3月30日(木)の夜から時差-16時間(現在サマータイム中。それ以外の時期では-17時間)の米国・カルフォルニア州にある「パロス・ベルデス・ゴルフ・クラブ(6447ヤード、パー71)」において米国女子ツアー、「DIOインプラントLAオープン」が4日間の日程で開催され、その最終日が終わった。
公式サイトによると賞金総額は175万ドルとなっており、1ドルを約133.4円とすると、約2億3300万円であった。
日本人選手としては世界ランキング12位で黄金世代を代表し、自他共に日本のエースと自認してメジャー優勝が待たれる畑岡奈紗(24歳、158㎝)、世界ランキング19位でプラチナ世代を代表し、安定したプレイが売りの古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)、世界ランキング29位で新世紀世代を代表し、2020年の全米女子オープンで優勝した飛ばし屋の笹生優花(21歳、166㎝、63㎏)、世界ランキング39位で黄金世代をリードするひとり、2019年の全英女子オープンで優勝した渋野日向子(24歳、167㎝、62㎏)、世界ランキング45位でプラチナ世代をリードするひとり、今年ツアーメンバーとなった西村優菜(22歳、150㎝、50㎏)、世界ランキング56位で黄金世代をリードするひとり、今年ツアーメンバーとなった飛ばし屋の勝みなみ(24歳、157㎝、57㎏)が出場しており、畑岡奈紗、渋野日向子、西村優菜、勝みなみが予選を通過した。
全体では予選ラウンド終了時に63位タイまでに入っていた78名の選手が後半2日間に亘って予定されている決勝ラウンドへと駒を進めることが出来た。
ともかく、日本人選手が複数名出て、時には複数名が上位争いをするようになっているこのツアーから今週も目が離せなかった。
なお、ライブ中継に付いては今週もWOWOW一択のようであった。
米国の女子のツアーも日本人
通過が増えて楽しいのかも
さて、単独首位を維持して見事このツアー初優勝を決めたのは世界ランキング146位で天才少女と呼ばれたイン・ルオニン(中国、20歳)で、最終日6バーディー、5ボギーの-1、トータル-15と少し伸ばした。
最終日はアウトスタート(第1ホールから)で、トータル-14からスタートして、前半では5バーディー、3ボギーの-2、トータル-16と伸ばしたが、後半に入ってからは1バーディー、2ボギーの+1、トータル-15と少し落としている。
何でもこの選手は17歳で中国女子ツアーにデビューしていきなり3連勝をしたとか。
ともかく凄い選手のようで、笹生優花も言っていたように、このツアーは世界中から彼女のような天才選手が集まって来るツアーなのである。
インルオニン少し伸ばして首位を維持
インルオニン首位を維持して勝って魅せ
インルオニン初優勝で力魅せ
単独2位に入ったのは世界ランキング13位のジョージア・ホール(イングランド、26歳、165㎝)で、最終日4バーディーの-4、トータル-14と伸ばして1位上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-10からスタートして、前半では3バーディーの-3、トータル-13と伸ばし、後半に入ってからも1バーディーの-1、トータル-14と少し伸ばしている。
ジョージアや確り伸ばし上げて魅せ
ジョージアや決勝で上げ強さ魅せ
ジョージアや二位に入って強さ魅せ
3位タイに入ったのは世界ランキング76位で飛ばし屋のパティ・タバタナキト(タイ、23歳、165㎝)、世界ランキング10位のキム・ヒョージュ(韓国、27歳、165㎝)で、トータル-12まで伸ばした。
パティ・タバタナキトは最終日7バーディー、1ボギーの-6と大きく伸ばして10位上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-6からスタートして、前半では4バーディー、1ボギーの-3、トータル-9と伸ばし、後半に入ってからも、3バーディーの-3、トータル-12と順調に伸ばしている。
タバタナキト大きく伸ばし上げて魅せ
タバタナキト下がっても上げ力魅せ
タバタナキト三位に入り力魅せ
