sanso114の日記

日々気になったことを気楽に書き留めています。

ほけんの窓口レディース、初日の様子・・・R4.5.13④

 今朝から福岡県にある「福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6299ヤード、パー72)」において国内女子ツアー、「ほけんの窓口レディース」が3日間の日程で開催され、結構な雨が降っている中、何とか初日が終わっている。

 

 賞金総額は1億2000万円、優勝賞金は2160万円で、2日間に亘る予選ラウンド終了時に50位タイまでに入っている選手が残り1日の決勝ラウンドへと駒を進められる予定となっている。

 

 ライブ中継はTBSテレビ系列の地上波、CS放送のゴルフネットワークで少しあり、インターネット動画サイトのGOLFTV、DAZNによる配信は3日間に亘ってたっぷりと予定されている。

 

 地上波では最後に録画放送でまとめると言う昔ながらのスタイルであるから、私は契約しているGOLFTVのライブ中継で楽しむつもりである。

 

 直の1年契約をしたので9000円になり、月当たり750円と、コストパフォーマンスは結構好いように思われる。

 

 それはまあともかく、この頃は毎回書いているようにこのツアーは、スターが綺羅星のように現れ、刺激を受けて中堅、ベテランも元気になり、視る方にとってはたとえ私のような俄かであっても手に合い、見応えのあるツアーではないか!?

 

        国内の女子のツアーは華やかで

        其々なりの楽しみがあり

 

 さて、首位タイに付けているのは世界ランキング70位で黄金世代をリードするひとり、中々休まないことから鉄人と呼ばれる小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)、世界ランキング80位で実力派中堅選手のひとり、パット巧者の鈴木愛(28歳、155㎝)、世界ランキング136位で実力派ベテラン選手のひとり、疑問が生じれば誰にでも謙虚に学ぶ菊地絵理香(33歳、157㎝、52㎏)、世界ランキング196位で少しずつ成長を重ねて行く仲宗根澄香(30歳、160㎝、58㎏)で、初日-6と大きく伸ばしている。

 

 小祝さくらは初日6バーディーの-6であった。

 

        小祝や大きく伸ばし首位に立ち

 

        小祝や首位発進で強さ魅せ

 

 鈴木愛も初日6バーディーの-6であった。

 

        鈴木愛大きく伸ばし首位に立ち

 

        鈴木愛首位発進で強さ魅せ

 

 菊地絵理香は初日7バーディー、1ボギーの-6であった。

 

        菊地絵理香大きく伸ばし首位に立ち

 

        菊地絵理香スタートダッシュ首位に立ち

 

 仲宗根澄香は初日6バーディーの-6であった。

 

        仲宗根や大きく伸ばし首位に立ち

 

        仲宗根やスタートダッシュ首位に立ち

 

 以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。

 

 世界ランキング106位で実力派中堅大型選手のひとり、飛ばし屋の渡邉彩香(28歳、172㎝、65kg)、世界ランキング126位で実力派中堅選手のひとり、交友関係の広い優しいお年産格の青木瀬令奈は共に初日-5と大きく伸ばして5位タイに付けている。

 

 世界ランキング67位で黄金世代をリードするひとり、念願の初優勝を果たした高橋彩華(サヤカ、23歳、162㎝、55㎏)、世界ランキング120位で実力派大型外国人選手のひとり、全美貞(ジョン・ミジョン、39歳、175㎝、68㎏)は共に初日-4まで伸ばして8位タイに付けている。

 

 世界ランキング42位でプラチナ世代をリードするひとり、明るい笑顔が魅力でメンタルが強い西村優菜(21歳、150㎝未満、50㎏)、世界ランキング71位で実力派ベテラン外国人選手を代表し、元世界ランキング1位に輝き、米国と韓国で賞金女王となったレジェンドの申ジエ(34歳、155㎝、63㎏)、世界ランキング74位で黄金世代をリードするひとり、筋力トレーニングにより有数の飛ばし屋に変身した勝みなみ(23歳、157㎝)、世界ランキング101位で黄金世代をリードするひとり、国内のメジャー大会に強く、トップクラスの飛ばし屋の原英莉花(22歳、173㎝、58㎏)は4人共初日-3前伸ばして11位タイに付けている。

 

 世界ランキング23位で狭間世代を代表し、東京五輪銀メダリストで昨シーズンの賞金女王に輝いた稲見萌寧(22歳、166㎝、58㎏)、世界ランキング60位で新世紀世代をリードするひとり、先週は初のメジャータイトルを完全優勝で獲得した山下美夢有(20歳、150㎝、52㎏)、世界ランキング89位でプラチナ世代をリードするひとり、ファッションやコスメに強いことからコスメ番長と呼ばれる吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)は3人共初日-2まで伸ばして22位タイに付けている。

 

 世界ランキング73位で実力派若手選手のひとり、昨シーズン華麗なる復活を成し遂げた堀琴音(26歳、165㎝、56㎏)、世界ランキング84位で黄金世代をリードするひとり、今年になって漸く念願の初優勝を果たした心身共に成長中の植竹希望(ノゾミ、23歳、170㎝、59㎏)は3人共初日-1と少し伸ばしながらも38位タイと少し出遅れている。

 

 世界ランキング20位で新世紀世代をリードするひとり、今年の初戦で念願の初優勝を果たして更に加速した感のある西郷真央(20歳、158㎝、57㎏)、世界ランキング110位で実力派中堅外国人選手のひとり、優しそうな笑顔が魅力のイ・ミニョン(韓国、30歳、168㎝、73㎏)、世界ランキング119位で実力派若手選手のひとり、三ヶ島かな(25歳、164㎝、51㎏)は3人共初日イーブンで52位タイと出遅れている。

 

 世界ランキング55位で実力派ベテラン選手を代表し、海外のメジャー大会でも強いところを見せる上田桃子(35歳、161㎝、54㎏)、世界ランキング72位で実力派中堅外国人選手のひとり、優しい笑顔が魅力のペ・ソンウ(28歳、166㎝、59㎏)はともに初日+2まで落として75位タイと出遅れている。

