国内では先週末ぐらいから未曽有の大寒波に覆われ、私が住む生駒地域でも薄く雪が積もっており、益々ゴルフツアーどころではないのであろうが、世界は広い。
北半球でも我が国と季節が同じであっても、十分に暖かいところがある。
それに南半球では季節が逆になっているから、今は夏である。
そんなわけでちらほらと開催されているところもあり、先週気に止まったプロツアーとしては米国男子ツアー、DPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)、米国女子ツアーおよびオーストラリア女子ツアーがあった。
先ず男子の方では1月19日(木)の12時20分頃から時差-5時間のアラブ首長国連邦にある「トルーン・アブダビ・ヤスリンクス・アブダビ(7424ヤード、パー72)」において、DPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)のロレックスシリーズ(高額賞金大会)、「アブダビHSBC選手権」が4日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は900万ドルとなり、同時期に開催された米国男子ツアーの800万ドルより高額となっており、1ドルを約130.35円とすると約11億7300万円となっている。
初日の44位タイから大きく上げて来て見事逆転優勝したのは世界ランキング111位(先週時点。以下、特に断らない限り同様)のビクトル・ペレス(フランス、30歳、196㎝、77㎏)で、トータル-18まで伸ばした。
なお、これがDPワールドツアーにおいて通算3勝目で、この結果、世界ランキングは63位まで上がっている。
ビクトルや下位から上位上げて行き
逆転勝ちで胸が空くかも
2位タイに入ったのは世界ランキング58位のミンウー・リー(オーストラリア、24歳、183㎝、75㎏、米国女子ツアーで大活躍しているミンジー・リーの弟)、世界ランキング210位のセバスティアン・ソダーバーグ(スウェーデン、32歳、188㎝、84㎏)で、トータル-17まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングはミンウー・リーが50位まで上がり、セバスティアン・ソダーバーグが137位まで上がっている。
単独4位に入ったのは世界ランキング321位のパドレイク・ハリントン(アイルランド、51歳、185㎝、79㎏)で、トータル-16まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは234位まで上がっている。
5位タイに入ったのは世界ランキング39位のアレクサンデル・ノーレン(スウェーデン、40歳、180㎝、75㎏)、世界ランキング166位のフランチェスコ・モリナリ(イタリア、40歳、173㎝、72㎏)で、トータル-14まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングはアレクサンデル・ノーレンが38位まで上がり、フランチェスコ・モリナリが135位まで上がっている。
日本人選手として唯一出場していた世界ランキング281位で旅人ゴルファーと呼ばれている川村昌弘(29歳、173㎝、72㎏)はトータル-8まで伸ばして34位タイに入った。
なお、この試合の結果、世界ランキングは276位まで上がっている。
川村や今年初戦で好結果
後の活躍期待膨らみ
また、1月20日(金)の1時30分頃から時差-17時間の米国・カルフォルニア州にある「PGAウエスト・①TPCスタジアムコース(7187ヤード、パー72)、②ラキンタCC(7060ヤード、パー72)、③ニクラウス・トーナメントコース(7147ヤード、パー72)」において米国男子ツアー、「ザ・アメリカンエクスプレス」が4日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は800万ドルで、これは約10億4300万円なっており、上記のように今週はDPワールドツアーの方が高額となっていた。
この大会では予選ラウンドが3日間、3ラウンド54ホールと設定され、全員が3つのコースを回り、この時点で62位タイまでの69名が最終日1日の決勝ラウンドに進出出来て、決勝は①のコースで行われた。
優勝したのは世界ランキング4位のジョン・ラーム(スペイン、28歳、188㎝、100㎏)で、トータル-27まで伸ばした。
なお、この勝利が米国男子ツアーにおいて今季2勝目で、通算9勝目となり、この結果、世界ランキングは3位まで上がっている。
この選手のホッとさせるところは出身地ヨーロッパのツアーでもあまり途切れなく勝ち、通算で9勝している点ではないか!?