キム・ヒョージュは最終日3バーディー、3ボギーのイーブンと伸ばせず1位下がった。
最終日はアウトスタートでトータル-12からスタートして、前半では2バーディーの-2、トータル-14と伸ばしたが、後半に入ってからは1バーディー、3ボギーの+2、トータル-12と落とし、スタート時点に戻っている。
この選手もかつては天才少女と呼ばれ、16歳の時に国内女子ツアーで驚異的なスコアを出してアマチュア優勝をして見せる等、天才ぶりを発揮して来た。
キムヒョージュスコア伸ばせず一位下げ
キムヒョージュ三位止まり強さ魅せ
キムヒョージュ三位に入り強さ魅せ
5位タイに入ったのは世界ランキング52位のカルロタ・シガンダ(スペイン、32歳、173㎝)、世界ランキング2位で昨年鎖骨下に出来た血栓除去手術を経て復活して来たネリー・コルダ(米国、24歳、178㎝)で、トータル-11まで伸ばした。
カルロタ・シガンダは最終日1イーグル、5バーディー、2ボギーの-5と大きく伸ばして8打上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-6からスタートして、前半ではいきなり1イーグル、4バーディーの-6、トータル-12と大きく伸ばしたが、後半に入ってからは1バーディー、2ボギーの+1、トータル-11と少し落としている。
シガンダや大きく伸ばし上げて魅せ
シガンダや決勝で上げ力魅せ
シガンダや五位に入って力魅せ
ネリー・コルダは最終日6バーディー、2ボギーの-4と伸ばして5位上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-7からスタートして、前半では3バーディーの-3、トータル-10と伸ばし、後半に入ってからも3バーディー、2ボギーの-1、トータル-11と少し伸ばしている。
ネリーコルダ確り伸ばし上げて魅せ
ネリーコルダ決勝で上げ強さ魅せ
ネリーコルダ五位に入って強さ魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
勝みなみは最終日8バーディーの-8、トータル-10と爆発的に伸ばし、25位も上げて7位タイに入った。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートで、トータル-2からスタートして、前半では2ホールをパーで凌いだ後、第3ホールでバーディーを決め、1つ空いて第5~8ホールと4連続バーディーを決めたので、結局5打伸ばし、トータル-7として後半へと繋いでいる。
後半に入ってからは、第11、12ホールと連続バーディーを決め、続く3ホールをパーで凌いだ後、第16ホールでもバーディーを決め、残りの2ホールをパーで凌いだので、結局後半で更に3打伸ばし、トータル-10としてホールアウトしている。
凄い!
最終日に期待通りの、いや期待以上の爆発を魅せてくれたのは流石ではないか!?
またひとり、爆発力の通じる選手が加わり、これは面白くなるかもね。
勝みなみ爆発魅せて七位入り
勝みなみ下がっても上げ力魅せ
勝みなみ七位に入り力魅せ
また畑岡奈紗は最終日3バーディー、2ボギーの-1、トータル-10と少し伸ばしながらも、3位下がって7位タイとなった。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートで、トータル-9からスタートして、前半ではいきなり第1ホールでボギーを叩いたが、空かさず第2ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
1つ空いて第4ホールでまたボギーを叩いたが、1つ空いて第6ホールでバーディーを決めて取り返し、残りの3ホールをパーで凌いだので、結局伸ばせず、トータル-9のまま後半へと繋いでいる。
後半に入ってからは6ホールをパーで凌いだ後、第16ホールで漸くバーディーを決め、残りの2ホールをパーで凌いだので、結局後半では1打伸ばし、トータル-10としてホールアウトしている。
と言うわけで連覇とは行かなかったが、それでも、崩れそうになっても何とか耐えて、七位に止まったところが流石ではないか!?