 

 そして、世界ランキング94位で黄金世代をリードするひとり、昨年イップスからの復活を果たした大里桃子(23歳、171㎝、60㎏)は初日+4まで落として95位タイと大きく出遅れている。

AT&Tバイロンネルソン初日、松山英樹、小平智等の様子・・・R4.5.13③

 木曜日の夜から時差-14時間(サマータイム中。それ以外では-15時間)の米国・テキサス州にある「TPCクレイグ・ランチ(7468ヤード、パー72)」において米国男子ツアー、「AT&Tバイロンネルソン」が4日間の日程で開催され、その初日が終わっている。

 

 公式サイトによると賞金総額は910万ドルとなっているから、1ドルを約129円とすると約11億7400万円となり、かなり高額である。

 

 日本人選手としては世界ランキング13位でエースの松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)、それに急遽繰り上がった世界ランキング293位の小平智(32歳、173㎝、70㎏)が出場している。

 

 来週はメジャー大会の「全米プロゴルフ選手権」の開催が予定されているから、松山英樹はそれに備える意味もあるのだろうが、ともかく出るからには上位争いを期待したい。

 

 小平智ブルックス・ケプカの欠場によって得られた出場権と言うことで、急遽下部ツアーの開催地から1200㎞も移動して来たそうであるが、出ている限りは予選の通過から期待したい。

 

 ライブ中継に付いては4日間に亘り、CS放送のゴルフネットワーク、インターネット配信のGOLFTVでたっぷりと予定され、決勝ラウンドの2日間に付いてはNHKのBS1でも予定されている。

 

        松山やメジャーに備え出場し

        仕上がり具合気になるのかも

 

        松山やメジャーに備え出場し

        上位争い期待するかも

 

        小平や急遽出場出来たから

        先ずは通過を期待するかも

 

        小平や急遽チャンスを掴んだら

        活かせることを期待するかも

 

 さて、単独首位に立ったのは世界ランキング73位のセバスチャン・ムニョス(コロンビア、29歳、183㎝、81㎏)で、初日2イーグル、9バーディー、1ボギーの-12と爆発的に伸ばしている。

 

        爆発しトップに立ったムニョスかな

 

        力魅せトップに立ったムニョスかな

 

 2位タイに付けているのは世界ランキング88位の李京勲(イ・キョンフン、韓国、30歳、175㎝、80㎏)、世界ランキング101位のギレルモ(・ミト)・ペレイラ(チリ、27歳、183㎝、89㎏)、世界ランキング260位のピーター・マルナティ(米国、34歳、178㎝、72㎏)、世界ランキング418位のジャスティン・ローアー(米国、33歳、178㎝、79㎏)で、初日-8と爆発的に伸ばしている。

 

 李京勲は初日1イーグル、6バーディーの-8であった。

 

        李京勲爆発魅せて首位に立ち

 

        李京勲首位発進で力魅せ

 

 ギレルモ・ペレイラは初日1イーグル、8バーディー、2ボギーの-8であった。

 

        ペレイラや爆発魅せて首位に立ち

 

        ペレイラや首位発進で力魅せ

 

 ピーター・マルナティは初日2イーグル、4バーディーの-8であった。

 

        マルナティや爆発魅せて首位に立ち

 

        マルナティやスタートダッシュ首位に立ち

 

 ジャスティン・ローアーは初日1イーグル、7バーディー、1ボギーの-8であった。

 

        ローアーや爆発魅せて首位に立ち

 

        ローアーやスタートダッシュ首位に立ち

 

 以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。

 

 世界ランキング41位のシェームス・パワー(アイルランド、35歳、191㎝、91㎏)は初日-6と大きく伸ばして7位タイに付けている。

 

 そして、松山英樹、世界ランキング1位のスコッティー・シェフラー(米国、191㎝、91㎏)、世界ランキング9位のジョーダン・スピース(米国、28歳、185㎝、79㎏)、世界ランキング11位のダスティン・ジョンソン(米国、37歳、193㎝、86㎏)、世界ランキング17位のホアキン・ニエマン(チリ、23歳、183㎝、70㎏)、世界ランキング39位で我が国でも人気の高いアダム・スコット(オーストラリア、41歳、183㎝、82㎏)は6人共初日-5と大きく伸ばして12位タイに付けている。

 

 松山英樹は初日1イーグル、4バーディー、1イーグルの-5であった。

 

 これをもう少し詳しく見ておくと、インスタート(第10ホールから)で、前半では2ホールをパーで凌いだ後、第12ホールでイーグルを決め、1つ空いて第14、15ホールと連続でバーディーを決め、残りの3ホールをパーで凌いだので、結局4打伸ばし、トータル-4で後半へと繋いでいる。

 

 後半に入ると4ホールをパーで凌いだ後、第5、6ホールと連続でバーディーを決め、1つ空いて第8ホールでボギーを叩いたので、結局後半では1打伸ばし、トータル-5で第2日目へと繋いでいる。

 

        松山や好発進で期待させ

 

        松山や上位発進強さ魅せ

 

 それから世界ランキング8位のジャスティン・トーマス(米国、29歳、178㎝、73㎏)、世界ランキング31位のジェイソン・コクラック(米国、36歳、193㎝、102㎏)、世界ランキング40位のトム・ホウグ(米国、32歳、185㎝、79㎏)は3人共初日-4まで伸ばして25位タイに付けている。

 

 そして小平智、世界ランキング28位で新鋭のウィル・ザラトリス(米国、25歳、188㎝、75㎏)は共に初日-1と少し伸ばしながらも79位タイと出遅れている。

 

 小平智は初日5バーディー、4ボギーの-1であった。

 

 これをもう少し詳しく見ておくと、インスタートで、前半ではいきなり第10、11ホールと連続でバーディーを決め、続く6ホールをパーで凌いだ後、第18ホールでボギーを叩いたので、結局1打伸ばし、トータル-1として後半へと繋いでいる。

 

 後半に入っていきなり第1ホールでバーディーを決めたが、続く第2ホールでボギーを叩いたので伸ばせず、続く2ホールをパーで凌いだ後、第5、6ホールと連続でバーディーを決めたが、続く第7ホールでボギーを叩き、1つ空いて第9ホールでもボギーを叩いたので伸ばせず、結局トータル-1のまま第2日目へと繋いでいる。

 

 ただ、簡単に崩れて行かないところに成長が感じられる!?