ジョンラーム早くも二勝積み上げて
世界ランクを上げて来たかも
単独2位に入ったのは世界ランキング169位のデイビス・トンプソン(米国、23歳、191㎝、79㎏)で、トータル-26まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは59位まで上がっている。
3位タイに入ったのは世界ランキング6位で東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ(米国、29歳、178㎝、79㎏)、世界ランキング62位のクリス・カーク(米国、37歳、191㎝、79㎏)で、トータル-25まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングはザンダー・シャウフェレが6位を維持し、クリス・カークが47位まで上がっている。
単独5位に入ったのは世界ランキング59位のテーラー・モンゴメリ(米国、27歳、191㎝、98㎏)で、トータル-24まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは52位まで上がっている。
日本人選手では世界ランキング288位で元アマチュア世界ランキング1位まで上り詰めた大学生プロの蝉川泰果(タイガ、22歳、175㎝、77㎏)、世界ランキング294位で米国男子ツアーのシード権復活を目指している小平智(33歳、173㎝、68㎏)が出場していたが、残念ながら予選CUTの憂き目に遭っている。
なお、この試合の結果、世界ランキングは蝉川泰果が288位のまま変化せず、小平智は306位まで下がっている。
次に女子の方であるが、1月19日(木)の夜から時差-14時間の米国・フロリダ州にある「レイクノナ・ゴルフ&カントリークラブ(6617ヤード、パー72)」において米国女子ツアーの開幕戦、「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」が4日間の日程で開催された。
公式サイトによると賞金総額は150万ドルとあり、これは約1億9550万円となり、そんなに高額ではなかった。
過去2年間の優勝者が出場出来、29名がエントリーして、予選落ちの無いプロアマ形式の試合となっていた。
見事完全優勝を果たしたのは世界ランキング7位でカナダの妖精と呼ばれるブルック・ヘンダーソン(カナダ、25歳、163㎝)で、トータル-16まで伸ばした。
なお、これが米国女子ツアーで通算13勝目となり、この試合の結果、世界ランキングは6位まで上がっている。
ヘンダーソン地道に勝利積み上げて
妖精らしく飛翔するかも
2位タイに入ったのは世界ランキング17位のチャーリー・ハル(イングランド、26歳、168㎝)、世界ランキング45位のマヤ・スタルク(スウェーデン、23歳、175㎝)で、トータル-12まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングはチャーリー・ハルが13位まで上がり、マヤ・スタルクが36位まで上がっている。
単独4位に入ったのは世界ランキング2位のネリー・コルダ(米国、24歳、178㎝)で、トータル-11まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは2位を維持している。
単独5位に入ったのは世界ランキング10位で黄金世代を代表し、自他ともに日本のエースと認める畑岡奈紗(24歳、158㎝)で、トータル-9まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは10位を維持している。
畑岡奈紗初戦で結果出せたから
後の展開期待膨らみ
また、世界ランキング33位で新世紀世代を代表する1人、米国女子ツアーでも飛ばし屋の笹生優花(21歳、166㎝、63㎏)はトータル-8まで伸ばして6位タイに入った。
なお、この試合の結果、世界ランキングは33位を維持している。
また、世界ランキング23位でプラチナ世代を代表し、安定したプレイを続けている古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)はトータル-1まで伸ばして18位タイに入った。
なお、この試合の結果、世界ランキングは23位を維持している。
また1月21日(土)の朝から時差+2時間(サマータイム中。それ以外の時期では+1時間)のオーストラリア・メルボルンにある「Latrobe Golf Club」においてオーストラリア女子ツアー(WPGAツアー)、「メルボルン・インターナショナル」が2日間の日程で開催された。
公式サイトによると、賞金総額は4万5000(オーストラリア)ドル、優勝賞金は7500ドルとなっており、1オーストラリアドルを約92.32円とすると、それぞれ約415万、約69.2万円となるから、相当低額となっている。
そう言えばオーストラリアのアルバイトの時給が2000円以上はあるようだからね。
それはまあともかく、プレーオフを4ホール目で制して見事優勝したのは世界ランキング374位のキャッシー・ポーター(オーストラリア)で、トータル-4まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは376位まで下がっている。
プレーオフの結果、単独2位に入ったのは世界ランキング606位のキャルシー・ベネット(オーストラリア)で、トータル-4まで伸ばした。
なお、この試合の結果、世界ランキングは606位を維持している。
