先週木曜日の23時15分頃から時差-14時間(サマータイム中、それ以外では-15時間)の米国イリノイ州にある「メディーナCC(7613ヤード、パー72)」において米国男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦、「BMW選手権」が4日間の日程で開催され、その最終日が感動の内に終わった。
日本人選手としては世界ランク32位でフェデックスポイントランク33位の松山英樹が出ている。
この大会は予選落ちが無く、終わった時点でフェデックスポイントランク30位に入らないと最終戦には進めない。
松山英樹の場合、トップテンに入る位の上位争いをしなければいけないそうであるが、クリア出来るか!?
さて単独首位を維持したまま、見事優勝したのは世界ランク10位のジャスティン・トーマス(米国)で、最終日6バーディー、2ボギーの-4、トータル-25と伸ばした。
トータル-21で出て、前半では第1ホールでいきなりボギーを叩き、第5、7ホールとバーディーを決めて、トータル-22まで伸ばした。
ここまで1つしか伸ばせていないとも言え、この辺りから中継を観た気がする。
3つ先を回る松山英樹がえらく近付き、再びワクワクして来た。
そして寝不足にも拘わらず、そのまま起きて、最後まで観てしまった。
後半に入って行きなり第10ホールでボギーを叩き、トータル-21に落としたから、更に期待が膨らむ。
ただこの後、第11、13、15、18と順調に伸ばし始め、手の届かないトータル-25まで行ってしまった。
ここはその凄さに堪能し、素直に拍手を送るべきだろう。
トーマスやグイグイ伸ばし独走し
これで今年初めての優勝と言うから、むしろ其れが驚きであった。
怪我もあり、今までさぞ鬱憤が溜まっていただろうなあ。フフッ。
トーマスや鬱憤溜めて爆発し
単独で2位を維持したのは世界ランク9位のパトリック・カントレイ(米国)で、最終日9バーディー、2ボギーの-7、トータル-22と伸ばした。
トータル-15で出て、前半では第1ホールでいきなりボギーを叩いた後、第2ホールでバーディーを決めてバウンスバック!
その後暫らくパーで凌ぎ、第7~9ホールと3連続でバーディーを決めてトータル-18まで伸ばした。
松山英樹がここに並んでいたから吃驚させられた。
後半に入っても勢いは続き、第10ホールでバーディーを決めて、これで4連続バーディー!
少し置いて、第13、15ホールでバーディー、第16ホールでボギーを叩いた後、第17、18ホールとバーディーを決め、松山英樹を引き離して行った。
その間、好くても悪くても表情に出さず、淡々と総じて安定したプレイを続けていたのは流石である。
だから今の世界ランクに居るのだろうなあ、と改めて感心させられた。
カントレイ淡々と打ち上げて魅せ
カントレイ静かにプレイ上げて魅せ
単独3位に入ったのは松山英樹で、最終日何と10バーディー、1ボギーの-9、トータル-20と大きく伸ばし、6位上げて来た。
第2日目に続いての63である。
トータル-11で出て、前半では第1、5、6、7、9ホールとバーディーを決め、トータル-16まで伸ばした。
後半に入っても勢いは衰えず、第10、11ホールと連続でバーディーを決め、ここまででトータル-18と伸ばし、暫定で2位タイとなっていた。
おい、おい、昨日は一体何だったんだぁ~!?
もしかしたらもしかする?
ただ、少し開いている間に上の2人が伸ばし始め、松山英樹も第14、15でバーディーを決めると言った状況で、見応えはあるが、近付けなかった。
そして第16ホールで最終日初のボギーを叩いて一歩後退し、第18ホールでバーディーを決めて、トータル-20まで伸ばした。
この結果、松山英樹のフェデックスポイントランキングは15位まで上がり、余裕で最終戦へと駒を進めた。
凄い!
流石!
松山や寝不足誘うカンバック
松山や大きく伸ばし期待させ
そして今回2回も大爆発させたことで、最終戦でもそれが出来るか!? と期待を膨らませてしまう。
松山や最終戦も期待させ
以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておきたい。
世界ランク14位のトニー・フィナウ(米国)は最終日-3、トータル-18と伸ばしたが、2位下がって単独4位となった。
世界ランク5位のジョン・ラーム(スペイン)は最終日-3、トータル-16と伸ばし、5位タイを維持した。
この2人は映像によく出て来て、松山英樹に迫っている様子が中々であった。
松山英樹より上手く観えたり、強く観えたり。
そんな2人を抜いて行くのであるから、松山英樹の凄みを改めて感じさせられた。
松山や猛者に勝って感心し
松山や猛者等に勝り感心し
世界ランク17位のアダム・スコット(オーストラリア)は最終日-5、トータル-14と伸ばし、9位上げて9位タイに入った。
世界ランク13位のトミー・フリートウッド(イングランド)は最終日-3、トータル-13と伸ばし、2位上げて11位タイに入った。
世界ランク18位のリッキー・ファウラー(米国)は最終日-2、トータル-13と伸ばしたが、2位下がって11位タイとなった。
世界ランク60位のジェイソン・コクラック(米国)は最終日-3、トータル-11と伸ばし、5位上げて19位タイに入った。
先週の覇者、世界ランク15位のパトリック・リード(米国)は最終日-2、トータル-11と伸ばしたが、1位下がって19位タイとなった。
世界ランク3位のロリー・マキロイ(北アイルランド)は最終日-1、トータル-11と少し伸ばしたが、6位上げて19位タイとなった。
世界ランク11位のザンダー・シャウフェレ(米国)は最終日イーブン、トータル-11と伸ばせず、10位下がって19位タイとなった。
世界ランク1位のブルックス・ケプカ(米国)は最終日-5、トータル-10と伸ばし、19位上げて24位タイに入った。
流石!
最終日強さを魅せるケプカかな
世界ランク12位のウェブ・シンプソン(米国)は最終日-3、トータル-10と伸ばし、7位上げて24位タイに入った。
そして世界ランク6位のタイガー・ウッズ(米国)は最終日イーブン、トータル-7と伸ばせず、6位下がって37位タイとなった。
と言うことで、最終戦への出場はならなかったそうな。
ところで、松山英樹は6年連続の出場となったが、現役でそれだけ長い選手は他にパトリック・リード(6年連続)、ダスティン・ジョンソン(11年)だそうな。
ここでも改めて松山英樹の凄さを教えられる。
それはまあともかく、世界ランク8位のブライソン・デシャンボー(米国)は最終日-2、トータル-5と伸ばし、3位上げて48位タイに入った。
世界ランク4位のジャスティン・ローズ(イングランド)、世界ランク19位のマット・クーチャー(米国)は最終日-2、トータル-4と伸ばし、6位上げて52位タイに入った。
世界ランク2位のダスティン・ジョンソン(米国)は最終日-1、トータル-3と伸ばし、1位上げて57位タイに入った。
そして世界ランク7位のフランチェスコ・モリナリ(イタリア)は最終日+1、トータル-2と少し落とし、10位上げて61位タイとなった。
下世話な話であるが、この順位でも賞金は2万ドルを超え、今回原英莉花が国内女子ツアー9位タイで獲得した約159万円や川村昌弘した欧州男子ツアー18位タイで獲得した約1万2千ユーロの1.5倍あるから、この点でも流石ではないか!?
なんて、落雷の音や振動に揺さ振られ、震えている内に、ついつい心の奥のモヤモヤが出て来たようだなあ。フフッ。
落雷の振動本音引き出して