木曜日の朝から兵庫県の「マスターズゴルフ倶楽部(6571ヤード、パー72)」において国内女子ツアー、「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
賞金総額は2億円、優勝賞金は3600万円と結構高額で、2日間の予選ラウンド終了時に50位タイまでに入っていた58名の選手が残り2日間の決勝ラウンドへと駒を進めている。
高額賞金大会であるから、賞金女王レースにも大きな変動があるかも知れない。
そんなところも楽しみに視たい。
テレビ放送の方は週末の午後中心にまあまああり、最終日の様子も、期待通りライブ放送中に視られた。
ところで、国内女子ツアーの残りはこの試合を入れて6試合となったが、参考までに、現時点での賞金ランキングの気に留まったところ挙げておく。
順位 名前 賞金総額(円) 勝数
1 稲見萌寧 214,486,649 8
2 小祝さくら 174,618,583 5
3 西村優菜 167,787,056 4
4 古江彩佳 156,397,575 4
5 西郷真央 129,021,691 0
9 原英莉花 99,800,082 2
10 笹生優花 97,721,942 2
26 渋野日向子 57,638,975 1
なお今年、笹生優花の場合、米国女子ツアーで3位に付け、ここまでの賞金総額は約1億7千万円、古江彩佳の場合、米国女子ツアーで賞金総額約3千4百万円、渋野日向子の場合、米国女子ツアーで賞金総額約1千万円稼いでいる。
国内の女子のツアーも佳境かな
色んな記録気になるのかも
さて、単独首位を維持して見事優勝したのは世界ランキング24位でプラチナ世代をリードし、QTを受けて米国女子ツアーへの出場権を得ようとしている古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)で、最終日4バーディー、1ボギーの-3、トータル-12と伸ばした。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、最終組のアウトスタート(第1ホールから)で、トータル-9から出て、前半では第1、2ホールと連続でバーディーを決め、残りの7ホールをパーで凌いだので、トータル-11まで伸ばして後半へと繋いでいる。
後半に入ってもいきなり第10ホールでバーディーを決め、1つ空いて第12ホールでボギーを叩いたが、空かさず第13ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
残りの5ホールをパーで凌いだので、結局後半では更に1打伸ばし、トータル-12としてホールアウトしている。
この結果、国内女子ツアーで今年4勝目、今シーズン5勝目、アマチュア時代の1勝を加えると6勝目となった。
古江彩佳首位を維持して勝って魅せ
古江彩佳確り伸ばし勝って魅せ
単独2位に入ったのは世界ランキング58位で新世紀世代をリードするひとり、初優勝が待たれる西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)で、最終日5バーディー、1ボギーの-4、トータル-11と伸ばし、2位上げて来た。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、最終組から1組前のアウトスタートで、トータル-7から出て、前半では5ホールをパーで凌いだ後、第6ホールでバーディーを決め、続く2ホールをパーで凌いだ後、第9ホールでボギーを叩いたので結局伸ばせず、トータル-7のまま後半へと繋いでいる。
後半に入っていきなり第10ホールでバーディーを決め、続く2ホールをパーで凌いだ後、第13ホールでもバーディーを決め、1つ空いて第15ホールでもバーディーを決めたので、この時点までで3打伸ばし、トータル-10として首位を窺うところまで持って来た!?
そして続く2ホールをパーで凌いだ後、第18ホールでもバーディーを決めたので、結局トータル-11まで伸ばしてあるかも知れないプレーオフに備えて待つ身となった。
なお、この試合の結果、今年6度目の2位になったのだとか。
これはこれで凄い!?
