金曜日の朝から千葉県にある「東急セブンハンドレッドクラブ・西コース(6689ヤード、パー72)」において国内女子ツアー、「富士通レディース」が3日間の日程で開催され、その最終日が感動的に終わった。
公式サイトによると賞金総額は1億円、優勝賞金は1800万円で、初日から2日間に亘る予選ラウンド終了時に48位タイまでに入っていた56名の選手が最終日1日の決勝ランドへと駒を進めることが出来た。
有望新人、実力派の若手選手、中堅選手、ベテラン選手、実力派外国人選手と幅広い選手層が毎週のように熱いバトルを楽しませてくれるのがこのツアーである。
そしてひところは上位に集中していた実力派外国人選手が目に見えて減り、そこに若手有望選手が入っているのが嬉しい。
今週の目玉は、世界ランキング23位でプラチナ世代を代表し、米国女子ツアーを主戦場として安定した成績を残している古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)、世界ランキング477位でスーパーアマチュアの馬場咲希(17歳、175㎝、60㎏前後)の出場である。
初日はこの2人が同じ組と言うのも如何にもであるが、まあこの2人を見たい私のような俄かも多いことであろうから、正直で好いのかも知れない。
そして予選ラウンド終了時に古江彩佳はトータル-13まで伸ばして単独首位に躍り出ており、馬場咲希はトータル-5まで伸ばして19位タイで、アマチュアで唯一予選通過となっていたから、大方の期待通りではないだろうか!?
古江彩佳米国仕込みメンタルの
強いプレイを披露するかも
馬場咲希や先輩達に学びつつ
予選通過は余裕なのかも
なおライブ中継であるが、今回もテレビでまあまあ視られた。
BS朝日で土曜日の午前中に2時間ほど放送され、CS放送のスカイAで土曜日、日曜日の8~13時に放送されていた。
最後の部分が録画放送になっているのは、あくまでも放送局側と言うか、日本的な譲れない拘りなんだろうから仕方がない!?
全編をたっぷり視たい方には今回もインターネット配信のGOLFTV、DAZN、U-NEXTでそれぞれ3日間に亘ってたっぷりと中継されていた。
国内の女子のツアーは次々と
スター輝き眩しいのかも
国内の女子のツアーは若手等が
連鎖しながら勝っているかも
国内の女子のツアーはテレビより
ネットがゆとり大きいのかも
さて、単独首位を維持して見事優勝したのは世界ランキング23位でプラチナ世代を代表し、米国女子ツアーを主戦場として既に1勝しているツアールーキーの古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)で、最終日3バーディーの-3、トータル-16と伸ばした。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタート(第1ホールから)で、トータル-13からスタートして、前半では4ホールをパーで凌いだ後、第5ホールで漸くバーディーを決め、残りの4ホールをパーで凌いだので、結局1打伸ばし、トータル-14まで伸ばして後半へと繋いでいる。
おやっと思う程昨日と違っている。
アプローチショットの精度が昨日のようには好くないのが俄かの私にも分かる!?
後半に入ってからは6ホールをパーで凌ぎ、この間に追い着かれ、追い抜かれている。
そして、第16ホールで漸くバーディーを決め、首位タイに追い着き、1つ空いて第18ホールでバーディーを決め、突き放して優勝を決めている。
結局後半では2打伸ばし、トータル-16としてホールアウトした。
なお、これでこの大会では3勝目となり、国内女子ツアーでは8勝目(プロとしては7勝目)となった。
古江彩佳確り伸ばし首位を維持
古江彩佳最後に決めて勝って魅せ
古江彩佳逆転勝ちで強さ魅せ
単独2位に入ったのは世界ランキング171位で昨年の6月に2020年度の最終プロテストに合格して、妹の岩井千怜に続いてステップアップツアーで優勝した岩井明愛(アキエ、20歳、161㎝、59㎏、岩井ツインズの姉)で、最終日7バーディーの-7、トータル-15と爆発的に伸ばし、3位上げて来た。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートの最後から1つ前の組で回り、トータル-8からスタートして、前半ではいきなり第1ホールでバーディーを決め、1つ空いて第3ホールでもバーディーを決め、1つ空いて第5ホールでもまたバーディーを決め、続く2ホールをパーで凌いだ後、第8、9ホールと連続でバーディーを決めたので、結局5打伸ばし、トータル-13として後半へと繋いでいる。
この時点で停滞気味の古江彩佳に1打差と迫っていた。
そして後半に入っていきなり第10ホールでバーディーを決めてトータル-14まで伸ばし、遂に古江彩佳に並んだ!