畑岡奈紗伸ばしながらも三位下げ
畑岡奈紗伸ばし足りずに三位下げ
畑岡奈紗七位に入り強さ魅せ
世界ランキング15位で昨年大病を患いながら復調して来たダニエル・カン(米国、30歳、168㎝)も最終日-1、トータル-10と少し伸ばしながらも、3位下がって7位タイになった。
ダニエルカン伸ばしながらも三位下げ
ダニエルカン伸ばし足りずに三位下げ
ダニエルカン七位に入り強さ魅せ
世界ランキング4位で天才少女と言われ、欧州女子ツアーおよびこのツアーにおいて既に複数回ずつ優勝しているアタヤ・ティティクル(タイ、20歳、162㎝)は最終日イーブン、トータル-9と伸ばせず、6位下がって単独10位となった。
世界ランキング11位で今年初戦このツアー初優勝を果たし、好調を維持しているリリア・ヴ(米国、25歳、165㎝)は最終日-2、トータル-8と伸ばし、2位上げて単独11位に入った。
リリアヴやじわりと伸ばし上げて魅せ
リリアヴや下がっても上げ強さ魅せ
リリアヴや上位に入り強さ魅せ
そして渋野日向子は最終日7バーディー、3ボギーの-4、トータル-6と伸ばし、15位上げて単独17位に入った。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートで、トータル-2からスタートして、前半ではいきなり第1ホールでボギーを叩いたが、空かさず第2ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
続く第3ホールでもバーディーを決め、1つ空いて、第5~7ホールと3連続でバーディーを決め、残りの2ホールをパーで凌いだので、結局4打伸ばし、トータル-6として後半へと繋いでいる。
後半に入ってからも、いきなり第10、11ホールと連続ボギーを叩いたが、続く4ホールをパーで凌いだ後、第16、17ホールと連続バーディーを決めて取り返したので、結局後半はイーブンで、トータル-6のままホールアウトしている。
上位争いとまでは行かなかったが、崩れるのではなく、何とか上位に食い込んでいるところにホッとさせられるなあ。
渋野日向子確り伸ばし上げて魅せ
渋野日向子最後は上げて強さ魅せ
渋野日向子上位に入り強さ魅せ
世界ランキング16位のチャーリー・ハル(イングランド、27歳、168㎝)は最終日イーブン、トータル-5と伸ばせず、1位下がって18位タイとなった。
世界ランキング20位のジェニファー・カプチョ(米国、25歳、168㎝)は最終日-2、トータル-4と伸ばし、7位上げて25位タイに入った。
ジェニファーやじわりと伸ばし上げて魅せ
ジェニファーや下がっても上げ強さ魅せ
ジェニファーや中位に入り意地を魅せ
世界ランキング3位で昨年後半は低迷していたが、漸く復活して来たコ・ジンヨン(韓国、27歳、165㎝)は最終日+1、トータル-4と少し落とし、8位下がって25位タイとなった。
世界ランキング1位でかつては天才少女と呼ばれて十代の内に世界ランキング1位まで上り詰め、一旦低迷しながらも復調して来たリディア・コ(ニュージーランド、25歳、165㎝)は最終日-2、トータル-3と伸ばし、7位上げて34位タイに入った。
リディアコやじわりと伸ばし上げて魅せ
リディアコや下がっても上げ強さ魅せ
リディアコや中位に入り意地を魅せ
世界ランキング17位のリン・シユ(中国、27歳、168㎝)は最終日-1、トータル-3と少し伸ばしながらも、2位下がって34位タイとなった。
リンシユや伸ばしながらも二位下がり
リンシユや伸ばし足りずに二位下がり
リンシユや中位に入り意地を魅せ
そして西村優菜は最終日3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーのイーブン、トータル-1と伸ばせず、2位下がって43位タイとなった。
最終日はインスタート(第10ホールから)で、トータル-1からスタートして、前半では1バーディーの-1、トータル-2と少し伸ばしたが、後半に入ってからは、2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの+1、トータル-1と少し落とし、スタート時点に戻ってホールアウトしている。
ともかく予選を通過し、その後も大崩れしなかったので、次に繋がる好プレイが出来たと言えるのかも知れない。
西村優菜スコア伸ばせず二位下がり
西村優菜予選を通過其の後も
大崩れせず期待を繋ぎ
そして世界ランキング14位のレオナ・マグワイヤー(アイルランド、28歳、168㎝)は最終日イーブン、トータル+3と維持し、4位上げて61位タイに入った。
マグワイヤースコア維持して上げて魅せ
マグワイヤー最後は上げて意地を魅せ