 

        小平や少しは伸ばし二日目へ

        予選通過に期待膨らみ

 

 それから世界ランキング12位で東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ(米国、28歳、178㎝、79㎏)、世界ランキング43位のトミー・フリートウッド(イングランド、31歳、180㎝、76㎏)は共に初日イーブンと伸ばせず107位タイと大きく出遅れている。

 

 世界ランキング10位のサム・バーンズ(米国、25歳、185㎝、84㎏)、世界ランキング30位のケビン・キスナー(米国、38歳、178㎝、75㎏)、世界ランキング48位のマーク・リーシュマン(オーストラリア、38歳、188㎝、91㎏)は3人共初日+1と少し落として128位タイと大きく出遅れている。

ファウンダーズカップ初日、畑岡奈紗、笹生優花、古江彩佳等の様子・・・R4.5.13②

 木曜日の夜から時差-13時間(サマータイム中。それ以外では-14時間)の米国・ニュージャージー州にある「アッパー・モントクレアCC(6536ヤード、パー72)」において米国女子ツアー、「コグニザント・ファウンダーズカップ」が4日間の日程で開催され、その初日が終わっている。

 

 公式サイトによると賞金総額は300万ドルとあるから、1ドルを129円とすると約3億8700円となり、通常の大会としては結構高額な方に入る。

 

 日本人選手としては世界ランキング6位で黄金世代を代表し、自他共に認める我が国のエースの畑岡奈紗(23歳、158㎝)、世界ランキング14位で新世紀世代を代表し、全米女子オープンの覇者の笹生優花(20歳、166㎝、63㎏)、世界ランキング26位でプラチナ世代を代表し、海外のメジャー大会でも強いところを見せた古江彩佳(21歳、153㎝、54㎏)が出場している。

 

 なお、ライブ中継は何時も通りWOWOW、GOLFTVで4日間に亘ってたっぷりと予定されているので、時間と気持ちの余裕があれば、寝不足覚悟で楽しみたい。

 

        米国の女子のツアーは時差があり

        楽しむ為に若さ要るかも

 

 さて、単独首位に立ったのは世界ランキング35位のマデリーン・サグストロム(スウェーデン、29歳、175㎝)で、初日9バーディーの-9と爆発的に伸ばしている。

 

        サグストロム爆発魅せて首位に立ち

 

        サグストロム首位発進で強さ魅せ

 

        サグストロムスタートダッシュ首位に立ち

 

 単独2位に付けているのは世界ランキング41位でラオス出身モン族のメガン・カン(米国、24歳、155㎝)で、初日8バーディーの-8と爆発的に伸ばしている。

 

        メガンカン爆発魅せて二位に付け

 

        メガンカン二位発進で強さ魅せ

 

        メガンカンスタートダッシュ二位に付け

 

 そして単独3位に付けているのは畑岡奈紗で、初日1イーグル、5バーディーの-7と爆発的に伸ばしている。

 

 これをもう少し詳しく見ておくと、アウトスタート(第1ホールから)で、前半では第2ホールでイーグルを決め、1つ空いて第4ホールではバーディーを決めて、続く4ホールをパーで凌いだ後、第9ホールでもバーディーを決めたので、結局4打伸ばし、トータル-4で後半へと繋いでいる。

 

 後半に入って2ホールをパーで凌いだ後、第12ホールでバーディーを決め、1つ空いて第14ホールでもバーディーを決め、続く3ホールをパーで凌いだ後、第18ホールでもバーディーを決めたので、結局後半でも3打伸ばし、トータル-7として第2日目へと繋いでいる。

 

 これは出場した2試合で連続優勝となるか!?

 

 ともかく好調を維持しているようで、この後の展開に期待が膨らむ。

 

        畑岡奈紗好調維持し首位に立ち

        後の展開期待膨らみ

 

        畑岡奈紗首位発進で強さ魅せ

 

        畑岡奈紗首位発進で期待させ

 

 以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。

 

 世界ランキング5位のミンジー・リー(オーストラリア、25歳)、世界ランキング9位で飛ばし屋のレキシー・トンプソン(米国、27歳、180㎝)は共に初日-5と大きく伸ばして7位タイに付けている。

 

 世界ランキング10位のキム・セヨン(韓国、29歳、160㎝)は初日-4と伸ばして14位タイに付けている。

 

 世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国、26歳、168㎝)、世界ランキング3位の元世界一で天才少女と呼ばれたリディア・コニュージーランド、25歳、165㎝)、世界ランキング22位のレオナ・マグワイヤー(アイルランド、27歳、168㎝)、世界ランキング24位のジョージア・ホール(イングランド、26歳、165㎝)は4人共初日-3まで伸ばして22位タイに付けている。

 

 世界ランキング16位のジェニファー・カプチョ(米国、24歳、165㎝)は初日-2まで伸ばして37位タイに付けている。

 

 世界ランキング4位で天才少女と呼ばれ、既に欧州女子ツアーと米国女子ツアーで優勝しているアタヤ・ティテイクル(タイ、19歳)、世界ランキング21位のアンナ・ノードクイスト(スウェーデン、34歳、183㎝)は共に初日-1と少し伸ばしながらも47位タイと少し出遅れている。

 

 そして古江彩佳、世界ランキング19位のナンナ・マジソン(デンマーク、27歳、170㎝、67㎏)は共に初日イーブンで66位タイと出遅れている。

 

 古江彩佳は初日4バーディー、4ボギーのイーブンで、これをもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートで、前半では2ホールをパーで凌いだ後、第3ホールでボギーを叩いたが、続く4ホールをパーで凌いだ後、第8ホールでバーディーを決めて取り返したので、結局トータルイーブンで後半へと繋いでいる。

 

 後半に入っていきなり第10、11ホールと連続ボギーを叩いたが、空かさず第12ホールでバーディーを決めて一部取り返し、バウンスバック!