西郷真央確り入り二位となり
西郷真央二位まで上げて強さ魅せ
単独3位に入ったのは世界ランキング126位で疑問が生じれば誰にでも謙虚に訊ねるベテランの菊地絵理香(33歳、157㎝、52㎏)で、最終日2バーディーの-2、トータル-10と伸ばしながらも1位下がった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、最終組でのアウトスタートで、トータル-8から出て、前半では第1~9ホールとパーで凌いだので、トータル-8のまま後半へと繋いでいる。
後半に入っても5ホールをパーで凌いだ後、第15、16ホールで連続バーディを決め、残りの2ホールをパーで凌いだので、結局2打伸ばし、トータル-10としてホールアウトしている。
菊地絵理香伸ばしながらも一位下げ
菊地絵理香伸ばし足りずに三位なり
単独4位に入ったのは世界ランキング74位で黄金世代をリードするひとり、このところ調子を上げている飛ばし屋の勝みなみ(23歳、157㎝)で、最終日3バーディー、3ボギーのイーブン、トータル-8と伸ばせず、2位下がった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、最終組でのアウトスタートで、トータル-8から出て、前半ではいきなり第1、2ホールと連続でバーディーを決めて、この時点でトータル-10まで伸ばし、首位争いが続くことを期待させたが、続く3ホールをパーで凌いだ後、第6ホールでボギーを叩いて一歩後退し、残りの2ホールをパーで凌いだので、結局1打伸ばしてトータル-9で後半へと繋いでいる。
後半に入って第11ホールでボギーを叩いて更に差が開き、続く2ホールをパーで凌いだ後、第14ホールでバーディーを決めたが、続く第15ホールでボギーを叩いて上手く伸ばせず、残りの3ホールをパーで凌いだので、結局後半では1打落とし、スタート時点のトータル-8に戻ってホールアウトしている。
勝みなみスコア伸ばせず二位下がり
勝みなみスコア伸ばせず四位なり
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング139位で、色々あって謙虚に反省し、本来の力を見せているベテランの笠りつ子(33歳、160㎝、58㎏)、世界ランキング209位でアスリートには見えない、ほっそりとしたはんなり系の金澤志奈(26歳、164㎝、53㎏)は共に最終日イーブン、トータル-5と維持し、8位タイを維持した。
笠りつ子スコア維持して八位維持
笠りつ子八位に入り強さ魅せ
金澤志奈スコア維持して八位維持
金澤志奈八位維持して力魅せ
世界ランキング194位で、静かな美形で堅実なプレイヤーと言う印象の実力派外国人選手のひとり、ユン・チェヨン(韓国、34歳、172㎝、58㎏)は最終日+2、トータル-5と落とし、4位下がって8位タイとなった。
世界ランキング75位で実力派ベテランをリードする上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)は最終日-3、トータル-3と伸ばし、10位上げて14位タイに入った。
上田桃子最後も上げて強さ魅せ
上田桃子上位に入り強さ魅せ
世界ランキング84位でプラチナ世代をリードし、お洒落や化粧への興味が強いことからコスメ番長と呼ばれている吉田優利(21歳、158㎝、58㎏)は最終日-2、トータル-3と伸ばし、7位上げて14位タイに入った。
吉田優利最後は上げて強さ魅せ
吉田優利上位に入り強さ魅せ
世界ランキング113位で黄金世代をリードするひとり、国内女子ツアーのメジャー大会に強い飛ばし屋の原英莉花(22歳、173㎝、58㎏)は最終日イーブン、トータル-3と維持し、14位タイを維持した。
原英莉花スコア維持して上位維持
原英莉花上位維持して強さ魅せ
世界ランキング68位で黄金世代をリードするひとり、休まないことから鉄人と呼ばれる小祝さくら(23歳、158㎝、58㎏)は最終日+1、トータル-3と少し落とし、4位下がって14位タイとなった。
う~ん、やっぱり好調時の彼女ではない!?
世界ランキング107位でアスリート系実力派中堅の岡山絵里(25歳、161㎝、64㎏)は最終日-1、トータル-2と少し伸ばし、1位上げて20位タイに入った。
岡山絵里連日上げて強さ魅せ
岡山や二十位入り強さ魅せ
そして、世界ランキング255位でこの試合を最後に国内女子ツアーからの引退を決めている明るい笑顔で人気の高かったキム・ハヌル(韓国、32歳、170㎝、58㎏)は最終日+1、トータル-2と少し落とし、6位下がって20位タイとなった。
まあ最後に下がりはしたが、上位で予選を通過し、終わるのは流石ではないか!?
これも彼女の美学なんだろうなあ。
キムハヌル強さを魅せて引退し
それが彼女の美学なのかも
世界ランキング40位で元世界ランキング1位、米国及び韓国で賞金女王となった実力派外国人選手でレジェンドの申ジエ(33歳、155㎝、63㎏)は最終日-1、トータルイーブンと少し伸ばし、3位上げて25位タイに入った。
申ジエやじわじわ上げて強さ魅せ
申ジエや最後まで上げ強さ魅せ
世界ランキング77位で実力派外国人選手のひとり、優しい笑顔が魅力のペ・ソンウ(27歳、166㎝、59㎏)は最終日-3、トータル+3と伸ばし、20位も上げて34位に入った。
ペソンウや最後は伸ばし強さ魅せ
ペソンウや上位に入り強さ魅せ
世界ランキング117位で黄金世代の優勝が待たれる、まだ心身共に成長中の植竹希望(23歳、172㎝、59㎏)は最終日+3、トータル+3と落とし、10位下がって34位タイとなった。
世界ランキング99位で黄金世代をリードするひとり、今年イップスから復活した大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)は最終日+2、トータル+4と落し、2位下がって37位タイとなった。
世界ランキング87位で黄金世代をリードするひとり、初優勝が待たれる無冠の実力者、高橋彩華(23歳、162㎝、55㎏)は最終日-3、トータル+5と伸ばし、16位上げて41位タイに入った。
高橋や下がっても上げ強さ魅せ
高橋や最後は上げて強さ魅せ
そして、世界ランキング127位で復活した実力派中堅の堀琴音(25歳、163㎝、53㎏)は最終日+4、トータル+7と落とし、7位下がって49位タイとなった。
なお、世界ランキング19位で狭間世代を独走する東京五輪銀メダリストの稲見萌寧(22歳、166㎝、58㎏)は3日目を終えて、腰痛に耐えながらトータル-4で10位タイに付けていたが、最終日は起きられないほど腰痛が酷くなったそうで、残念ながら棄権している。