更に、続く4ホールをパーで凌いだ後、第15ホールでバーディーを決めてトータル-15まで伸ばし、古江彩佳を抜いて単独首位に立った!
残りの3ホールをパーで凌いでいる内に古江彩佳に追い着かれたが、トータル-15のまま、プレーオフの可能性を残してホールアウトしている。
その直ぐ後、上記のように古江彩佳が第18ホールで落ち着いてバーディーを決めたので念願の初優勝はならなかったが、初優勝が近いことは感じさせた好プレイであった。
岩井明愛爆発魅せて二位となり
岩井明愛二位まで上げて力魅せ
岩井明愛初優勝を期待させ
単独3位に入ったのは世界ランキング450位でかつては黄金世代をリードしていたひとり、ここ暫らく調子を落としている新垣比菜(23歳、165㎝、56㎏)で、最終日7バーディー、2ボギーの-5、トータル-14と大きく伸ばして1位上げて来た。
最終日に付いてもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートの最後から1つ前の組で回り、トータル-9からスタートして、前半ではいきなり第1ホールでバーディーを決めたが続く第2ホールでボギーを叩いたので伸ばせず、続く2ホールをパーで凌いだ後、第5ホールでバーディーを決め、1つ空いて第7ホールでもバーディーを決め、残りの2ホールをパーで凌いだので、結局2打伸ばし、トータル-11として後半へと繋いでいる。
後半に入ってからは第11ホールでバーディー決め、1つ空いて第13、14ホールと連続でバーディーを決めたので、この時点でトータル-14まで伸ばして遂に首位タイに追い着いている。
続く第15ホールでボギーを叩いて後退したが、空かさず第16ホールでバーディーを決めて取り返し、バウンスバック!
残りの2ホールをパーで凌いだので、結局後半では3打伸ばし、トータル-14としてホールアウトしている。
素直な彼女にはステップアップツアーで受けた後輩達からの刺激がプラスになったようで、この後の試合にも期待したい。
新垣比菜大きく伸ばし上げて魅せ
新垣比菜最後も上げて力魅せ
新垣比菜三位に入り力魅せ
新垣比菜後輩達に刺激受け
気持ちを前に出せていたかも
4位タイに入ったのは世界ランキング24位で新世紀世代を代表し、今年念願の国内女子ツアー初優勝を果たしてから瞬く間に5勝まで伸ばした西郷(せご)どんこと西郷真央(21歳、158㎝、57㎏)、世界ランキング82位で狭間世代の注目株、国内女子ツアーの初優勝が待たれるナチュラル系で人気の高い菅沼菜々(22歳、158㎝)、世界ランキング223位で昨年の6月に2020年度の最終プロテストに合格したプラチナ世代の阿部未悠(22歳、155㎝)で、トータル-12まで伸ばした。
西郷真央は最終日5バーディー、1ボギーの-4と伸ばして1位上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-8からスタートして、前半では2バーディー、1ボギーの-1、トータル-9と伸ばし、後半に入ってからは加速して3バーディーの-3、トータル-12と伸ばしている。
西郷真央確り伸ばし上げて魅せ
西郷真央下がっても上げ強さ魅せ
西郷真央四位に入り強さ魅せ
菅沼菜々は最終日8バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの-4と伸ばして1位上げて来た。
最終日はアウトスタートでトータル-8からスタートして、前半では4バーディー、1ボギーの-3、トータル-11と伸ばし、後半に入っても4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの-1、トータル-12と少し伸ばしている。
菅沼菜々確り伸ばし上げて魅せ
菅沼菜々じわじわ上げて強さ魅せ
菅沼菜々四位に入り強さ魅せ
阿部未悠は最終日4バーディー、2ボギーの-2と伸ばしながらも2位下がった。
最終日はアウトスタートでトータル-10からスタートし、前半では2バーディー、1ボギーの-1、トータル-11と少し伸ばし、後半に入ってからも2バーディー、1ボギーの-1、トータル-12と少し伸ばしている。
阿部未悠伸ばしながらも二位下がり
阿部未悠伸ばし足りずに二位下がり
阿部未悠四位に入り力魅せ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。