 

 1つ空いて第14ホールでもバーディーを決めてスタート時点のトータルイーブンに戻し、続く第15ホールでボギーを叩いたが、続く2ホールをパーで凌いだ後、第18ホールでバーディーを決めて取り返したので、結局トータルイーブンで第2日目へと繋いでいる。

 

 つまり出遅れはしたが、大崩れしたわけではなく、ここでも安定を見せている。

 

        古江彩佳イーブンで出てホッとさせ

 

        古江彩佳安定魅せて後期待

 

 それから笹生優花、世界ランキング17位のセリーヌ・ビュティエ(フランス、28歳、165㎝)は共に初日+1と少し落として92位タイと出遅れている。

 

 笹生優花は初日4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの+1で、これをもう少し詳しく見ておくと、アウトスタートで、前半ではいきなり第1ホールでバーディーを決め、続く3ホールをパーで凌いだ後、第5ホールでもバーディーを決めたが、続く第6ホールでボギーを叩き、続く2ホールをパーで凌いだ後、第9ホールでもボギーを叩いたので、結局伸ばせず、トータルイーブンのまま後半へと繋いでいる。

 

 後半に入って第11ホールでダブルボギーを叩き、続く2ホールをパーで凌いだ後、第14、15ホールと連続でバーディーを決めて取り返したが、続く2ホールをパーで凌いだ後、第18ホールでボギーを叩いたので結局後半では1打落とし、トータル+1として第2日目へと繋いでいる。

 

 この頃の笹生優花は大体こんな感じで大きく出遅れており、取り戻せることもあるが、予選落ちもしているので、ここはゆったりと構えて見守ることにしよう。

 

        笹生優花調子上がらず出遅れて

        此処は焦らず見守るのかも

 

        笹生優花先ずは通過を期待して

 

 世界ランキング30位でダンボの愛称で我が国でも人気のあるチョン・インジ(韓国、27歳、175㎝)は初日+2まで落として116位タイと大きく出遅れている。

 

 そして世界ランキング29位のリゼット・サラス(米国、32歳、163㎝)は初日+4まで落として単独139位と大きく出遅れている。

 

ソウダル・オープン初日、川村昌弘等の様子・・・R4.5.13①

 昨日の午後から時差-7時間(サマータイム中。それ以外では-8時間)のベルギーにある「リンクヘン・インターナショナルGC(6924ヤード、パー71)」においてDPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)、「ソウダル・オープン」が4日間の日程で開催され、その初日が終わっている。

 

 公式サイトによると賞金総額が200万ドルとなっており、1ドルを約129円とすると約2億5800万となり、国内男子ツアーの2~3倍となっている。

 

 日本人選手としては世界ランキング214位で旅人ゴルファーと呼ばれている川村昌弘(28歳、173㎝、72㎏)が引き続き出場している。

 

 先週やっと戻って来たが、更新されていたゴルフ&旅行に付いて綴った人気のコラム、「いま僕はココにいます」の「Vol.139【特別編】拉致強盗・コロナ陽性から復帰」を読むと、大変な時期を過ごしていたことが分かり、先週の予選落ちもまあ仕方が無いかと納得が行く。

 

 それも今週、出る限りは先ず予選通過から期待したい。

 

 そしてゴルフと旅に付いて綴った人気のコラム、「いま僕はココにいます」は期待通りに「Vol.140 ベルギー編」に更新されており、移動の事情、ゴルフ場、食事、街並みの写真等が掲載されていた。

 

 漸く何時もの平安な日々が戻って来たようで、ホッとさせられる。

 

        川村や何時もの日々が戻ったか

        観ているだけでホッとするかも

 

 さて首位タイに立ったのは世界ランキング110位のサム・ホーズフィルド(イングランド、25歳、178㎝、84㎏)、世界ランキング261位のカルム・シンクウィン(イングランド、28歳、180㎝、82㎏)、世界ランキング421位のデール・ウィットネル(イングランド、33歳、180㎝)で、初日-6と大きく伸ばしている。

 

 サム・ホーズフィルドは6バーディー、カルム・シンクウィンは7バーディー、1ボギー、デール・ウィットネルは9バーディー、1ボギー、1ダブルボギーであった。

 

        ホーズフィルド大きく伸ばし首位に立ち

 

        ホーズフィルド首位発進で強さ魅せ

 

        シンクウィン大きく伸ばし首位に立ち

 

        シンクウィン首位発進で力魅せ

 

        ウィットネル大きく伸ばし首位に立ち

 

        ウィットネルスタートダッシュ首位に立ち

 

 以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。

 

 世界ランキング113位のアドリアン・メロンク(ポーランド、28歳、198㎝)は初日-5と大きく伸ばして4位タイに付けている。

 

 世界ランキング89位のオリバー・ベッケル(南アフリカ、37歳、188㎝、90㎏)は初日-4まで伸ばして10位タイに付けている。

 

 世界ランキング82位のベルンド・ウィースバーガー(オーストリア、36歳、188㎝、86㎏)、世界ランキング106位のライアン・フォックス(ニュージーランド、35歳、178㎝、98㎏)、世界ランキング127位のヘニー・デュプレシ(南アフリカ、25歳)、世界ランキング139位のヨアヒムBハンセン(デンマーク、31歳、188㎝、75㎏)は4人共初日-3まで伸ばして14位タイに付けている。

