9月30日(金)から中国の成都において世界卓球選手権(団体戦)が開催されており、10月4日(火)には女子の部の予選リーグ第4戦(最終戦)が行われて、世界ランキング2位の日本が世界ランキング57位のウズベキスタンと対戦して3-0で勝った。
この日の相手とはこれまで以上の差が感じられ、終わってみれば圧勝であった。
第1試合では世界ランキング15位の木原美悠(18歳)が世界ランキング276位のマークハボ・マグジエバ(18歳)と対戦して11-5、11-3、11-5の3-0で勝っている。
木原美悠は強そうに見えて、やっぱり高校生である。
第1戦では緊張していたようであるが、この日ははっきりと格下と分かる相手の所為もあるのか? 寄せ付けない強さを発揮していた。
木原美悠強い気持ちで対戦し
寄せ付けぬ儘勝ち切るのかも
第2試合は世界ランキング5位でもうひとりのエース、3回戦から出て来た早田ひな(22歳)が世界ランキング334位でカットマンのロザリナ・ハジエワと対戦して、11-7、11-4、11-4の3-0で勝っている。
この試合も第3戦における世界ランキング16位のハンガリーとの対戦ほどの緊張感は無かった。
早田ひな余裕を見せて対戦し
気付けば直ぐに勝っているかも
第3試合では世界ランキング43位の長﨑美柚(20歳)が世界ランキング693位のアセル・エルケバエワ(13歳)と対戦して、11-2、11-8、11-5の3-0で勝っている。
力の差が大きかったのか? この試合が一番楽勝のように見えた。
隣の試合会場にいた中国チームが注目していたそうであるが、あまり参考にはならない内に終わってしまったように思えた。
長﨑や差の大きさを感じさせ
余裕の勝利収めるのかも
こんな時こそ、ここで気を緩めず、次の対戦に臨むことが大事なんだろうなあ。
また10月5日(水)、予選リーグのグループ2を4戦全勝で1位通過した世界ランキング2位の日本は決勝トーナメント第1戦(ラウンド16)で世界ランキング4位の韓国と対戦して3-0で勝った。
ここからは1回でも負ければ終わりなので、各国とも力の入れ具合が違う!?
元々我が国に対してライバル心が強い? 韓国はどうやら十分に対策を練ってきたようだ。
それに、監督が少し前までは日本チームを指導していた御仁だから、日本の選手からしたら、そりゃやり難いだろうなあ。
そして、第1試合では世界ランキング6位の伊藤美誠(21歳)が世界ランキング90位の新鋭、キム・ナヨン(17歳)と対戦して、5-11、11-7、11-7、11-8の3-1で勝っている。
相手は橋本帆乃香とちょっと似た雰囲気を持つスマートな選手で、韓国でも発足したプロリーグで初代チャンピオンになったと言うから、中々侮れない相手のようで、事実第1ゲームはあっさり取られてしまった。
そこからは余裕で勝ち切るところが流石伊藤美誠ではないか!?
伊藤美誠韓国戦で新鋭に
押されながらも押し返すかも
第2試合では世界ランキング15位のスーパー高校生、将来のエースと言われる木原美悠(18歳)が世界ランキング64位のイ・シオン(26歳)と対戦して11-8、12-10、12-10の3―0で競り勝っている。
ちょっと危ないのかな? と思わせながら、終盤きっちり競り勝って、結局1ゲームも落とさず、3-0とするところが流石将来のエースと言われる所以なのだろう。
木原美悠押されながらも押し返し
落とさないのが強さなのかも
そして第3試合では世界ランキング43位で今大会の注目株、比較的のんびりと成長して来た長﨑美柚(20歳)で、世界ランキング170位のユン・ヒョビン(24歳)と対戦して、6-11、11-9、11-8、11-8の3-1で勝っている。
この大会で初めて1ゲームを落としたわけであるが、乗って来ると持ち前の強打で圧倒した感じであった。
長崎や取られながらも取り返し
終わってみれば強かったかも
それから10月6日(木)、決勝トーナメントの準々決勝が行われ、世界ランキング2位の日本は世界ランキング30位のスロバキアと対戦して、3-0で勝っている。
これだけ見れば予選リーグに続いて圧勝のように思われるかも知れないが、スロバキアも決勝トーナメントの第1戦(ラウンド16)では勝っているわけである。
それも、世界ランキング17位と格上のフランスを相手にして。
今回は大分対策を練って来たようで、簡単には行かなかった。
先ず第1試合は世界ランキング6位でエースの伊藤美誠(21歳)が世界ランキング178位のエマ・ラボショバー(21歳)と対戦して11-9、11-1、11-3で勝っている。
伊藤美誠押されながらも押し返し
見えれば一気勝ち切ったかも
これだけを取れば、幾ら対策をして来たとは言え、短時間ではこんなものだろうなあ、と思いそうになるが、この2人は世界ランキングがえらく離れているからね。
また、第2試合では世界ランキング5位でもうひとりのエース、早田ひな(22歳)が世界ランキング48位でエースのバラボラ・バラージョバー(30歳)と対戦して、11-9、11-7、9-11、11-6と3-1で競り勝っている。
これはかなり迫られている様子であったが、そこを勝ち切るのが早田ひなの真価であろう。
そこまで相手が押して来て、早田ひなを本気にさせたと言うことを考えても、スロバキアは侮れないチームで、流石ではないか!?
身体の厚み倍サイズかも
そう言えば早田ひなは体調が万全ではないのか、コメントでは痩せた、痩せたと書かれているし、本人も痩せたことは認めつつ、大丈夫だと言っている。
心配ではあるが、何もわからない状態で騒いでいても仕方がないから、大丈夫と信じて後暫らくを応援したい。
そして、第3試合では世界ランキング43位でこの大会における注目株の長﨑美柚(20歳)が世界ランキング101位のタチアナ・ククルコバー(22歳)と対戦して6-11、11-5、13―11、11-7の3-1で競り勝っている。
この試合もスコアの差以上に押されている印象であった。
それでも結局は勝ち切ったから、それだけ長﨑美柚の力が勝ったと言うことであろう。
長﨑や相手の本気ぶつけられ
何とか耐えて勝ち切ったかも
ただ、準決勝の相手が欧州の強豪、世界ランキング5位のドイツであるから、ここは気合を入れ直して臨む必要がある!?
そりゃまあ、何と言っても決勝トーナメントだし、昨日の対戦の結果、メダルは確定して、今日勝てば銀メダル以上だからね。
参考の為に、ここまでの決勝トーナメントにおけるドイツの戦い振りを調べてみると、ラウンド16では世界ランキング16位のプエルトリコと対戦して3-1で勝ち、準々決勝では世界ランキング3位の香港相手に3-2で辛勝している。
相手との差が日本の場合より小さいこともあり、まあまあ押され、落としてもいるから、これだけでは何とも言えないが、そこは希望的観測で日本チームが勝つような気もしている。
いや、そう思いたい。