世界ランキング31位で新世紀世代をリードするひとり、同世代のライバル達の刺激を受けて覚醒してから好調を維持している山下美優有(21歳、150㎝、52㎏)は最終日-5、トータル-11と大きく伸ばし、7位上げて7位タイに入った。
山下や大きく伸ばし上げて魅せ
山下や連日上げて強さ魅せ
山下や七位に入り強さ魅せ
世界ランキング60位で黄金世代をリードするひとり、ほとんど休まないことから鉄人と呼ばれているほんわか系で人気の高い小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)は最終日-5、トータル-9と大きく伸ばし、16位上げて10位タイに入った。
小祝や大きく伸ばし上げて魅せ
小祝や下がっても上げ強さ魅せ
小祝や十位に入り強さ魅せ
世界ランキング70位でプラチナ世代をリードするひとり、お洒落やコスメに強いことからコスメ番長と呼ばれている吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)は最終日-1、トータル-9と少し伸ばしながらも、5位下がって10位タイとなった。
吉田優利伸ばしながらも五位下がり
吉田優利伸ばし足りずに五位下がり
吉田優利十位に入り強さ魅せ
世界ランキング26位で狭間世代を代表し、東京五輪銀メダリストで昨シーズン賞金女王の稲見萌寧(モネ、23歳、166㎝、58㎏)、世界ランキング67位で実力派ベテラン外国人を代表し、元世界ランキング1位で米国と韓国のそれぞれで賞金女王となったレジェンドの申ジエ(韓国、34歳、155㎝、63㎏)はともに最終日-5、トータル-8と大きく伸ばし、18位上げて17位タイに入った。
稲見萌寧大きく伸ばし上げて魅せ
稲見萌寧連日上げて強さ魅せ
稲見萌寧上位に入り意地を魅せ
申ジエや大きく伸ばし上げて魅せ
申ジエや下がっても上げ強さ魅せ
申ジエや上位に入り意地を魅せ
世界ランキング114位で実力派若手選手のひとり、はんなり系で人気の高い三ヶ島かな(26歳、164㎝、51㎏)は3日目-3、トータル-8と伸ばし、2位上げて17位タイに入った。
三ヶ島かな確り伸ばし上げて魅せ
三ヶ島かな下がっても上げ力魅せ
三ヶ島かな上位に入り力魅せ
世界ランキング79位で黄金世代をリードするひとり、今年念願の国内女子ツアー初優勝を成し遂げた高橋彩華(サヤカ、24歳、162㎝、55㎏)は最終日-3、トータル-7と伸ばし、1位上げて25位タイに入った。
高橋や確り伸ばし上げて魅せ
高橋や連日上げて強さ魅せ
高橋や中位に入り意地を魅せ
世界ランキング78位で昨年の6月に最終プロテストに合格し、直ぐにステップアップツアーで優勝して今年国内女子ツアーで2連勝した岩井千怜(チサト、20歳、162㎝、59㎏、岩井ツインズの妹)は最終日-4、トータル-6と伸ばし、20位も上げて28位タイに入った。
岩井千怜確り伸ばし上げて魅せ
岩井千怜最後は上げて強さ魅せ
岩井千怜中位に入り意地を魅せ
世界ランキング103位で昨年の11月に2021年度の最終プロテストに合格し既にステップアップツアーで優勝して直ぐに国内女子ツアーでも優勝した川﨑春花(19歳、158㎝、51㎏)は最終日-3、トータル-5と伸ばし、15位上げて33位タイに入った。
川﨑や確り伸ばし上げて魅せ
川﨑や最後まで上げ強さ魅せ
川﨑や中位に入り意地を魅せ
世界ランキング42位でプラチナ世代の国内組を代表し、米国女子ツアー参戦を目指している明るい笑顔で人気の高い西村優菜(22歳、150㎝未満、50㎏)は最終日-1、トータル-4と少し伸ばしながらも、4位下がって39位タイとなった。
西村優菜伸ばしながらも四位下げ
西村優菜伸ばし足りずに四位下げ
世界ランキング109位で実力派ベテラン選手のひとり、結構飛ばし屋の藤田さいき(36歳、168㎝、67㎏)は最終日イーブン、トータル-3と伸ばせず、8位下がって43位タイとなった。
世界ランキング124位で昨年の11月に最終プロテストに合格した佐藤心結(ミユ、19歳、162㎝、57㎏)は最終日+1、トータル-2と少し落とし、14位下がって49位タイとなった。
そして、世界ランキング477位でスーパーアマチュアの馬場咲希(17歳、175㎝、60㎏前後)は最終日+3、トータル-2と落とし、30位も下がって49位タイとなった。
まあ、古江彩佳でもてこずるような設定にされれば、それに疲れもあるだろうし、仕方のないところか!?
来週もまた出るようだし、彼女なりの好プレイ、そして学びに期待したい。