 

 世界ランキング36位のトーマス・ピーターズ(ベルギー、30歳、196㎝、85㎏)、世界ランキング144位のビクトル・ペレス(フランス、29歳、196㎝)、世界ランキング155位のグイド・ミグリオッツィー(イタリア、25歳、180㎝)は3人共初日-2まで伸ばして26位タイに付けている。

 

 そして川村昌弘、世界ランキング153位の呉阿順(ウ・アシュン、中国、36歳、183㎝、85㎏)は共に初日-1と少し伸ばしながらも45位タイと少し出遅れている。

 

 川村昌弘は初日2バーディー、1ボギーで、これをもう少し詳しく見ておくと、インスタート(第10ホールから)で、前半では5ホールをパーで凌いだ後、第15ホールで漸くバーディーを決め、残りの3ホールをパーで凌いだので、結局1打伸ばし、トータル-1で後半へと繋いでいる。

 

 後半に入ると、ここでも4ホールをパーで凌いだ後、第5ホールで漸くバーディーを決め、続く3ホールをパーで凌いだ後、第9ホールでボギーを叩いたので、結局伸ばせず、トータル-1のまま第2日目へと繋いでいる。

 

 上記のコラムにもあったが、木立で分けられ、固くてよく転がる戦略的なコースで、好きではあるが、結構難しいらしい。

 

 慎重なプレイを意識しているように思われる。

 

        川村や戦略的なコースにて

        ゴルフ楽しみホッとするかも

 

        川村やともかく通過期待して

 

 それから世界ランキング131位のトーマス・デトリー(ベルギー、29歳、188㎝、70㎏)、世界ランキング142位のスリストン・ローレンス(南アフリカ、25歳)、世界ランキング160位のエイドリアン・オタエギ(スペイン、29歳、183㎝、79㎏)は3人共初日イーブンと伸ばせず、67位タイと出遅れている。

 

 世界ランキング145位のJC・リッチー(南アフリカ、28歳、175㎝)は初日+1と少し落として87位タイと出遅れている。

 

 世界ランキング169位のジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ、46歳、180㎝、79㎏)、世界ランキング175位のアントワヌ・ロズネル(フランス、29歳、183㎝)は共に初日+3まで落として113位タイと大きく出遅れている。

 

 そして、世界ランキング129位のラファエル・カブレラベロ(スペイン、37歳、188㎝、81㎏)は初日+4まで落として131位タイと大きく出遅れている。

アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップ初日の様子・・・R4.5.12③

 今朝から茨城県にある「大洗ゴルフ倶楽部(7163ヤード、パー70)」において国内男子ツアー&アジアンツアーが共催する大会、「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップ」が4日間の日程で開催され、その初日が終わっている。

 

 賞金総額は1億円、優勝賞金は2000万円で、2日間に亘る予選ラウンド終了時に60位タイまでに入っている選手が残り2日間の決勝ラウンドへと駒を進められる予定となっている。

 

 国内の若手選手の台頭、実力派外国人選手の活躍、それに刺激を受けて国内中堅選手、ベテラン選手の奮闘を期待したい。

 

 テレビ放送の方はライブ中継、録画中継が地上波フジテレビ系列、BSフジで予定されている。

 

        国内の男子アジアと手を結び

        互いの飛躍期待するかも

 

 首位タイに立っているのは世界ランキング174位タイで何時かは米国男子ツアーへの復帰と考えている実力派ベテラン選手の岩田寛(41歳、177㎝、74㎏)、世界ランキング481位で新鋭の大西魁斗(23歳、177㎝、70㎏)で共に初日7バーディー、2ボギーの-5と大きく伸ばしている。

 

        岩田寛大きく伸ばし首位に立ち

 

        岩田寛首位発進で強さ魅せ

 

        大西や大きく伸ばし首位に立ち

 

        大西や首位発進で力魅せ

 

 3位タイに付けているのは世界ランキング172位の今平周吾(29歳、165㎝、67㎏)、世界ランキング435位で大型外国人選手のトッド・シノット(オーストラリア、30歳、191㎝、90㎏)、世界ランキング562位のベリー・ベンソン(米国、42歳、178㎝、77㎏)で、初日-4まで伸ばしている。

 

 今平周吾、トッド・シノットは共に5バーディー、1ボギーで、ベリー・ベンソンは7バーディー、3ボギーであった。

 

        今平や確り伸ばし三位付け

 

        今平や三位発進強さ魅せ

 

        シノットや確り伸ばし三位付け

 

        シノットや三位発進力魅せ

 

        ベンソンや確り伸ばし三位付け

 

        ベンソンやスタートダッシュ三位付け

 

 以下、気になった選手に付いて簡単に書き留めておく。

 

 世界ランキング67位で実力派若手大型選手、飛ばし屋の星野陸也(29歳、186㎝、76㎏)、世界ランキング178位で新鋭の桂川有人(23歳、167㎝、70㎏)、世界ランキング199位の池田勇太(36歳、177㎝、77㎏)、世界ランキング240位でアマチュア世界ランキング1位の中島啓太(21歳、177㎝、75lg)、世界ランキング251位で新鋭の石坂友宏(22歳、173㎝、75㎏)、世界ランキング1723位でアマチュア世界ランキング83位の日系選手のカズマ・コボリ(小堀一磨、ニュージーランド、20歳)は7人共初日-3まで伸ばしている。

 

 最後の意外な選手? カズマ・コボリはこのところオーストラリア女子ツアーで活躍して世界ランキングが299位まで上がっている小堀桃花の弟で、軽井沢出身で5歳の時に一家でニュージーランドに移住している。

 

 小堀桃花は当然のように同じく一家で移住して世界ランキング3位で元世界ランキング1位のリディア・コニュージーランド、25歳、165㎝)をリスペクトしているそうである。

 