3位タイに入ったのは世界ランキング213位で日系のモモカ・コボリ(小堀桃花、シュージーランド、23歳、160㎝)、世界ランキング302位で国内女子ツアーにも参戦しているカリス・デビッドソン(オーストラリア、24歳、170㎝、58㎏)で、トータル-3まで伸ばしている。
なお、この試合の結果、世界ランキングはモモカ・コボリが217位まで下がり、カリス・デビッドソンが304位まで下がっている。
唯一出場していた世界ランキング799位で黄金世代の大型選手、杉原彩花(24歳、174㎝)はトータル+4まで落として15位タイとなった。
なお、この試合での賞金は800ドルであるから、約7万3900円となり、世界ランキングは800位まで下がっている。
次に男子日本人選手の世界ランキングの変動に付いてであるが、トップ20の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
20位 ↑ 1 松山英樹(30歳、180㎝、90㎏)
74位 ↓ 4 比嘉一貴(27歳、158㎝、70㎏)
114位 ↓ 4 星野陸也(26歳、186㎝、76㎏)
122位 ↓ 2 稲森佑貴(28歳、169㎝、68㎏)
123位 ↓ 2 桂川有人(24歳、167㎝、70㎏)
131位 ↓ 3 今平周吾(30歳、165㎝、67㎏)
134位 ↓ 2 堀川未来夢(30歳、176㎝、84㎏)
149位 ↓ 7 大槻智春(32歳、172㎝、94㎏)
153位 ↓ 5 大西魁斗(24歳、177㎝、70㎏)
162位 ↓ 1 金谷拓実(24歳、173㎝、75㎏)
171位 ー 木下稜介(31歳、174㎝、75㎏)
206位 ↓ 7 岩田寛(41歳、178㎝、74㎏)
207位 ↓ 4 久常涼(20歳、175㎝、75㎏)
211位 ↓ 2 香妻陣一朗(28歳、165㎝、71㎏)
213位 ↓ 6 池田勇太(37歳、177㎝、77㎏)
220位 ↓ 3 池村寛世(トモヨ、27歳、166㎝、72㎏)
224位 ↓ 2 岩﨑亜久竜(アグリ、25歳、181㎝、86㎏)
225位 ↓ 5 谷原秀人(44歳、178㎝、80㎏)
231位 ↓ 3 河本力(リキ、22歳、183㎝、86㎏)
248位 ↓ 6 片岡尚之(25歳、171㎝、67㎏)
先週は世界ランキングの変動に関係した試合自体が少なく、また、日本人選手の活躍があまり見られなかったので、以下、今週の最下位群3073位までの範囲で5位以上上がった選手を見て行っても1人しか見当たらなかった。
その1人が旅人ゴルファーと呼ばれている川村昌弘(29歳、173㎝、72㎏)で、5位上がって276位となっている。
頑張った結果が数字となって表れて、これはちょっと嬉しい。
次に女子世界ランキングであるが、日本人選手トップ20の変動を挙げておく。
順位 変動 氏名
10位 ー 畑岡奈紗(23歳、158㎝)
22位 ー 山下美夢有(21歳、150㎝、52㎏)
23位 ー 古江彩佳(22歳、153㎝、54㎏)
29位 ー 西郷真央(21歳、158㎝、57㎏)
33位 ー 笹生優花(21歳、166㎝、63㎏)
35位 ↓ 1 稲見萌寧(23歳、166㎝、58kg)
39位 ー 川﨑春花(19歳、158㎝、51㎏、94期生)
41位 ↓ 1 渋野日向子(24歳、167㎝、62㎏)
43位 ー 西村優菜(22歳、150㎝弱 50㎏)
55位 ↓ 1 勝みなみ (24歳、157㎝)
66位 ↓ 1 吉田優利(22歳、158㎝、58㎏)
70位 ー 小祝さくら(24歳、158㎝、58㎏)
71位 ー 上田桃子(36歳、161㎝、54㎏)
86位 ー 岩井千怜(チサト、20歳、162㎝、59㎏、93期生)
87位 ー 菅沼菜々(22歳、158㎝)
89位 ↑ 1 堀琴音(26歳、165㎝、56kg)
91位 ↑ 2 藤田さいき(37歳、168㎝、67㎏)
94位 ー 高橋彩華(24歳、162㎝、55㎏)
97位 ー 菊地絵理香(34歳、157㎝、52㎏)
104位 ↓ 2 尾関彩美悠(アミユ、19歳、158㎝、50㎏、94期生)
女子でもこの時期は世界ランキングの変動に関係した試合自体が少ないので、あまり大きな変化は見られなかったが、以下、800位までの範囲で5位以上上がった選手を挙げておく。
高木萌衣(メイ、26歳、54㎏)は5位上がって462位に、昨年は何かとニュースになっていた大西葵(28歳、163㎝、56㎏)は5位上がって463位に、青山香織(37歳、154㎝、50㎏)は8位上がって562位に、松田鈴英(レイ、24歳、167㎝、54㎏)は6位上がって645位に、プラチナ世代で94期生の藤田かれん(22歳、163㎝)は5位上がって647位に、山本景子(29歳、168㎝、68㎏)は8位上がって662位になっている。
また、酒井千絵(45歳、160㎝、52㎏)は7位上がって680位に、山田成美(33歳、164㎝、60㎏)は8位上がって693位に、昨年は黄金世代で米国女子ツアーの下部に参戦していた西畑萌香(24歳、159㎝、52㎏)は10位上がって702位に、佐久間綾女(27歳、158㎝、56㎏)は7位上がって756位に、森岡紋加(32歳、156㎝、63㎏)は7位上がって786位になっている。
それから今週もまだそんなに多くの試合は開催されず、全体を見渡して気に止まったのは、男子では米国男子ツアー、DPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)、および男女のオーストラリアツアーであった。