から開催される予定であるから、記事が出ていない場合、直接サイトに入れば、経過、結果等を知ることが出来る。
韓国女子ツアー(KLPGA)は4月からで、その他には世界ランキングに大きく影響しそうなツアーは見当たらなかった。