 それから、世界ランキング180位でイケメン振りが女子プロにも人気で、新鋭の片岡尚之(23歳、171㎝、67㎏)、世界ランキング243位の浅地洋佑(28歳、169㎝、68㎏)、世界ランキング338位で海外のツアーにも積極的にチャレンジしている新鋭の久常涼(19歳、175㎝、75㎏)は3人共初日-1と少し伸ばして23位タイに付けている。

 

 世界ランキング93位で日本一曲がらないのが売りの稲森佑貴(27歳、169㎝、68㎏)、世界ランキング273位で筋力トレーニングに励んだ結果、これまでになくマッチョ化している人気者の石川遼(30歳、175㎝、75㎏)は共に初日イーブンで34位タイに付けている。

 

 世界ランキング99位でここ数年実力を付けて来ている香妻陣一朗(27歳、165㎝、71㎏、香妻琴乃の弟)、世界ランキング112位で小柄ながら確りと鍛え上げている比嘉一貴(27歳、158㎝、70㎏)、世界ランキング184位で明るい笑顔が人気の堀川未来夢(29歳、176㎝、84㎏)、世界ランキング232位で選手会会長を確り務め上げたゲンちゃんこと時松隆光(28歳、168㎝、75㎏)は4人共初日+1と少し落として49位タイと少し出遅れている。

 

 世界ランキング176位で海外ツアーへの参戦を目指している実力派中堅選手の大槻智春(32歳、172㎝、94㎏)は初日+まで落として68位タイと出遅れている。

 

 世界ランキング137位で実力派外国人選手のひとり、スコット・ビンセント(ジンバブエ、29歳、178㎝、68㎏)は初日+3まで落として80位タイと出遅れている。

      

 そして世界ランキング170位で選手会会長の実力派ベテラン選手、欧州男子ツアーへの復帰を目指している(目指していた?)谷原秀人(43歳、178㎝、80㎏)は初日+7と大きく落として133位タイと大きく出遅れている。

今日のメジャーリーグで気になった投手達、大谷、マイコラス等・・・R4.5.12②

 今朝起きた時から気になっていたのが二刀流大谷翔平の登板である。

 

 今日のエンゼルスはホームでレイズと対戦して、延長10回まで行って2対4で負けている。

 

 大谷翔平は予定通り先発登板をし、6回で92球投げて2安打(1本塁打)5三振2四球1失点1自責点の好投ながら勝敗が付かず、3勝2敗のままで、防御率は3.08から2.78へと少し好くなり、WHIPも1.03から0.96へと少し好くなっている。

 

 本人の弁によるとあんまり体調は好くなかったようであるが、工夫しながらそれなりに抑えられたようで、まさにエースの投球であった。

 

 参考までに昨シーズンの成績を見ておくと、130回3分の1投げて9勝2敗で、奪三振数が156、防御率が3.18、WHIPが1.09であるから、今シーズンもいまのところ好い感じで投げていることが分かる。

 

        大谷や体調少し悪くても

        工夫しながら乗り切るのかも

 

        大谷やフレッシュならぬ日であれど

        気を引き締めて乗り切るのかも

 

 一方レイズの先発投手は2年目の新鋭、速球派左腕のシェーン・マクナラハン(25歳、185㎝、91㎏)で、7回で100球投げ、3安打11三振1四球無失点の快投ながら勝敗付かず、2勝2敗のままで、防御率は3.06から2.52へと好くなり、WHIPも0.99から0.92へと少し好くなっている。

 

 ウィキペディアによると速球の最速が162㎞/hで、平均が155㎞/hとあるから、相当の速球派であり、左腕と言うことで余計に有利となっている。

 

 参考までの昨シーズンの成績を見ておくと、123回3分の1投げて10勝6敗で、奪三振数が141、防御率が3.43、WHIPが1.27といきなり頭角を現していた。

 

 そう言えばレイズには2020年シーズンまで同じように速いサイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネル(29歳、193㎝、98㎏)がいたが、サイ・ヤング賞に輝いたのは2018年シーズンで、そのとき以外はむしろシェーン・マクナラハンの方がエース級に思える。

 

 たとえばパドレスに移籍した昨シーズンのブレイク・スネルは128回3分の2投げて7勝6敗で、奪三振数が170、防御率が4.20、WHIPが1.32であった。

 

        マクナラハン左腕エースを担うかな

        快投魅せて天使牛耳り

 

 それから、カージナルスオリオールズと対戦して10対1で圧勝している。

 

 カージナルスの先発投手は日本でもお馴染みの元読売ジャイアンツエース級助っ人、マイルズ・マイコラス(33歳、193㎝、104㎏)で、7回で98球投げ、4安打3三振1四球1失点1自責点の好投で勝ちが付いて3勝1敗となり、防御率は1.53から1.49へと少し好くなり、WHIPも0.99から0.94へと少し好くなっている。

 

 ウィキペディアによると速球の最速は157㎞/hとあるが、平均は145㎞/hとあり、あまり速い印象ではない。

 

 参考までにメジャーリーグに復帰した2018年シーズンからの成績を見ておくと、2018年シーズンは200回3分の2投げて18勝4敗となり、奪三振数が146、防御率が2.83、WHIPが1.07と技巧派エース級の素晴らしさであった。

 

 或る程度の速さがあっても日本に来るまではあまり好成績を挙げられず、日本で投球術を覚えた感じか!?

 

 ただ、2019年シーズンは調子が落ち、184回投げて9勝14敗で、奪三振数が146、防御率が4.16、WHIPが1.22と、並のローテーション投手となってしまった。

 

 それに右腕の故障も出て、2020年シーズンはマイナーリーグでの開幕となり、調子が上がらず、夏には手術を受けている。

 

 2021年は途中で復帰して44回3分の2投げて2勝3敗で、奪三振数が31、防御率が4.23、WHIPが1.21であった。

 

 そして今シーズン、ここまでのところは絶好調時に戻っていると言えようか!?

 

        マイコラス漸く調子戻ったか

        以前以上の仕事するかも

台風一過(エピソード23)・・・R4.5.12①

            エピソード23

 

 朝夕漸く涼しくなって秋の気配が感じられるようになった或る日曜日のこと、藤沢浩太は奈良公園をふらふら歩いていた。南生駒にある自宅から矢田丘陵を横断して奈良盆地に入る国道308号線(旧暗がり街道)を通れば、30分ほどで大和郡山まで出られるから、それを弾みにあと1時間ほど歩いて遥々やって来たのである。

 中学校2年生になって父親の慎二の許可もそこそこに、なし崩し的に模造刀を買い始めてからもう2年になる。家には既に10振り以上あり、その内の半分以上は大仏殿前にある土産物屋の鹿野屋で買ったから、浩太にとって奈良公園はすっかり馴染みの場所になっていた。

《それにしても、中学校2年生になったばかりの自分に、なし崩しとは言え、よく許してくれたもんやなあ~》

 浩太は時々振り返り、《分岐点はあの頃にあったのかも知れない》と、懐かしく思う。

 小学校5年生の後半の苛めが原因で始まった引き籠り生活であったが、6年生になるのをきっかけに抜け出せたときは、ただ抜け出ただけのことであった。全てが止まってしまったかのようで、歴史以外の勉強が全く手につかなくなっていた。歴史だけは引き籠り中に熱中し出した韓国時代劇やNHKの大河ドラマ(※1)のお陰で、偏りはあるにせよ、グッと理解が深まったのである。

 元々我が国の城、甲冑、刀剣、弓矢、槍等に興味がある方だったから、染まり出すと早かった。慎二が持っていた素振り用の太い木刀を欲しがり、流石にこれは精神的に不安定そうな状況から考えて許されなかったが、余っていた布切れ、肌布団、ダンボール等、何でも利用して甲冑、武器らしき物を作り出した。歪なそれらを得意そうに身にまとい、腰に子ども用の短いビニール製の刀を差した様子を見ても笑うに笑えず、慎二としてはどんな顔をすれば好いのか、判断に迷うことがしばしばであった。

 しかしこの時点でまだ慎二は当然のように、浩太に模造刀も許す気はなかった。鈍重そうな体型に、醸し出しているつんのめるような危なっかしい雰囲気を考えると、

《このまま家の中で好きなようにさせておくに限る・・・》

 そう思えてならないのである。

 中学校に上がってサッカーを始め、見る見る贅肉が落ち、背が伸びた。

 落ち着いた友達、西木優真や尾沢俊介を連れて来るようになり、自作の甲冑や武器もどきを見せて、冷ややかな反応が結構身に応えたようで、以後はそれらを押し入れの奥にしまい込んだ。

 クラブに自由時間のほとんどを取られるようになり、あまり顔を合わさなくなったので、癇に障らなくなったことも大きいかも知れない。父親にとって長男とは愛憎悲喜交々、濃過ぎる関係なので、少し離れたぐらいがかえって好い関係を保てる(※2)。これは夫婦にとっても同様で、新婚時代はともかく、安定期(倦怠期とは言わないことにしよう)に入ったら、何でも一緒にするより、それぞれの時間や空間、更にできれば趣味も持った方が好い。

 それはまあともかく、何にでも適齢期と言うものはあるようで、それも決まって突然のように訪れる。

 浩太の場合もそうであった。

 中学校に上がって1年を何とか終えたある日の夕食後、ちびちびとお茶を楽しんでいた慎二と母親の晶子に向かって、

奈良公園まで独りで遊びに行きたいねん。小遣いだけでは足らんから、お年玉の貯金から下ろして行くわなあ~」

 と、半ば宣言するような口調で言ったとき、あっさりと許され、鹿野屋で買ったアウトレットの模造刀を嬉々として持ち帰ったときも、とうとう買ったなあ、という感慨深い顔で迎えられただけで、何も言われなかった。

 後から慎二に聞いたら、「もう大丈夫やという気がしたんやぁ~」と言われただけであるが、浩太は自分でもストンと落ちた気がした。自信があったからこそ、強気になれたのだ。

 以後は何とかなりそうなお金が算段できる度に、奈良、大阪、更に京都、神戸まで足を延ばした。

 彼方此方で色々比べた結果、鹿野屋で買うことが圧倒的に多くなっているが、比較検討出来たことで楽しめたし、目が肥えたようで、これも浩太に自信を与えていた。

 高校生になった浩太が今の目で見ただけでも、初めて買った商品が如何にいい加減であったか、一目瞭然であった。刃のメッキの剥がれはもちろんのこと、鯉口が痛んでがばがばになり、紐が日に焼け過ぎて色褪せていた。それに目釘がいい加減で、ちょとどころか、すぐにがたが来て、ろくに振ることができなくなった。

 2回目に行ったとき、中学生相手に流石に悪かったと思ったのか、奥から箱に入った新品を出して来て、かなり負けてもくれた。

 それこれも、今では浩太にとって好い思い出となっている。それ以前のことは霞み、自分の馬鹿さ加減、頼りなさが多少恥ずかしく思われるぐらいであった。

 そして、回数はともかく、浩太をグッと精神的に大人のレベルに近づけてくれたのは、矢張り謎の中国武術家、周豪徳こと田島一平との出会いであった。

 走馬灯のように脳裏を巡るこの2年間の思い出に浸っている内に、浩太は知らない道に迷い込んでいた。

《そう言えば、何だか寂しい気がすると思えば、彩りが足りなかったんやなあ。女の子に興味を示さへんからと言って、母ちゃんや父ちゃんが不思議がってたけど、別に興味がないわけやない・・・。今までに興味を持てる女の子がいなかっただけのことやぁ~。なんて言ったら偉そうか。ハハハハハ。正直なところ、今のところ自分のことで精一杯やぁ~。まだそんな余裕、ないわぁ~》

 自分はまだ恋愛に関して適齢期ではない。そう思い込んで安心しようとしたが、そうは問屋が下さなかった。それはもう理屈を超えた世界で、弓道部顧問、安曇昌江への抗い難い思いであり、それこそ本物の恋、突然の適齢期であった。

 収拾がつかなくなった胸の内を何とか収めようともがいている内に、更に迷い込み、気が付いたら、目の前に奈良市営の古びた弓道場があった。

 黒ずんではっきりとは見えないが、渋い崩し字で書かれた名札が掛かっている玄関の脇に立て看板が置かれ、「遷都1300年祭協賛 古都杯シニア弓道大会」とあった。
《そう言えば、今日、左近寺先生がこの大会に出る言うてたなあ。安曇先生を、応援に来てくれ、と言って誘ってたし・・・。安曇先生はチラッと俺の方を見て、あんまり乗り気やなさげやったけど、やっぱり断り難いしぃ、来てるんやろかぁ~?》

 さも今思い出したようにしているが、実はこのことが気に掛かっていたからこそ、わざわざ徒歩で山越えまでしてやって来たのだ。
《せっかく来たんだし、まあ覘いて行くかぁ~》

 大会の方は流石にベテラン勢揃いで、力強さはなくても、動きが道理に適っており、渋く、雅であった。

 その中でも左近寺は、昔取った杵柄故か、正確さ、美しさ、力強さ、どれをとっても抜きん出ていた。何時もの下卑たオヤジ臭さからは想像もつかない凛としたオーラが全身から漂っていた。

 そして、やっぱり・・・。

 昌江が付き添い、甲斐甲斐しく補助を務めていた。見詰める目も真摯で、明らかに師に対する敬愛が籠っていた。

 でも、淫靡な部分が少しもない。師と弟子である前に男と女であるから、そこにあっても不思議ではない部分が全く見当たらなかった。

 張り詰めた空気のまま、左近寺の独り舞台に終わり、昼になった。左近寺は昌江が差し出したタオルで、緊張が解けてようやく吹き出て来た汗をぬぐい、キラキラ光る青年の目になっていた。

 そこに、左近寺より一回りは若そうな妙齢の女性が近付き、お弁当を差し出しながら、

「あなたは昌江さんと召し上がるぅ?」

「いや、お前も一緒に食べよう・・・」

「でも、お邪魔じゃない?」

「そんなこと、奥様・・・。久しぶりに3人で一緒に食べましょう!」

 昌江はむしろ助かったように言った。

 左近寺もあっさりと、

「ほら、一緒に食べたらいいじゃないかぁ~! 前はよく一緒に食べてたんだから、別に気を遣わないだろぉ?」

 その女性は安心したような、困ったような顔をして、結局、2人に従った。

 昌江と左近寺だけかと思っていた浩太は、一瞬何のことかと訳が分からなくなりかけたが、どうやら左近寺の妻の京子が弁当を持って来ただけのことらしい。

《と言うことは、もしかしたら不倫相手の安曇先生と鉢合わせ!? これは一体どうなるんやろぉ~?》

 浩太は要らぬ心配をしかけたが、そんな雰囲気は微塵もなく、師とその妻、そして弟子の睦まじい関係、それ以上でもそれ以下でもなかった。

 実際、左近寺からは要らぬ垢が落ち、昌江とより、むしろ京子との間に新たな蜜月を迎えたような甘い空気はあった。それはうまく溶け合っている夫婦のみが持つ、円満なエロスであるから、ごく自然で、淫らさとは対極にあるもののように、大人の世界へと足を踏み出し掛けている浩太にさえ思えた。

《どうやら、みんなが勝手なことを噂しているだけで、安曇先生と左近寺先生は単に弟子と師の関係やったんやなあ~。それも家族ぐるみで・・・》

 浩太は胸を撫で下ろしていた。

 本当は左近寺から憑き物が落ちたように変な欲望が消え失せ、弓道、そして家庭に目が向いただけのことであった。

 しかしそれが迷いを取り去り、今日の左近寺は達人のオーラを醸し出していたから、昌江にとってまた憧れの対象に戻ったかのようであった。それを直接目にしていただけに、ある面、浩太にとっては余計に不安が大きくなったと言えなくもなかった。

 

        達人の空気を醸す師を仰ぎ

        弟子の瞳が輝くのかも

 

        憧れが恋へと変わることもあり

        男女の仲は微妙なのかも

 

※1 2010年前後、韓国ドラマでは、「朱蒙チュモン、全81話)」、「大作栄(テジョヨン、全136話)」と言った長く、重厚で、波乱万丈でロマンに溢れる作品が立て続けに放映された。何れも高句麗の三大英雄のひとりである。朱蒙高句麗の初期、国造りの頃で、大作栄は高句麗が滅び、渤海が起こされる頃であるから、何れも道を拓く爽快感が得られる。NHKの大河では2006年に「功名が辻」、2010年に「龍馬伝」が放送された。功名が辻では戦国時代から江戸時代への変革期、龍馬伝では江戸時代から明治時代への変革期が扱われ、此方も道を拓く爽快感が得られ、全て引き籠り生活から抜け出るエネルギーを貰えると言う点では一致している。

※2 父親と男の子、それも最初に出会った長男との関係は微妙である。人一倍愛され、年齢から考えても、何でも一番に買って貰える。しかし、期待の大きい分、応えられなかった時の失望も大きいから、怒られたり、失望されたりすることも多い。親のそんな子どもっぽい面をまともに見せられた長男としても堪ったものではなく、当然精神的に不安定になり易い。もっと深い理由としては心理学的なもの、動物的なもの等、見方によって色々あろうが、酷い場合は殺傷を伴う惨事に至ることも往々にしてある。これを防ぐ意味でもある年齢での巣立ちは有効で、一般的にはそれを薄々悟るかのように独り立ちするものである。昨今のそれを妨げるかのような貧困化はここでも大きな問題を残すことになる。